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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 なんつー痛々しさだよ、第7話。このテイストを超然と描いてしまうのは、何かが吹っ切れてないと出来ない所業だが……。

 とにかく、小熊と礼子の2人のクラスでの立ち位置があまりにもあまりにも。礼子の方は以前からクラスメイトと普通に交流している様子は描かれているのだが、休み時間とかも一人で本読んでるだけのシーンが多く、小熊というカブメイトが現れるまでは全部表面上の付き合いだったような状態。小熊に至っては完全にぼっちで、脳内妄想以外でクラスメイトと話すことすらほとんどない。そんな2人が「私たちはカブがあるから」と訳のわからない開き直り方で徒党を組み、白々しくも必死に抗っている様子が描かれている。いや、当人たちに「抗ってる」なんて意識は無いのだろうが……「別に気にしてませんけど?」みたいなスタンスで必死に平静を保っているのが、かえって痛々しさを助長しているのがすげぇキツい。お前ら、青春時代をなんだと思ってるんだ。

 クラスメイトの方も2人をどんな風に見ているのかがよく分からないようにデザインされているのがさらなる薄ら寒さを助長している。以前から今作は「どこかホラーであり続けるんだよ!」と力説しているわけだが、この薄皮一枚挟んだ状態をキープして決して中に入っていかない感覚が、どこか浮遊感につながっているのかもしれない。クラスメイトが文化祭の準備のためにほどよく盛り上がり、「誰か手伝って〜」と声をかけているのに、「軍手のことが先やろがい」というとんでもない一言で一蹴する小熊。それにノータイムで付き従う礼子。そして、そんな冷徹な2人の様子に特になんの反応も示さないクラスメイトたち。普通、こういう「クラス行事への参加が云々」みたいな話だったら「なんであいつ協力してくれないんだよ!」と怒るやつがいそうなものだが、何故か小熊の周りにはそうした様子が全く無く、軍手談義を繰り広げる2人に対しても、他の生徒たちは徹底して無関心を貫いている。さらに翌日のトラブルに際しては、礼子は「あらまぁ大変ね」と完全に他人事で、何か協力しようなどというそぶりはかけらも見せない。小熊だって、たまたまカブをディスられるような発言が飛び出していなかったら、あのまま帰宅していたことだろう。そんな奴らが気まぐれにクラスの手伝いをしたことが美談のように見えるとしたら、それはあまりにいびつな物語である。

 実際、最終的に「カブを知らない(というか興味もない)クラスメイト」と、「カブを知り、世界を広げた小熊たち」のどちらの立場が上とかいう話にはならない。小熊たちは完全に上から目線で「私たちが救ってやったのだ」という態度でこそあるが、たった1人の女の子を除いては、クラスメイトから感謝を浴びせられたような描写もないし、2人がクラスで英雄になったってな話でもなさそう。人生経験の有無についても、最終的にコーヒーを入れてくれた子に「青空の色」を見出して「自分たちが知らないものを知っているかも」ということは匂わせて、結局小熊と礼子に残るのは「まぁ、単なる異物だったよね、私たち」というアウェー感である。結局何が伝えたかった話なのかといえば、「カブの出前器、便利だろ?」くらいのもんである。しょうがない。この作品の主人公は小熊ではなく、カブなのだから。まぁ、だとしてももうちょい女子高生の日常に興味を持ってもいいとは思うのだが……。

 

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