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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<無色>

 

Aegis Automaton 神盾自動機械 (2) C

アーティファクトクリーチャー・構築物

0/3

(4)(W):対象の、あなたのコントロールする他のクリーチャーをそのオーナーの手札に戻す。

 各色に与えられた色マナ起動サイクル。共通仕様は、軽めでさりげないボディに、何らかの起動型能力があるということ、あと名前が全部「〜Automaton」。こいつが冠している「神盾」っていう単語、Magicだと「Aegis」の定訳なんだけど、「aegis」って普通に「保護」「庇護」の意味があるらしいので、わざわざ盾って書かなくてもええやん、って思うのだが、何故か「神盾の天使(M15)」にしろ「まばゆい神盾(DTK)」にしろ、毎回ちゃんとイラストには盾が出てくるのね。今回の盾もまたでかい。こんだけでかい盾を持ってるんだからさぞかし固いディフェンスを誇るのだろうと思いきや、これが案外そうでもない。2マナ0/3というやる気のないボディに、他のクリーチャーを守るというか、場外に投げっぱなしにする投擲力の方が見もの。それにしたって5マナもかかっちゃうので起動するのはかなり大変。どうせなら追加効果もある「抽出機構」の方がありがたいのですがね。まー、「領事府の空船口」が減るので、とりあえず序盤の壁役がほしい場合や、何でもいいからアーティファクトカウントを増やしたい場合に。よっぽど強い187能力持ちがいるなら終盤のシナジー見込みでの採用もあるかもしれないが、流石に悠長すぎやしませんかね。

 

Aethersphere Harvester 霊気圏の収集艇 (3) R

アーティファクト・機体

(3/5) 飛行 搭乗1

〜が戦場に出たとき、(E)(E)を得る。

(E):〜はターン終了時まで絆魂を得る。

 ??? ん? ??? なんだこれ。えーと、「回転翼機」よりも1マナ重たいから弱いね。パワー一緒だからね。ルーター出来ないからね。まぁ、タフネス増えてるし、エネルギーもらえるし、絆魂もついてるけど、3マナだから当然だよね。………………いやいやいやいや、おかしいやろ。その性能はおかしいやろ。せめて絆魂いらんやろ。なんでダメージレースが一方通行やねん。なんで搭乗1やねん。今回「致命的な一押し」っていう確定除去が手に入ってコプター対策も多少はマシになったはずなのに、なんですぐにその除去が効かない(効きにくい)カードが出てくるねん。え〜〜〜。まぁ、やっぱり2マナと3マナの差は大きいのでコプターほどの大ブレイクにはならないと思うが、それでもこのスペックは雑過ぎる。エネルギーがついてくるってことはエネルギー系のデッキでの投入も見込めるってことで、暇になった「導路の召使い」あたりがコレに乗ってブイブイ言わせそう。機体……旬やなぁ。

 

Augmenting Automaton 増強自動機械 (1) C

アーティファクトクリーチャー・構築物

1/1

(1)(B):〜はターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。

 各色に収録された色マナ起動サイクルの黒。前回は「プラカタの柱行虫」の絆魂だったが、今回は黒らしい能力の1つ、シェイドである。ただ、アーティファクトであんまり優秀な能力には出来ないので増強効率は良くない。基本的な運用方法は2マナの追加でタフネス2と相打ちになることだろう。ゲーム序盤なら2/2程度の打撃力でもそこそこだが、残念ながら序盤は1点のダメージよりも2マナの方がはるかに大事なので、結局こいつがパンプするとしたらそれは相打ち狙いのタイミング以外に無いのである。そして、わざわざマナを注いで相打ちになるくらいなら、最初から2マナくらいで2/2のクリーチャーを使った方が手っ取り早い。残念ながらあまり顧みられないクリーチャーだ。一応1マナで置けるアーティファクトなので、よっぽど即席色が強かった場合の穴埋め程度に。

 

