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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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今日は黒〜赤まで。

 


 
頭狙い/Aim for the Head
 コントとかでよく見る絵面。作品によって違う気がするんだが、ゾンビって「頭を撃ち抜いたら死ぬ」もんなんでしょうかね。ハラナさんの言ってることは信用するしかないけども。ゾンビに対しては完全除去。それはそれでありがたいのだが、なかなかメインから入れられる効果ではない。そこでもう1つのモードは「精神腐敗」の追放バージョンという、いつ使っても大丈夫な効果に仕上げた。というか、多分「普通のハンデスだとあんまり使ってもらえないし、限定でいいから除去もつけとこか」っていうデザインだと思われ。ゾンビからしたらいい迷惑だが、嫌ならカットしといて自分で使えばいいじゃない。

 


 
骨の髄まで/Bleed Dry
 このセットのコモン除去は、あのオリヴィア様ですら夜限定で発揮していた効果をいつでも確実に! その分、コストは倍になってますけどね。大体は「対象のクリーチャーを破壊する」と同じことが書かれているので「殺害」と同じだが、1マナ重いので破壊不能を無視することができるしついでに追放もしてくれる、っていうデザイン。一応「不浄なる密集軍」に増強が加わった場合だけ除去できない可能性はあります。「窓からの放り投げ」と違って相手の選り好みが無いので除去としての安定感は格別。あとはマナカーブとご相談。
 
 
血の泉/Blood Fountain
 ドンペリタワーならぬ血タワーで盛り上がる披露宴。ずいぶん趣味が悪いのだが、純正の血液を使用してるなら後片付けがめっちゃ大変そうである。「これ、どうやって注いでるの?」ということが気になる人は「血の給仕」のイラスト参照。とりあえず戦場に出た時に血が1つ、そしてサクると墓地からクリーチャー2枚。同じ「泉」という名前で強引に比較するなら「回帰の泉」がちょっと似てるだろうか。当時はエンチャントだったけどイメージを優先するならアーティファクトじゃね? ってんでこんな形に。トータルで見ればアドが取れるカードだし、とりあえずおいとけばいいのでコストの重さはそこまで気にならない。血をサクって捨てたクリーチャーをこれで回収する、みたいなムーブも割と起こりそう。
 
 
血に狂った社交家/Bloodcrazed Socialite
 今回のスポイラ、カード名を写してるだけなのにめっちゃ「血/blood」っていう単語を入力した回数が多い気がする……ほんまに血みどろのセットでございます。こちらもそんな血みどろ軍団の一味で、4マナ3/3威迫という手堅いボディにトークン1個のおまけ付き。これを使えば一時的に5/5威迫というダイナマイトバディを手にすることが可能。お手軽に運用できる血デッキの攻め手の1つだ。注意しなきゃいけないのは、血を飲むアクションが戦闘開始時の誘発型能力だということ。相手のブロックを見てサクったりは出来ないので、つまみ食いとか自棄血とかはやめましょうね。

 


 
カタパルトの有象無象/Catapult Fodder

カタパルト隊長/Catapult Captain
 ゾンビ、割と楽しそうでなにより。カタパルト射出後の様子は裏面の奥の方にちょっとだけ描かれているので要注目。どうやら今回の緑黒は「タフネス万歳」という面白ギミックにチャレンジしているらしく、変身条件は尻がでかいクリーチャーを3体用意すること。トークンなんかで満たすのは難しいので、これはちゃんとデッキを調整しないと達成は案外難しい。こいつ自身が1/5なのであと2体はなんとか見つけてほしい。それがうまくいけば射出の準備が整い、裏面はひたすらクリーチャーを本体に投げつけるお仕事に移る。参照値がタフネスということで、色々と抜け道というか、小狡い技も狙うことができる。今回のセットで言えば何と言っても1/13というミラクルステータスを実現した「不浄なる密集軍」とのコンボ。コモンとアンコモンのコンビネーションなのでリミテッドならこの13点爆弾は案外実現しちゃうかも。

 


