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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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地獄少女宵伽 第6話 「あやおり」

 脚本・金巻兼一 絵コンテ・大森貴弘 演出・大森貴弘 作画監督・清水勝祐 他

 




<あらすじ>

 全ての記憶を取り戻したミチル。そして、そのミチルに「地獄少女になって罪を償うのだ」と迫るあい。当然のように、ミチルはその提示を拒否して逃げ去ってしまう。

 ミチルが風鈴につられるようにして見上げていた窓辺。その窓の奥に住んでいたのは、1組のカップルだった。女性の名前は藍原唯。彼女はこの度、恋人の吉岡からプロポーズを受けいよいよ結婚間近という段階になっていた。しかし、彼女の気持ちはそんな晴れがましいものではない。彼女が吉岡と同じ職場で働くようになった背景には、誰にも言えなかった事情があった。プロポーズを受けた唯は、吉岡を自分の実家の中華料理屋へと連れて行く。その店の名を見て、吉岡も5年前の出来事を思い出した。

 5年前、唯の父親は出前の最中に暴漢に襲われた。酔っ払った会社員がほんの些細ないざこざから唯の父親に暴行を加え、その行き過ぎた暴力により彼は5年経った今でも意識を取り戻さない植物状態に成り果てている。実行犯を名乗るチンピラは自首し、滞りなく裁判も進んだことで、唯は当時全てを諦めるつもりでいた。しかし、判決の出た裁判所の傍聴席で、「こんなのは間違っている」と一言吐き捨てた1人の男性を見かけてしまったのだ。唯は慌てて後を追ったが、その男性とコンタクトを取ることができず、かろうじて車の塗装から木暮製菓という大手企業の従業員であることだけがわかった。その日から、唯は謎の男性の行方を探すために木暮製菓の社員食堂で働き始めたのだ。

 男の手がかりは「胸に特徴的な刻印がある」ということだけ。それだけの情報ではどれだけ職場を見渡しても探している人物など見つかるはずもなく、5年の歳月を経て諦めかけていた唯だったが、運命のいたずらか、ついに目的の人物を発見する。それが、吉岡だった。狙い通りに父親の事件の情報を得るために近づいた唯だったが、恋人付き合いを続けるうちに自分の気持ちのどこまでが本当なのかもわからなくなり、気づけば指輪を送られるまでになってしまった。黙ったままではいられず全てを吐露した唯に対し、吉岡も自分の知っている情報を全て打ち明けてくれた。事件当日、吉岡は暴行を働いたグループの中にいた。彼は怯えながら見ているだけだったが、主犯となったのは現社長の木暮、そしてその手先である鈴村の2人。いつか告発しようと考えていたが、ずるずると引きずるうちに5年が経過していたという。

 しかし、話はそれだけではなかった。その夜、いつものように唯が地獄通信にアクセスし、ついに手に入れた情報を元に木暮の名前を送信しようとしたところを、吉岡が止めに入った。吉岡は「君まで地獄に行って欲しくない」と切実な胸の内を告白する。彼の胸には、すでに刻印が刻まれている。その刻印は、犯人の1人である鈴村を地獄に流した時のものであった。唯の父親の事件とは別に、吉岡も鈴村に妹を襲われ失ってしまった過去を持っており、その恨みを晴らすため、すでに一足先に地獄通信にたどり着き、鈴村を流していたのである。

 地獄通信は1人1回まで。鈴村を流したことにより、もう吉岡には主犯格の木暮を流すことはできない。それでも、唯の手を汚させることだけはしたくないと、吉岡は全てを告発することを心に決める。自分が見たものを全て警察に打ち明け、5年前の事件に決着をつけるというのだ。唯は復讐したいという欲求をたぎらせながらも、一度はその提案を飲んだはずだった。

 しかし、いざ吉岡が警察へ向かおうとしたのと時を同じくして、唯は再び地獄通信を開く。彼女が木暮の名前を送信すると、「メールを受信しました」の返事とともに、そこには和装のミチルが舞い降りる。その脇には従者としての山童を従え、おきまりの地獄少女の口上を述べる。ミチルは藁人形を差し出すと、「あとはあなたが決めること。でも、聞くまでもないよね」と言質をとる。そんなミチルに促されるように、唯は速やかに人形の糸を解く。