Barricade Breaker バリケード破り (7) U

アーティファクトクリーチャー・巨大戦車

7/5 即席

〜は可能ならば各戦闘で攻撃する。

 いわば巨大「巨大戦車(M15)」。ジャガーノートさんに+2/+2修正を施したら3マナも重くなってしまったが、その分は即席でまかなえますよ、という気遣い屋さんだ。「巨大戦車」も使い方次第で充分主力級の働きをするカードだったが、こいつはさらにパワー7という化け物なので相手は絶対に無視出来ない。まぁ、チャンプブロックでお茶を濁せれば問題はないのだが、世の中には「撃砕確約」みたいな呪文もあるので油断出来ないだろう。5ターン目に5マナで登場しても充分な脅威、4ターン目に4マナならもう地獄。即席デッキのフィニッシャーに。

 

Cogwork Assembler 歯車組立工 (3) U

アーティファクトクリーチャー・組立作業員

2/3

(7):対象のアーティファクトのコピー・トークンを1体生成する。そのトークンは速攻を持つ。次の終了ステップの開始時に、それを追放する。

 歴史上カード化されたのはわずか1体だけだったはずの組立作業員が、なんとカラデシュ世界では3枚も!! 製造機械が発展しているカラデシュならではの現象。元祖作業員メーカーだったミシュラさんも驚きの技術力である。そして、そんな新たな作業員は、なんとあらゆるアーティファクトをコピーしてしまうという、オーパーツレベルの技術力を持つ機械。そこそこサヒーリの領域だ。ただ、流石に完コピまでは及ばず、作った機械はあっという間に壊れてしまうし、べらぼうなコストも必要。まぁ、タップ無しの起動型能力だし、これくらいでギリギリってことだろう。序盤は適当な肉として何となくうろうろし、機が熟したら立て続けに「砦のマストドン」や「アラダラ急行」なんかをぶつけてやればいい。一応毎ターントークンが戦場を離れるので紛争トリガーに使えなくもないが、終了ステップに発動してもあんまりシナジーは無いな。ちなみに、「サヒーリの芸術」やサヒーリさん本人と手を組むと、彼女はどんなクリーチャーもアーティファクト化してトークンを生むので、好きなクリーチャーを量産出来るようになったり。何かミラクルがあるかも。ないかも。

 

Consulate Dreanought 領事府の弩級艦 (1) U

アーティファクト・機体

(7/11) 搭乗6

 弩級。まさに弩級。1マナというコストにとんでもないステータスというこの設定から、名付けは明らかに「ファイレクシアン・ドレッドノート(MIR)」を意識している。しかし、ほぼコンボパーツに限定されていた先輩ドレッドノートと違い、こちらのカードは下手したら使えちゃう可能性が見え隠れするのが怖いところだ。搭乗6もの人員を使ってパンチしたら7点のバニラ。回避能力は無いので、単に「みんなの力を一つに合わせた」という程度の破壊力。適当なトークンでチャンプブロックされれば、結集した力の果てに残るのは無残にも大量にタップした自軍クリーチャーたち。何のサポートも無い状態では、わざわざこんな面倒な船を動かす気にはならないだろう。だとしたら何のための1マナかといえば、おそらくは赤に与えられた「機体を勝手に動かしちゃう」系を意図したデザイン。今回登場した「浮遊化改造」や「攻城化改造」を使えばカード2枚(全部アンコだけど)で化け物が恒常的に利用可能だし、「エンジン始動」からの突然の出港は相手の度肝を抜ける。また、今回は白に「機体を飛ばす」パイロットなんかもいるので、そうした支援があれば多少強引に出撃しても意味はあるだろうか。とにかく、1枚で何か出来るカードではないので、シナジー、信念、愛情、破れかぶれなど、何かしら理由を与えてからの起用になるはず。面倒だったら「気宇壮大」で。

 

Consulate Turret 領事府の砲塔 (3) C

アーティファクト

(T)(E)を得る。

(E)(E)(E)(T):〜は対象のプレイヤーに2点のダメージをあたえる。

 何となくエネルギー消費先。毎ターンタップで自前のエネルギーを蓄え、3ターンに一発の砲弾を発射出来るというセッティングは「光明の大砲(SOM)」と同じだが、あちらはレア、こちらはコモン。その性能差は歴然である。とはいえ、確実なエネルギーの消費先があるというのはそこまで悪い話ではない。これまで「改革派の霊気砲手」の6点ビームを撃ってみたいと思ってもなかなか発射するタイミングを決めあぐねてヤキモキした経験を持つ人も多いだろうが、この砲台ならそれなりに現実的な充填率でも発射出来るので小回りが効くし、自前で蓄えられると思えば早漏な射出もまかなえそうな気もしてくる。いっそのこと2台設置すれば2ターンに1発は撃てるのだから、それだけで勝ちを狙うクソダルデッキなんかを狙うのも面白いかもしれない。いや、勝てるとは思わんけど。

