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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 最後はやっぱりサンダルさん頼みやないかい、第24話。まー、この作品におけるドラえもんみたいなもんだから……でも、ドクもドラえもんみたいなもんだよな。間野山、有能だなぁ。

 さぁ、ラスト2話か。祭りが最後のクライマックスなんだろうと思っていたが、今回はマジでトントン拍子に準備が進み、すでに祭りに突入してしまうという展開だった。まぁ、大事なのは「その後」だものね。これまでの建国祭みたいな「開催内容がうまくいくか」の話とは一線を画す問題なのだね。テレビ局が入らなかったのは残念なのかもしれないが、パワードスーツのジジイどもが寄ってたかって神輿を担ぎ上げる祭りっていうだけでかなりエキセントリックジャパンな情景には違いないので、これ、きっちり来年以降も宣伝を打っていけば下手したら海外からの観光客も見込めるようなとんでもないイベントになるのでは。間野山の武器の1つにドクがいるんだから、彼の才能をフル回転させて「ヘンテコ発明都市・間野山」っていう売り込みに力入れたらええねん。

 今回は祭りの準備→祭り開催という流れなのでその間にはほとんど引っかかりらしいものはなく唯一あったイベントはテレビ局とのゴタゴタくらい。かつて建国祭の時に関わっていたディレクターやプロデューサーなど、懐かしのキャラも絡んで来て「いよいよクライマックスだなぁ」という感じがする。よく見ると祭りのシーンも含めてこれまで登場しちゃ住民たちが色んなところで出て来てるのが嬉しいよね。テレビの一件、相変わらずマスコミの横暴が繰り返される展開だったのでバシッと断ってしまっても特に問題はなかったと思うが、結局妥協案については由乃たちが議論するだけでジジイがバッサリと断ってしまったのでオールオアナッシングで潰れてしまった。このシーン、実は割と大事な要素が含まれていて、ジジイは由乃の気持ちを一番に考えてすっぱり断ることを決めてるんだけど、その時の台詞が「住民の気持ちが一番大事なんじゃ」っていってるんだよね。つまり、ジジイは「余所者で馬鹿者な若者」であった由乃のことを、「住民」と認めた上で、彼女の気持ちを慮った行動に出たのだ。一昔前のジジイだったらそんな行動はしなかっただろう(テレビっていうだけで浮かれてたからね)。由乃も、そんなジジイとの対話で「私もずっと若者で馬鹿者でありたい」と言っていて、昔のジジイとの対比なのだからその2つで正解なんだけど、自然に「余所者」っていう部分が排除されているのがやっぱり大きな変化になっているなぁ、と。

 そして、そんな由乃の変化、成長は彼女の進路の話でも確認できる心温まる要素な訳だが、今作はどうやらそれ以上に「ジジイの成長」という部分もかなりフィーチャーされているようで。例えば舞台の練習中には以前のように無茶な暴走をしなくなっているし、休憩中には千登勢さんと差し向かいで休憩するなんていう、これまでならあり得なかった光景も見られる。千登勢さんが洋服着てるだけでもちょっと新鮮だったんだけど、多分あの差し向かいの二人の画は、変化した関係性の表れだったんだろうね。もう、2人して憎まれ口も叩かずに普通に「間野山のために年寄りがしてやれることは何か」っていう共通の意識で動けているし、ここに来てようやく、2人が長年の腐れ縁で培ったツーカーの関係性を有効利用できているのだ。こうして見ると、最初から最後まで千登勢さんはいいババアだったなぁ。

 ジジイの変化があり、町全体の変化がある。やはりあれだけ大きな騒ぎになった洋菓子屋引っ越し騒動が商店街を通じて住民全員の変化を促したのだろう。多くの住民がみずち祭りの開催に積極的になっており、そこにはこれまで由乃たちが少しずつ積み上げて来た住民たちとの絆が感じられる。まぁ、ぶっちゃけ祭りのスタートとなる駅の前には大して人も集まってなかった気もするのだが、それ以上に由乃のバースデーには多くの知り合いも駆けつけてくれており、その全員が、由乃がいなかったら積極的になれなかった人たちなのだ。そういう意味では、由乃が始めた「普通じゃない仕事」は立派に刺激を得て、由乃自身も、周りの人間も成長させることになったのだろう。残念ながら黄金の龍だけは見つからなかったが……「願いを叶える黄金の龍」ですからね。最後の1話でどこかから出て来そうな気はしますよね……。

 こうして祭りは成功の兆し。あとは「ラストクエスト」だと思われる合併話をどのように収束させるか。前回の時点では「合併の阻止が最後のクエスト」という認識だったのだが、今回の話を見ていると、確かに自治体として現実的なところを見れば合併というのは別に損だけの話でもない。間野山という風土を残し、住民たちにプラスになるなら合併自体に問題はない。そこで会長は「合併に有利に働く」というので、サンダルえもんの出したひみつ道具である「どっかよくわからない町の市長」を引き摺り出しにいったわけだ。姉妹都市提携と合併にどんな繋がりがあるのかもよくわからねぇけどさ。合併はするのかしないのか。そして、由乃はそこに関係しているのかいないのか。

 「町おこし」というなんとも掴みどころのないテーマを持ったアニメだったが、この最後の着地点によって、テーマが伝わるか伝わらないかも左右される。ラストはいい形で幕を引いてほしいものだ。

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