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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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豪胆な敵対者/Intrepid Adversary
 どうやらサイクルだった様子の「敵対者/Adversary」サイクルの白。確認しておくと、サイクル共通要素は「軽くてその色を代表する種族の神話レア」「多重キッカーに似た187能力を持つ」「払った回数だけカウンターが乗り、もう1つの能力が起動する」というもの。ただ、白の場合には最後の部分がちょっとイレギュラーで、載せるカウンターが+1/+1カウンターではなく「武勇カウンター」という謎のギミック。そして、その数だけ自分も含めた全軍を強化。いわば+1/+1カウンターが全員に乗るようなものである。そして、これだけ影響力がでかい効果なのに何故か多重キッカーコストがそこまできつく無い。4マナで4/2絆魂+「栄光の頌歌」というのが一番基本的な使い方になるだろうが、これだけでも割とぶっ壊れ。さらにこれに6マナ5/3+ツイン頌歌ともなれば……ヤベェ。まぁ、除去されやすいステータスになっているのでそこまでの信頼は得られないかもしれないが、もののついでにこんなもんが拾えるなら充分すぎるだろう。リミテで出すとテーブルひっくり返されるやつ。
 
 
オドリックの先導/Odric’s Outrider
 オドリックさんはとりあえず元気そうで何よりである。そんなオドリックさんの部下の1人だが、なんと無く「バスリの副官」に似た雰囲気もあるので、もしかしたら実力者なのかも。自分の死亡時に最低でも1つの+1/+1カウンターを配布。もちろん生きて活躍してほしいところだが、最低限の保証があるのがまず優しい。そして、周りの味方の死は全て柔軟に自軍のパワーへと変換していく。ギミックを考えると腐乱ゾンビと組み合わせるのが一番手っ取り早いのはナニだが、まぁ、人間だって数を集めることには長けているはず。団結した人間軍団の中心にいれば間違いなくヒーローになれる器だろう。こんな人が先導役を任されるとか、なかなかオドリック部隊も人材が揃っておる。
 
 
希望の儀式/Ritual of Hope
 今回の全体増強枠。基本性能は「突撃」で、条件を満たせばいきなり「鼓舞する突撃」まで格上げされる。かたや1マナ、かたや4マナのインスタント。頑張って集会条件を満たせということだ。ちなみに似たような現象は「オケチラの名のもとに」でも起こっていたので、当時の記憶を思い出せばイメージしやすかろう(最近アモンケットリマスターやっててお世話になった)。幸い、そもそも数を並べなきゃいけないこの手の呪文と集会条件は相性がいい。というか、発動しない状態で使う意味があんまりない。使うタイミングがはっきりしていて上振れが激しいジャンルだが、さて、うまく使いこなせるか。数を稼ぐなら腐乱ゾンビトークンが手っ取り早いのだが、あいつら全部パワー一緒なのがなぁ。
 
 
日金の歩哨/Songold Sentinel
 2マナ3/2のナイスバディに、とりあえずの嫌がらせで使える墓地掃除能力。ここまででもイニストラードなら割と権力を持つカード。そしてここに集会能力で「ちょっと弱いプロテクション」みたいなものがつけられるようになる。プロテクションの持つ「対象にならない」と「ブロックされない」だけが与えられるので、「ダメージ軽減」や「オーラ(装備品)外し」などが無く、攻撃時に活躍しやすいデザインとなっている。一度起動してしまえば少なくともこいつを守ることは簡単になるので、中盤以降のアタッカーとしても侮れない実力を持つ。人間デッキの一角に食い込めるだろうか。
 
 
黄昏の享楽/Sunset Revelry
 白が稀によくやる、「平等は正義なのでお前の方が多かったらずるい」論法。この論法は「だからサクって数を減らせ」の方向に行くパターンと、「だから俺ももらっていいよな」という強欲に走るパターンがあるが、これは後者パターンのかなり図々しいバージョン。一番近いのはかつてちょいちょい活躍した「機を見た援軍」で、3マナから2マナになったことでライフ支援・クリーチャー支援の規模が2/3になったが、その分ドロー補助というさらなる嫌がらせが付与された。ことに手札を使い切るのはデッキ次第では簡単なことなので、2マナキャントリップのトークン2体とかが実現するとそれだけでかなりずるい呪文である。積極的に最大効率を狙わずとも、劣勢になったら切り札として取り出すくらいでもそれなりにいい働きを見せるんじゃなかろうか。
 