 
墓所の冒涜者/Cemetery Desecrator
 出た時と死んだ時の2回に渡ってアドを稼ごうとする貪欲なゾンビ。構造としては「ムラーサの緑守り」の鏡写しみたいな印象で、あちらは2回に渡って墓地から回収だった。それなりのボディのクリーチャーが相手パーマネント2枚をもぎ取って行くのだから強いことは強いのだが、あまりに仕事が堅実すぎるのでかえって神話感が薄いのが悩みのタネ。6マナは考えなしに雇えるコストじゃないし、ゾンビデッキだったとしてももうちょいシナジーに寄せた優先度の高いライバルが多い気がする。

 


 
コウモリの急使/Courier Bat
 結婚式の招待状を配っていたのはこいつら。それを見てびっくりした近隣住民は墓の中からでも目を覚ます……というわけでもなかろうが、ライフゲイン条件の達成で超高性能な「グレイブディガー」へと格上げする、リミテッドでは1つのカギになりそうかナイスコモン。悩みがあるとするなら、2/2フライヤーが普通に使える性能なので、墓地にクリーチャーが無かったり、ライフを得てないタイミングでも出してしまいたいことが多いことくらい。あ、あと青のコモンに3マナ2/3フライヤーがいるのもちょっと向かい風。でもまぁ、お互いに殴らないなら損もしないか。

 


 
不貞腐れる農家/Desperate Farmer

不道徳な収穫者/Depraved Harvester
 コモンのちょっとした変身。元は真面目な農家だったのだろうが、愛する家畜の死が、彼を邪な道に引きずり込んでしまったようだ。でもまぁ、変身してもちょっとステータスが増えるだけなのでそこまで驚かんでも。いうてもパンピーな農民の悪堕ちなんてこんなもんである。3ターン目に設置、4ターン目に変身してアタックが実現すれば結構なライフアド。そうでなくてもワンパンでライフゲインしてなんらかのシナジーをサポートできればいいかな。

 


 
戦墓の死体あさり/Diregraf Scavenger
 「灰色熊のグール」に続く史上2体目の熊ゾンビ。それにしてもひどいぶっ刺さり方……そんな殺し方せんでもええやん。あ、気になってないの? ならいいんだけどさ。「灰色熊のグール」と違ってこちらのクマさんは生前の力強さは失われてしまっているが、その分余計な優しさと堅実な仕事人気質を携えての登場。相手の墓地掃除をしながらの2ライフドレインは187効果としては申し分ないもので、「欲深いスラル」なんかと似たようなポジションでの仕事ができる。その上であとは相手クリーチャーを1体道連れにしてくれれば御の字。腰を据えて戦うデッキにはありがたい能力のパッケージ。いや、でもやっぱ見てる方はその剣が気になるけどね……。
 



 
悪運尽きた造反者/Doomed Dissenter
 なるほど、と納得できるナイス再録。元はゾンビのニュアンスが微妙に違うアモンケットの出身だが、カード名をそのままにイニストラードに移住してきても大きな違和感はない。1/1貧弱な身体に来世の可能性をたっぷりと積み込んだそのボディは、当時も見事に働く場所を見つけていた。さっさと死ねとまで言われるクリーチャーなので濫用のタネとしてこれ以上の選択肢もなかなか無い。主要な濫用クリーチャーは3マナあたりからスタートするので、2マナで先に置いとけるのもちょうどいい。悪運は尽きてるけどニーズは尽きないので安心して死んでね。
 
 
牙の天稟/Gift of Fangs
 「てんぴん」なんて難しい言葉も知らんかったよ。そして辞書変換で出てこなかったよ。麻雀のレートの話じゃなくて「天から授かった才能」みたいな意味の言葉。「Gift」はこれまで「贈り物」が定訳だったが、「牙の贈り物/Gift of Tusks」がすでに存在していたために頑張っていい言葉を見つけてきてくれたわけだ。確かにFangTuskの訳し分けはむずいよなぁ。一応ニュアンスとしては、狼とかの尖った歯がFang、マンモスとかセイウチのニュッと出てる奴がTuskだ。まぁ、そんなお悩みを乗り越えたオーラだが、そこにあるのは純然たる吸血鬼贔屓。こうして「特定の対象なら強化、そうじゃなきゃ弱化」というのは黒が得意としているデザインで、同様のデザインの「ニクスの注入」もそこそこ使われた1枚。今回はそれをより尖らせて「死の重み」と同じコストを実現した。当然自軍が吸血鬼で相手がそうじゃない場合がベストだが、最低限、自軍さえ整えておけば手軽な強化オーラになるのでだぶつく心配はない。ま、十中八九除去として使われるけどね。

