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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 いちいちエッグいよ、第15話。やっぱりこの絶望的な重みは健在。勘弁してくれ。

 改めて見るに、やはりレゴシという男(オス)は重すぎる存在だ。思春期の悩みだけならまだ抱えられる部分もあろうが、そこに肉食と草食というこの世界独自の悩みが絡み合い、レゴシの救い難い内面性を形成している。外野は彼のことを見て変態だの何だのと散々に言うし、それをただ粛々と受け止めるレゴシを見ていれば被害者であるかのようにも見えるのだが、実際のところ、やはり彼はこの世界における変態なのだ。そういう意味では、一番ざっくばらんにその辺りに踏み込んでくれる演劇部肉食獣チームこそが、彼の最良の理解者であるのかもしれない。ビルさんひでぇ奴なのは間違い無いけど、純粋な戦闘力でレゴシに並べる自信があるおかげで一番突っ込めるから、レゴシはもっと彼のことを大事にして、理解者になってもらうのがいいと思うのよね。まぁ、イデオロギーの部分で絶対に相いれないことは1期で分かっちゃってるんだけど。

 問題は、そうして世間の常識からズレてしまっているレゴシの内面性について、一番困っていて処理しきれてないのがレゴシ自身だということ。ロクメとの邂逅を経て、自分を探すレゴシの旅は食殺犯の調査にすり替わった。ロクメのいうことを信じて「何故食うのか」を追求するために食殺犯を探すのが、まずは1つ目のチェックポイントというわけだ。もし新たに「食べる」ことに意味を見出す人物に出会い、話を聞くことができれば、もしかしたらレゴシはさらに己を知ることができるかもしれない。それが良いことか悪いことかはまだ分からないが、少なくとも足踏みを続ける状況は避けられる。

 そして、レゴシは変態ではあるが決して弱者ではない。足踏みを続ける状況下でもただひたすらに考えることを放棄しない。ただ、そこに外界からの刺激を受けても、今現在は前向きな結論など出すことができない状態にあるだけだ。あんだけ友達連中から突っ込まれた結果、「どうやら自分の今の心持ちは間違っているようだ」という認識のみが肥大化し、その結果がハルに対するあの態度。「肉食と草食」という関係性に結論が出せなかった結果、「決して超えてはいけない一線がある」という理解から、レゴシは滅私の果てに安全策を取ることを決心している。それが足踏みからの後ずさりなのか、意思を持っての反転なのか。

 他方、そんな一線を自らの意志で突き抜けた男が1人。ルイが何故先週のあのシーンのようなとんでもないポジションになってしまったのか、これまでの経緯が明かされる。命はすでに捨てていたルイ。シシ組の事務所で自害できなかった時点で彼の尊厳は土にまみれたが、その後も彼の威信を賭けた戦いが続く。ルイは自らの命こそ惜しくはないが、死んでも捨ててはいけない矜持を守ることに関しては頑なである。「肉食にナメられない」。ただその一点を守り抜くために彼が選んでしまったのは、「自らも肉食に足を踏み入れること」。

 禁忌を思い描き、自らに枷を課したレゴシ。禁忌の果てに、気づけば外道へと踏み抜いていたルイ。2人は互いに境界の近傍を彷徨いながら、決して相いれぬ方向へと進み続ける。

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