忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[7274] [7273] [7272] [7271] [7270] [7269] [7268] [7267] [7266] [7265] [7264]

○「魔術士オーフェンはぐれ旅」 5

 今期もあります、リバイバルの流れ。だいたい90年代がホットスポットな感じはあるんだが、これ、ちょっとずれたらもうゼロ年代アニメのリバイバルも始まるんですかね? 「宇宙のステルヴィア」のリメイクとか、観たくない?(俺は観たい)

 こちらの作品だが、「封神演義」なんかと同じパターンで基本的にノータッチの作品。繰り返すが、私はそんな時代にはまだアニメをさっぱり観ない人間だったのだ。ただ、実はノータッチってのは嘘で、旧作アニメは見たことがある。これがどういう流れだったかというと、ちょうど私がアニメを観はじめてこの取り返しのつかない人生のルートを選んだ時期、世はまだまだ「レンタルビデオ」っちゅうんが全盛期だったわけですよ。そこで私は時に自分で、時に親の金でレンタルビデオで安くなったアニメを適当に借りて観まくっていた時期があったのです。今みたいに地上波放送している深夜アニメがそこまで多くなかった時期だし、若かりし私は探究心に満ち溢れていたので、そういう余力もあったんですな。当時借りたタイトルでなんとなく覚えているところだと、例えば「NOIR」がそうだし、「宇宙戦艦ヤマモトヨーコ」「エルフを狩るモノたち」「宇宙海賊ミトの大冒険」etc.……前2つは傑作タイトルですな。そうして色々と消化した中に、間違いなくこの「オーフェン」も含まれていた。含まれてはいたんだが、十把一絡げでまとめて観ていた中に入っていた上に特に印象にも残らなかったために、内容は完全に記憶からフェードアウトしてしまっている(どこまで観たのかも定かでない)。今回久しぶりにその世界を見直したらなんとなく聞き覚えのある名前なんかもたくさん出てきたし、「あぁ、こういう話……だったっけ?」ってなったけど、変なところの記憶だけは残っているのだ。私にとっての森久保祥太郎は間違いなくオーフェンの人だし、飯塚雅弓はクリーオウの人なのである。あと、オープニングはねっとりしたつんくのイメージ。そういうところは覚えてるんだ。やたら声優を認識してるってことは、当時からそういう見方してたってことなんだろうけど。

 まぁ、自分語りはそんなもんだけど、とにかく「あんまり接点はないけどなんとなく知ってるような、知らないような」という作品である。そういう意味では「うしおととら」が一番近いかな。ただ、アニメとしての評価は「うしおととら」よりも上にしてもいいかも。何もかもがとにかくレトロ感に溢れており、ネタ回しも設定も構成も全部が懐かしさに満ちている。そして、そんなレトロな世界観を特に華美に飾り立てることなく、素材のままでお届けしようというのがスタッフの狙いだろう。スタジオがディーン、そして監督は浜名孝行氏。絶対に目の覚めるような傑作は出てこないが、手堅く、外しにくい配置だ。1話目は作画もしっかりしており、焦ったような設定羅列もなければ極度のわかりにくさもない。脚本構成も本当に無難な滑り出し。欠点が見つからないというのは、現代アニメでは美点である。

 それじゃ、本当に安牌安牌で刺激がないかというとそうでもなく、例えば日本語の文章として成り立っている呪文の詠唱なんてのは当時は割と斬新な設定だった気がするが、実は今聞いても案外追随した作品もないので新鮮だったりする。コミカルな展開を主軸にしながらもしっかりとヒューマンドラマを入れ込むという作劇も卒がなく、そりゃまぁ人気作品になってもおかしくはないんだろうな、というくらいの期待感はあるのだ。多分、私からしたらこれって「ロードス島戦記」と同じなんだと思う。ラノベ的な世界設定を比較的早い時期で切り出して責任を持って成立させたファンタジー作品で、タイミングがピタリと合えば楽しんでいた可能性もあるのだろう。今「ロードス島」を一作目からアニメ化されたらすごく熱心に観ちゃうだろうなぁ(まずディードのキャストが気になる)。

 まぁ、そんなわけで「ろくに知りもしないけどノスタルジー」という妙な立ち位置で生暖かく見守っていければ良いかと思います。飯塚雅弓の後釜に大久保瑠美っていう配役、考えた人はセンスあるよね。良いよね。

拍手

PR

コメント
無題
旧アニメは結構話運びとかいじってたので「……だったっけ?」となるのはある意味正しかったり。

とにかく作家性が綴る文章そのものと強固に紐づいている作者なので、それをアニメーションという媒体でどう魅せていくか、恐ろしくもあり楽しみでもあり。難しさでいえば京極とか西尾をアニメ化する際のそれに近いのかな。ただ展開を忠実に追うだけでは、まだ全然違うものになりかねないという(まあ、それは特別な事ではないと言われればそうかもしれないけど)。

とにかく良い感触は得てくれたようで、一現役ファンとしては胸を撫で下ろすところです。
【2020/01/09 01:30】 NAME[Serra] WEBLINK[] EDIT[]
Re:無題
まぁ、おめぇさんは来るんじゃねぇかと思ってたよ……。
ただ、水を差すようだが展開にはあまり期待しない方がいいかもしれん。多分、初見の若い視聴者が付いてくる理由がほとんどないので、それこそ「うしおととら」みたいに空気扱いされて終わる気がする……。
【2020/01/09 21:43】


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


忍者ブログ [PR]
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
10 11 12 13 14 15 16
29 30
31
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[03/26 名無し]
[03/26 NONAME]
[03/25 Seachicken様はお元気でしょうか]
[03/22 NONAME]
[03/21 な]
バーコード