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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 この街の住民大体犯罪者だな、第7話。下手したら米花町に迫るんじゃないかってレベル。まぁ、警察官が捜査中に会った人間ばかりなんだからしょうがないと言えばしょうがないんだけどさ。グッドルッキングミキシンとか、世が世ならラスボスやりそうなキャラなのに瞬殺されてかわいそう。

 なんかもう、恐ろしい脚本だな。普通に考えたら2話に分けても余裕で尺が埋まるくらいの内容を1話の枠内でジェットコースター展開させている。ほとんど息継ぎする間がなく、一体誰がどこで何を考えているのかなんて油断したらすぐに置いていかれそうな密度なのに、ギリギリのところで理解が及ぶよう、そして話の筋がわかるように構成されているのが恐ろしい。カットの切り替えのタイミングとか、相当に切り詰めているので綱渡りみたいなコンテワークになっているのだが……成立させてるのは例によって神保昌登氏である。サンライズ作品で名前を見た記憶がなかったのでかなり驚いたのだが、もしかしたらこれだけ無茶な脚本を成立させる手腕を買われ、わざわざ出張ってきたのかもしれないな。ご苦労様です。

 作品のテイストを考えたら、思い切りくだらないギャグを詰め込んで2話に分けても良かったはずなのだが、それを1話に詰め込んだというのはそれなりに意味があるのだろう。現時点で考えてもわからないが、「どうしてもシリアスが強めになるので今作では2話も引っ張りたくない」という制作側の意図があるんじゃないかと勝手に想像している。ダグの過去話としては欠かせない要素で、彼の現在の行動原理の全てを表すエピソードである。これを削るわけにはいかないのでもちろん十全に描いているのだが、それでも、ダグが「今の相棒」をほったらかしにして過去に囚われているような描写を2話も続けるのは確かに印象が悪いし、望まれる展開でもないだろう。もう、それなら今作の勢い任せ展開のノリに紛れ込ませて、ジェットコースターで一気にまくし立てて逃げ切ろうという算段だ。「渋く悩むダグがじっくり見たかったのに」というニーズに対しては応えられないのが残念ではあるが、昨今はシリアスアレルギーみたいな症状を持つ視聴者も多いと聞くし、案外こういう逃げ方もありなのかもしれない。もちろん、1話でやりきるだけの馬力を持つ作品でないと成立しないが。今作の場合、これまでの「謎が出たよ!→解決したよ!」というどないやねん展開で視聴者に耐性をつけさせておき、その辺りの速度を「あり得るもの」にしているのがしたたかである。これまでの話と見比べてみれば、今回は別に話の飛躍は一切なく、あくまで「要素だけを切り取ったダイジェスト」を早回しで見せているだけという違いが分かるはずである。

 ある程度テンプレの設計に乗せているおかげで成立するこの無理やり感。成立してるんだから余計な欲を出さんでもええやんけ、とは思うのだが、ちゃんと「ならでは」を狙うためにちょっとした誤認トリックを仕込んであるあたりにこだわりを感じる。毎度毎度「信じてた人が裏切りました」というお約束のパターンは盛り込んでいるのだが、今回はさらにダグの過去話から性別誤認・さらに年齢まで勘違いさせるネタを盛り込んで、最後にちょっとした山場を作っている。まぁ、パットの正体がどんな人物だろうと成立する話なので別にトリックではないのだが、なんとなく「あ、騙された!」みたいな気分が出るならそれはそれで儲けもの。すでにダグのパートナーについてはデリックという特大の出オチキャラが存在しているので、その奥にいる「本当の相棒」がただ出てくるだけではつまらない、ということだったのだろう。一応、今後のキリルとの付き合い方にも変化があるだろうし、パットの設定も意外な方向で活用されるのかもしれない。

 それにしても、12歳の少女の墓前に酒を傾けるのは警察官としてさすがにどうなんだろうな……叙述トリックが絡んでたら確実にアンフェアのレベルやぞ(だからトリックではないんだ)。すでに1週前にミラっていう特大の爆弾を用意して「ミラがOKなら他もええやろ」みたいな免罪符を用意してるあたり、やっぱりしたたかな脚本である。

 

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