 

Crackdown Construct 弾圧する構築物 (4) U

アーティファクトクリーチャー・構築物

2/2

あなたがクリーチャーかアーティファクトのマナ能力でない能力を起動するたび、〜はターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。

 一応一部では話題のコンボの新星。見ての通り、能力起動が無限に出来れば無限パンプなので0マナで起動出来る能力があればそれだけで無限パワーの怪物に進化するのだ。過去にも0マナ起動能力を軸にしたコンボはいくつか存在しており、有名なのは0マナ起動の「コーの遊牧民(STH)」と「ダールの降霊者(SCG)」を軸にしたループジャンクション。他にも0マナ起動の「手甲(BOK)」に「セファリッドの幻術師(TOR)」を組み合わせたセファリッド・ブレックファーストなどもある。この構築物は単にパワーが無限になるだけなのでそれだけでは決め手にならないが、とにかくなんでもいいから0マナ起動能力が一緒に存在するだけでいいのが強み。流石にスタンダードにそんな都合のいいカードはないだろう、と思ったらちゃんと「さまよう噴気孔(OGW)」というおあつらえ向きのカードがあり、よりによって土地が相方でコンボとしての安定感が増す結果に。赤を使うならトランプルも付けやすいので、単発コンボとして成立させやすくなっているのも見逃せない。このセットで生まれた2つの瞬殺コンボがこれからの環境にどう影響を与えるのかは注目だ。なお、制限が緩いのでリミテッドでも割と大きくなりやすい。例えば機体の搭乗なんかも立派な起動型能力なので、こいつの攻撃がスルーされたのを見て仲間クリーチャーが一斉に「航空艇」に乗り込むと、人数分のパンプが出来てさながら「磁石マイア(MRD)」のごとし。色々と面白効果を探してみよう。

 

Daredevil Dragster 無謀者の競走車 (3) U

アーティファクト・機体

(4/4) 搭乗2

各戦闘終了時に、〜がその戦闘で攻撃かブロックをしていたなら、〜の上に速度カウンターを1つ置く。その後、〜の上に2つ以上の速度カウンターが置かれているなら、〜を生け贄に捧げてカードを2枚引く。

 フレーバー的にはなかなか面白い機体。3マナで出して搭乗2で4/4。サイズだけで考えればコモンの「改革派の貨物車」と大差ないのでそこまで魅力的な機体とは言えないのだが、ポイントは向こう見ずな突進性能。ちょいとギアを上げるだけで壊れる粗悪品だったらしく、使えるのは2回こっきり。2度目のアタックで明後日の方向へと走り去ってしまい、後には2枚のカードが残されるという。それなりの戦力が消えてしまうというのは痛手ではあるが、形はどうあれアドバンテージには違いない。「マルドゥの炎起こし(KTK)」なんて1回の戦闘で契約が切れて違約金も払わずに逃げていたのだから、2回使えた上に保証金が戻ってくるこいつはかなり良心的。ドローが嫌で相手が相打ちをとってきたらそれはそれでOKなのだ。どう転んでも損はしないし、アーティファクトが増えて紛争のタネにもなる。頭が悪そうに見えて実はかなりの名脇役なのだ。

 




