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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ようやく科学と魔術が交差した気がした第7話。相変わらずよく分からない部分も多いんですけど、格好いいシーンがいっぱいあったので満足です。

 ツリーダイアグラムの残骸を巡って御坂と対峙したテレポーター、結標(むすじめ)というらしい。前回のエピソードでは黒子の完全上位互換かと思われるような悪辣さだったのだが、初春の調査によって自身をテレポートしたくないという心の弱さがあっさり露見。これにより、黒子にも反撃のチャンスが訪れる。不意を突いて一気に攻め立てた黒子だったが、やはり地力の違いからか、結局大量の家具に埋もれて這いつくばることに。

 一転してピンチに陥った黒子に、自分の生い立ち、目的、信条を語って聞かせる結標。浮き上がるのは相変わらず暗部の多い学園都市の歪みであり、超能力者という異質な存在であるがゆえの苦悩。彼女の悩みも尤もである。しかし、黒子にとってそんなことは関係無い。黒子の全てはあくまで御坂であり、彼女の邪魔をする結標はどんなお題目を唱えようと敵でしかないし、同じような境遇といいながら暗く歪んでしまった結標に同情する理由も無い。

 能力を発動できず、純粋に体力だけで立ち上がり、襲いかかる黒子。そんな気迫に、結標は壊れてしまう。能力を暴走させ、とにかく目的のものだけを持って逃げ出そうとする。しかし、既にアンチスキルの手が回っており、目の前には学園最強の男、一方通行。百戦錬磨のレベル5に頼みの綱であるテレポート能力もあっさりと封じられ、一蹴される結標。トランクも破壊されて、彼女の目論見は幕を閉じた。

 一方の黒子は、御坂妹に報せを受けた当麻と、当麻に引き連れられた御坂の手によって救出されて一命を取り留めた。御坂に心配はかけてしまったようだが、最終的には彼女の目的である「御坂を戦闘に関わらせない」という部分は達成した。御坂には事情などを追究することなく、あくまで「自分の未熟さが引き起こしたこと」とする黒子。全てを受け入れて、御坂は笑ってくれた。

 

 というわけで、いわば「レールガン側」とでも言えるエピソードは綺麗に終幕。バトルメインの展開で、終始男前なキャラクターが入り乱れるドタバタっぷりはボリュームたっぷりでした。相変わらず細かい部分は疑問が多くて、前回も思ったけど、やっぱり一撃死が充分あるはずのテレポーターどうしのバトルであんなに余裕を見せちゃいけません。特にお互い能力制限なんて有って無いようなもんなんだから、本当なら最低でも視認出来ない距離やポジションから闇討ちにでもしない限り勝利は得られないんじゃなかろうか。

 とはいえ、メインとなったテレポーターどうしのバトルは、その超人的な能力の一進一退の攻防が視覚的にも理解出来るのでなかなか面白いシーンだった。お互い能力を知り尽くしているからこそのせめぎ合いは、微妙に歪んだ「この世界」のバトルだからこそなしえる、小洒落た見せ場である。

 そして、迫力で言ったら一番意味不明だったレールガンからの当麻ハイパージャンプ。正直、何が起こったのかさっぱり分からないシーン。まず、御坂がレールガンを照射した理由が謎。「その地区で能力者どうしの戦いがあると報じられていた」「コインが落ちている」などの理由で「そこが黒子と結標の決戦の場である」ことは理解出来ただろうが、ビルの上で戦っていた二人に対し、状況も確認せずに問答無用のレールガンをぶちかましたのは何故なんだろう。普通に考えたら、黒子が死ぬ。うまいこと脇をよけて飛んでいってくれたからいいようなもので、あのシーンなら黒子が「あー、上からものを落とされて死ぬかも」と思っていたところに真下から電撃を浴びて即死、なんて洒落にならない事態もありえたのだ。レールガン自重。

 そして、そんな電撃の残滓もさめやらぬ中、レベル0で何の能力も持たない当麻が人間としてあり得ない身体能力を発揮し、黒子を抱き留める。能力を持たない一般人で壁を駆け上った人間なんて人吉善吉くらいしかしらんぞ。まして崩れるビルの瓦礫を駆け上るなんて、よっぽどの能力者でもなきゃ出来ない芸当。さらに、ビルの上部に駆け上って何かをイマジンブレーカーで消したみたいなんだが、一体何が消えたのかが分からない。結標がテレポートさせた「ビルを壊すほどの何か」を消したってことなんだろうが、テレポートしてきたものはあくまで現実にある物質でしかないだろうに。1期目からずっと思っているが、主人公の能力があまりに野放図に使われすぎていて、「理屈でバトルしてる」感じが全く出てこないのがこの作品の最大の悩みどころです。

 でもまぁ、今回は画面の迫力重視で、とにかく見せる画面を作ることが出来ていたから良しとすべきか。御坂がコインを拾ってから最後に物陰で微笑むまでの一連のくだりは、アニメにすることで現れる最大のセールスポイントである「画と音の迫力」が出ていたシーン。落下する黒子に対して御坂が「黒子!」と叫ぶカットは、「超電磁砲」最終回の名シーンの再現だ。こういう本歌取りはニヤリとさせられてしまう。

 その後の一方通行の陵辱シーンも馬鹿みたいにかっ飛んでて面白かった。岡本信彦によるちょっとお茶目な一方通行のキャラクターはなんだか面白いポジションに落ち着いており、余計なことをグダグダしゃべらなければ「すごく強い人」として結構楽しく見られるのである。いっそ聖戦士星矢みたいに「意味は分からないけどとにかく気合いでいけるからいいよね!」みたいな馬鹿な作品になってくれた方が幸せなんだけどな(結局、超電磁砲の方が好きな理由も、御坂は大して悩まずにかっ飛ばしてくれるのが楽しいからだし)。

 そして、超電磁砲ならではの楽しみと言えば、やっぱり黒子と御坂の友情物語。今回は結標に御坂のことを罵られた後の黒子の奮起シーンが最大の見どころで、能力を使えずとも、無理矢理瓦礫を押しのけて立ち上がる黒子が無闇に格好いい。「てめぇの事情なんかしらねぇよ。お姉様が言ってることが正しいんだからよ」という芯の通った力の源が分かりやすいのに加え、立ち上がった黒子の腕にかかるジャッジメントの腕章が印象的に見えるカットも印象深い。ジャッジメントとしての活動も御坂との絆を表す1つのツールだが、彼女の力は「正義」であり、それを示す最大のキーツールがあの腕章。やっぱり黒子はあのポーズあってこそ、ですの。ラストシーンのやりとりも、最低限の会話でお互いの心中が伝わっていることがよく分かるし、この2人については、どんな苦難が襲ってきても心配する必要は無いのだろう、という安心感があります。

 その他の見どころとしては、たくさん出てきた回りのキャラクターたちの動向がある。当麻のヒーローっぷりは置いておくとして、一切のシリアス風味に関与しようとしないインデックスさんの平和っぷりや、自己の判断で動いていることが伝わってくる御坂妹たちの変わりつつある自我、そしてひたすら愛くるしいラストオーダー。いやぁ、いいね、ラストオーダーいいね。日高里菜いいね。一方通行さん、ずるいわ。

 良い具合で「超電磁砲」の持つ要素を取り込めたエピソードでした。個人的には「禁書」の方の存在意義はほとんど見いだしていないので(女性キャラが可愛いことは評価するが)、いっそこのまま「錦織版超電磁砲」みたいな作品が見たいくらいです。完結にまとめると、当麻さえいなければ万事OK。あと、新井里美万歳。

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