 木暮を流し、全てに決着をつけた唯。彼女は最後の仕事として、病室に眠る父親の生命維持装置の電源を抜いた。「私と木暮は地獄へ落ちる。でも、お父さんは天国へ行った」。警察へ連行される別れ際、唯は満ち足りた顔をしていた。

 

 夕暮れの停車場。地獄少女としてのミチルのフィールド。そこに現れた新たな依頼人は、先ごろの勝沢一家の事件で苦しんでいた少年、理史。自分が生きているせいで、自分も含めた家族全員が苦しみ続けているのが耐えられないので、自分を地獄通信で流して欲しいと依頼する。しかし、ミチルはそんな理史の依頼を一蹴する。「笑えるようになりなさい。いつか、天国で会いましょう」。新たな地獄少女は、天国を望み、贖罪の日を待つ。

 「天国って言ったってなぁ」と漏らし、輪入道はもどかしげにあいをみつめるばかり。閻魔あいの視線の先には、天国も地獄もなく、ただ青い空があるだけだった。

 

 

<解説>

 最終話である。色々と大変な要素が多いし、なかなかまとめにくい内容になっているのだが……妄想を交えつつできるだけ要素をかいつまんでいこう。

 今回はようやく(本当にようやく)大森監督自らのコンテ・演出回ということで、幸い物語の意図が汲み取りやすい画作りができている(残念ながら待ち望んでいた小滝さんの担当回は無かった……)。その上で、今回の物語のどこが明確で、何が不鮮明かを区別していく必要がある。また、例によって30分の短い尺の中で「2つの」プロットが同時進行しているため、それを切り分けて見ていく必要もあるだろう。

 まず、明確に物語性が読み取れるのは今回の1話で完結した「藍原唯の地獄流し」の物語である。さすがに尺が短すぎるせいで「悪人があまりにもダイナミックに悪人すぎる」というのがちょっとした難点であるが(いくらチンピラ上がりといっても、酔っ払った勢いでいきなりの撲殺未遂ってどうなのよ)、そうした事務的に処理できる部分を飲み込んでしまうと、案外綱渡りのようなプロットを短い時間で描ききっている。何しろ今回も「地獄流し2件分」なのでね。今期は多重地獄流しも多かった。

 吉岡が鈴村を流した方の地獄流しについては、正直考えるべきポイントはない。というか、鈴村が出会って即レイプに挑めるスピーディ強姦魔なので、あんまりフォローのしようもないのだ。時系列がちょっと微妙になるが、唯の父親の最終公判の時点で吉岡は刻印を持っているので、鈴村が吉岡の妹を死に追いやったのは5年前の事件の後、割とすぐのことである。普通に考えたらあんな事件の後なんだから少しは自重しそうなものだが……まぁ、この世界の悪人にそんな倫理観はないですからね。とにかく、スピード犯罪、スピード復讐。やってることが外道すぎるので、吉岡がすぐさま地獄通信で解決したのもやむなしである。

 そして、妹の件を優先したために吉岡は「地獄流し権」を喪失してしまい、木暮には手が出せなくなった。まぁ、吉岡1人だったら木暮をどうこうしようという気も失せていたのかもしれないが、そこで復讐を志す唯と出会ってしまい、そのままでは引き下がれなくなったわけだ。そして、後の問題は唯の心情だけである。ついに憎き真犯人がわかり、目の前には地獄通信という手軽な(?)復讐装置が転がっている。ずっと「もうすぐ」と打ち込んでいた(この使い方も風変わりだが)唯のことだし、犯人の名前がわかったらすぐさま地獄流しを実行するつもりだったのだろう。しかし、そんな彼女の目論見が吉岡によって妨げられる。「宵伽」の中のエピソードでも「いつか誰かが…(3話)」では「自分も地獄へ落ちるという代償の重み」がテーマになっていたが、今回は、そんな代償を依頼者自身でなく「すでに代償を支払った他者」が懸案するというデザインだ。「自分はしょうがないけど恋人はダメ」という吉岡の物言いは身勝手ではあるものの、彼の言いたいことは充分に共感できるものだし、彼の優しさが伝わったからこそ、唯もその時には一旦身を引いたのだろう。「地獄流しで自分1人だけが不幸を背負うなら構わないが、愛する他人が嫌がっているなら、そのぶんも考えなければいけない」ということ。代償の受け取り方も、人間関係の中でずいぶん変わってくるということだ。