Filigree Crawler 金線這行器 (4) C

アーティファクトクリーチャー・昆虫

2/2

〜が死亡した時、【飛行機械】トークンを1体生成する。

 昆虫を模したそのデザインを見れば古いプレイヤーはすぐに分かるが、元ネタになっているのは「大イモムシ(MMQ)」である。イモムシならサナギを作って最終的に蝶へと生まれ変わるが、こちらの機械はソプターへと羽ばたく。時代を反映させて、起動型能力ではなく死亡誘発になっているあたりも芸が細かい。ただ、どの色でも使えるアーティファクトなのでサイズとしては色々不満。単純な戦力としてはあまり採用したくないカードである。何を見込んでの採用になるかといえば、やはり「カード1枚でパーマネント2枚分」という性質ということになる。「強気な回収者」や「エンブロールの歯車砕き」のようにアーティファクトをサクるカードがいくつか登場しているので、それらの餌としては2枚分の効果。もちろんイモムシは食べてソプターはそのまま運用するという形でもそこそこ有用だろう。チャンプブロッカーとしても2回使えるので、劣勢時の延命にも意味があるといえばあるか。まー、フォルムがキモいから嫌、っていう意見もありそうだけど。

 

Foundry Assembler 鋳造所の組立工 (5) C

アーティファクトクリーチャー・組立作業員

3/3 即席

 即席だけが取り柄の即席兵士。ただしどれだけ軽くなったとしてもしょせんは3/3バニラなので、あんまり慌ててデッキインしたいようなカードではない。「アーティファクトシナジーが揃ったから是非見てほしい」という親和デッキでない限り、穴埋め以外で使うカードではないだろう。ただし、1つだけこのカードを推し進めるギミックが無いわけではない。それは燦然と与えられたクリーチャータイプ・組立作業員。今回追加された夢の組立作業員ブラザーズの片割れなのだ。ようやく「自己組立機械」でサーチしてくるカードが増えたよ! やったねアセンブリーワーカーちゃん!! ……まぁ、今後のドラフトだとその「自己組立機械」がほとんど出なくなるわけだが……。

 

Gonti’s Aether Heart ゴンティの霊気心臓 (6) M

伝説のアーティファクト

〜か他のアーティファクトがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、(E)(E)を得る。

(E)×8、〜を追放する:このターンの後に追加の1ターンを得る。

 イラストが微グロい。あれだけの栄華を誇った豪華の王に一体何があったのか……。いや、死んでないみたいだけども。そんなゴンティの心臓は、謎の追加ターン獲得装置。エネルギー8個はそこまで面倒じゃないことはすでに「霊気池の驚異」の猛威が証明済みであり、このカードで追加ターンを得ることは割と現実的なプランだ。ただ、過去の追加ターンカードを考えると、「時間のねじれ(M10)」は5マナぽっきりだったわけで、6マナ+追加条件ってのは決して安いコストではない。わざわざこのカードを使う意味は見出しにくい。となると、むしろ上のエネルギー獲得エンジンとしての効果に期待するか。「革新の時代」と同じトリガーだが、こちらは全自動でエネルギー2個を補充。実際に私がリミテッドで実現したヤツだが、これがあれば「つむじ風の巨匠」は実質エネルギー1個でソプター1体を生み出せるようになるので、これに「抽出機構」を加えれば一発で無限トークンが実現可能だ。エネルギーが溜まりまくったあとで2枚目のこれを引いたなら、ついでに追加ターンを得ておけばいいのだから全く無駄ではない。そう考えると、このカードは闇雲に追加ターンを狙ってデッキインするタイプのカードではなく、エネルギーデッキが戦術の幅を広げるためのワンパーツと言えるのかもしれない。「時間のねじれ」と違って設置後に起動のタイミングが調整出来るので、設置して次のターンに起動すればマナをフルに残した状態で2ターンを使う事が出来る。効果はでかいのだから、何か活かせるデッキは出てきそうな気がする。

 