 
欲深き逃散者/Covetous Castaway

幽体の懲罰者/Ghostly Castigator
 とりあえず切削したいマン。かつてのイニストラードでいえば「甲冑のスカーブ」あたりに近い性能で、序盤の壁役をなんと無くこなしつつ、墓地のカードを蓄える。そしてこいつはそれだけでは終わらず、死後にもう1回登場して……ライブラリに戻す。なんやそのマッチポンプは。刑務所の罰刑務か。まぁ、実際には戻すカードは切削したカードとは違うわけで、一応は終盤以降のライブラリ修復機能と見ることができるだろう。イニストラードの青系はじゃんじゃん調子に乗って削った結果自分のライブラリが弾け飛んで負けのパターンも結構あるため、こうして終盤に帳尻を合わせる役目のクリーチャーがいると安心する。5マナ3/4フライヤーなら思い出した時に出せる戦力としては悪く無い。序盤から徹底して降霊戦術を推したい人のためのサポーターだ。
 
 
監視の呪い/Curse of Surveillance
 書式からして明らかに統率者戦などを主眼においた新作呪い。まぁ、呪いってジャンルはディープなファンが常に新作を待っている部門なので、こうしてカジュアルゲームで使える選択肢を増やしてくれるのはありがたいことだ。通常の2人対戦の場合は、ざっくりと「相手のアップキープに追加ドロー1枚」という能力。5マナのドローエンジンなのでレアとしてはそこそこの運用感。このカードだけの強みとして重ね貼りすると倍々ゲームでドロー枚数が増えるというのがあるが、もしこれを2枚はっちゃうとそれだけで4ドローになるのでいささかオーバーキルか。まぁ、別に引かないことを選ぶこともできるのでライブラリ切れの心配はなさそうだが。リミテッドでもそれなりに有効だが、やっぱり統率者戦で自分のさじ加減一つで誰にドローさせるかを決めるのが一番楽しそう。靴を舐める奴から優先的に引かせてやるよ。
 
 
秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets

昆虫の逸脱者/Insectile Aberration
 なんとまぁ、驚きの再録。一時代を作り、いまだに下の環境では時代を作り続けているイニストラード最大の立身出世クリーチャー、デルバー様のご帰還だ。今回はイラストの装いも新たに、アンコモンに格上げされての出陣。まぁ、アンコになるのはしゃーなしやね。もともとリミテだとそこまで使えるカードじゃないので、コモンでごそっと出てきてもしょうがなかったし。今回もイゼットはそれなりの量のソーサリー・インスタントを構えたデッキは作れるはず。さぁ、新たな巣立ちの時だ。しかし……イニストラードが元に戻ったからって、あんだけ劇的な出世を繰り返してたのに振り出しに戻るとは……。もしかしたら、完成した奴が生み出した子供の世代なんかな。
 
 
食料庫のゾンビ/Larder Zombie
 共食い大歓迎の危険なイラスト・フレーバーの割に、誰も襲わないし誰も傷つけない安心設計の詐欺ゾンビ。1マナ1/3防衛というぼんやりしたステータスで序盤のディフェンスを担当し、タイミングが合えば腐乱ゾンビトークンなどをパタパタと倒して諜報1が起動できる。正直、コストが面倒なのでそこまで何度も活用できる能力かは分からないが、公式にも「腐乱ゾンビってのはたまるまで待って一気に殴りに行くもんだ」みたいなことを言っているので、きっと暇な腐乱ゾンビがたくさん出てくる環境なのだろう。そうしたお人形たちに仕事を与えてくれる優しい1枚なのである。



 
墓地への幽閉/Locked in the Cemetery
 今回の除去オーラ枠。基本設計は「魔法の眠り」だが、1マナ軽いためにタップに条件がついた。構造としては「抑え難い渇き」なんかと同じ。プチスレッショルド条件はあるが、この環境ならさほど難しくも無いので1マナ軽い「魔法の眠り」として堅実に運用できる必須除去になることだろう。最悪、一回殴られてから使ってもそこまで問題はないのだし。ところで、このイラストは誰なんだろう。こんだけ血色がいいのにゾンビと間違われるとかよっぽど嫌われてたんじゃなかろうか。
 