 しかし、最終的に唯は地獄流しを行っている。それが何故なのか、というのが今作最大の眼目になるわけだが……いささか極論じみたシンプルな言葉で書いてしまうなら、それこそが今回のテーマとなった「救いとしての復讐」である。唯が自己を、そして愛する吉岡の気持ちを犠牲にしてまで地獄流しを決行した理由としては、1つには「吉岡が告発に行ったら彼が社会的に危険にさらされる」という現実的な問題がある。地獄流しを使わずに木暮を糾弾しようとすれば、社会的地位の差もあるのでおそらく吉岡に多大な危険と労力を課す事になってしまう。唯は、そうして恋人に迷惑をかけることを嫌がった、というのが1つだ。まぁ、これだけの理由でもラブストーリーとしては成立するし、それだけで終わっても良かったのだが……。

 残念ながら、今回のシナリオにおいて唯が地獄流しを実行した理由は「吉岡のため」(だけ)ではないことが明らかになっている。それは、彼女が最後に父親の命を絶ったことから分かる。結局、彼女は満たされたかったのだ。父親の仇を追い求め、心身ともにすり減らしたこの5年間に、決着をつけたかったのだ。吉岡に任せて、それで事件は解決するかもしれない。真犯人を断罪できるかもしれない。しかし、それでは「彼女の手」が埋まらない。積み重ねた怨嗟は、自らの手でスイッチを押さなければ解消されないのだ。確実に「自分の手で復讐を果たした」という実感。それが得られた時、彼女の中で全ては終わり、我が身が地獄に落ちるという諦観とともに、父親の苦渋に満ちた生にはせめて天国へ行って欲しいという願いを叶えた。なんとも身勝手な選択には違いないが、彼女の中では全て理にかなっている。皮肉な事に、「愛する人も、最終的には確実に地獄に落ちてくれる」という保証が得られたことも、おそらく彼女の背中を押したことだろう。今期2話「あなたしかいない」でも同様だったが、「確実に一緒に地獄へ行ける」という条理を、救いととる人間もいるということだ。

 

 さて、視点を少し変えよう。こうして描かれた最後の地獄流し。そのテーマは「救いとしての復讐」である。何故このような題目が用意されたかというのが、今回の2つ目のプロットとの接続。「宵伽」全体のプロットと言ってしまってもいい。当然、ミチルという新しい地獄少女を生み出すためだ。ミチルは前回まで、そして今回の冒頭でも、「地獄少女になんかなりたくない」と明言しているし、これまでずっと「なんでそんなことをするんだ」「間違っている」と反発して「地獄少女」というシステムそのものを否定しようとしていた。その姿勢は、かつての御影ゆずきと同じものである。しかし、ゆずきはその強行姿勢をたっぷり2クール使って籠絡されたのに対し、ミチルが地獄少女に就任するまでにはわずか6話しかない。ぶっちゃけこれはシリーズ構成の尺の都合でしかないのだが、「地獄少女就任」というゴールが決まっているなら、そこにたどり着くためにはゆずきと同じルートを辿るわけにはいかないのだ。まぁ、ゆずきは最終的に「何故か最初の依頼人が関係者」というとんでもないイレギュラーに見舞われたために就職初日でつまづくというあまりにも災難な展開だったのだが、ミチルの場合、そうした余計なトラブルもなしに、速やかに業務について欲しかったのだ。そうなると、これまでのように「地獄少女が正しいものかどうか」なんて議論に時間を費やすことはできない。先に結論ありきで、「地獄少女は正しい」ことにしなければならないのだ。