Heart of Kiran キランの真意号 (2) M

伝説のアーティファクト・機体

(4/4) 飛行 警戒 搭乗3

〜の搭乗コストを支払う代わりに、あなたのコントロールするプレインズウォーカーの上から忠誠カウンターを1つ取り除いても良い。

 なんやねん真意号て。英語名が「Heart」で、流石に「キランの心臓」とか「キランの心」では相応しくないのは分かるが……なんかもうちょっと無かったもんかなぁ。とにかく、チャンドラの父親、今は(多分)亡きキラン・ナラーの意志を受け継いだ大型飛行艇が満を持しての出撃。とりあえず、神話ということでその性能は圧倒的。2マナ4/4で警戒まで持ってる。密輸人が動かすプロペラ機なんかじゃビクともしない頑健さだし、これ1枚を対処しきれずに死んでいくプレイヤーだってたくさんいるはず。問題は搭乗3というコストで、回転翼機やスカイソブリンなんかを見れば、使える機体ってのは搭乗者のパワーを最低でも2以上はあげたい。これに乗っているだけだと、あまりコスパは良くないのだ。神話のくせに面倒臭いコストがかかってしまうのは、副次効果である「PW搭乗機能」を盛り込んでしまったせい。忠誠カウンター1個を乗組員代わりにあてられるため、通常のコストは多少重くしてバランスを取ろう、という考えだ。残念ながらリミテッドレベルでは下の能力を使うチャンスがないので思ったより使いづらい1枚。構築の場合はPWを含んだデッキで運用し、PWが2体いれば警戒のおかげで攻守に4/4をフル活用出来る。どちらかというと攻め気メインではなく、PWを守るための護衛船として雇うのが正解なのかもしれない。娘を守るための出撃したお父さんの真意号。草葉の陰でキランさんも喜んでいるはずだ。まぁ、筋肉ダルマや根暗フードとつるんでいるのを見て心痛める可能性もあるけど。

 

Hope of Ghirapur ギラプールの希望 (1) R

伝説のアーティファクトクリーチャー・飛行機械

1/1 飛行

〜を生け贄に捧げる:対象の、このターンに〜によって戦闘ダメージをあたえられたプレイヤーは、次のあなたのターンまでクリーチャーでない呪文を唱えられない。

 突然現れた、謎のレジェンドソプター。とんでもない名前を付けられ、ストーリー中では重要なポジションを任されたご様子。フレーバーからすると、どうやらテゼレットがラシュミに作らせた次元橋を壊すために万歳アタックをしかける機体らしい。詳細は今後の公式ストーリーで! ってことで。こっちの方がバラルさんのカウンター呪文なんかよりよっぽど「注目のストーリー」だと思うんだけどね。さておき、そんな謎ポジションを任されたソプターだが……レジェンドか? いや、確かに1マナでデメリット無しの1/1フライヤーってアーティファクト業界では初の事だろうけども……。地味だなぁ。一応レジェンドらしい能力として、相手の呪文の一部を封じる「ザンティッドの大群(SCG)」っぽい能力は与えられているが、これをオンにしようとすると、まずこいつが登場し、召喚酔いが解けてから殴り、それがブロックされずに無事に本体に通り、更にサクって初めて使用可能。何連ハードルだよ。クリーチャー呪文は制限しないので相手次第ではさっぱり抑止力にならないし、わざわざそこまで頑張って使うような能力ではないだろう。となると、使われるデッキは能力度外視で、単に軽量フライヤーがほしいっていう親和系のデザインになると思うが……レジェンドだから4枚積めないしなぁ。

 

Implement of Combustion 発火器具 (1) C

アーティファクト

(R)、〜を生け贄に捧げる:〜は対象のプレイヤーに1点のダメージをあたえる。

〜が戦場から墓地に置かれたとき、カードを1枚引く。

 各色コモンに与えられた「器具/implement」サイクル。共通仕様は色マナ1つでサクることによる起動型能力持ちのアーティファクトという部分で、場から墓地に落ちたら漏れなくカードがついてくる。アーティファクトカウントを増やすところまでは「組細工」サイクルと同じだが、出来るだけ軽いコストでサクれるようにしたことで、アドバンテージを失わない紛争トリガーとしての活躍も期待されたセッティングである。そんなサイクルの赤は、本当の本当に最低限の仕事しかしない。プレイヤーにしか飛ばない1点火力が欲しいというタイミングはあらゆる環境の試合を見てもほとんど無いわけで、(1)(R)のキャントリップだと言われても普通ならご免被るスペックだ。しかし、この世界ではアーティファクトの水増しが即席に影響し、サクり効果が紛争に貢献する。どちらのカードも抱えた赤にとって、これは急場を凌ぐ1枚になりうるのである。なお、カラデシュのスポイラで「炎鍛冶の組細工」と「金属紡績工の組細工」を散々馬鹿にしたくせにリミテッドでは割と大事なパーツだったことで、もう今から予防線張りまくってる模様。これ、活躍するのかなぁ。カード損しないってのはやっぱり大事な要素なのか。

