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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 凄惨極まる真実、第19話。此の期に及んでこんだけの展開を叩きつけてくるかぁ……やっぱエッグい作品だなぁ……。

 まずもって冒頭の腕もぎ事件からしてびっくりである。「この世界ではそんなに珍しいことじゃない」って言ってたけど、いやいやいやいや……それが珍しくない世界じゃ、確かに草食は心安らかに生活するのは無理や。その辺の道端で会った知らん人と話するだけで、一歩間違ったら腕や足がちぎれるかもしれないって……いくら医療技術が発達してるとはいえ、それは確かに地獄である。この世界の草食たちが必死に社会を縛りつけようとするのもやむなしだ。

 そして今回の食殺事件へと至る。もちろん、「殺人」なのだから殺した方が悪い。それは厳然たる事実ではあるのだが、ここで語られる加害者側の事情。共存共栄を選んだ時点で、草食は常に危険と隣り合わせというリスクを背負ったわけだが、肉食は肉食で、本能を抑制して弱い者に合わせるという束縛を負った。レゴシくらいの朴念仁ならその本能と戦うことにもそこまでの負担は無いが、持って生まれたフィジカル面はどうしようもない。あらゆるものを超越し、絶対王者として君臨するヒグマ。まさにカムイである。そんな彼が草食たちと日常生活を送るために支払っていた代価は、他の種族の想像を絶するものであったという。束縛された本能は、許しを得て最悪の方向へと発露する。

 確実に悪いことはしているのだが、どうにも事件前後のテムの行動が不可解なのでリズの情動にも同情してしまう部分がある。薬をやめた途端に腕をバキバキしちゃうのはやっぱりアウトな気もするが、それを受けて悪し様に罵りながら逃げ倒すというテムの行動は、そりゃリズからしたらキツすぎるだろう。そこから先は食べるとか食べないとかじゃなく、もう本能に歯止めを効かせるモチベーションもなくなってしまう。彼は彼なりに戦い、その結果としての悲劇である。それからの毎日をどのように生きてきたのか、それをじっくりと問い詰める必要はある気がする。彼を追い詰める調査員がレゴシであったのは、良かったのか悪かったのか。まだ結論は出ていないが、彼のいく末を考える余地はまだ残されているようだ。

 まぁ、保健室前の一件を見るに、何事もなければさっさとレゴシを亡き者にして逃げるという選択もあったのだろうが……それを止めたのはなんとピナ。このヤギ、頭イカれてるやろ。こうしてまざまざと「草食の強さ」を見せつけられると、やっぱりリズへの同情も沸き起こってしまうのだよなぁ……。

 それにしても、ビル役をやってる人が「虎」で、リズ役に「熊」ってのは確実にわざとやってるキャスティングだよな。白熊さん、割と長年渋いサブキャラを演じてることが多い印象。

 

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