 地獄少女の正否については、これまでたっぷり6クールもの間議論してきた問題だ。一度はあい自身がその存在を否定して存在を抹消されたりもしたわけだが、最終的には「システムとして不変」という結論に至っている。ただ、それだけではあくまでニュートラルでしかなく、ミチルが積極的に「地獄少女やってもいいよ」という流れにはならない。そこで、今回の唯の案件のように、「地獄通信が救いになるのだ」という事例が用意されたのである。唯の場合、吉岡というパートナーに恵まれ、憎き犯人だってこれから断罪される可能性があったのだから、何も地獄通信に頼らずともよかったはずなのに、それでも人は糸を解いてしまう。つまり、「地獄少女は求められている」という状況がはっきり眼前に見えるのである。実際、ミチルは唯から「ありがとう」と礼まで言われているのだ。

 「地獄少女が彼女にとっての救いとなる」。ミチルはそのことを了承したからこそあそこで着物をまとうことを許諾したのだろうし、わざわざ口上を述べるときに「聞くまでもないよね」などと確認を取ったのだろう。新世代の地獄少女は、もう「あとはあなたが決めること」なんてお役所仕事じゃないのだ。「さぁ、地獄通信であなたもデトックスしましょう」とばかりに、あなたにぴったりの地獄流しをサポートしてくれる、新たなシステムとなったのだ。

 その後の勝沢理史との対話でも、ミチルは業務規定にない勝手なことをガンガン言って自由な業務スタイルを披露している。まぁ、「自分自身は流せませんよ」は重要なルールだからそこはちゃんと知らせないといけないけど(あと、大事なルールとして「地獄少女は流せない」っていうのもあります)。まぁ、ぶっちゃけ「閻魔あい以外の地獄少女」って存在はこれが(正式には)初めての事例なので、どこまでが地獄少女に求められるマニュアルなのかはわかりませんけどね。単にあいが口数の少ない営業しかしないキャラなのかもしれないし。ただ、御影ゆずきさんのように「糸引いちゃえよ……あんたが引かないならあたしが勝手に流してやるよ!」まで行くと規定違反で即刻免職なので気をつけましょう。

 新世代の地獄少女があいと違っている点はもう1つある。それは、あいが「終身雇用」である(3期最終話時点)のに対し、ミチルは任期ありの形態ということだ。もともとあいも「贖罪が終わるまで」の予定だったのだから就任時の契約は一緒なのかもしれないが、あいは「お前は地獄にもいけずに現世に残れ」という指令だったのに対し、ミチルの場合は「天国に行くための贖罪」という位置づけ。これは、生前のあいが一切の愛情を受けずに村人総出のリンチで死亡したのに対し、ミチルという少女は最後まで両親から愛情を受け、生前は「いいことをしていれば天国に行ける」と教えられていたため。ミチルはあいに対して「そうか、あなたは知らないのね」と言っていたが、あいはそもそも「天国」という概念がないのである。ミチルはその部分に希望が残されているので、理史に対しても「笑っていれば天国に行けるから」と訓話じみた説得をすることができるわけだ。

 おそらく、今後のミチルの仕事は、自らの判断で「これは復讐したほうがいい地獄流し」「これは我慢したほうがいいんじゃない?」みたいな感じで、依頼人ともう少し密な関係をとった地獄少女になって行くんじゃなかろうか。冗談みたいな話だが、この「異なる視座の地獄少女」というミチルのスタンスは、彼女を象徴する「風鈴」というツールにも表れているだろう。地獄少女・閻魔あいを象徴するツールとしては、例えば「桜桃」や「蝶」などがあったが、どちらも物言わぬ、ただそこにあるだけの事物であるのに対し、「風鈴」は受動的な反応とはいえ、はっきりと周りに存在を誇示するために「音」を生み出す道具である。ミチル自身が死の間際に風鈴で自分の存在をアピールしたのと同じように、彼女は今後、積極的に自分の存在を訴えていく地獄少女になるのかもしれない。まぁ、それが「風を受けて」の受動的な動きでしかないことに彼女自身が気付いているかどうかは分からないが……。