 

Implement of Examination 検査器具 (3) C

アーティファクト

(U)、〜を生け贄に捧げる:カードを1枚引く。

〜が戦場から墓地におかれたとき、カードを1枚引く。

 器具サイクルの青はなんとドロー。当然墓地に置かれたときの追加ドローもあるので、実質2ドロー。青を含む4マナで最終的に2枚のカードが引けるというのは「急使の薬包(ALA)」と全く同じ設定だが、こちらは紛争のために起動コスト側を極限まで軽く設定してあるのがミソだ。出しただけでは何もできないのはもやもやするが、それでもアドバンテージはアドバンテージ。他の器具同様に、即席・紛争のお供としては充分使用に耐えるレベルだろう。まぁ、そのためにドローせずに場に残しておく忍耐力があるかどうかは定かじゃないけど。目の前に「1マナで2ドロー出来るよ」っていうボタンがあるなら、大抵の人はポチるよなぁ。

 

Implement of Ferocity 獰猛器具 (1) C

アーティファクト

(G)、〜を生け贄に捧げる:対象のクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1つ置く。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動出来る。

〜が戦場から墓地に置かれたとき、カードを1枚引く。

 緑の器具はクリーチャーを育む。カウンター1つ置くだけの効果なら「戦闘の成長(MRD)」なので1マナインスタントだが、こちらはトータル2マナのソーサリーになり、ドローがついた。取り引きとしては悪くないだろう。ただ、ソーサリータイミングに限定されたことにより、コンバットトリックとしての運用が出来なくなったことに加え、紛争条件を相手ターンに満たすことが出来なくなったのはちょっとネック。そこまで気にすることでもないのかもしれないが、サイクル中2枚だけがタイミング制約を付けられたのはなんだか損した気分である。まぁ緑はあまりアーティファクトカウントを気にする必要も無いのだし、上手いことゴルガリカラーでカウンター絡みのシナジーが増えたときに補助剤として運用出来れば充分じゃなかろうか。

 

Implement of Improvement 改良器具 (1) C

アーティファクト

(W)、〜を生け贄に捧げる:あなたは2点のライフを得る。

〜が戦場から墓地に置かれたとき、カードを1枚引く。

 白の器具はライフをくれる。赤と並んでサイクル中ではトップクラスのどうでもよさ。しかしまぁ、わずか2マナでカード1枚と2ライフなら悪い相談ではないか。「新たな信仰(ONS)」と同じセッティングだし、1ターン目から何かしら動く手段があり、アーティファクトを水増し出来るというだけでも充分な働きだ。その性質上、しばらく放っておいていざというときに起動してもそんなに心痛まないし、効果が薄ければ、むしろ何かのコストとしてサクるときにも気が楽である。なんか後ろ向きなほめ方ばかりだが、1マナコモンの時点でそれくらいでいいんじゃない?

 

Implement of Malice 悪意器具 (2) C

アーティファクト

(B)、〜を生け贄に捧げる:対象のプレイヤーは手札を1枚捨てる。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動出来る。

〜が戦場から墓地に置かれたとき、カードを1枚引く。

 最後の黒い器具はディスカードを司る。青のドローとは逆のセッティングで、ディスカードの方がドローよりもコストが軽いのもお約束。「屍気の呪文爆弾 (MRD)」に比べるとだいぶ強化されており、効果としては「蝶番はずし(TOR)」と全く同じ。2ターン目設置から1マナでの攻めが出来るのはなかなか魅力的。戦場にキープした場合の圧力が一番高いのが実はこの器具で、相手としては虎の子の1枚を手札にキープ出来なくなるので、常にカード1枚分の使用を制限出来る。軽いハンデスは序盤に「やること無いからとりあえず捨てさせよう」ってんで適当に撃っちゃって効果が薄いことがしばしばあるが、このカードなら、設置と起動が分かれているので終盤の「効き目がありそうなとき」までキープ出来るのだ。「過酷な精査」あたりで相手の手札をチェックしてから使うのも面白いし、手札が無い状態の相手にバウンスで押しつけてから起動、なんて小技も。黒はアーティファクトカウントも重要だし、サイクル中では割と使いやすい1枚なのではなかろうか。

