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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 アクション極振り回、第9話。流石にAI素体2体での対決は身体機能に遠慮がないのでやることがいちいちエグい。ここまで体を張った(身体を捨てた)バトルシーンもなかなかみられないだろうよ。

 アントニオの使命、割とまっすぐで安直なものではあった。「オフィーリアの歌をなるたけたくさんの人に聞かせなきゃ!」→「でもこの小娘、あまりに未熟……」→「代わりに俺がやるわ」っていうのが表向きの理由になっている。AIに与えられた使命の解釈ってのがそのAI独自に委ねられてしまうのは致命的な問題だと思うのだが、果たしてこれ以外に大きな問題が起こったりしていないものなのだろうか。今にして思えばグレイスだって使命を丸ごと飲み込んでしまったことからの不幸だったわけで……やっぱり人類がAIの運用をスタートした時点で設定をミスったとしか思えない世界なんだよな。まぁ、だからこそのシンギュラリティ計画なのだろうが。

 ただ、話はそこまで単純ではなくて、アントニオの目的だって本当に「俺が代わりにやってやる」だったのかどうかは怪しいものだった。ラストシーンでのオフィーリアとの悲劇を考えるなら、アントニオが「壊れて」しまった最大の要因は、使命を超えてあまりにオフィーリアに入れ込みすぎてしまったためであると考えられる。「なるべく多くの人に歌を届けなければ」という思いが、いつしか「この歌を自分だけのものにしたいのに」という羨望と嫉妬の入り混じった感情に飲み込まれていく。過度に発達したAIの歪んだ情念が不幸の発端。しかし、こうしてAIが人の感情に近づくことこそが人類の望んだことでもあり、ディーヴァが「歌に気持ちを込める」ことを学んだのも、いわばアントニオの感情と同じルートの結果だと言えなくもないわけだ。人はAIに進化を望みつつ、その進化は人に近づき、不完全なものを抱えてしまうことに他ならない。結局、どこへ向かったとて袋小路の運命なのではなかろうか。

 そうした葛藤を抱え続けたもう1人の主人公が垣谷だったわけだ。彼は自分の恩師が人だったのか、AIだったのかで悩み、周りの社会がどのような差を持ってAIを扱っていたのかを考えれば考えるほどに分からなくなってしまった。その結論が「そんならAI全部なくせばいいやん」という極論だったのは確実にダメ人間の発想なのだが、そこにヴィヴィが介入したことにより、ますますわけがわからなくなってストーカーになってしまった。まぁ、こうしてみれば彼も間違いなくAIの「被害者」ではあるのだな。「啓示」を受けたという彼がアントニオの暗躍と歩調を合わせてディーヴァ・マツモトペアを襲撃。すんでのところで計画が失敗したのは、ひとえにディーヴァたちのペアの練度が勝ったからか。いや、最終的にディーヴァが死に、ヴィヴィが立ち上がってきたのだから、垣谷の野望は達成されたとも言えるのだよね。ディーヴァの退場、そして魂のバトンがヴィヴィに受け継がれ、おそらく計画は最終局面へ。ヴィヴィはちゃんとディーヴァの人生を受け継ぐことができるんだろうか。

 それにしても……概念空間として音楽室が出てきた時はどきっとした。このままディーヴァがオーボエ吹き出したらどうしようってマジで不安になったもんな(種﨑敦美に対する圧倒的な信頼と不信)。

 

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