 


 
忌まわしき儀式/Grisly Ritual
 このイラストなんやねん。怖いわ。今回のコモン除去の重い方。6マナはコモンの中でもかなり重い方なのでおまけが良くないと使いにくいのだが、今回の報酬は血トークン2つ。過去には「相手がディスカード1枚」とか「相手が2ライフルーズ」なんかがあったが、その辺よりは後への影響力は大きいかもしれない。血トークンのシナジーが欲しいデッキが優先的に……みたいな話になりそうなところだが、6マナのカードを使ったあとに増えるリソースはあんまり信用できないよなぁ。
 
 
しつこい標本/Persistent Specimen
 死んでも死ねないスケルトンシリーズ。今回は「組み直しの骸骨」と同じで一番堅実な復活能力を手にいれることができた。ただ、「組み直しの骸骨」はアンコモンだったので空気を読んで起動コストが1マナ重い。もちろん3マナでのリターンでも充分使える範疇で、これが1枚いるだけで濫用は一気に楽になるし、いざという時には無限ブロッカーとしての運用も可能。直接墓地に送り込めば実質アドバンテージ要員にも。まぁ、その恒常性ゆえに2枚目以降があんまりいらんという悩みもあるのだが……骨のあるクリーチャーですよ。

 


 
当て付けの議論/Pointed Discussion
 どういうシチュエーションなのかよくわからんのだが……手に直接スープを注ぐ人? Dioのお母さん? そういや言われてみたら「当てつけ」ってどういう意味なんだろ? って思ったけど、あんまり議論の時にはやらない行為な気がします。英語の「pointed」は「辛辣な、個人に狙い定めた」みたいな意味とのこと。カードとしてはごく普通の黒ドロー。3マナソーサリーでおまけが血トークン1つだが、過去の類例と比べると、例えばエネルギー2個なんかよりもちょっと魅力が薄いような気が。どうなんだろ、血トークンって想像してるより強いのかしら。

 


 
ほつれ服の世捨て人/Ragged Recluse

憎まれ者の魔女/Odious Witch
 人間が一番怖いシリーズ第2弾。っつうかさ、こんな次元で見知らぬ人間のところにいきなり転がり込んで泊めてもらおうとか考える方がどうかしてるよな。まぁ、見知らぬ客人を泊めてやろうとする方もどうかしてるけど。2マナ2/1の基本コモンが、うまくデッキメイクできてればおまけ付きの3/3に。どこまでいってもコモンの域は出なかろうが、ことのついでに変身できるなら「有頂天の呼び覚ます者」よりも使いやすいのかも知れない。ライフゲイン要素もあるので白黒で使えるかもしれないし、マッドネスがらみなら赤黒方面へ。一応ギミックをつなぐ楔役だ。
 
 
眠れぬ求血者/Restless Bloodseeker

血に染まりし歓楽者/Bloodsoaked Reveler
 白黒のライフゲインシナジー組に所属する吸血鬼。おもて面は割とおとなしめのステータスで、ライフゲインに反応してぽろっと血を1滴落とす。これが2枚続くと準備完了。裏返れば今度は起動型能力でライフを獲得できるようになり、さらに血の増産ペースも上がっていくはず。ただ、クリーチャーとしての存在感はそこまで大きくないので、ギミックが揃ってない場合の優先度は低めかも。確保するのはとりあえずライフゲインデッキになることが決まってからでも遅くはないかな。

 


