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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ゆるキャン! 第7話。こっちのしまりんはだいぶテンション高いな。しまりん風味はかけらもないけどな。

 せっかくいろんなキャラクターがいるんだからサイドストーリーもちゃんと描きましょう、ということで今回はくるみん回。これまでなんとなく「3組目のバカップル」みたいなふわふわした状態で横にいた胡桃&千草のお気楽カップルだが、一応、今回はそれらしいエピソードが用意されている。でもまぁ、ぶっちゃけ最後の最後まで千草はあの通りの軽薄なノリを貫いているので、そこまで重苦しい雰囲気もなく、「お気楽そうに見えてもちょっとくらいは悩んだりもするんだよ」程度の印象で止まっている。これまでのP.A.作品と違って、今作はあんまりキャラクターを追い詰める方向での作劇がないのは気楽でもあり、なんか物足りなくもあり。まぁ、人生が変わるくらい大変な経験をしているのは瞳美だけで充分ですかね。高校生の日常なんてそんなもんさ。

 進路に悩むというのは非常に高校生らしくて真っ当な問題設定。ただでさえしっかりした人間が多い写真部の中で、胡桃は「目標らしい目標もないなぁ」という小さなお悩みを抱えている。たまたまこのタイミングで意識することになってしまった「バリバリ夢を追いかけている姉」なんてものを見てしまったら、特に人生の目標も見当たらない自分が恥ずかしくなってしまう。いや、でも普通の高校生ってそんなもんだよね。なかなか人生を費やすレベルの目標なんて見つかるもんじゃないぞ。

 ただ、芸術系の部活に所属しているせいで、周りの人間の創作意欲みたいなものが眩しく映ってしまうのも事実であり、部長はもちろん、最近溌剌としてきたあさぎも、そして新加入の琥珀にしても、自分には見えない世界が見えているようでちょっと羨ましい。背伸びがしたいわけではないが、何か目標がないといけないんじゃないかとやり場のない不安に苛まれてしまう。そうしてクサクサした胡桃の心中を確実に把握してくれているのはやっぱり千草なわけで、二人の関係性がよくわかるお話ではある。憎らしいのは、千草は胡桃のことを恐ろしくよく見ているんだけど、別にそれを表に出さずに、あくまでもおちゃらけの一環としてさりげなくサポートしてあげているというところ。くそっ、このなんとなくイケメン風のムーヴ、間違ってないだけになんか腹たつわ。そして、胡桃の方はそんな千草のサポートを受けながら、あくまでも日常的なコミュニケーションの一環として処理してしまっているため、未だに彼女の中で千草は「特別な存在」にはなっていないというのももどかしい。まぁ、ちょっと意識して内省してしまうと「あれ? もしかしてこれって」ってすぐに行き当たるような感情だとは思うのだが、胡桃の場合はそういう思考が苦手そうだし、今回はたまたま進路のことで頭がいっぱいになっちゃったのでそこまで考えていなかったのだろう。落ち着いてきたら、ふと隣を見る余裕も出てきそう。そうなった時に二人の関係性がどう変わっていくかは見ものではあるな。

 そして、そんな付かず離れずのカップルの隣で確実に近づく瞳美と唯翔。無事に(毎度サイケデリックな)絵も完成し、その絵に背中を押されるようにして瞳美は色のことをカミングアウトするに至る。どちらも確実に前に進んでおり、どうやらこの時代、この世界での関係性にもゴールが見え始めたようだ。後ろで本当のおばあちゃんであるかのように暖かく見守る琥珀さんがなんとも美味しいポジションである。結局琥珀は恋愛ごとには関わってこない立場なんですかねぇ。

 

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