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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ロリ麗奈さん! 第11話。全く面影の変わらない麗奈フェイスに学帽、そしてランドセル。ヤバめの破壊力がヤバい。なんかもう、ヤバい。語彙が無くなるくらいヤバい。

 いや、今回はそんなところは些事になるようなエピソードなのだけども。コンテは藤田春香。そして、彼女のコンテでの「第2回大吉山登山」と相成った。鎧塚先輩&希美、姉の麻美子、そしてラスボス田中あすかと、ことごとく強敵を打ち破ってきた(?!)久美子の前に立ちはだかるのは、彼女のオリジンにして最大の怨敵、高坂麗奈嬢その人である。いや、別に立ちはだかってないけどね。すたすた歩いて行っちゃうけどね。部活には他の憂いが何も無くなったこのタイミングで、麗奈はようやく仕掛けてきた。彼女は怒っている。もちろん、滝センの真実を知っていながら教えてくれなかった久美子に対して。久美子の性格の悪いところは、この失態を全くもって自覚していなかったところ。登山道での問答でも、心当たりも無いのに「なんとな〜く」とか適当なことを言ってお茶を濁そうとするあたりは流石の黄前さんだ。事なかれを貫く、波風は立てない。相手を過剰に反応させない。それが久美子流処世術。いや、前回あすか先輩を打破したあの感情の爆発は何だったんだよ、って話だけども。しょうがない、麗奈はすでに警戒すべき相手ではないのだし、ある意味で持ち前の「性格の悪さ」を一番発揮しやすい対象でもあるのだから。

 今回は記念すべき2度目の大吉山ということで、1期8話のように劇的な破壊力を持つエピソードになるかと思われたが、なんかもう、いちいち麗奈と久美子の言動が地雷過ぎて、どっちかというと笑ってしまう展開の方が多かった気がする。誓いを立てたあの場所が、2人が始めて音を合わせたあの場所が、単なる痴話喧嘩の舞台になってしまったのだから。まぁ、実をいうと高坂さんの言ってることも割と無茶で、久美子が「事実」を知ったからといってそれを連絡する義務は当然無いのだし、「麗奈を思って」という理由だって理解出来ないわけではないだろう。そもそも、滝センがバツイチだという事実が、たかだか高校2年生の小娘の感情にどの程度の影響を与えるのかもよく分からないのだ。しかし、やっぱり高坂さんにとってはこの事実は特別な意味があったようで。「教えて欲しかった」と悔しがりもするし、どうしていいか分からずにこれまで見せたこともないような表情で取り乱しもする。ここまで感情的な麗奈というのは、おそらく中学の最後のコンクール以来ではなかろうか。

 「滝センの奥さん」というたった1つの事実に揺らぐ麗奈と、その事実の重さは認識していたはずなのに、麗奈の反応が予想以上にでかくて戸惑う久美子。麗奈という少女は常に全力、直球以外の選択肢が無い不器用の塊みたいな存在。それがここまで取り乱し、悔しがっているのを見て、久美子はようやく自分の背信の重さを知る。知るのだが……だからといって久美子に何ができるわけでもないというのは、毎度のこと。先週のあすか先輩の言葉を借りれば、「黄前ちゃんは安全なところから見ているだけ」なのである。じゃぁ、麗奈にどんな言葉をかけてやるべきかというと……「もう、奥さんはいないんだよ」って。

 いやいやいやいや。まぁ、そらそうだけども。今ここでいう台詞がそれか?! すげぇ、性格が悪いとか、空気が読めないとか、そういうレベルじゃないな。言いたいことは分かるが、もうちょっと何かないんか。……ないのかな……。この2人の間に、余計なオブラートは存在しないのかな。久美子の言葉を要約すれば、「奥さんの亡霊を蹴散らして滝センに立ち向かえ」である。そして、久美子からこんな事を言われた麗奈さんは、改めて思い悩むことになる。

 トランペットの音も弱まるほどに麗奈が悩む。今まで見せたことのない弱みを部活の仲間達にまで見せてしまう。当然、こういう窮状に駆けつけてくれるのは吹部一の人格者との呼び声高いデカリボン先輩。優子さん、もうツンデレのツンの要素ほとんど残ってないじゃないですか! 単なる神じゃないですか! この人、来年3年生だよね。部長はこの人で決まりだな!! まぁ、麗奈は残念ながら優子さんにはあまり興味がなかったみたいですけどね。それでも周りの人間に心配されていることは分かるわけで、そこまで気にされたら彼女に出来ることは…………直球を投げることだ。そう、160㎞オーバーの豪速球を、滝セン本人に投げ込んだ。これ以上無いノビのあるストレート。滝センも最初は何とか捌こうとしていたが、あまりの連投に回避を断念。正面から受け止め、教師と生徒にあるまじき過去の打ち明け話を展開。まぁ、誰もいない夜の職員室だからこそ出来たお話なのかもしれません。

 聞くまでもなかったのだろうが、聞いてみて改めて分かる、滝昇と死んだ奥さんの関係性。それを見て膝をつくようなら、高坂麗奈は今まで麗奈として生きてはいまい。色々と対処法を考えた挙げ句に選んだのは、「元奥さんを乗り越える」ことである。殊勝な顔での墓参り。それは祈念のようにも見えたが、ハタから見たらどう考えても宣戦布告。麗奈なりの筋の通し方で奥さんに挨拶をし、彼女自身の手で吹部を金賞まで持っていくことで、滝センにこびりついた過去の因縁をむしり取ろうという魂胆ではなかろうか。まぁ、そこまで殺伐とした感情では無いだろうが、少なくとも「おとなしく身を引く」なんて選択肢は彼女には無いのだ。何しろ、久美子が恋人繋ぎで手を握った上で応援したのだから。墓参りに久美子を連れいていったことに関しては、「久美子に見せる」というのが1つの通過儀礼として機能したということなのだろう。自分の戦う意志を、他人に見てもらうという目的が1つ。そして、なんだかんだ言っても1人では決心がつかないから久美子についてきてもらうというお友達感覚もあったのかも。隣に久美子を置いておけば、麗奈は「特別」になれるのだから。

 目的はどうあれ、高坂麗奈はリブートし、新たな決意を胸にむしろレベルアップ。これで最終ステージへの準備は整った。なお、滝センに「黄前さんに聞いたんですか」と確認された時に「ハイ」って答えたのは、多分彼女なりの意趣返しだろう。どう考えても滝センから見たら「久美子この野郎」だからね。その辺の対応は抜け目ない麗奈さんなのです。まぁ、悪いのは久美子っていうよりも橋本の野郎だった気もするのだが……。

 最終回へ向けて、個人的には、今回処理出来た麗奈のモチベーションより、沸々と湧き上がっているであろう、あすか先輩の気概の方が気になるトピックかな。ブランクが空いてしまったせいで技術の低下を痛感するあすか先輩は、中川先輩と親しげに話をしていた。そして、その手に渡されるのは1期で彼女の「仮面」を表すために使われたキーアイテム、ペットボトルである。「冷たさ」の象徴だったペットボトルの水だったが、今回は中川先輩が大事そうに両手で抱えているし、冬の寒さの中で、露もつかずに「冷たさ」の表現になっていない。むしろ、2人の手を介することで「繋がる」アイテムとして機能しているあたり、やっぱり卒のないコンテ作りである。「こんな姿を見られるのは今日だけだから」っていうあすか先輩の台詞、彼女じゃなきゃ絶対に言えない、めちゃめちゃ格好良い台詞でしたよ。

 そして、次の曲が始まるのです。

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