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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 恋の終わりってなんなんでしょう、第8話。長らく保留してきた関係性に決着をつけるお話。しかし、その行く先は千々に乱れ。

 毎度のことながらターニングポイントとなるお話。前半パートは、とりあえず本命の2人の前にえっちゃんのお話が挿入される。メイン2人を中心に考えるとえっちゃんって単なる当て馬なんだけど、彼女だって立派に恋愛に悩む1人の女の子。花火との関係性はどう考えても現時点で打ち止めだし、「恋の終わり」をどのように用立てていいものかは本人が一番悩んでいるところ。そして、そんなえっちゃんサイドにもちゃんと別ルートは用意されていてね。なんだかつかみどころのない彼女の従兄弟・篤也。どうもコミュ障の気があるようなのだが、そんな面倒な男も気楽につきあえるのは血縁の強みか。久しぶりのの再会の時には突発的な行動に出てしまってせいでえっちゃんに殴り飛ばされたが、そんな最悪の再会イメージのわりには、現在は2人でお茶出来て相談相手になるくらいの関係性は復元出来ている。というか、出会い頭のハグに引き続き、篤也側から猛烈なアプローチを繰り返しているために、えっちゃん側も無下には出来ないというところだろう。まぁ、こんだけストレートに綺麗だのなんだのと褒めてくれる人間がいるなら、悪い気はしないよね。えっちゃんは「自分は男を愛せない」と思い込んでいるために恋愛に発展してないわけだが、篤也はそんなえっちゃんの態度を欺瞞であると見定め、理路整然と彼女の牙城を打ち崩さんとしている。ずけずけと上がり込んでくる態度はいくらか傲慢ではあるのだが、まぁ、今のところ間違ったことはやってないのかな。花火が手の届かない存在になって新しい「ゴール」を模索し始めたら、えっちゃんも何かに気付くことがあるのかもしれない。

 場面変わって麦の家、告白することを決意した花火と麦の2人。相変わらず奇妙な関係性を維持していた2人だが、勢い任せのスキンシップが加速すると、どうにも自分たちの中には今までと違った感情が生まれてるみたいだぞ、ということを自覚しないわけにもいかないようで。そりゃね、ごっこ遊びでもそれなりの時間を2人で過ごしていたのは事実なわけで、お互いを知ってから生まれる感情ってのはあるもんですよ。互いが互いを「代替物だと思っている」と思っていた関係性。花火の何気ない一言から、麦の心も揺れ、その揺れを見た花火も揺れる。互いのゴールは一体どちらのルートを選べば良いのか。歪んだ関係性を続けていたせいで、自分でも感情の処理が追いつかない様子。しかし、決めたルールは守らなきゃいけない。互いに告白の期日を合わせ、お互いに失恋しに行く約束を取り付ける。もちろん、その失恋の先に、新しい関係性が確立されることも臭わせた上で。

 第1試合は麦VS茜。もう、茜さんのLINEアイコンがウサギの時点で色々とお察し。ウサギは人間同様に年中無休で発情出来る動物らしいですからね! 麦穂がアイコンの麦は、完全に「ウサギの食い物」ですよ。白いレースも眩しいお衣装に日傘という、サークルクラッシャーもびっくりの装いで登場した茜は、麦の誘いの意味を大体察した上で待ち構える狐である。心臓バクバクで主導権を握られた麦に勝ち目などあるはずがなく、彼の心情通り、レベル1対ラスボスの様相。そして、麦自身は分かっているはずなのだ。「好きでした」と告白し、「全てを知っている」とぶちまけた上で自分の下を去ろうとする若い男なんて、それこそが茜の一番の好物だってことを。近づいても手が届かない。そのくせ離れようとしたら絡め捕られる。そんな魔女の手管に吸い込まれ、麦はめでたくゴールイン。そこには麦の意志など残されておらず、全ては魔女の思うがまま。そういえば、茜は麦が花火と偽りの関係性を構築していることにも気付いてるわけで、その先に「新しい関係」を狙っていることだって感づいている。つまり、花火の新しいステージを奪い取るなんて、まさに彼女の本領なのである。分かっていても、麦にはどうすることも出来ないのです。

 第2試合は全く趣の違うマッチメイク、花火VS鐘井。こちらは陽光の下で「白い肌」を晒していた麦たちの対話とは真逆で、夜の静まりかえった公園で繰り広げられる告白劇。その中身も麦たちとは全く逆であり、改めて溢れ出る「好き」に打ちのめされる花火と、それを理解し、最善の(と本人が思っている)方法で応える鐘井。こちらもある意味予定調和ではあるのだが、いざ本人を前にした時に想像以上の感情があふれ出して止まらない花火が本当に切ない。麦の発した「好きでした」は、自分の身を守り、新たな地平を切り開くための進歩的告白。しかし、花火の「好きでした」は、あくまで鐘井の気持ちを尊重し、無理な願いで相手を困らせないための犠牲的告白。彼女は間違いなく、今でも「好きです」のはずなのだ。しかし、その言葉を発して相手を困らせることなど、彼女には出来ない。大丈夫、自分には麦という逃げ道がある。そう必死に言い訳をして、クズとしての信念を全うすることで、彼女は何とか初恋を乗り越えることが出来るのだ。

 打ちのめされた花火。本来なら失恋を終えて落ち合うはずだった2人。しかし、麦はその場には現れないだろう。逃げ道を用意したが故の残酷な結末。この恋にゴールはあるのか。

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