たほいや譜（21／11／12）

　また間隔が空いてしまったたほいやですが、今回はちょっとチャレンジです。というのも、実はたほいやキチじみた我々なんですが、実際のところ、たった１人の心の壊れた男を中心に回っているコミュニケーションなんですよ。その名を社畜ダンサーというんですが、彼が最近一身上の都合により忙しくてなかなか予定が取れず、そのために開催頻度が減ってたんです。しかし、流石に彼の存在だけにたほいや文化を委ねるのはまずいと思い、この度、社畜ダンサー不在でのたほいや会を試みることにしました。僕たちは、彼の笑顔が見たくて今日も辞書をめくり続けています。

「ぼくらが譜を刻まないと、あいつが安心して世間に帰れないんだ！」

……まぁ、多分これを読んで多少はSAN値を保ってくれてるんじゃないでしょうか。

 

 

Round１・「およもん」

１、（学生語）応用問題。授業で習う知識を組み合わせて解く高度な問題の総称。

２、応用問題のくだけた言い方。

３、（幼児語）恐ろしいものの称。

４、（余り物の意）行き遅れの女。

５、現実には存在しない架空の嫁を脳内で育てて自分の嫁と戦わせるゲーム「お嫁さんモンスター」の略称。

　当然、人数は普段より少ないです。ちなみに、この日は久しぶりに某モンスターも参加してくれていたんですが、我々がたほいやスタートの前に余計な別企画をやってしまったため、どうやら寝落ちしてしまったようです（カメラもマイクも一切オンにしないのでどうなっているかわからんのだが）。　①②まぁ、こんなもんよ。ちなみに②の方には票が入りました。　③詳細不明。「幼児がこんな概念持ってるかぁ？」「幼児も色々知ってるやろ、列車砲とか、なにをなすべきかとか」　④「これ、『お余物』でも読めるし『お嫁』にもちょっとかかってるんだよね」「ほんとよくできてるなぁ」。　⑤解答の提出にだいぶ時間がかかっていたので「まだ〜？」ってせっついたら「もういいや！」ってんで２秒でこれが送られてきました。もう少し推敲させてやるべきだった……。

 

 

Round２・「さんごのじゅうはち」

１、（その者が言えば三五の目が八でなく十にでもなることから）賭場主。

２、珊瑚を原材料とした鉢。沖縄の焼き物が有名。

３、十五銭だけ払って観る歌舞伎十八番。

４、（狂言）山後国（さんごのくに）に住む狼少年が、狼の血を8分の1引いていることから獣八と呼ばれ、人々から獣禄団子（じゅうろくだんご）を投げつけられる。

５、（3と5の積は15であるのを18とすることから）見込みがはずれること。「三五の二十五」も同じ。

　マジで単なる計算間違いだよなぁ……。　①最後の最後まで消しにくそうにしてた奴が「今まで賭場が絡んで正解だったためしがあったかなぁ……」って言ってたらすぐに「『ぼんござ』とかありましたね」って出てくる索引能力すごい。ちゃんと正解を覚えてる人だ。どこぞの壊れbotと大違いだ。　②「これ、ジュ〜〜ッて焼くからジュー鉢なんですかね」とかいう、やるにしてももうちょい頑張れってやっちゃばが発生していた。　③高いのか安いのかもよくわからないし、歌舞伎のどの部分をどうやってみるのかも分からないし……「十八番って、席順ですか？」「Ｅ列の18番、みたいなやつ？！」。　④個人的には「狼の血が８割」とかじゃなく１／８にすることで「なるほど、ひいおじいちゃんが狼なのか……」っていう微妙な整合性を取ろうとしてるとことがムカつく。「……整合性とは？」。ちなみに「じゅうろくだんご」は過去のたほいやワードで、これに「獣禄」という字を当てて「桃太郎のきびだんご」という解答を生み出した奴が、その答えから再生産しているという。こうして根も葉もない言葉を何回も書いてれば、そのうち検索汚染が進んで本当の意味になるのかもしれない。まぁ、実際「たほいや」だってそんな状態だしな。　⑤「知らない単語の説明で知らない単語と同じって言われても……」「こんなん、何でもありやんけ。三五の二十五とか、もし実在したらこのワードのすぐ隣に載ってるはずで、『さんご』の項目これだけで埋まるわ」。

