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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 最悪だったな……第7話。もう、それ以外に言うことねぇよ。

 ただただ現実を受け止めるしかないエピソード。制作側も番組冒頭にアテンションを入れるなど配慮しており、今回がどれだけ最悪な回なのかがよくわかる。曲世愛というキャラの凄まじいところは、これだけのことをやっておきながら、そこに確固たる理由が存在しないという部分だろう。いや、理由ははっきりある。「正崎に自分のことを見てもらうため」だ。しかし、そんな狂人の論理を受け止めきれる人間が世の中にどれだけいるものだろうか。いたらいたで問題だしな。

 今作で刺激として打ち出しているのは、こうした曲世の働きかけも、たった一つの倫理観のひねりから生じているものであるということ。ネット上でよく見かける画像に「からくりサーカス」のフェイスレスの名言「夢はいつか必ず叶う」があるが、今回の曲世もこれと似たようなもので、「言ってるのがお前じゃなけりゃいいセリフなのに」シリーズだ。「同じ人間同士、きっと分かり合える」と訴えて自分の「悪」を見せつける曲世。それはまさに、「人間はきっと分かり合える」と訴えて自分の正義を貫き通し、敵キャラをねじ伏せる正義のヒーローの裏返し。倫理観のどこか一部がちょいと捻れただけで、曲世は圧倒的な「主人公」になれる崇高な行動を起こしているわけだ。ただ1点、それが「悪」であるということを除いて。

 この「転化」を面白おかしく描いているのが第2部の最大の眼目であり、「死」の是非を問う大義名分から、突然曲世・正崎間の「善悪の論理」へとスコープが絞られている。そして今作の場合、最後の最後に見せつけたいものは「正義は勝つ!」ではなく「純粋な信念こそが勝つ」なのである(まさに「愛は勝つ」だが)。ある意味で最高のカタルシス。そして、最低の最悪だ。

 ラストシーンは、これでもかなりソフトにまとめ上げた方だとは思うのだが、制作チームも色々と議論を重ねたのではなかろうか。その結果として「正崎家のキッチンとシーンをリンクさせる」というより一層最悪な演出方向になったのはどうしてくれようか。「正崎の家族」は、この第2部が閉幕した今、本当に唯一残された正崎の拠り所となるものである。これが史上最悪のシーンと重なり、徹底して露悪的な今作の趣向がさらに掘り下げられた感がある(当然イメージのリンクはアニメオリジナルである)。3部に入ると、この家族という存在が……うぅん。

 そして、幸か不幸か、その3部はなんと1ヶ月以上も先の放送になることが正式に発表された。ここまで順調に進んできた今作だったが、ここにきていわゆる「万策尽きた」状態か。風の噂では何やら制作現場が超厳しいということも漏れ聞いているので、むしろこの節目のタイミングまでよく頑張ったと見るべきなのか。ここでかなり大きく期間が開いてしまうのは……むしろいいことかもしれん。ぶっちゃけ、原作も3部の開始時(三巻の冒頭)に「は?」ってなったので、アニメ視聴組は1ヶ月後に同じような「は?」を味わってほしい。もしくは、この1ヶ月を利用して原作を1巻から追いかけてしまうのも手かもしれませんね。

 ちなみに今回「瀬黒がどうなっちゃうんだろう……」というので視聴前から胃がキリキリしていたのだが(そして案の定M・A・Oの苦悶の演技で変な性癖が醸成されそうだったが)、個人的にはその前の九字院さんの渾身の射精談義の方が凄まじすぎて呑み込まれてしまいましたな。流石の櫻井孝宏といったところか。あんだけ情感と切迫感で「男ならわかるでしょう」って言われちゃうと……なぁ。

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