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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 P.A.作品だけで声を聞くことが出来る役者、それが西地修哉、第3話。何故か分からないが、「有頂天家族」でアニメデビューしてから「SHIROBAKO」で万策尽きて、こんどはこっち。役者の業界とアニメの繋がりって、いまいち分からんよね。

 さておき、第2話では色々と文句を言っていた作品の3本目。基本的なスタンスは変わらず、やっぱりどこかピントがずれているせいでシナリオラインはあんまり面白いとは思わないのだが、今回は2話目のように謎の根幹部分が理解不能だったわけではないので、一応納得できる範囲内にはある。「退出ゲーム」という試み事態は面白く、見ていても「そんな馬鹿な」とか「どうでもええわ」みたいな感情が、高校生にありがちな「よく分からない盛り上がり」を想起させてちょっと楽しかった。マジで完全アドリブの「退出ゲーム」をルールありで劇団員とかにやってもらったら面白そう。まぁ、あんなガバガバのルールだと何していいのかすらよく分からない気もするけども……。

 こうして、「なんかよく分からないユルい遊び」が出来るというのは、数少ない「日常の謎ミステリ」の利点ではあるかもしれない。人の生き死にを扱うミステリではこうして「どうにでもなるやん」的な状況設定は好まれないが、今回はあくまでもゲーム(の名を借りた茶番)だったわけで、その設定を活かして人情話を作るというのは、「ミステリ的な衣装」を何となく借りて物語を作りたい、というニーズには合っている。別にミステリにくくる必要も無いのだろうから、「何となく賢そうなことをやってる気がする」という意味ではゲームバトル漫画なんかにも近いのかも。これが格段に面倒だったり周到だったりすると、「嘘喰い」とか「アクマゲーム」みたいになるわけだ(いや、ならないかもしれないけど)。

 ただ、そうした「この作品ならではの利点」については何となく認めるものの、やっぱりお話の中身は噛み合ってない。まず、今回のお話の目的がマレンの過去の清算である理由が分からない。「吹奏楽部に入って欲しい」っていう部分から「マレンの悩みを取り除いてあげればいい」という結論に到るのは理解出来るが、そこに到る過程の部分が無いのであまりにも一足飛びだ。ハルタは森羅万象を一瞬で悟れる超能力でも持っているのだろうか。昨日の今日ですぐにマレンのアイデンティティに関わる一番デリケートな部分に踏み込んじゃう神経が理解出来ない。彼の過去話が漏れたとしたら流出元は旧友か先生ってことになるのだろうが、個人情報をなんだと思ってやがるのか。こんな茶番に巻き込まれ、センシティブな問題を公衆の面前で暴露されたマレンは確実に被害者である。

 そして、こうしたマレンの悩みとその改善を求める動機を認めるにしても、今回の茶番は全く必要無い。マレンの説得だけだったら、さっさと会議室にでも呼び出して今回展開したのと同じ説教を垂れればいい。わざわざ茶番を用意し、面倒な舞台でチカちゃんをテンパらせる必要はない。何故わざわざそんな舞台を用意したかというと、「その方がミステリっぽい」という描き手側の都合でしかない。「退出ゲーム」という何となく面白い題材があり、そこに何となく「退出することでハッピーエンドになる人物」を絡めたらこうなっただけなのだ。目的と手段が入れ替わっており、まさに本末転倒。マレンのために演劇があったのではなく、演劇のためにマレンという人間がこの世に存在した。これではお話として納得できるはずがない。あんなしょうもない叙述トリックが見せたかったのだとしたら……流石に舐めてるとしか思えないぞ。

 うーむ、肯定的な書き出しからスタートしてみたが、やっぱり駄目だった。何か今後プラスに働く要素があればいいんだけどなー。

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