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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「私、能力は平均値でって言ったよね!」 4

 坊や、何を恐れているんだい? お父さん、そこに見えないの? なろうがいるよ、怖いんだよ。

 なろうである。清々しいまでになろうである。つまり簡単にまとめると「勘弁してくれ」である。これ、1年ぶりの太田雅彦作品なんじゃん。やめて、こんなところに貴重な戦力を注がないで……。そりゃまぁ、太田さんらしくてコロコロと丸っこい可愛らしさは画面から伺えるんだけど、やっぱりここまで清々しいなろうムーブは胃もたれするというか、飛んでも跳ねてもお腹のどこにも入る余地がないというか……。

 今作は数々のなろう系作品に続いていて、スマホ太郎などの大家族では「平均値花子」と称される鉄板作品であるという噂を耳にしたことがある。実際、ここまでまっすぐに異世界転生の現場を描いている作品は案外久しぶりで、おなじみと言われていた暴走トラックも、最近ではそこまで出番もなかったのである。しかし、そうして「なろうも一段落してきたかな……」と思わせる時流の中、何故か今作は徹底してフォーマットを遵守し、さらにセルフパロディとして斜に構えた状態で煽ってくる。「一周回ったなろう」という受け入れ方で一笑い取ろうって魂胆なのだろうが……それは我々のような人間がなろう系作品をバカにするためにやっている純粋な「呆れ」の表れであって、作品世界のキャラクターがやったからと言って面白いムーブではないのだ。しかも「成績優秀、なんとなく孤立してただけの女子高生」がやたらとなろう界隈を中心としたサブカルに詳しく、挙句どう考えても年齢設定に見合わない知識を持ち合わせているなど、転生したのは女子高生ではなく、単に今作を書いているおっさんが自身をそのまま転生させた姿にしか見えない(作者の実年齢がどれくらいかは知らんが)。もちろん創作物には作者の人となりが反映されるのは当たり前のことだが、あまりにも「女子高生の転生」という要素を書く意識が薄く、単なる「なろうフォロワー崩れがなろう世界をバカにするためだけに世界に入りたがっている図」にしか見えないのが痛々しい。

 本当に今更の感想になるが、やはりメタネタをいじってオリジナリティを出そうとするなろうの方向性は、もう完全に飽和状態になっているのではなかろうか。その方向性に鉱脈はないんじゃなかろうか。例えば1話目ではヒャッハーをいじってダイレクトにネタにしていたわけだが、この使い方と、このすばにこっそり出てきて場を和ませてくれる「荒くれ者」さん(CV稲田徹)はどちらの使い方が面白いものか。正直、私は「気づいたらモブの中でもやたら愛嬌があるし、変な設定を後から追加されていく荒くれ者さん」の方がずっと作品世界のスパイスとして効いているし、面白い使い方だと思うんだよね。その場その場で思いついたパロディをただばらまくだけのネタ回しでは、複層的な世界の味わいには繋がらないような気がするのである。

 まぁ、ここから太田さんたちスタッフがアニメ独自の面白さを花開かせ、画面の楽しさを提供してくれるという期待も無いではないが……1話目の筋を見るとしんどさの方が多い気がするんだよなぁ……まぁ、キャラは可愛いといえば可愛いよね。貧乳いじりが多かったくせに巨乳に魅力がないのが悩ましいが。

 

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