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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ずっと珀音のターン、第24話。姫坂の見せ場も充分に大きかったが、やはり跡を追う珀音がそこに重ねてくるのは至極当然のこと。姫坂があれだけの艱難辛苦を乗り越えてたどり着いた圧倒的な「正解」を見せたというのに、今回のタイトルは「その先」。なんだか残酷な話である。

 姫坂は「部活もの」として完全な「集団」を目指したお話。血のにじむ努力、涙ながらのチームワーク。そうしたものを皆でつなげてたどり着いた新たな王者の道。しかし珀音の場合、基本的には神崎というたった1人の天才を中心に回っている「個」のチーム。見せ方も、見え方も自ずと違ったものになってくる。

 神崎の個性は「正解の音が見える」というもの。これもさとわちゃんやチカと同じように天賦の才として処理されているので理屈は一切ないのだが、少年漫画的なお約束を考えると、「正解の音が見える」→「正解の音しか弾けない」ってんで、ライバルキャラなんかでは大体主人公側が乗り越えるべき踏み台として設定されることが多いキャラ造形だろう。まぁ、来週以降の展開で実際にそうなる可能性はあるが、神崎が普通の「正確さキャラ」と違うのは、本人がその音を良しとしていない部分である。「正解の音しか弾けない」ことをすでに本人が弱点(嫌な点)と見なしており、それゆえにこれまで本気を出さなかったというキャラ。すでに弱点は克服している状態と言える。そして皮肉なことに、そんな神崎に最後の一押しを与えたのは他ならぬ時瀬の演奏だったという。もちろん顧問の山本との連携が最大の見どころではあるのだが、そうして二人三脚でつないできた「先」への希望が、時瀬の音によってブレイクしたというのは出来すぎたお話である。事前にチカのおばちゃんが「以前のように正確なだけの音ならば時瀬が勝てる」とフラグを立てておいたのに、珀音はその「先」へときっちりたどり着いた。この辺りのマッチメイクは、少年漫画的な見せ場としても申し分ないものだろう。

 そして毎度のことながら、今作はそうした「音の見せ場」について、全力で「奏でる」ことに邁進している。残念ながら私の耳では「一音の深み」って言われてもよくわからないが、そこからの音の変質、異様な緊張感の演出については、客席にいるような緊張感を伴い、固唾を飲んで見守るシーンになっていた。箏の音階を「数学」と例えていた山本が引っ張り上げた神崎が、たった1つの正解を超えたその先で新たな真実にたどり着くという観念的なシーンも、様々な側面から切り出すことで妙な共感を与えられている。おそらく原作時点で完成していた描写なのだろうが、アニメになって音を伴うことで、改めてその完成度が上がったのではなかろうか。

 「先」を見せつけられた時瀬の面々は当然意気消沈するわけだが、そこを押し上げたのは流石の部長である。3つの高校にはそれぞれの理由で「最後」が待っている。姫坂は「王者奪還を見せつける最初で最後のチャンス」、珀音は「去りゆく顧問への手向けとなる最後の演奏」、そして時瀬は「部を作り上げた部長との最後の全国」。どれもこれも志は互角。最後に勝つのはどこなのか。本当の本当に先が読めません。

 ちなみに円陣のシーンが気になって確認したのだが、チカとさとわちゃんは肩くんでなくてサネーチカー武蔵っていう並び。気になるさとわちゃんの隣は光太と来栖さんであった。光太はほんとに女子とのスキンシップに迷いがねぇな。

 

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