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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 プロポーズ終了、第5話。これでもう、2人は魂の絆(Spirit Link)で結ばれてしまったのだし、残りのお話はもはや蛇足になるかもしれませんね。まぁ、実際にアニスが結ばれた絆はドラゴンとの呪いだった気もするけども。

 相変わらず、がっつりと2人のパーソナルな部分に踏み込んでのお話ではあるのだが、その前提として「やっぱドラゴンって強さの象徴だよね」という部分を確認しておきたい。そう、ドラゴンって、本当はこんだけ強いはずなのだ。持ってる武器の全てが人智を超えた存在であり、飛行・ブレス持ちでパワーとタフネスも段違い。レアだろうが神話レアだろうが、およそ人間が太刀打ちできる存在ではない。「火竜山の魔竜」シューティングスターなどの怪物を、どれだけの勇者が必死に打倒してきたというのか。それが太古の昔から連綿と続くファンタジーのお約束だったはずなのだ。それが今はどうだ、お手軽にドヤるなろう主人公の台頭により、ドラゴンは主人公のチート能力をひけらかす踏み台に成り下がり、その存在はどこまでも軽んじられてしまった。今となっては齢5000歳のドラゴンが最弱キャラとして少女に怯える始末(そっちはそっちで面白いからいいんだけども)。

 そんな現代なろうのドラゴン像に一喝。良いドラゴンでしたね。主人公はその異形にきちんと畏敬の念を持って接しているし、飛行、ブレス、フィジカルにタフネスと、持てる強さを遺憾無く発揮。勝てないと思わせるドラゴン像はやはり格好いい。そして、その強さを乗り越えるのはいつだって絆の力なのである。がむしゃらに突っ走るアニスに対し、その無茶もひっくるめて全部飲み込んでやると宣言したユフィ。2人の天才が交わり、ドラゴン討伐は初めて可能になったのである。まー、いちゃいちゃしてる姿を見せつけられたドラゴンサイドもたまったもんじゃなかっただろうが。

 改めて見るに、やはりアニスのキャラってのはなろう主人公とは思えない特異なものになっている。作品の都合上なのか、アニスの「前世」はほぼ描かれておらず、現時点で彼女がどんな人間だったのかは全く分かっていない。そこがなろう転生としては異質な部分で、彼女の今の姿を見ても、とても「第二の生」を生きているようには見えないのだ。生まれながらに魔力無しというハンディキャップを背負いながらも抱え込んだ魔学の力。それをもって自らの生を謳歌することだけを望んだ自己中心的な人物であれば単なる傲岸な主人公に成り下がるが、彼女がしがみつく「生き方」は、なんだか自分を中心に置いている気がしない。いや、とにかく自分の信じた道を行くという意味ではこれ以上ないくらいにわがまま勝手なのだが、何故か「自分が一番大事」という価値観がすっぽり抜けている。惰性の生よりも死に急ぐ自分らしさを大切にしている様子は、とてもじゃないが「2回目」には見えないのだ。

 中の人ネタで強引に結びつけると、彼女の生き様、キャラ設計はどこか渡辺さらさにも似ているのかもしれない。きっと「前世」や「魔法」など、本当は手にしたかったはずなのに失ってしまったものがある。その代償として、彼女は魔学の探究に命を捧げ、そのためには他の全てをなげうち、自分の世界に没頭してしまう危うさがある。それを止めてやれるのは、真に彼女を理解し、世界を共有しようとする他者だけなのだ。それは2人で舞台に立つことを誓った奈良田愛なのかもしれないし、背中を預けて空を舞うユフィリアなのかもしれない。どちらにせよ、そこには唯一無二のパートナーがいるのである。

 さて、これで2人の間には余人の立ち入る隙は無くなったわけだが……あの王子様がこの現状をどう見るか……。

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