 
不死なる悪意/Undying Malice
 「フェイン・デス」の完全同型再販。……同じスタン環境のカードを名義を変えて再録する意味がよく分からんのだが……どうせそれっぽい名前にするなら最初からD&Dに寄せた命名にしなきゃよかったのに。と言っても商売だからしょうがないけどね。間違いなく言えるのは、今後再録されるのはこっちの名前だってことです。ちなみに似たような名前の「死せざる邪悪/Undying Evil」とも大体同じ効果だったり。これまた濫用なんかと組み合わせて手軽に使っていける技。

 


 
不浄なる密集軍/Unhallowed Phalanx
 ある意味今セット最大の注目クリーチャーかもしれん、問答無用のナンバーサーティーン。確認してないけど、どう考えてもコモン史上最大の数値。「絶対に火力やマイナス修正では死なない」と見せかけておいて、今回は普通に−13があるからコモン除去でちゃんと死ぬ。赤からしたらフザケンナ。黒緑が推してる「タフネス万歳」ギミックの力強すぎる後押しの1枚。とりあえず出しとくと地上クリーチャーを1体は完封できるに違いないが、まぁ、5マナの限定除去だと思うとスペックとしては普通なんだろうか。いやー、でもせっかくだから使ってみたい気はするんだよな。いや、そんな、ゲラルフを使うなんて普通のことは言わんて……。
 
 
吸血鬼の口づけ/Vampire’s Kiss
 コスト削減版の「吸魂」に血トークンのおまけ付き。やんわりアドロスではあるのだが、一応パーマネントが得られたならまぁええか、って思える……かもしれない。2マナから早々に血を展開できるので血デッキなら最低限のニーズはあるのかな? 流石にこれを連打して20点削ろう、みたいなカードではないからなぁ。

 


 
祖先の怒り/Ancestral Anger
 今セット2枚目の「いっぱい集めよう」カード。そしてこのデザインはちょっと面白い。+1トランプルでキャントリップの呪文だったらそれなりに使える。単にトランプルをつけるだけの「突破」もキャントリップのために使えるのだから、パワーが上がる分こっちの方が上だ(厳密には色々違うが)。そしてこちらのソーサリー、2枚3枚目と噛めば噛むほど味が出る。3枚目あたりの「1マナで+3トランプルのキャントリップ」はかなり良い味わい。その性質上赤青の果敢条件狙いが一番相性がいいので、今回のインスタント・ソーサリー集めの拠り所にしよう。まぁ、集めようと思った時に限って卓に全然出ないんだけどな!

 


 
バリスタの監視兵/Ballista Watcher

バリスタの射撃手/Ballista Wielder
 なんか久しぶりな気がする、純然たる起動型能力による直接ダメージ、いわゆるティムクリーチャーの新作。直近だと変容デッキで悪夢のような存在だった「ヤマオウム」以来だろうか。「ヤマオウム」はふざけたギミックだった変容を絡めたせいで鬼のような性能になっちゃったが、本来このジャンルはリミテッドで強すぎるってんで調整され続けた部門。今回だって3マナ起動で1点とかなり控えめである。その分4マナ4/3と普通に肉なので、基本的にはバリスタなんて蹴っ飛ばして殴りにいくのが正解。相手がトークンやらなんやら、ウザそうなタフネス1を展開する場合には改めて武器を持ち出そう。そして裏面はそんなバリスタを担ぎ上げて突然機動力がアップ。殴りに行った方が強いのはおもて面と同じだが、なんと起動コストにタップが必要なくなり、攻撃しながらでもダメージが飛ばせるし、1ターンに2点3点と飛ばすことも夢じゃない。これは是非とも夜にしてお迎えしたいクリーチャーである。本人の能力にマナが必要なので、構造的に夜を迎えやすいってのは長所のような、そうでもないような。

 