 
不思議な秘本/Mysterious Tome

凍える伝記/Chilling Chronicle
 なんとも遊び心にあふれた珍妙なアーティファクト。どちらの面もかなりコストパフォーマンスに優れた逸品で、例えばおもて面はなんと2マナ1ドローという、歴代秘本シリーズの中でも圧倒的最高効率を叩き出す最強のドロー装置。これだけの効果なら、どんなデッキでも問答無用で採用できるチートカード。裏面も裏面で文句なしに強く、3マナ設置でリミテ最強カードと名高い「氷の干渉器」と同等の効果が使える。これもマストバイな傑作である。ただ……それが交互に訪れるとなると? どちらか片方での運用は不可能で、必ずタップして起動すれば別の面に移行する。相手に押されてタップしたいと思っていてもドローに回るし、さっさとカードを引いて二の矢を用意したいと思っていたもちまちまとタップ能力を起動しなきゃいけない。場合によっては本当にまどろっこしい、憎たらしい状況になる可能性があるのだ。ただまぁ、その状況で「役にたたねぇ!」と文句をいうのは幾ら何でもわがままが過ぎるとは思う。片面が全く役に立たない状況なんてそうそう無いだろうし、ひたすら起動し続けていればやっぱり文句なしの働きなんじゃなかろうか。これでアンコかぁ。レアでもよかった気がするな。
 
 
圧倒される文書管理人/Overwhelmed Archivist

書庫の憑依者/Archive Haunt
 生きてても死んでてもルーター大好き! というルーター狂いの学者さん。ず〜っと資料室にこもっているみたいなので、きっと「書庫の霊」とも仲良しに違いない。登場にまず1枚、ステータスは並だが、これだけでもまず一仕事だ。墓地への仕込みは何であれありがたい。最低限のパワーがあるのでそのうち適当な戦闘で死亡し、墓地から帰ってくると今度は攻撃のたびにルーティングし始める。サイズこそ小さいものの、フライヤーならその後恒常的にルーター人生を満喫できる可能性もある。とにかくカードが引きたい、とにかく墓地に送りたい、そんな執念めいたものを見せてくれる名サポーター。
 
 
上流階級の霊/Partician Geist
 華麗に上流、レアで与えられたスピリットの新作ロード。かつてのイニストラードには史上最強のスピリット・ロードである「ドラグスコルの隊長」がおり、あっちはアンコモンだったということもあってこの上流は「レアのくせにそこまででもないやんけ」という印象ではあるのだが、まぁ、やっぱりロードはレアに置いとくべきだと思う(当時のリミテッドを思い出しながら)。今回追加で与えられたのは除霊を唱えやすくする後詰サポート能力。うまいこと墓地から仲間を量産して畳み掛けたい。まぁ、真っ先にこいつが除去されるだろうけども。ついでにフラッシュバックもサポートしてくれるので、そっちに焦点を当てたデッキも面白いかも。
 
 
驚愕/Startle
 すげぇなこれ。確かに腐乱ゾンビは2マナ分の価値こそなかろうが、それでも2/2には違いないのだし、今回の環境なら様々な利用価値があるバカにできないリソースである。そしてそんな腐乱ゾンビをまるっとおまけにつけてお値段据え置き大サービスな「ショッキング・グラスプ」がこちらの商品です。そりゃま、「ショッキング・グラスプ」自体は大して強いカードじゃないけど、そこそこリミテッドで使われることがあるし、キャントリップが保証されてる時点で弱いカードではない。そこにクリーチャー戦力が見込めるようになるなら……これはナイスカードなのでは? こうしてみると腐乱ゾンビがブロックできないおかげでインスタントにつけても全然問題ないあたりはよく出来たデザインだ。あとカードの効果でイラストのシチュエーションもよくわかるのも良い。「そこから?!」みたいな。やっぱイニストラードでだけは生活したくない。
 
 
思慮深い巾着切り/Covert Cutpurse

欲深き霊/Covetous Geist
 いや、思慮深くスリ行為を働かれても……。もうちょい思慮を重ねて不法行為から足を洗って欲しかった。まぁ、正確には「Covert」という英単語は「こっそりした」みたいな意味なので、日本語訳がちょい変なだけなのだが。「思慮深い/Covert」と「欲深い/Covetous」で日英共に語呂を合わせるためのちょっとした反則である。生前の能力はいわゆる「命取り」。3マナでの発動は「ヴラスカの懐刀」と同じだが、こいつは裏面もあるので素のステータスはやや弱め。まぁ、第1の人生なんて序章に過ぎないのでどんなサイズでも別に構わん。場に出た時の能力で仕事ができてるんだから、さっさと死ねまである。そして裏面になったら今再びの暗殺業。接死持ちで絶対相打ち取るマンなんで5マナでもそこそこ満足できるデザインじゃなかろうか。ただ、黒単色のスピリットは色設定から外れるのでデッキインしようとするとスピリットサポートを得にくいのが難点。あと、フレーバーテキストにケイヤさんのお言葉が書かれているのだが、彼女もイニストラード来てるのかしら。
 