 

Inspiring Statuary 鼓舞する彫像 (3) R

アーティファクト

あなたのコントロールするアーティファクトでない呪文は即席を持つ。

 しれっと短い文章で書かれているが、なかなかデンジャーな一品。簡単に書けばありとあらゆる呪文のコストが軽くなりますよって言ってるわけで、熱心な調整チームが熱心に調整した熱心なマナコストが全て無に帰す恐れがあるのだ。流石に連鎖が繋がらないようにアーティファクトだけは除外してあるが、例えばアーティファクトを2つ生む「霊気装置の展示」は1マナの呪文になる。ドロー呪文だって軽くなるから次弾の装填も容易。上手くはまれば、めくるめく即席チェインを構築出来るだろう。最低でもこのカード自体がアーティファクトなので、「無色マナを生むマナソース」と考えればどんなデッキでも最低限の仕事はこなすのだ。ただ、専用のデッキを組もうとすると難しいのはアーティファクトとそうでない呪文のバランス。即席を堪能するためにはデッキにある程度のアーティファクトが必要だが、アーティファクト比率が増えればこのカードの恩恵を受ける呪文は減る。なかなか悩ましいアンビバレント。この難題を乗り越え、絶対的バランスのデッキを作る強者は現れるだろうか。

 

Irontread Crusher 鉄装破壊車 (4) C

アーティファクト・機体

(6/6) 搭乗3

 鉄装さんと言われたら学園都市のアンチスキルのおねーさんを思い浮かべるくらいには遠藤綾のファンですが、残念ながらこの機体はアンチスキルのものではないし、科学と魔術が交差したりもしない。どう見てもシンプル、どう見ても無骨。「航空艇」「改革派の貨物車」「アラダラ急行」とそれぞれにキャラは違えど使いでのあるものが揃っていたカラデシュコモンと比べると、いまいち主義主張の見えない機体である。まー、1マナ追加した「バリスタ突撃車」はそのサイズだけで充分仕事ができていたわけで、バリスタを外した「ノーマル突撃車」のこいつだって充分相手にプレッシャーはかけられると思うけども。「性能がそこまで変わらず1マナ軽くなったから強いよ!」って言おうと思ったのに、「おかげで断片化で壊せるようになったけどな」って言われるとテンション下がるぞ。

 

Lifecrafter’s Bestiary 造命師の動物記 (3) R

アーティファクト

あなたのアップキープの開始時に、占術1を行う。

あなたがクリーチャー呪文を唱えるたび、(G)を支払ってもよい。そうしたなら、カードを1枚引く。

 ぽっと出の色々便利置物。突然緑マナの起動型能力がついているのだが、これってひょっとして「屑鉄場のたかり屋」に連なるレアのサイクルなのかね? 緑だけクリーチャーじゃないのは理不尽な気がするのだが……何故か緑ってアーティファクトが絡むと変な事し始める印象があるわ。「絡み樹の根(MRD)」のイメージが被るんだけど、あれもなんで突然出てきたのか分からんかったしな。とりあえずそんな緑のアーティファクトだが、なんとおいとくだけで毎ターン占術1。あの一世を風靡した「海の神、タッサ(THS)」と同じだ。「タッサは他の要素も全部強かったんだよ」という当然の突っ込みはあるだろうが、このカードだってもうひとつの能力が強い。クリーチャーがすべて1マナ追加でキャントリップだ。流石にトークンにまでは反応してくれないが、緑といえば肉、肉といえば緑。そして緑といえばマナ、マナといえば緑なのだから、豊富なマナベースから流れるような肉のラッシュを目指すなら、なかなか強力な能力設定ではないか。占術のおかげでドロー効率も格段に上がるし、それに続けての追加ドロー。リミテッドなら勝利宣言待ったなし。いや、やめとけ、それフラグだから。言っちゃうと負けるやつだから。

 

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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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