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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました」 4

 2nd narrow。以前いただいた情報によれば、残りfive narrow。道のりまだ遠し。

 なろう系の中でもいわゆる「悪役令嬢系」と言われるジャンル。私はアニメでしか摂取しないので、これが「はめふら」以来の2作目の悪役令嬢ものになる。そして、はめふらの時にも考えていたが、これをみているとどうしても「男性向けと女性向けの違いは妙なものだな」という部分に思索が向くのである。

 試しに「この設定を男性向けに転化すると近いのは何だろう?」と考えてみるのだが、これが案外答えが出ない。というのも、そもそも「ゲームの1キャラクターに転生する」という発想が男性向けにはあまりない。SAOのように不特定多数が参戦するオンラインゲームみたいな設定は多いのだが、「すでに設定が決まっている既存のコンシュマーゲームに転生する」というのが、おそらくこの悪役令嬢系のエポックメイキングな点であろう。そしてその転生先にゲーム内キャラの典型の1つ「悪役令嬢」を定めることで、一見してわかる苦境を演出しつつも、「メインヒロインなんかよりあたしが強いのよ」という逆転劇を演出し、いわゆるザマァ要素を加えたりもできるので刺激が多くなる。これ、男性向けに改題しようにも、そもそも「乙女ゲーにおける悪役令嬢ポジション」に対応するものがギャルゲーには存在しない気がするのだ。ライバルキャラがいるギャルゲーだっておそらくたくさんあるのだろうが、それが「悪役令嬢」ほどの典型に昇華しきれていないということは、ギャルゲーにおける「悪役子息」(?)は必須条件ではないということ。つまり、恋愛ゲームにおいて男性は「自分の立場を比較する尺度」を持たずに成立するのに対し、女性向けの場合は「自分が社会的に勝ったと判断できる基準」を求める傾向があるということだ。…………これって怖くね?

 閑話休題。まぁ、今となってはそんな悪役令嬢モノもすっかりテンプレ化して新規性など欠片もなくなっているようなのだが、いかんせん私はその類型については勉強不足なので、どこまでを前提として飲み込み、どこからが今作オリジナル要素として楽しんだものかがよく分からない。突然決定的なシーンになったところで「私は転生者で、これは乙女ゲー世界だ」と気づくところからして突飛だし、そもそも「乙女ゲー世界」ってなんやねん、という話。そこを飲み込む場合、「ゲーム設定」というのはどの程度の足枷になるのか。「はめふら」の時も思ったが、主人公目線だと「このままでは私は不幸になってしまう」というのがモチベーションになるわけだが、そのゲーム枠の拘束力がどの程度の力を持つのかが分からない。「どうやっても抗えない不思議な力」であるなら何をやっても無駄だろうし、行動次第でいくらでも変えられるなら、気づいた時点で「ゲームと違う選択をする」というそれだけで抜け出せるはず。「破滅フラグ」はルールが分からない世界においてはむしろ意味を成さないはずなのだ。今作主人公はカタリナほど強く破滅フラグを意識してるそぶりはないのだが、その割には動きが大胆で突飛な印象を受ける。キャラとしては魔王サイドからみて「おもしれー女」になることを狙っているのだろうが、1話目時点ではおもしれーんじゃなくて単に「訳わかんねー迷惑な女」である。性格の悪い悪役令嬢というのが、設定じゃなくて純粋にキャラの性格として付与されている感がある。そりゃ婚約破棄もされるだろうし、不幸になってもしょうがないだろう。カタリナのように「俺なんかやっちゃいました?」的ヌケサクもあまり応援したくはならないが、1話目時点では、このわがまま地雷っぷりはあまり応援したくならない気がする。

 一応「魔王」という辟易する設定も導入されているが、「なんか身内に変な特性を持って生まれた子がいたので魔王っていう名前をつけて隔離しただけなんですよ」という(これまた謎の)設定が開示されたので、こちらはあまり気にならないかな。魔王が本当に魔王だったら「何ですぐにお宅訪問できるんだよ」とか「この世界における人間と魔族の関係どうなってんねん」みたいなツッコミを入れたくなるが、今作の場合は「ちょっと素行不良で鼻つまみ者の身内」程度の扱いなので、立場を失いかけた主人公がそこに媚を売りに行く設計はそこまで違和感はない。まぁ、最低の動きではあるが。この性格なら、フラグがどうこういう意識が向くよりも前から魔王とのコネはつないでそうなもんだけどな。

 できることなら、なろう系アニメも発表された時系列にそって歴史を順に追っていただけるとこちらも学習しやすいのですが……え? 自分で読めばいいって? 勘弁してくれ。

 

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