 
戦墓の大群/Doregraf Horde
 イラストに描かれているゾンビは一見すると1体だけのように見えるのに大群。そして、戦場に出れば1体でゾンビ3体分なのでなるほど大群。よく見ればイラストも前の方にゾンビ2体が隠れているし、後ろには間違いなく大群が。「そのゾンビはどこから来たの」という問いに答えるために、ついでに墓地をお掃除する能力までついていて実に細やかな気遣いが行き届いている。5マナでクリーチャー3体を展開できるのは紛れも無い事実で、腐乱トークンがせいぜい1マナ前後の価値とは言っても、それが2体付いてこの設定なら充分お買い得。ついでに墓地掃除の能力まで刺さった日には、これでコモンとか嘘だろ、ってスペックにまで格上げされる可能性もある。ゾンビデッキならぜひキープしたい優秀なコーディネイターだ。
 
 
グールの行進/Ghoulish Procession
 フレーバーテキストの通りなんでしょうね。これ、適当に言葉を変えれば日常に使いやすい。「死んでも参加したいイベントだったのだ」。是非とも皆さんもゾンビになってでも食らいついていきましょう。あらゆるクリーチャーに2度目の生(死)を与えてくれるシンプルなゾンビ補助。腐乱ゾンビは1マナ前後の価値しかないトークンではあるが、毎ターン出せれば文句無しのゾンビ算。死ぬのは相手クリーチャーでもいいし、相手ターンにもきっちり誘発してくれるのでインスタント除去で丁寧に除去れば自分のターンと相手ターンとでガンガンゾンビが増やせるかもしれない。リミテッドでゾンビ戦術をやるなら是非設置しておきたいサポート。
 
 
屍合成/Necrosynthesis
 他人の死のみを力に変えて。貼るだけではまだ何にもしてくれないという不親切なオーラ。貼られたクリーチャーは「物騒な群衆」(敵軍の死にも反応するが)能力を得て成長をはじめ、朽ちる時にはそのパワーに応じた遺産を残して散っていく。ふむ、一応サイズアップに加えてオーラ特有のアドバンテージロスへの気配りもあるので、付けても損はしないカードと言えるか。当然使用時に推奨されるのは敵味方入り乱れてガンガン死者が出るような状況。ここでも手っ取り早く数を稼げるのは腐乱ゾンビだろう。何しろ放っておいてもガンガン死んでくれるわけで、確実に成長の糧として働いてくれる。こうして死を礼賛する感じ、イニストラードに来てるな、って実感が湧くね(とんでもねぇ次元だな)。
 
 
包囲ゾンビ/Siege Zombie
 青にいた諜報ゾンビ同様、ただ突っ立てるだけじゃもったいない腐乱ゾンビトークンを有効活用するための手段の1つ。こいつ自身が「歩く死骸」ステータスで最低限のマナカーブを埋められるのが売り。せっかく包囲してる割にはダメージ量が小さいのは気になるが、今回のゾンビの嫌がらせってこんなもんなんだろうな。
 
 
血に飢えた敵対者/Bloodthirsty Adeversary
 敵対者サイクルの赤は意外なことにスペル方向の支援。こちらの吸血鬼は黒のゾンビと同じくキッカーコストが3マナと重たいが、それに見合った報酬がきちんと用意されており、なんとその分だけ墓地からスペルを唱えられるという。キッカーが3マナなので当然3マナ以下の呪文に限られるが、いわば赤い「瞬唱の魔道士」として機能するわけだ。先輩の瞬唱と違って瞬速はないが、代わりに8マナ払えば2枚唱えられるというオプションが一応用意されているし、5マナ3/3速攻+火力1枚だったら妥当な取引ではなかろうか。まぁ、やっぱりサイクル全体で神話レアとしてはやや小粒ではあるが、コンセプトがそうなんだからしゃーない。
 
