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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 水崎氏がおっとこまえ、第7話。毎度金森氏の男前っぷりに惚れ惚れしていたが、今回ばかりは水崎氏の勝ちかな。

 先に書いとくと、この作品だとわかりやすくなっちゃうけどだいぶキャラ作画の怪しい回であった。まぁ、もともと湯浅作品はキャラ造形の抜くところを抜いてくる作劇なので多少バタついてもあんまり気にならないんだけど、作中で語られた「経済的作画」をちょいちょい導入されたりして、今作においても制作体制に隙がないわけじゃないことを白日のもとにさらしている。まぁ、肝心要の「演出説明」の部分ではしっかりリソースを費やして描かれているので、ちょっとくらいの作画ボケでは作品の品質に傷がつくとも思わないけども。

 いつも以上に「動くとはなんぞや」ということについての言及が徹底しているエピソード。冒頭の水崎氏の回想では彼女のオリジンとなった在りし日の思い出が描かれており、彼女が幼少のみぎりから「動くもの」の動性について敏感な子供だったことが確認できる。水しぶきの動きに「格好いい」という感性を持ち、人の「歩き」一つとっても所作の細部まで目を見張るような観察眼の鋭いこども。そして、彼女がそうした「動き」へのこだわりを持っていたのは、祖母のリハビリを行うために必要なものだったことも語られており、単なるオタクの薄暗い情熱ではなく、実生活に根ざした欲求の延長線上にあることも捕捉されているのは重要だ。日常のあらゆる事物に博物学的な興味を抱く浅草氏と並んで、水崎氏も産まれながらの「クリエイター」気質を持っていたのである。

 そうしてた彼女のこだわりをアニメとしても外部から補強していく流れ。今回は徹底して「水」のモチーフに固められており、現在製作中のロボアニメが水中からスタートすることに始まり、降り止まぬ雨が窓ガラスを滑る様子が延々映されたり、今作にあるまじきサービスカットとなる銭湯のシーンでも複数の視点から「水」の持つ特性が描かれている。まぁ、あんまりサービスシーンとしては機能しないんだけど……全裸になってもやっぱり金森氏のスタイルの良さは際立つよな。そして浅草のちんちくりん加減も……。

 とにかく、あらゆる局面において「動く」ことへのこだわりを捨てない水崎氏だが、やはりスケジュールという絶対制度には逆らえないわけで、金森にせっつかれながらもなんとか折衝して完成品を目指していく。百目鬼との連携もそれなりにうまくいっており、音響面からのサポートも充分期待できるようになってきた。すっかりプロ意識も強くなっており、私も普段からアニメを見るときに注意したいと思っている「音と絵があって映像」という感覚や、「アニメは動きに関しては別格の表現、全てを人の手によって描かれているのだから」といった当たり前ながらも忘れがちな金言がさらりと展開されていく。これだけのこだわりを持っていると、どうしたって対外的にはぶつかる部分が多くなるのは致し方ないことで、同じようにこだわりを持ち続ける美術部やロボ研の連中との対話では浅草が完全にポンコツになってしまった。コミュ障はどうしようもないのだが、アニメ制作にはコミュニケーションも欠かせないってのは、どんなスタジオでも抱えてるジレンマなんだろうな……いや、コミュ力のあるクリエイターがいればジレンマでも何でもないはずなのだが、そうもいかないのは何となくわかるところでね。今回揉めていたあれこれって、現実のアニメスタジオでも散々繰り返されてきたやりとりなんだろうなぁ。

 それにしても、ザリガニなぁ……食うのかぁ……。

 

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