 
血の催眠術師/Blood Hypnotist
 3マナ3/3ブロックできない。このステータスだけでもアタッカーとしてのニーズはそれなり。まぁ、カラデシュだったらコモン相当やんけ、という話だが、そこはちゃんと追加の能力でアンコモンっぽさは担保されている。少し難しいのは、血をサクることは能力に含まれていないという部分。あくまでサクった時の誘発能力であり、自身に血を使って起動する能力はない。つまり、ブロックを封じたかったらこれとは別に血をサクってルーティングする行程を経る必要がある。これは長短あって、悪い点は「普通は起動に1マナかかっちゃうよ」という部分と、その際に手札が0枚だと起動できないという点。しかしまぁ、ブロック抑止という効果を考えれば1マナの出費くらいは格安である。良い点として「片手間で発動してくれるので別な効果もがっちり解決できる」があり、通常なら「ルーティングしながらブロック抑止」だし、他にも血を活用する吸血鬼はたくさんいるので、脇の別なやつに飲ませたついでにブロック抑止はむしろテンポがいい。今回の吸血鬼は脳筋とトリックプレイヤーの配分に味わいがある。

 


 
血花の祝賀者/Blood Petal Celebrant
 吸血鬼のくせにお団子ヘアだとぅ……。確実に萌えキャラ寄りのビジュアルで、多分お嬢キャラでツンデレに違いない。ツンデレって最近の若者にはウケが悪いらしくて、「なんでこのすぐにヒロイン暴力振るうの?」って思われたりするらしいのだが、この子もご多分にもれず、先制攻撃で手が出るのが早い。もちろんそれはあくまでツンの部分であり、ちゃんと話せばわかってくれるので、「別にあんたのためじゃないんだからねッ」とトークンを残しながら退場するわけだ。「いなくなってみると、健気な子だったよなぁ」としみじみしちゃうよ。2マナのヒッターとしては文句のない性能だし、リソースの補填も無難にこなす。ツンデレ・フォーエバー。

 


 
血の裏切り/Bloody Betrayal
 「絶対こんな名前のカードあったやん」って思ったんだけど意外に無かった。「肉体の裏切り」の印象かしらね。とりあえず今回の赤の誘拐枠。今回は3マナコモンの設定で、手に入りやすいということは当然「パクってサクる」戦術がリミテッドで使えるかどうかを検討する必要がある。ご承知の通り、今回は青黒に濫用クリーチャーが多数収録されているのでそちらとの兼ね合いになってくるわけだが、濫用クリーチャーの最低コストは黒で2マナ、青で3マナ。そこまで数も多くないので、「村の儀式」があるような環境に比べると案外ハードルが高かったりする。あまりコンボ要素と見ずに、血トークンの価値で評価を上げ下げする感じか。

 


 
墓所の門番/Cemetery Gatekeeper
 顔が誰かに似ている気がする。知り合いの小松くん(仮名)かな。最近ちょっと生え際が不安だったし……。という顔をした神話吸血鬼。今回微妙にフィーチャーされている「追放したカードと同じタイプ参照」チームの一員で、そのカードと同じタイプを使用する人間を等しく罰する。一番確実にダメージが飛ぶのは当然土地で、2ターン目にいきなり「進化する未開地」を追放していたら、それ以降のターンは土地を置くだけでみんなして2点。昔懐かしの「罰する者、ゾーズー」となる。もちろん、相手と自分のデッキデザインが違うなら、相手のデッキに多めに入っているカードを追放しておけば一方的にダメージを稼げる可能性もある。通常は「インスタント・ソーサリー」デッキVSクリーチャーデッキになるはずだが、この世界ならもしかしたらエンチャントの指定が効く相手もいるかもしれない。なんにせよ、所詮は2/1の抱える能力、どこまで運用できるかは高が知れている。あんまり神話っぽさはないが、出番があるとすればなりふり構わぬ赤単の火力部門かしら。

 


 
不気味なくぐつ師/Creepy Puppeteer
 こちらもだいぶ萌えキャラ要素の強いクリーチャー。いい具合の露出度、そして扇情的なポーズ。中国だったら禁止されかねないイラストである。でも、実はそのうち片方は傀儡。つまりオートマータだという。小さいイラストだとどっちが人形かはわかりにくいのだが……右側でいいのかしら? ただ、カードとしてはふつーに1体のクリーチャー。傀儡要素は一緒に攻撃したクリーチャーに表れ、そちらがこのクリーチャーと同じスペックまで引き上げられる(もしくは引き下げられる)。「ちょうど2体での攻撃」が面倒な条件だし、達成時にもそこまで大きな見返りがあるわけじゃないのであんまりレアっぽくないカードである。一応、訓練持ちでコレより小さいクリーチャーと攻撃した場合は、先に訓練を解決することで5/4にはなるはず。強いかどうかはわからんが。

