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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 もしかして:ハムスケ、何もしてない、第8話。あいつがいるだけでどんよりとダークな雰囲気がぶっ飛ぶのが面白い。申し訳ないでござる〜〜。可愛い。

 さて、全編通して緊張感のある良いエピソードだった。良いエピソードだったけど、すまん、それを差し置いて1つだけ言わせてくれ。

 あおちゃんの演技がめっちゃ好き! いやぁ、そりゃね、我が心の十二神将(右部柱参照)の1人だからさ、大好きなのは何度も書いてる通りなんだけど、やっぱり今回のクレマンティーヌって役はすげぇ楽しいのさ。トカゲみたいな顔で百面相しながら高飛車、キチ、ヤンと様々な表情で本当に「イッてる」感がゾクゾクするのです。こういう時のあおちゃんの演技の特徴として、台詞の切れ目が曖昧になって、すごくつかみ所のない、「ぬるっとした」台詞回しになるのね。普通は切れる(読点、句点が入る)だろう部分で切らずにぬらぬらと流れるように読み上げていき、そこに普通ならあり得ない抑揚をつけてテンションの乱高下を表すしゃべり方。もちろん音響監督からのディレクションもあってこそなんだろうけど、実際にこれをしゃべってきちんと「聞ける」音声で作りあげられる役者は少ないと思う。この「普通じゃない発声法でまくし立てるのに明晰な発話術」はあおちゃんが担当している他のタイプのキャラにも活かされていて、もっとキーキー成分が強くなると幼女特有の「他人を気にしないわがままな口調」に聞こえるし、もっとトーンを落とすとクール系のダウナー演技にも転化される。全部共通するのは「他人のことを気にしてない」っていう部分なんだけど、多分あおちゃん本人の生粋のオタク根性みたいなものが活きてる話法なんだと思うのよね(オタクってのは基本的に他人が聞いているかどうかなんて気にしないから)。もちろん、中の人のイメージから勝手に妄想してるだけなんだけど、とにかくクレマンティーヌの台詞を聞いてると、「あぁ、本当にあおちゃんは電波系で厨二じみた世界観を楽しんでいるなぁ」というのが伝わってくるのである。ちっちゃい身体全部を使ってアフレコしてる現場が観たいなぁ。以上、声オタの気持ち悪い独り言のコーナーでした。

 閑話休題、とにかくそんなクレマンティーヌさんの悪行によって、モモンガ様がお怒りになったよ、っていうお話だ。元々「魔王様」が主人公のお話である、どれだけギャグ要素を入れていても、こういう悲壮なお話もやってくるもので。前回まで和気藹々と冒険していた「仲間」である漆黒の剣のメンバーは見事全員が惨殺、挙げ句レイズアンデッドされてモモンガ様にぶった切られるという悲惨な最期を迎えた。ここまで容赦無い展開になるとは思ってなかったので、アーアー言いながらプリーストのおっちゃんが襲ってきたのはけっこうショックだった。ウィザードの少年改め少女なんて、可哀相で見てられないのである。何故ここまで悲劇的な舞台設定を演出したかといえば、おそらくモモンガ様の個性を改めて浮き彫りにすること、そして目的意識をはっきりさせることが狙いだろう。

 「個性」とは、何度か言及されている「冷徹さ」である。こちらに転移してから得られた「アンデッドならではの心の平坦さ」は、今回の事件でも如実に表れていた。もし、モモンガ様が一介の「ネトゲプレイヤーモモンガさん」だったら、どれだけ短い間だったとしても、同じ釜の飯を食った冒険者「仲間」の死に悲しんだり、怒ったりという感情はもっと強かっただろう。しかし、モモンガ様は(表面上は)つとめて冷静に、ビジネスライクな処理でこの異変を処理していく。それはあくまでもゲームの中のミッションの1つのようである。そして、それだけだったら単なる「冷たい奴」で終わってしまうために主人公としての魅力に欠けるわけだが、モモンガ様の場合、「一抹の不快感」という形で主人公たる権利をしっかりと残している。過去にあった「魔王系」作品というと直ぐに「魔王らしさ」が希薄化してしまうことが多かったように思うが、モモンガ様はこの設定のおかげで「魔王らしさ」を維持したまま、ミッションをこなすことが出来るのが偉い。

 もう1つ重要なのは、今回の事件でも細心の注意を払いながら動くモモンガ様の「目的意識」。彼の目的は「情報の収集と発信」であり、冒険者との遠足はあくまでその一環。確かにパーティーを無下に殺されたことは「不快」であるが、そこには「自分の目的を邪魔されたからだ」といういいわけが立つ。そして、初めてぶつかった「正体の見えない脅威」に対して、様々なマジックアイテムを駆使しながら慎重にことを進め、ナーベさんに教えながら1つ1つ外堀を埋めていく様子は、何とも慎重派で、ゲームに対して油断していないソロプレイヤーの行動そのものである。まぁ、それでも「魔王として」の行動にはまだまだ粗が見えるのでナーベさんに突っ込まれてしまうわけだが……そこは「演じているキャラ」なので致し方ない部分はあるわな。

 今回、大量に蠢くアンデッドを相手にした戦闘シーンは大して描かれなかったが、それでもモモンガ様の俺ツエー要素はきちんと確認出来る。こうしてみると、「屈強な鎧の大男が無双してるアニメ」という、ジャパニメーションの中では割とレアな作品になっている。どうしても日本のアニメで活躍する主人公っていうと優男が多いので、こういう硬派な画面は珍しい。海外でも人気が出そうな絵面だ。アルベドさんもビッチだしさ(まぁ、今回は登場シーン無かったけども)。ナーベさんとハムスケで萌え要素をフォローしときゃ問題無いだろ。

 さて、こうして素敵キャラであるモモンガ様とクレマンティーヌさんが真正面からぶつかることになったわけだ。どう考えてもクレマンティーヌさんに勝つ未来はないので結果なんて見なくても分かるわけだが、次回、あおちゃんが劣勢に立ったトカゲ女にどんな声を当てて、どんな惨めな展開を見せてくれるかは要注目。きっと、すごく汚くていい声を聞かせてくれるだろう。

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