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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 雪解け、第20話。来たるべき時、待ちわびた時。鳳月と椿の融和が告げるのは、まさに春の訪れではあるまいか。

 一歩一歩、着実に歩き続けてきた晶との理解の道。前回の時点ですでにほぼそれが完了しかけていたわけだが、最後の最後で晶に沈んだ闇は払拭しきれなかった。おそらくこれまで築き上げてきた彼女のプライドが、どうしても最後の一手で自分が変わってしまうことを恐れたのだろう。止まった時間が動き出すことを忌避し、彼女は逃避行動として指導担当の辞退を申し出た。このまま箏曲部に関わっていれば、間違いなく自分は変わってしまう、救われてしまう。それが察知できていたからこそ、晶は逃げ出そうとした。

 しかし、ここで相変わらずのファインプレイを見せ続けるミラクル顧問・滝浪。彼女に対していちいちクリティカルな文言を打ち込み続け、さらに即時の逃走を許さずに彼女に最後の一手を与える。おそらく滝浪はわかっていたのだろう。箏曲部と対峙し続ければ、もともと晶のように真面目で真摯な人間が、そこに惹かれ合うものだということを。折良く、箏曲部の面々も晶の演奏を聞いて改めて襟を正したところ。日夜に渡る猛練習の成果は誰に耳にも明らかで、その迷いない姿勢を目の当たりにして晶の決心も揺らぐ。そして、そんな彼女にとどめを刺したのはやはりサネであった。いや、正確には彼を取り巻く箏曲部のあり方そのものか。どれだけ積み重ねたところで「才能」には追いつけない「努力」の姿。サネの焦りと不安は、まさに晶がこれまでの人生で抱え続け、打ちのめされたものであった。それをわかっているからこそ、彼に同情し、なんとか救いを与えようとする晶。しかし、そんな晶の心配を他所に、チカとさとわちゃんはサネのことを全て分かってくれている。そこで気づかされるのだ。晶にとって、これまでの人生に足りなかったものは才能でもなければ、まして努力などでもない。自分のことを理解し、共に戦ってくれる仲間の存在だったということを。

 難しいパートを弾ききりガッツポーズのサネ。その無垢な喜びは、晶がすっかり忘れていた根源的な箏の楽しさである。サネは闇に飲まれなかった。自分が手を貸さずとも、救ってくれる仲間がいた。そんな「求めていた姿」が箏曲部にあることを見せつけられ、晶の最後の闇が払われる。この部活で、このみんなで全国を目指したい。そんな素直な望みが晶を突き動かす。もう、さとわとの合奏にも何の含みもなく、ただ高め合う音だけがそこにあるだけだ。武蔵はその音を聞いたからこそ、「堂島さんだってそうでしょう?」という(あいかわらずの)殺し文句が出てくるのである。

 こうして晶が新たな仲間に加わった。まだまだ猛特訓は続いていくだろうが、戦うための下地は、着実に揃いつつある。まぁ、当然のように次なる暗雲も立ち込めるわけだが……。今更ババアがどうこうしたところで、晶さんがどうにかなるとも思えないんだけどね。

 

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