 


 
夜明けの戦闘員/Daybreak Combatants
 後ろに大久保佳代子いない? 気のせい? 3マナ・速攻・+2という組み合わせは何故かこれまで形を変えて何度か登場しているデザインで、すげぇ似てると思ったのは「内炎の見習い」。ただ、速攻を持つ対象が違う。他にも「ミノタウルスの頭蓋断ち」もよく似ているが、こちらは「自身に+2」しかできない。そして最近は構築でも活躍する「無謀な嵐探し」がおり、こちらは毎ターンの誘発効果である。絶妙に隙間を縫うような新デザインだ。3マナで2/2速攻が出てきてもそこまで嬉しくないので、とっとと4/2になって特攻するのが一般的な使い方。先制攻撃持ちの仲間がいる場合は自身が討ち死にしたとしても他の戦闘に爪痕くらいは残せるか。一応評価すべき点があるとしたら、かなりの高確率で、相手の計算を狂わせながら訓練能力を誘発できるという点。パワー4のこいつが先導できれば、まず1回は訓練を積むことができるはずだ。まぁ、こんな奴らに何を教えられるのかはよくわからんが。
 
 
祭典壊し/End the Festivities
 前回の「真夜中の狩り」で出番が終わっちゃったことに腹を立てた狼たちによる反抗。これが「注目のストーリー」なのね。「結婚式盛り上がる」→「狼乱入」→「人間が便乗」って流れなのかしら? 1マナソーサリーということで些細な効果には違いない。相手限定の「微震」効果だが、飛行クリーチャーにも届くので一番効果があるのはトークンを展開したスピリットデッキだろうか。戦闘後に使って合わせ技でもうちょい大きなクリーチャーを殺すパターンもないわけじゃないが……まぁ、サイドボードかな。もしくは犬愛で枠。
 
 
ファルケンラスの祝賀者/Falkenrath Celebrants
 まだまだシャルウィーダンス。5マナ4/4威迫の堅実ボディに、場に出た時点で一仕事終える血液運搬能力という手堅いパッケージ。攻めに良しシナジーに良しで大きな欠点のない、5マナ域としては丸い選択肢。血トークンデッキなら終盤はこれ出してるだけである程度それっぽい動きになるだろう。ところで、どっちのグラスも全部吹き出してるんだけど……この血液、もしかして飲むためのものじゃないのか?
 
 
炎恵みの稲妻/Flame-Blessed Bolt
 今回のショック枠だが、今回はショックじゃなくて「マグマのしぶき」。時代に即し、プレインズウォーカーも視野に入れて若干の強化が図られている。「マグマのしぶき」は当然墓地が強力な環境でその対策として印刷されることが多く、今回もがっつり墓地環境での再録で独自のニーズは確保できるだろう。再録しやすいデザインなのに、微妙に名前が面倒臭いのが残念。
 
 
飢えた峰狼/Hungry Ridgewolf
 これもある意味で「集めると強い」系カードと言えるかもしれない。単体では熊だが(狼だが)、2体並べばそれだけで3/2トランプル。ビート系デッキの先陣としては申し分無い。マナカーブを考えたら3マナの狼がいるのが一番良くて、今セットのコモンなら赤は「恐れる村人」、緑は「花の織り手」がそれぞれ存在している。他にも1マナから4マナまで割と満遍なく同族は配置されているので、「狼男デッキ」に絞ったピックなら2マナの有力候補と言えるはず。下手したら「真夜中の狩り」の時以上に種族デッキとしてまとめやすくなってるかも。

 