 

 

Round３・ 「しぐいあう」

１、語義不詳。

２、デスイーターの逢引き。

３、組織から抜けて無位の者となること。ろじあう。

４、泣きじゃくる。

５、日本の水道事業が民営化されるに際し、いち早く名乗りを上げ水資源の確保に動いた団体の総称。滋賀・ウイグル・オーストラリア。

　①出題者は、こういう問題を平気で出してくるという圧倒的なダメ信頼感があることはわかった。「前にも語義未詳で出して全当てされたんだよなぁ……」（出題者談）（「におてる」の回参照。まぁ、どっちを見ても他の解答が悪いとしか……）。　②僕は個人的に「デスイーター」がなんなのか知らなかったので丁寧に説明していただきました。「あぁ、ちゃんと実在してるのね。じゃぁこれも消せないか……」。　③これも謎ではあったんだが、後で確認したらローマ字読みして「sign out」とのこと。その後が「log out」。　⑤水瓶を死守せんとする滋賀県、財源を作って中国に一矢報いたいウイグル、そして森林火災などに苦しむオーストラリア、なるほど説得力のある面子じゃないか。「これ、出題が７版からなら成立したんだけど、６版からだと時系列的に厳しかったね」。

 

 

Round４・ 「ぱろちん」

１、黄褐色の色素。卵黄、魚卵などに多く含まれる。

２、「日本沈没」のパロディ小説「日本以外全部沈没」の俗称。

３、フィンランドの動物学者。生殖論の一つとして、相互に対立する、TNSS理論とNDS理論を提唱した。

４、パチスロとパチンコを併せた略称。

５、唾の中に有るホルモンの成分。歯・骨などを丈夫にする。

６、パイロット版のちんこ。

　ラストは新明解から。そして突然この出題だけ６択になっているのは、奴がようやく目を覚ましたからです。……この答えだけ書いて、今日の出番終わりかよ……。　①当然カロチンからのコピーです。「カロチンはキャロットが語源なんだから……」「オウムから取った色素かな」。　②「パロディ小説」の部分を略称に含むな。　③これ、私は躍起になって後ろのアルファベットには何かあるはずだ、って必死に考えたんですよ。そして必死に考えた結果、生殖論ってことは「ＮＤＳ→中出し」ではないかという可能性にたどり着いたんです。しかしＴＮＳＳが分からない。「だったらこれ、『Ｔ膣Ｎ内Ｓ射Ｓ精』じゃないですか？」「いや、それだと対立しないで意味が一緒になるやんけ！」　……作成者に確認したところ、これが正解でした……我々、なんでこんなクソ解答の正体にたどり着いてしまうんだろう……。　④「パチスロ」を「パロ」にするのは１００歩譲って良いとして、「パチンコ」を「チン」にするなよ。「じゃぁ、２つを合わせた呼び方はなんていうんですか」「パチでええやろ」。　⑤「ホルモンがどこにあるのか」っていう時点で我々はよく分かってない……唾液のくせに骨まで沁みるとか、どういう移動経路なんだ。　⑥あいつは２時間ばかり寝こけた後に、この１０文字だけを入力してあるべき場所へと帰っていったんです……。

 

　ちなみにこの日の参加者、うち２名が「近々それなりに大きな手術をやることになった」という身体のトラブルしかないじじい軍団です。かく言う私も食道炎の疑いがあってここ一ヶ月くらい苦しんでいる。この場に集うには、肉体か精神のどちらかを犠牲にしなければいけないのだ……。