 こうして新しい地獄少女が生まれることはシリーズ開始の時点で決まっていたわけで、この結末に落ち着くのは別に不満はないのだが、疑問を挙げるとしたら「なんでゆずきの時はあんなにお膳立てが大変だったんだよ」っていう差異は無視しづらい。賽河原という町1つ使ってゆっくりゆっくり籠絡して行った(上に失敗した)ゆずきと違い、ミチルのリクルートは本当にスムーズ。この差は2人の生い立ちの差からくるのか、もしくは、ゆずきの一件で失敗したことを反省した人面蜘蛛が「もうちょっと就職規定を簡単にしよう」ってんで門戸を開いた結果か。……後者かなぁ。どうも地獄少女の地位につくハードルも低くなっているようで、例えばあいが依頼人と会うときに展開する「夕暮れの丘」。あれはあいの心象風景の1つであり、あそこに広がる「紅」は地獄少女の力の象徴だった。御影ゆずきが初めて地獄少女になったときには、あそこまではっきりと心象風景を顕現させることができず、現実との狭間で契約を結ぶだけだったのだが、この度、ミチルはあっさりと「夕暮れの停車場」を「紅」を伴って顕現させている。独自の口上、そして従者との関係性。どれをとっても立派に「地獄少女」だ。それまで一切研修もしてないのに(仕事場見学はしてたけど)。まぁ、考えてみればミチルは死の間際に村一つを焼き尽くすほどの妖力の持ち主だったわけで、実はものすごく素材が良かっただけなのかもしれません。ちなみに彼女のオリジナル口上は、『天に背きし哀れな影よ 人の痛みに瞼を閉ざし 過ち犯せし咎の魂 イッペンシンデミル』。これ、地獄少女によってデザインが変わるんですね。叶わぬとは分かっていても、ゆずきバージョンがどうなっていたのかはちょっと聞いてみたかったですね。

 そうそう、新生地獄少女といえば、その周りを取り囲む人員配置も気になるところ。結局、山童がなんであんなにミチルに入れ込んで、あいに辞表を出してまで再就職を申し出たのかは分からずじまいでした。彼の生い立ち(?)を考えても、別にミチルに特別肩入れする理由もないのだけど……確かゆずきの時はきくりに引っ張って行かれちゃったんだよな。今回はきくりの「浮気者!」という罵詈雑言にもめげずにミチルに忠義を尽くしていました。彼が何を考えていたのかは謎です。まぁ、彼の場合はなんであいに仕える事になったのかもはっきり分かってなかったりするしね。「あい型の地獄少女」より、「ミチル型の地獄少女」の方が、山童の行動原理にかなっていただけなのかもしれません。他の三藁は当然お嬢から離れるはずがないのだが、彼らも今回、冒頭の時点でミチルに対し「出口なんて1つしかネェのにな」と、彼女が地獄少女になる以外の選択肢がないかのような発言をしている。まぁ、ゆずきだって本来は地獄少女になる以外の選択肢を全て削られ、外堀を埋められていたのだから、人面蜘蛛によって白羽の矢がたった時点でとりあえず就任することは不可避なのかもしれません。その上で、彼らがやたら気楽に「さっさと楽になればいいのに」みたいな目で見てたのは、もういっそ地獄少女が増えてくれた方があいの業務内容が減って楽になるからかな。地獄少女業界も、スマホやらネット環境の普及によって仕事量が増大の一途を辿ってるんでしょう。その割にあいの自宅のPCはやたら年季の入ったタワー型のままだし、現代っ子の新人(大正時代生まれ)を雇うのも自然な流れなのかも。ゆずきの時は「世代交代」が争点になっていたせいで四藁もどこかやきもきしていたが、あいが終身雇用で契約してしまったため、みんなして「あいは仕事を辞めない」という前提で動いているので、どこか気楽な雰囲気があるんだろうね。

 ということで、「新人育成無事成功」というのが今季、「宵伽」の結末でございました。正直、3期の密度を知っていると性急すぎるシナリオラインや突拍子も無い展開に首をひねる部分も多かったんですが、このゴールが用意されていたのだったら多少は無理矢理でもしょうがなかったんでしょうな。今後は「あい、ミチルのツイン地獄少女時代」に突入するわけですが、2人は同じ仕事をしながらもそのスタンスに随分差があるので、対立したり、助け合ったりという展開も出てくるのかもしれません。まぁ、3期と4期の間が10年近く空いていることを考えると、次のシリーズが出来たとして一体何年後になるかは想像もつきませんが……。帰ってくればいいじゃない。できれば今度は、もっと腰を据えたシリーズでね。

 モウイッペン、シンデミル?

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