 
不機嫌な一匹狼/Ill-Tempered Loner

吠え群れの報復者/Howlpack Avenger
 古くは赤のお家芸であった「モグの偏執狂」能力をもった久しぶりの1枚。最後に登場したのはイロモノ枠の「無作法な挑発者」だったが、案外カルトな人気が出た面白い奴だった。今回は愉快成分は少なめでガチの戦闘性能を突き詰めており、普通にパワーもあるし、パンプもあるので殴り値高め。そうなれば相手はブロックせざるを得なくなるため、報復能力でちょいちょいアドが稼げるって寸法だ。これだけならまだいいのだが、おっそろしいのは裏面である。サイズはそこまで変わらないのに、報復能力がなんと自軍パーマネント全てに拡大。相手は火力も打てないし戦闘だってろくに出来ない。夜が来た瞬間に勝てるカード。特にやべえのはダメージの発生源がどこでもいいという点で、クリーチャーがちょこちょこ並んでる状態でこいつを出し、「家の焼き払い」でも炸裂させようもんなら全ての炎が相手を包む。なんか楽しいコンボが狙えそうじゃないか。

 


 
ケッシグの炎吹き/Kessig Flamebreather
 火を吹くってのは結構な特技だが、何故か武器ではなく隠し芸として披露してる人。まぁ、吸血鬼相手に慌てて火を吹いても間に合わない気もするしな。前の環境で言えば「熱錬金術師」のポジションで、インスタントやソーサリーが全部1点火力。自身も一応パワー1で攻撃できるタイミングがあるかもしれないが、「熱錬金術師」と違って毎ターン1点は保証されていないのでコモン認定。こいつを並べるだけでもイゼット系なら勝ちを狙える……といいんだけど、ちょっと前の環境の「ブラス・ドラゴンのドワーフ」でそれやろうと思ったら案外難しかったのよね……。
 
 
肉体の裂傷/Lacerate Flesh
 今回のコモン火力、重たい枠。5マナソーサリーはいつも通りの設定だが、なんと今回は4点とダメージ量が微妙に少ない。5マナ5点インスタントでおまけがてんこ盛りだった「忌み者の火刑」に慣れている現状では、ちょっと不安になってしまう。なんでそんな控えめ設定になったかといえば、ダメージ量がその後のボーナスに直結しているため。なんと余ったダメージがそのまま血トークンへと変換される。タフネス1を殺せれば血が3つってことで、除去じゃなくてトークン生成呪文と割り切ってしまう手もある。デカブツの処理の場合でも、戦闘などを絡めて先にダメージを与えておけば増産につながるかも。裂傷上等。

 


 
ラムホルトの講談家/Lambholt Raconteur

ラムホルトの荒廃者/Lambholt ravager
 「講談家」ってどんな職業やねん、と思って確認したが、どうやら「raconteur」ってのは単に「おしゃべり上手な人」くらいの意味らしい。まぁ、どんだけ上手でも話してる最中に火は出ないと思うが……相当盛り上がってるのだろう。そして、そんな話好きの能力はなんと上にいた「ケッシグの炎吹き」と全く一緒である。こうしてコモンとアンコモンに全く同じ能力持ちが同時に収録されるってのは結構珍しい気がするわね。それだけアーキタイプは見やすくて助かるが。そして変身すればダメージが倍になり、あとは適当に除去やドロー呪文を撃ってるだけで勝てるようになる。もちろん、自分のターンに唱えまくるようだとすぐに昼に戻ってしまうので、できる限りインスタントのみでまとめあげるのがセオリーである。「熱錬金術師」でデッキを組むことに慣れていれば、そのまま構造を再利用できることになるが……どうだろう。

 

 


稲妻狼/Lightning Wolf
 もっふもふ。稲妻なのにもっふもふ。なんか電気ショックを受けて「ひゃん!」ってなってるだけのワンコにも見えるのでとても可愛い。ただ、可愛いのは見た目だけでステータスは4マナ4/3としっかりしている。さらにちょっと変わった戦闘補助も持っており、「殴る前に」起動しておけば先制攻撃。あんまり見たことがないデザインだ。当然、タイミングが制限されて不自由は多く、先につけてから殴ったら相手も諦めてブロックしない展開になり、2マナの支払いが余計な負担に感じられることもあるだろう。しかしパワー4が通るってのはそれだけで価値があるのだし、選ぶのは自分自身のさじ加減。このわんこに罪はない。どうしてもイラっとするなら毛皮に思い切り顔を埋めるといいよ。何もかも忘れられる。