 
ファルケンラスの打ち抜く者/Falkenrath Perforator
 吸血鬼が求めてやまない「相手のライフルーズ」を強引に引き起こす期待の尖兵。こいつさえいれば、とりあえず多くの吸血鬼が持つ能力は確実に誘発できるようになるわけだ。さらに相手が出遅れてくれれば、2マナでパワー3相当のアタッカーとしても運用できるので初速を稼げる。長丁場なんて考えもしない向こう見ずな吸血鬼デッキで2マナ域を埋め合わせるのにちょうどいい。もちろんアタックしたら高確率で死ぬが……彼女もそれで満足なのさ。せめて相打ちでお願いしますね。
 
 
牙刃の盗賊/Fangblade Brigand

牙刃の腸抜き/Fangblade Eviscerator
 パンプできる狼に裏面を加えて、マナの無駄なく自ターンを過ごしながら変身を目指せるようにしたクリーチャー。変身後はそこまでステータスが激変するわけではないが、先制攻撃による突破力付与が強力で、ますます呪文を使わないマナのやりくり上手っぷりが際立つ。ただ、こいつの能力を活かそうとすると事前にクリーチャーを並べるのが必須になるので、実際に変身してキメのターンに行く前にはガシガシ昼になっちゃう気もする。まぁ、ステータスはそこそこだから人間として生きていくのはあんまり問題ないか。
 
 
ファルケンラスの闘技士/Falkenrath Pit Fighter
 一番の驚きは、「へぇ、イニストラードにピットとかあったんや」という部分でしょうかね。あんまりそういう娯楽に縁のない次元だと思ってたわ。もしかしたら吸血鬼の上流階級あたりが始めた娯楽なのかもしれないけど……今となっちゃその吸血鬼が参加してるんだから世話ぁないわね。レアなので1マナ2/1と問答無用で優遇されており、さらに強引極まりないルーティング能力も保持。2枚引けるのは強いのだが、サクるクリーチャーが吸血鬼限定なので、残念ながら腐乱トークンの活用法とかには回せない。吸血鬼トークンなどがない場合は結局2つのリソースを2枚にするだけでアドバンテージには繋がらない。刹那的なトークン戦術、「貪欲な食欲」みたいなカードとの併用を想定しているのだろう、まぁ、そうでなくとも1ターンでも早くダメージを与え始めたい吸血鬼コンセプトには1マナパワー2は必須でしょう。
 
 
浄化するドラゴン/Purifying Dragon
 多分ゾンビは湿気が少ないからよく燃えるんでしょうな。……いや、むしろべちゃべちゃなイメージがあるのだが……とりあえず「腐乱トークンを焼きたい」という情熱が強いドラゴン。基本構造はリミテッドでちょいちょい活躍した「ヘルカイトの仔」と同じだが、ゾンビ撃滅能力に加えてパワーも1上がったので結構なパワーアップを成し遂げている。タフネス1の飛行クリーチャーなら無視して進軍できるためアタッカーとしての質が高いのがセールスポイント。レッツ汚物は消毒。
 
 
無謀な嵐探し/Reckless Stormseeker

嵐蓄積の斬鬼/Storm-Charged Slasher
 自軍の後詰を力強く後押しする旗振りの名手。後から出てきたよりでかい連中に速攻を付与することで擬似的にこいつ自身が大きくパワーアップしたような状態を作ることができる。当然自身もアタックはできるわけで、出遅れた相手には計算外の大ダメージを叩きつけることも可能だ。そして変身後はこれに拍車がかかり、さらにパワーが上がった上でトランプルまでついてくる。元が3マナとは信じられないくらいのダメージ効率になる。是非変身させたいところだが……こいつの後押ししたい速攻デッキだと夜を迎えるのが大変なんだよなぁ。
 
 
ルーン綴りの絵描き/Spellrune Painter

ルーン綴りの咆哮獣/Spellrune Howler
 ちょい果敢を持つイゼット志願のアタッカー。3マナ2/3でインスタントとソーサリーにだけ反応する果敢能力。まぁ普通。タフネスがそれなりなので、これだけの設定でも案外しぶとく戦えるもんだ。そして裏返ったらお祭り状態。呪文1回で+2になり、増強呪文なんかと組み合わせれば二桁ダメージも夢じゃない。是非ともインスタント・ソーサリーに固めたデッキでフィニッシャーをお願いしたいところだが……問題は、そうして一気に増強しようとして呪文を連打すると昼になっちゃうわけで……イゼットさんは騒がしいのであんまり人狼に向いてない可能性。
 
