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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 この冬の劇場作品ラッシュもこれで一段落でしょうかね(まぁ、今週末ガルパン4DXには行くけどな!)。観てきました、WIXOSS

 先に何かの参考に記事を読む人もいるかもしれないので大まかな評価だけを書いておくと、新作映画として見るのはちょっと厳しいかもしれない。あくまで総集編+α。ただ、単なる総集編として見ると新作パートも多いので、色々と刺激の多い作品になっている。過去にも総集編映画は色々あったけど、例えば「スタドラ」「あの花」に比べたら断然こっちの方が新作要素が多い。比重としては「アルペジオ」の1作目くらいかな。ただ、アルペジオの場合は90分の割り振りが「前半60分が総集編、残り30分が新作パート」という構成だったのに対し、こちらの場合は90分使って2クール分の総集編をやるんだけど、そこにもう一本、裏のラインを引いて、ちょこちょこ新規カットが混ざってくる感じだ。当然、90分で2クールやらなきゃいけないので基本的には新規お断り。総集編とは言っても筋をなぞる部分もかなりはしょっているので、「ここからWIXOSSを見よう」というのは絶対に無理。あくまでテレビ版の原作ファンに対して、「ちょっとおまけバージョン」といった立ち位置だ。つまり「一見さんお断り」だし、「そこまで新しいものでもない」という前提を置きつつ、「それでもWIXOSSが好きなんじゃー」という人のための名場面集である。

 

 

 

 

<以下、改めてネタバレなど含むので注意>

 

 




 

 さぁ、そんなわけで中身だが、実は総集編としてはかなり良いデザインだったとは思うんだよね。「2クール分を90分にまとめろ」の時点でムリゲー確定なわけだが、その割には、筋立てを何となく思い出させつつ、盛り上がるポイントを的確に押さえて、しっかり作品の良いところをもう一回見せてくれている。思い切ってキャラを絞った判断もナイスで、可哀相だが、ちより&エルドラには犠牲になってもらった(あと、一応ふたせ文緒とかも)。その上であきらっきーはばっちり出番だらけになっているし、各々の一番勢いが出るバトルシーンを劇場用にキープしているので当たり前とはいえ見応えのあるものになっている。原作でも衝撃だった一番最初の夢限少女誕生のシーンなんて、大迫力だったもんだからまた頭を抱えそうになったよ。これはこれで頑張った成果が出ている部分だとは思う。

 で、注目すべきはやっぱり追加要素の方だな。今回の作品は「Selector SIDE U(ウリス)」といった趣の作品だ。なるほど、この視点はなかなか良いアイディアで、原作で描かれたキャラクターのうち、まだ描くべき可能性が残っていたキャラといえばウリスくらいなもの。そして、わざわざ劇場まで行って見たいキャラといえば、それは確かにウリスなのだ。「悪辣さ」「悲惨さ」「救いようの無さ」を売りにしていた作品だけに、悪役に改めてスポットを当て、原作のストーリーの「裏ライン」を見せるというのは「+α」に相応しいデザイン。ウリスのあのゴミクズを見るような最低な表情が幾度となく画面を彩り、実に見事な罵倒アニメになっていた。この作品をどんな人に勧めたいかと言われたら、まずは「釘宮ファンは確実に見に行け」と言わなければならないだろう。

 ただ、こうして組み上げられた「ウリスのストーリー」だが、導入から「ウリスの完成」に到るまでの破滅の物語がとても面白かっただけに、最後の「救い」の部分はちょっととってつけた感は否めなかったかな。幸という追加キャラクターを導入することでウリスが壊れた原因を説明するとともに、最後の救いももたらすという二度美味しいセッティングではあるのだが、やっぱりぽっと出のキャラがあれだけ原作で暴れ回った「悪役」の救いとして登場されても、どうにも役者不足である。幸の物語にもう少し筆を割ければ説得力も増したのだろうが、時間の関係でそれが出来なかったのは残念だ。まー、個々のシーンを見れば充分面白かったんだけどね。何と言っても、冒頭のウリス(留未)が横断歩道を駆け抜けるあのシーン。いきなりグッと引きこまれることになった衝撃のシーンでしたもの。いっそのこと、あのテンションのままでずっと「ウリスの人生」だけに視点を絞って新作作って欲しかったなぁ。総集編要素なしで、「実はウリスは陰でこんな陰惨なこともやってました」みたいなアナザーストーリーだったらより盛り上がったし、それと並行して幸がルリグとしてどんな活動をしていたかを補強すれば、最期のシーンも良い具合に収まったと思う。でもまぁ、そうは出来なかったんだよな。あくまで総集編としての体裁を保たなきゃいけないからね。

 そんなわけで、「まぁ、新作映画としてはちょっと物足りないかな……」とか思って終わりそうだったのだが、ラスト、まさかのエピローグ大幅補強でグッと満足度が増してしまうのは私のチョロいところか。あそこはすごくいい。とてもいい。元々、原作最終話も「全てのルリグが現世に戻ってきた姿でちょっとだけ描かれる」っていうエピローグはとても気に入っていたのだが、それが補強され、まさかの花代さん・緑子さん対談である。今作で一番好きなシーンは横断歩道疾走シーンか、あの2人の対話シーンのどっちかだな。2人とも、イメージ通りの可愛い女子中学生でしたよ。さらに、テレビ版で一衣と緑子さんの再開は描かれてたけど、花代さんと遊月についてははっきり会った描写がなかったからね。緑子さんに勇気をもらって、花代さんはちゃんと遊月に会いに行ったんだ。良かったわぁ。まー、普通あれだけごたごたしたら会いに行ってもわだかまりは多そうだけどねぇ。香月の所有権はどちらに行くんでしょうね。そしてたっぷりと尺を取って描かれたのが、タマとるう子の再会シーン完全版。良い仕上がりだったじゃないでしょうかね。ただ、あのシーンでタマが「るう子良い匂い」っていうのがさぁ、その少し前に花代さんと香月の濡れ場で「匂いに引かれるのは遺伝子が引きあうから」って言ってたじゃないですか……ガチ百合待った無しになっちゃうんじゃないかと……いや、タマに限ってそれは無いんだろうけどさ。いきなり涙舐めるプレイは流石に怖いと思うぞ。

 ま、あくまで総集編なので感想はこんなもんかな。最後に中の人についてですが、とりあえず「久野ちゃんの奇声が劇場クオリティでたっぷり楽しめるぞ」というのが第一。タマの声はやっぱりところどころ超音波。あとは追加要素ならば当然くぎゅぅの台詞が増えているところが最大の聞きどころじゃないだろうか。原作からの要素ならばあきらっきー劇場も改めてぎゅっと濃縮して堪能したいところ。まぁ、流石に煮詰められると胃に来る重さでしたが……。唯一の新キャラ・幸の中の人は日笠陽子。ぴかしゃにしちゃ大人しい役だが、ちゃんとオーダーされたところにはまっている感は流石の一言。最近は少しずつ安定感のあるポジション(お母さん役とか)に移行しつつありますな。

 あと、完全に個人の趣味でいうなら、繭をやってる種ちゃんボイスほんと好き。ロゥリィみたいなあからさまな引っ張り方じゃなくて、自然にやや上から、くらいのこの悪い種ちゃんが一番好きかも。そういえばゆーみん(るう子の母親)の台詞もこの劇場版でちょっと増えたぜ! ガーベリアほんと好き。

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