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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 今年もこのシーズンになりましたね。まずは無事に1年間の放送を終えられたことに対して、お疲れ様の謝辞を送りたい。

 さて、色々と話題性に富む新時代の戦隊ヒーローだったキュウレンジャー、その総括はどんなものになるだろうか。端的に評価を下すなら、「優良可」で評価したら「可」くらいになるか。そもそも戦隊を1年観て「不可」なんて評価を出すはずもないので、正直言ってあんまり好きな戦隊ではなかった。もちろん、個々の要素を拾っていけば楽しい部分もたくさんあったのだが、シリーズ全体の構成を見るに、あまり効果的に働いていない部分が多かったんじゃないか、という気がするのである。

 まず先に良かった部分を拾っていくと、CGをフル活用し、完全にSF世界として「宇宙」を舞台にした作品世界を作るという挑戦は一定以上の効果を上げていたと思う。過去の戦隊にも宇宙を広くテーマに扱ったものはあるが(「フラッシュマン」みたいな)、やはり「地球でない世界」を描く技術力というのは日進月歩、逆に言えば過去作品ではまだまだいかにもな「特撮」作品であり、昨今の技術力をフル活用した「宇宙」観を戦隊が取り扱ったことはなかった。そんな中で、今作が真剣に取り上げた「スペースオペラ」な背景は、なかなかよく出来ていたんじゃなかろうか。特撮技術ではなくCGに頼る方向性をよく思わないオールドファンもいるかもしれないが、その時代にある全ての技術を駆使してこその「特撮」である。限られた予算の中で出来うる最大限の世界を見せるというフロンティアスピリットは、まだまだ根強く東映特撮に残っているのだということが確認できただろう。

 細かい部分を見ていくと、個人的にお気に入りだったのは何と言っても鳳ツルギの立ち位置だ。ツルギは「先代救世主」という割と無茶な立ち位置で、ポジションを考えると「弱いはずがないので現役を霞ませてしまう危険なジョーカーキャラ」ということになり、こうした過剰戦力は世界観を壊してしまう恐れがあるのだが、ツルギのスタンスは「最強の伝説」という至高のポジションから全くぶれることなく、それでいてきちんと「キュウレンジャーの一員」におさまり、後進の指導と自らのドラマのアツさを同時に見せることに成功している。こんなに頼れて格好いい「兄貴分」の追加戦士は久しぶりに見るので、彼の存在感は番組後半を牽引する大きな原動力になったのではなかろうか。中の人のハイパーイケメンっぷりがずるいという話もある。

 こうして個々に楽しいポイントはもちろんあったのだが……でも、やっぱりとっ散らかってたなぁ、というのが正直な感想。結局いつもいつも同じ感想になって大変申し訳ないのだが(先週のプリキュアと同じ感想になるのだが)、どう考えても人数多いだろ、っていう。最終的に12人って、キョウリュウジャーよりも多いからなぁ……。上述のツルギの場合、最後に登場したにも関わらずその後の活躍シーンがめちゃめちゃ多かった上に毎週常に存在感を発揮していたので全くキャラが埋もれた印象もなかったのだが、それ以外の戦士を個別に見ていくと、12人も必要なかっただろ、と思うことの方が多い。個人的な存在感ランキング、いいエピソードランキングなんかを総合すると、主人公のラッキーは問題ないだろう。途中まで「幸運が能力にカウントされるのはダメだろ問題」が脳裏に引っかかっていたのだが、ちゃんと「ラッキーってのは受け身じゃなくて自分で掴みにいくもんだ」っていうメッセージが一貫していたので、主人公キャラとしては問題なく成立していたと思う。中盤(と劇場版)で最大の見せ場を作ったナーガ、最序盤のシリアスさを引っ張ったスティンガーあたりもOK(そのついでにバランスも可愛いからよし)。あと、すげぇ勝手な個人的好みからスパーダも良しとする。なんかね、スパーダ好きなのよ。多分ツルギを別にすると一番好きなのはスパーダ。最後の変身でキメてくれた裏声とか、なんかもう、すげぇ好き。野球エピソードの無茶苦茶っぷりも最後のギャグ回として輝いていたし。

 その他、そもそもが追加メンバーである小太郎、ショウ司令、さらに基本属性がサポートメンバーであるラプターも見せ場の少なさはしょうがないとしようか(ラプターはキョウリュウバイオレットみたいな立ち位置だと思えば致し方ない)。そうすると、やっぱり初期メンバーのはずなのに今ひとつパッとしなかった面々が勿体無い。チャンプは入退場を繰り返していた印象なのでそもそも登場回が他の戦士より少ないっていうビハインドがあったが、結局アントン博士のエピソードって何がやりたかったのかがあんまりわからなかったんだよなぁ。単純な善悪で物事が一面的に見えないっていう話は大きくはアルマゲ&クエルボのところでもやっているのでちょっとメッセージ性が弱かったし。やっぱり、「変身したら体のサイズが縮む戦士」って微妙だと思う。ハミィの場合、個別エピソードがやや弱めだったことが気になったか。あとはまぁ、放送中にスキャンダルすっぱ抜かれたのは大人目線だとちょっと残念ではあるよね。いや、別にいいんだけどさ。個人的には、最後のメットオフ(というかスーツオフ)のカメレオングリーン変身がキマっていたので、それに免じて「まぁよし」としたいと思う。結局、トータルで一番損してたのはガルなんじゃないかな。だって、中盤以降に本当に出番がなくて「ラッキーのいう通りガルbot」でしかなかったから……幾ら何でも依存しすぎてて戦士として格好悪いんだよなぁ……初期メンバーなんだから、もうちょっと男気を見せる場面を作ってあげた方がよかった気がする。個人的には「史上最も残念な青戦士」認定。

 あと、ついでに言うと敵勢力がごちゃごちゃしてたのもマイナス点だと思う。意外すぎるマーダッコさんの長期活動なんかは嬉しかったんだけど、ジャークマターって組織が全宇宙に散っているせいで上下関係も全体像も見えにくかったんだよね。最終的に覚えてるのってマーダッコとアキャンバーだけだし(単に女性キャストのおかげ)。そして、敵勢力がなんだかぼんやりしていたせいで、ロボ戦がなおざりになってしまったのも勿体無い。どうしても人間ドラマの時間を稼がなきゃ、っていう焦りがあったのか、ロボ戦がずいぶんあっさりしていた。モライマーズが毎回同じようなデザインってのも弱いところよね(似たようなコンセプトがあったゴーバスターズはきちんと見せ場になっていたのだからそれだけが理由ではないのだろうが)。まー、味方戦力だけで12人だと、さらにここに敵勢力内でのドラマを入れる余裕まではなかったってことなんだろうなぁ。

 まだまだ書き足りないところはあるが、とりあえず「もうちょっと見やすいドラマが欲しかった」と言ったところを総括としたいと思います。でもまぁ、人数が多いってことは今後も掘り下げられる要素が多いということでもあるので、今後のスピンオフとか、そうした部分での活躍を期待していきましょう。

 そうこう言っているうちにも、新しい時代はすぐにやってくる。そういえば、これを書いてて初めて気づいたんだけど、今年は劇場版のVSシリーズがなかったから快盗と警察の顔見せがまだ行われてなかったんですね。久しぶりに設定だけでもワクワクさせられる新戦隊。まぁ、登場時から6人っていう時点で「人数多すぎんじゃねぇか問題」は相変わらず抱えているわけだが、3&3の形で(当面は)分かれているのだろうし、ドラマの掘り下げは色々と新機軸が試せそうで期待。早く来い来い日曜日。

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