 
消化の泥塊/Consuming Blob
 ステータスに突然タルモゴイフな設定を持ち出した変なウーズ。まぁ、「墓地を参照してそれなりに制限が効くパラメータ」ということで昂揚にも似たこの変数は便利なのだろう。今回は相手墓地を参照しないので頑張って自分の墓地を肥やしてサイズアップに専念する必要がある。そして、神話ウーズらしさは毎ターンのコピー能力で発揮。流石にコピー能力自体はコピーされないので倍々ゲームとまではいかなかったが、かつて大活躍した「生体性軟泥」のように、放っておいたらあっという間にタルモ的生物で盤面を埋め尽くしてしまうだろう。出して維持できれば勝ち、これこそが緑神話の本懐よ。
 
 
(支配のための決闘)/Duel for Dominance
 今回の格闘枠。基本デザインが「襲撃」で、集会条件を満たせば「弱者狩り」に格上げされる、割とよくあるパターン。「襲撃」の時点で文句はないのだが、インスタントなどの呪文に与えられた集会条件はこれ自体がカウントに絡めないので達成難度がやや高めになっている。達成できてたら超ラッキーくらいで、あまり期待せずにさっさと使ってしまおう。カウンターが乗るのを見越して使ったら違うクリーチャーを除去されて条件が達成されず、結果格闘でも負けたりしたら目も当てられない。ちなみに、なんてことない呪文の割に「注目のストーリー」に認定されている。衣装からして、多分左の人狼がアーリンで右がトヴォラーだね。こうしてみるとやっぱりアーリンは女の子だからちょっと小さい。トヴォラーがでかいだけかもしれんが。
 
 
柳の霊/Willow Geist
 なんか雑コラみたいになってる顔がキモい。どういう造形なんだろう。さておき、1マナ1/1トランプルという妙なデザインに無限の成長可能性を持つスピリット。……なのだが……成長条件はまさかのロアホールド式。細かい違いはあるが、「石縛りの使い魔」の諸々強化版だと思えばそう遠くないはず。「石縛りの使い魔」はアンコモンで与えられたので「きっと大きくなるに違いない」と思ってたのに条件が厳しくて全然大きくなれない残念カードだったのでこいつも正直微妙な気はするが、フラッシュバックやライブラリ修復などが多ければ多少の可能性はあるんだろうか。改めて見ると、スピリットが大幅増量されてる上に墓地から離れるカードがめちゃめちゃ多いから、イニストラードってロアホールドの連中を全力で強化しにきてんだな。
 
 
ドーンハルトの管理人/Dawnhart Wardens
 緑白のアンコモンは当然人間支持、というか集会支持。3マナ3/3警戒というそれなりのステータスに、集会条件を満たせば全軍のパワー増強。うむ、非常に理知的で無難なサポートである。ただ……そこまでピリッとしねぇな。集会がどの程度達成しやすいかは分からんが、前提条件がそれなりにある割に素のステータスはほとんどのコモンと相打ちするレベル。集会が発動しても、自分が殴りに行けば高確率で相打ちにはなるだろうし、どこまで能力の影響が広がるか……うーむ、あんまり慌てて緑白に絞り込む要因にはならない気がするな。
 
 
凶兆の血の暴行/Dire-Strain Rampage
 エンチャント・アーティファクト・土地と幅広く対応して壊せる呪文。効果としては1マナ重たい「忍び寄るカビ」と同じなので、多色とはいえ3マナで壊せるならそれなりに優秀だ。ただ、その分なんだか妙な補填効果がくっついており、壊された側は保証として土地を受け取れるという、緑でいうなら「暗殺者の戦利品」と同じ穴埋めが与えられてしまった。フラッシュバックもあるので決してポンコツとは言わないが、既存の呪文から1マナ軽くするために土地バックがついちゃったと考えると多少控えめかな、とは思ってしまう。一応、「暗殺者の戦利品」と違って自軍パーマネントを壊して土地サーチという使い方もあるが、わざわざそのために入れるカードなのかは微妙。自分の土地を壊すと「砕土」の下位互換なんだよなぁ(ソーサリーだし、タップインだから)。せめてPWにまで手が伸ばせれば汎用性で評価された気はするが。
 
