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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 頂上決戦だらけ、第27話。煮詰まってる、煮詰まってるよぉ。

 今回はメインとなる動きはたった2つ。臨也VS帝人、そして罪歌決戦三つ巴だ。それ以外の部分から先に片付けてしまうと、まず、前回登場したセルティの首、こちらは完全に臨也の想定外だったらしく、臨也が丁々発止で帝人とやりとりをしている間は完全放置。ニュースを見たセルティは卒倒、誠二君はヒートアップし、美香さんは別にどうでもいい風で元気。池袋の街は騒がしくなっているが、現時点でキャラクターたちへの影響はそれくらい。まぁ、セルティが目を覚ましたらもう少しエラいことになるとは思うが。これで誠二たちがどのように動くのかは気になるところだ。

 そして、これまで明示されてこなかったドタチンひき逃げ事件の犯人についても、何とも意外なところから情報がもたらされた。その人物は那須島隆志、あの贄川さんがご執心だった問題教師である。彼はどうやらひき逃げ実行犯と行動をともにしていたらしく、その情報を元に、なんとかして澱切サイドから金を引き出そうとしている様子。彼が接触を持ったのは、同様にこの池袋では肩身が狭くなった崖っぷちの四十万である。こうして仕事が終わったかと思われていた端役連中にすら、何かチャンスが残されているかもしれないのが今作の恐ろしいところ。

 また、端役ではなく、一時的に外野に回っていた面々も、いよいよ表舞台に殴り込みをかけようとしている。池袋の窮状、そして門田の不幸に義侠心から立ち上がった六条千景は、もう1つの勢力として力を持つ黄巾族に目を付ける。黄巾族とTo羅丸、どちらもダラーズに対しては複雑な思いをかかえるチームであるが、そのトップ2人の接触が、今後のダラーズにどのような影響を及ぼすものか。

 そして、そんなダラーズの命運を握る最も重要なポジションにいるのは、当然竜ヶ峯帝人である。セルティの首のニュースから何かを察知した帝人は、満を持して諸悪の根源とも言える臨也との接触を持つ。首の流出を臨也の意志と感じたのか、それとも、場が荒れたこのタイミングこそが、臨也の虚を突くチャンスと見たのか。これまでの諸々の案件における臨也のスタンス、そして臨也がどれほど暗躍していたのかを探り、その1つ1つの問答から事態の真相を絞り込んでいく帝人。相変わらず飄々とはぐらかす臨也だったが、帝人の繰り出す手にちらほらと本音を覗かせてしまう。もちろん、臨也だって鷹揚な態度こそとっているが、池袋の全てを意のままに操っているわけではない。帝人というキーパーツがどのように動くものかをはっきりさせた上で、ダラーズという大きな勢力の趨勢を見守りたいのが正直なところだろう。2人の「探りあい」は折に触れて真実に肉薄し、お互いの思惑がぶつかり合い、すれ違う。電話越しに延々無駄話を続けるだけのシーンが続くが、少しずつ上へ上へと登りながらビルの際へと歩みを進める帝人の覚悟に対し、くるくると踊り、同じ道を行ったり来たりする臨也のふざけた態度がはっきりと対比構造を示している。最終的に臨也に突きつけられた首の一件でこの会談は終了するが、果たしてお互いに必要な情報は得ることが出来たのか。もう、ここまで来るとお互いの意図を読み切ることは出来ないので、今後の動向から、今回の会談の影響を読み取っていく他は無い。

 そして、今回はなんといってももう1つの「頂上決戦」である罪歌三つ巴会談が最大の見どころ。臨也の元を離れ、相変わらず我が儘勝手に振る舞う贄川春奈。彼女の場合、その根底にある目的はあくまでも自分自身の欲求を満たすことのみで、複雑な権謀術数が蠢く池袋の街にあって、行動原理は非常にシンプル。今回だって「那須島を探している」というただ1つの目的がスタート地点にあり、その大前提は動いていない。ただ、そこに園原杏里という「対象」が現れたことで諸々の追加案件は発生しており、例えば、「那須島への愛情」が捻れて「杏里への殺意」になっていたりもするし、杏里に切られたことによって「内に眠る罪歌の意志」という複数の欲求が生み出されたりもしている。今回は、彼女のそうした複雑なモチベーションが洗いざらい説明されており、彼女が罪歌を、園原を、そして自分自身をどうしたいのかが語られた。

 そんな贄川の目的は、実は杏里の目的と正面からぶつかり合うわけではない。そのおかげで、今回は一時的とはいえ、「話合い」で片がつきそうになったのだ。贄川は、面倒な感情を植え付けた杏里に対して「責任を取れ」とは追求してきたが、そこに杏里の命を要求する部分は含まれていない。あくまで罪歌事件を清算し、贄川の目的に協力すればOKと、そこで手打ちにしたのである。しかし、手打ちとは言っても「罪歌の譲渡」が条件に含まれていた時点で、杏里はそれを飲み込むわけにはいかない。自分自身が人間なのか、化け物なのか、それすら分からない彼女だが、既に罪歌は彼女の一部であり、それを今手放してしまうことは、彼女に唯一与えられた権利を放棄することに他ならない。力を失った自分が帝人や正臣のために動くことなど出来るはずがないわけで、ここで罪歌を手放すことは言語道断だ。

 結局対立することになってしまった2人だが、そこには「運命」のいたずらか、仕事から解放されてネコと戯れる愛すべき鯨木かさねさんの姿が。「母と子の喧嘩」を見過ごせなかった「もう1人の罪歌」の介入によって友人同士の喧嘩は一旦水入り。いよいよもって罪歌という面倒な存在も核心へと踏み込んでくることになりそうだ。それにしても、本気の鯨木罪歌の強さが尋常じゃないな。変幻自在の刀身に加えて、杏里と同様の隷従効果もあるんだろ? あれはマジで化け物だな。一時とはいえ、よくもまぁ、臨也はこんな化け物相手に問題を乗り越えたもんだ。

 なお、個人的には罪歌三者会談の中の人部分に相変わらず打ち震える模様。桑島・中原・花澤って、三つの世代を股にかけたスーパーヒロイン声優対談ですよ。この3人が対等に並べる現場って、今作くらいじゃないですかね。

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