 


 
オリヴィアの付き人/Olivia’s Attendants
 まぁ、多分界隈ではそれなりに名誉なお仕事なのだろう。綺麗どころを3人も連れてきて……るんだろうか。顔では選ばれてない気もする。とにかく、そんなオリヴィア様の信頼厚い喜び組の面々。3人もいるので6/6威迫とサイズは充分で、そのダメージは全て税血へと変わる。「本体へ通った分」とかじゃない。クリーチャーだろうがプレイヤーだろうが、与えたダメージが全部血になるのだ。ワンパン入れたら普通は6個。贅沢が身につき過ぎている。さらにマナを払っての火力能力は、かつて「オリヴィア・ヴォルダーレン」が持っていたものの焼き直し。直近の従者は面構えが違う。当然、こちらの火力でもトークンは生まれるので、もう各方面への返礼品ラッシュが忙しい。雑に強いのでリミテッドなら台バン案件。
 
 
送り火の落とし子/Pyre Spawn
 時を経て大きく育った「燃え投げの小悪魔」。一応先輩も出身はイニストラードのクリーチャーである。「小悪魔」に1マナ追加しただけでサイズが+3/+1と格段に大きくなり、ますます「生かすも地獄、殺すも地獄」という無体さがアップ。いや、流石にパワー6は生きてることの方がギルティなのでどうあっても殺さざるを得ないけどね。除去を使うなり、クリーチャーで相打ちを取るなり、とにかく相手がカード1枚使って対処してくれるならきっちりアドが稼げる堅実なファッティ。まぁ、結局は「6マナだしなぁ」って話なんだけど。デッキを締めるカードとして文句はない。
 
 
血なまぐさい小像/Sanguine Statuette
 そんな像、いらないです……なんか微妙に湯気出てるし……どういうニーズのどういう装置なん? まぁ、とりあえず血はもらえる。場に出た時に血が1個出るアーティファクトってことで黒の「血の泉」と対になってるのかと思ったけど別に関係ないんだよな。設置後は他のトリガーで適当に血をすするたびにこの像が動きだして相手にブラッディパンチを見舞ってくれるという仕組み。「熊の剥製」よりも起動は軽いが、その分2マナで3/3とごく普通のステータスなのであんまり頑張って運用しようという気も起こらない。3マナ3/3速攻クリーチャーになる瞬間が一番強いかもしれん。でも、そっから先の時間帯はこいつの起動のためだけにせっかく集めた血を無駄遣いする気も起きないよなぁ。まぁ、前の環境の「ミミック」くらいの優先度だと思えばいいんじゃなかろうか。

 


 
確実な一撃/Sure Strike
 いつも通りのいつもの呪文。一応M21からの再録ってことは、少しの間はスタンを去っていたということか。まぁ、だからって困る人もいなかったのだが。あんまり書くこともないよなぁ、って思ってよく見たら、なんと今回はこれが「注目のストーリー」だった。結婚式のクライマックスに飛び出しちゃうアーリンさんの図。結婚式の「ちょっと待ったァ!」は男なら憧れる一幕ではあるよね。
 
 
ヴォルダーレンの美食家/Voldaren Epicure
 なんで美食家がこの能力なのかよく分からない。料理を出した給仕側にチクリと文句でも言うんだろうか。「すき焼きは牛肉を一番まずく食べる方法だ」とか「店主、カレーとはなんだ」とか「冷やし中華だとォ!」とか(全部同一人物)。そうやって文句を言って、懐からそっと血を取り出す。「こっちの方がうまい」っつって。あれ、おかしい、そこは鴨の血のソースに対してわさび醬油を取り出して「うむ、この方が美味い」だったはずだが。血の方が好きな美食倶楽部は嫌だな。もうなんの話かわからないが、とりあえず1マナで血が1個もらえるカード。あとは邪魔なのでさっさとサクるなりなんなりすればいいんじゃないかな。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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