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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 イクサランが発売されて、ショップに予約した箱を回収しにいかなきゃいけなかったんですよ。過去セットのカードを片付けるラージサイズのストレージボックスも必要だ。でも、買い物に行こうとしたその日に、お外は降りしきる雨。こんな日に面倒な買い物に出るの嫌だな……と思っていたんですが、そうだ、街に出る別な理由を作れば足も向くんじゃなかろうか。だったら、この機会ですよ。「そうだ、ユーフォ、観よう」。

 

 

 

<以下、あんまり関係ないけど一応ネタバレなどあるかもしれないので注意>

 

 




 

 あのね、人は容易く死ぬから気をつけて。「一度摂取したものなんだから、もう一回食べても大してびっくりしないだろ」とか思っちゃ駄目。世の中にはアナフィラキシーショックなんて言葉もあるんですからね。もうね、すごく駄目。ほぼ全編号泣。やっぱり私にとって、ユーフォというのは特別な作品である。画面見ただけでクるものがある。嘘でも大げさでもなく、冒頭のシーンでロリあすかが登場しただけで泣き出した。あのシーンはちょっと反則なんですよ。純真無垢な田中あすかと、彼女の運命を決めてしまうユーフォの残酷な出会い。そんなもん、泣くに決まってるじゃないですか。さらにそこから関西大会のシーンにつなぐでしょ。もう、演奏中は全部泣くからさ。音が出てるだけでヤバいんだけど、本当にみんなしていい顔してるのがさぁ……。今作はアニメ映画ではあるんだけど、すごく贅沢なコンサートを聴きにいくような気分で行くといいと思います。それくらいに、演奏が贅沢だし、見どころになっています。

 さておき、今作は総集編である。それはまごうことなき事実であるし、カットも多くは放送版の再編集だ。ということは、前回の劇場版、「北宇治高校へようこそ」と大体同じくらいの、「まぁ、悪くないけど熱心なファン以外はどうせ劇場に足は運ばないだろうな」っていうサービスで終わるかと思ったのだが……、これ、もう新作やで。テレビシリーズの衝撃をもう一回叩きつけてきた新たな衝撃やで。ただでさえ感情を揺さぶられて各方面にヤバい作品だというのに、今回はテレビシリーズ2期でもなんかふわっとしてた2年生エピソード(鎧塚×希美)は一切扱わない。メインとなるのは後半部分であり、つまり「田中あすか物語」だ。あの田中あすかを、さらに煮詰めて、ゴッテゴテに固めて、2時間原液で流し込まれるのだ。もう、普通の胃腸では耐えられないような濃さである。一挙手一投足が無視できない田中あすかという存在が、終始画面に出ずっぱり。そして、一度テレビシリーズで見ているからこそ、彼女の心の動きも裏の裏まで見えてしまうようで、全ての言葉が、全ての振る舞いがガツンとくるものになっている。最強のラスボスだった彼女が、さらにその練度を上げて我々の前に立ちはだかるのだ。

 もう、あらゆる感情を剥奪された私は、もう「あすか先輩……」と嗚咽することしかできませんでした。あとは滂沱の涙です。こうしてただ一本のストーリーにまとめられると、前半パートからの彼女の心の動きが全部見えてしまうので毎回30分で分かれていたテレビシリーズの時よりもはっきりと全体像が見えてくるんですよ。いまいちわかってなかった黄前家の家族問題とあすか先輩の接続もすごく明快になってるしね。そして、はっきり分かるようになると、さらに彼女の心中が見えて苦しさも増すし、それをぶっ壊す黄前久美子という主人公の尊さも際立つわけなんです。演奏パート以外では最大の見どころと言えば文句なしで久美子が先輩にぶつかっていく「最終決戦」のシーンだろうが、あのシーンがどのようにアフレコされていたのか、パンフレットにキャスト陣の真剣さについての記述がありますので、興味がある人は是非パンフをお買い求めください(マーケティング)。

 単なる「まとめ」ではなく、田中あすかという1人の女性を描くためにシナリオラインにも大胆にメスが入れられており、一番意外なのはやっぱり合宿のパートが時系列を入れ替えてあるところだろうか。正直、視聴中に多少「あれ?」とは思ったのだが、元の構成を知っていたとしても、今回の並び方はすごくしっくりくるし、演出意図もよく分かるので違和感もなく、非常に良いまとめ方になっていると思う。他にも橋の下の二人の演奏シーン(9話)が最初はカットされてて「あれ?あそこ流さないのはどうなの?」って思ったらあっちに持ってきてるし。あそこで組み換えが行われることで、あすか先輩が久美子のことを「黄前ちゃんらしいね」とか「本当に黄前ちゃんは黄前ちゃんだね」とか「ユーフォみたいな人だね」と言っている台詞の重みが増して、二人の心の交流がザクザク刺さるようになるのだ。

 私はもちろん麗奈×久美子原理主義者でこそあるが、久美子とあすか先輩のこの関係性は何の問題もなく、むしろ最大級に濃縮・醸成された今回の展開はまさに浄土の心地である。麗奈はすでに1期の時点で久美子との関係性を完成させており、そこは「あるもの」としていじる必要すらなくなっているのだ。今回は「ラスボス」田中あすかを倒し、彼女との完璧な「繋がり」を構築するまでの物語。それはもう、麗奈とはまた別次元のつながりである。他にも今回は優子と中世古先輩の熱々のハグのシーンとか、色々と細かいところに核弾頭級の「つながり」が投下されているのだが、まぁ、全て拾い尽くしていたら焼け野原になってしまいますのでね。優子の他にも中川先輩、部長先輩、鎧塚先輩、そしてもちろん麗奈など、今作は1人で充分に看板をしょえるだけの化け物が揃っているが、今回はあくまで田中あすかのターンなので、他の面々はある程度控えめにしてあるのだ。二年生チームは次作で爆発するチャンスが与えられているみたいだしね。まぁ、今作でも中川先輩の可愛らしさは尋常じゃなかったですけど。あと、こっそり梨子ちゃんもだいぶかわいかったりするのである。

 あとは3年生チームかなぁ。改めて見て、駅ビルコンサートの時の部長先輩ってこんなに最高だったっけ? って驚いたのだが、どうやら山田尚子氏の手によって書き起こされていたらしい。なんてもん作りやがる。こうしてみると一匹狼の田中あすかも、部長先輩相手だったらそれなりに友情構築はできてるんだよな。まぁ、未だに中世古先輩との関係は上っ面だけに見えるけども。今回みたいに濃縮したあすか成分だけを叩きつけられると、「本当に中世古先輩のこと嫌いなんだろうなぁ……」って思うわ。今回の騒動であすかが歩み寄らなければ、絶対に交わらないタイプの2人だもんなぁ。

 まぁ、どこまでいっても「田中あすか田中あすか」と書き続けるくらいしか感情を表現する方法がない作品なので、高濃度の田中あすか成分を摂取しても生きていられる自信がある人だけが視聴してください。僕は、駄目でした(主に涙腺が)。望んだ形の「ユーフォ」の世界が、また一つここに創造されました。 あ、でも流石にノー田中ノーライフというだけでは情報量が少なすぎるので、パンフレットに載っていた人物相関図の画像だけ載っけておきますね。……なんか一本だけ線の色が違う上に、「引力」て……。

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