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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 プリキュアの映画はあまり観に行けない。何故ってそりゃぁ、恥ずかしいからだ。普段から「映画は一人で観るもの」という信念で動いているため、どうしたって正しいお友達が見に来る映画館には足を運びづらい(戦隊ものは問題ない)。以前一作だけ観に行けたのは、まわりの連中と勢いで劇場に入ったためだ(NewStage2だった) 。しかし、毎週日曜にプリキュア本編を観ていると執拗にCMが流されるし、どうしたって観に行きたくなる。そこで考えた、上映も終わりそうなこの時期、しかも平日の昼間ならば良い子のお友達もいないだろうし、観に行っても誰にも迷惑をかけないのではないかと。GWに入っちゃったらまた劇場も混むだろうし、このタイミングしかない! というので勇んで出かけた映画館。チケットを購入するときには、30分前の時点でなんと僕がお客さん第一号! やった! 貸し切りだ! それはそれでなんか小っ恥ずかしいけど、自由に観られるのはありがたい! と思って時間になって劇場に入ったら、同じようなことを考えた大きなお友達がもう一人だけいたようですね……見ず知らずのあんちゃんと、野郎2人でプリキュアです。お互い、良い物が観られたよな(虚空に向けて)。

 

(以下、問題ないだろうけど一応ネタバレ警戒)




 さて、久しぶりの劇場版。過去の「オールスターズ」は、「DX」時代のものは全てアニマックスの放送で観ており、初期は本当に全員が大活躍してくれていたので楽しかったが、流石に毎回そんなことはやってられないのでここ数作は全員登場とはいっても声を出すキャラは限られている。「僕のお気に入りのあの子はしゃべってくれるかな?」という期待と不安があるわけだが、まぁ、打率で言ったら7割くらいかな。流石にサンシャインやムーンライトやマーチにはなかなか出番は回ってこないよなぁ。毎回必ず呼ばれてお仕事があるマリンさんが有能過ぎる。今回は突っ込みポジションがマリンに加えて初代の2人、それにサニキが活躍していたのでボチボチ。あとは過去3作分は全員登場なので、そのあたりで満足出来れば問題ないだろう。かくいう私はプリプリ勢の活躍と「マナさん……マナさん!」という感動が得られればそれで充分です。やっぱり、こうやってまとめて観てもドキプリ勢の醸し出す王者の風格は別格だと思うの。

 そうは言っても、主役はあくまでもまほプリ。今回のシナリオを簡潔にまとめると、「みらいとリコが手を繋ぐために、他のプリキュアが色々手伝ってくれるお話」である。本編でも徹底的にフィーチャーされている「2人」という要素が映画のシナリオでも上手く活かされており、離れ離れになったみらいとリコが、先輩プリキュアの雄姿を観て感動し(主に高ダメージと高火力について)、一度は自分たちの不甲斐なさに膝をつくも、自分たちにしか得られない力、「2人の友情」をはっきり認識し、みらいの持つ前を向く力と合わせて、今作のテーマである「歌」に繋いでいく主線はとても綺麗。ミュージカル仕立てというチャレンジングな構成も、このクライマックスが用意されているならばきちんと意味を成したといえるだろう。

 そう、ミュージカルだ。正直言うと、序盤は流れが切れてしまうことが気になって微妙かな、と思っていたんだ。子供さんたちはどうなんだろうね、ミュージカルっていうフォーマットがあることを理解出来ないと、「なんでみらいたちは突然歌って踊るの?」という部分が受け入れられなくて消化不良になる気もするんだけど。ただ、2曲目の薬を作る歌のあたりでもうOKになってた。曲がいちいち良いんだもん。レシピの歌は作曲が高取ヒデアキなのよね。他にも要所で挟まる歌はどれも良い曲ばかりで、クライマックスに紡がれるメインテーマは、それまで何度も口ずさんでいたおかげで感動もひとしお。これはいいミュージカルでした。まぁ、どうしても序盤の数曲は映像の方が適当になってしまっていたのが勿体ないが……。劇場で観るとよりはっきりしちゃうんだけど、なかなか「劇場クオリティ」とは言い難い作画が散見されたのは勿体ないところだな。あくまでも東映クオリティだからシーンで顔が変わるところまで含めてのプリキュアなのかもしれないが……まぁ、オールスターズはキャラデザの違う連中が入り乱れるから統制取るのも大変よね。

 映像面のもったいなさはちょこちょこあったが、それでも締めるとこは締めている。レジェンドたちの活躍シーンになればビシッと決めてくれるし、シーンとしては非常に短かったが、ラストの大活劇は相変わらずのど迫力だし。個人的には「集わない」シーンの無駄な演出に笑ったな。あのシーンのピンク4人って、アホばっかり集まってるんやな。いや、ブロッサムはアホとはちょっと違うかもしれないが。レジェンドたちの活躍の中で目を引いたのは、たとえばスプラッシュスターズはいつも通りの壁蹴りターンが綺麗。そして、まほプリの2人のおかげでラストにフィーチャーされた「手を繋ぐ」という行為だが、やはり流石の貫禄を見せつけたのは初代の2人。手のアップのシーンだけでも2人の存在感が圧倒的に感じられ、手を繋いできた歴史の違いを見せつけてくれている。あとはピーチとメロディの「プリキュアのエロい奴を上から」みたいなコンビも扇情的で素晴らしい。ピンクカルテットは、ラブ・響のエロ担当と、つぼみ・みゆきのアホ担当で作画的にもまとまっていたので本当に良い布陣でした(つぼみ・みゆきコンビは中の人のおかげで熟年夫婦のような安定感がある)。

 そして、今回素敵だったのは敵キャラの2人である。ソルシエールさんは分かりやすい設定の悲哀を持ちながらも、短時間でプリキュアと心通わせるゲストヒロインの役割。そして、彼女が紡ぐクライマックスソングがべらぼうに上手い。中の人である新妻聖子さんという人は初めて見る名前だったのだが、割と熟練の役者・歌い手の方のようだ。このまま声優業界に殴り込みかけてくれませんかね。そしてラスボスであるトラウーマも、序盤のコミカルなテイストから最後の激キモい最終形態まで、ぶれずに悪役を貫き通してくれたのが良い味を出している。何しろ序盤に歴代のラスボス軍団がずらっと並んだもんだから「これ、よっぽどラスボスが強くないと尻すぼみするだろ」と思っていたのに、まさかの「あの形態」だもの。考えた奴はちょっと頭おかしいんじゃないか(褒め言葉)。復活ボスシリーズでは人間形態のデューンやレッドがちょっと浮いてましたね。こんなところに出てきてもノイズさんの完全体はやっぱり格好良いわ。

 総括すると、「映像面はやや残念な部分がみられるが、ミュージカルギミックはよく出来ていたし、シナリオも素直に良い。あとはみらいとリコに声援を送ればいいだけ」という、堅実な一本だったと思う。出来ることなら、まほプリ本編のクライマックスあたりでもソルシエールさんが出てきてくれれば最高なんだけど……まぁ、流石にそれは無理かな。

 以上。

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