 
聖なる火/Sacred Fire
 常に更新を続ける「ボロス2色火力」の新作。コストとタイプは完全に「稲妻のらせん」と同じだが、ダメージ量が1点少なくそこまでの特別感がなくなったのはちょい残念。2点と3点では対応できる範囲がかなり変わってくるので、総合的な強さは「稲妻のらせん」に軍配が上がるだろう。もちろん、そこを埋め合わせる材料としてフラッシュバックがあるので簡単な比較は難しいが、色々と気を遣った結果コストがだいぶ無茶なものになってしまった。まぁ、「炎の稲妻」と並べると綺麗に同じ関係性になっているので決して悪くない配慮ではあるんだろうが。ここからボロスカラーに行きたくなるほどかと言われると、微妙。
 
 
眼識の収集/Siphon Insight
 青や黒がたまにやる「相手ライブラリから唱えてもいいよ」の純正品。ここ最近は「義賊」とか「君は囚人を見つけた」とか赤も積極的にチャレンジしている部門なのだが、赤はあくまで「衝動的ドロー」の一環なのでカードの使用に時間制限がある。しかし青黒ならそんなけち臭いことは言わず、もらったカードはその後いつでも使用可能。同じ色の「ローグ・クラス」よりも自由度が高い。そして、これが2マナ、3マナとそこそこ軽いコストで2回打てるというのもポイントで、相手のライブラリから最低限選んだ上で2枚呪文が唱えられば実にヤらしいアドバンテージになるわけだ。まぁ、結局相手依存なので軸の定まるようなカードではないが、ことにリミテの場合は数少ないボムなんかをかっぱらってしまうと精神的にマウントが取りやすくなる。僕らの心には、いつだってゴンティ様がついているのだ。
 
 
殺戮者の目覚め/Wake to Slaughter
 ちょいと変化球気味に攻めてみたリアニ呪文。5マナでフラッシュバック付きのソーサリーのリアニというのはゴルガリのアンコモンと共通なのだが、あちらは確実に1体を戦場へと釣り上げるのに対し、こちらは安定して戦場には着地しない。2体を指定し、片方は戦場でつかの間の人生を、そしてもう片方は手札へ。なんにせよ損はしないが、選ぶクリーチャー次第ではなんだか変な結果になっちゃうこともあるわけだ。ちなみに墓地のクリーチャーを1体だけ選ぶことも可能だが、その場合は自動的に手札に戻るのでめちゃめちゃ効率が悪い。速攻モードの方を活用できる人選が求められる。
 
 
神秘の頭骸骨/Mystic Skull

神秘の大怪物/Mystic Monstrosity
 基盤は「マナの大鉢」。もしくはドローできない「予言のプリズム」と言った方が伝わりやすいか。そのまんまではそこまで有用なカードでもないので、じっと時を待って変身する機会を伺うしかない。頑張って5マナ払って変身し、次のアンタップを迎えて初めて1人前。サイズは5マナクリーチャーとしてはそこそこで、何故か自分が持っていたマナフィルター能力は全ての土地へと伝播していく。クリーチャーとしてカウントしたいのか、マナ基盤として登用したいのか……いまいち軸のはっきりしないクリーチャーだが、まぁ、リミテッドで多色になっちゃいそうな時に、ついでに肉も任せられる便利屋として。
 
 
敵意ある宿屋/Hostile Hostel

忍び寄る旅館/Creeping Inn
 開発コンセプトに関しては公式記事で愛情たっぷりに書いてくれているのでそちらを参照。「Hostile Hostel」っていう英語名のギャグがやたら気に入ってるらしいのが好印象(私もこういう言葉遊びは大好きだ)。旧イニストラードの「ウェストヴェイルの修道院」のコンセプトが気に入ったから作ったというバケモノになる建物で、カードの能力はきちんとイメージからトップダウンで出来ているんじゃなかろうか。クリーチャーを3体むしゃむしゃと食べると化け物が正体を表すというのはなかなか面白いデザインだ。コストはそれなりにかかるが、裏面の決定力を考えればそこまでぼったくりというほどでも無いだろう。赤黒サクリファイスみたいな敵クリーチャーをかっぱらえるデッキがあると楽だったのだが、残念ながら「初子さらい」は入れ替わりでスタンを去ってしまうのでちょい難しいか。

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