最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「雨と君と」 6 たぬ! まさか2クール連続でタヌキアニメが放送されるとはね。……前クールのあれはいうほどタヌキだったか? まぁ、今作では溜め糞とかされないようなので一安心である。 何ともゆったりした雰囲気の中、ちょっとした理不尽が彩りを添える何とも不思議な感覚の作品。原作のことは何となく知ってたし、読んでみようかと思ったこともあったのだが、結局触れずにアニメ放送にこぎつけてしまった。一応はタヌキアニメ応援ブログですので(?)、是非とも注目していきたいところ。ちなみに取り上げてきたタヌキアニメは「有頂天家族」を皮切りに「BNA」「しっぽな」「怪物事変」などがありました(「平成狸合戦ぽんぽこ」も好きでしたよ)。 ただ、これまで上げてきた「狸アニメ」はいうても全部「たぬきの化け物アニメ」である。……いや、今作も化け物なのかもしれないが……限界までリアルに寄せた(?)キュートタヌキと、絶妙にエロい素敵おねーさんという良さげなマリアージュでお送りする、怪異とは縁がなさそうな日常アニメというのがまず良い。テイストとして一番近いのは多分「きのこいぬ」なんだよな。タイトルに「雨」を冠しているのも特徴で、別にタヌキと雨って接点はなさそうなんだけど、少なくとも1話目では雨のシーンが多くてちょいとアンニュイな雰囲気なども出しつつ、「雨が好き」という2人(1人と1匹)の結論でまたほっこりして終わっている。あまりけばけばしく「動物コメディ」に寄せきらず、絶妙な湿度感でこのソフト理不尽タヌキを見守っていくのは楽しそう。 制作のレスプリというスタジオは元請として「ビックリメン」くらいしかないのでちょっと不安ではあるが、「カピバラさん」「コウペンちゃん」といったマスコット主軸のショートアニメも多く作っていることから、多分相性は悪くないのだろう。ついでに書いておくとこのスタジオ(と監督)は「タヌキとキツネ」のアニメも担当していたらしいぞ。もう、そこの縁で任されたとしか思えないな。ぜひ、タヌキのスペシャリストとして今後も頑張っていただきたい。映像部分は非常に洗練されており、冒頭の「傘どうしがぶつかってちょっと弾けるカット」とか、落ち着いた中にもなんだか不思議と印象に残る画が多い。まーそこまで叙情的にしみじみする作品にもならんとは思うのだが、そこそこギャグ、そこそこ癒しくらいで世界にタヌキを布教してもらえるとありがたい。 え? タヌキじゃなくて犬だって? じゃぁ、それで。ほとんどしゃべらないくせに律儀に麦穂あんなをキャスティングしてるあたりは信頼できる。 PR ○「フェルマーの料理」 5 なんでか教えてオイラー、感想聞かせてフェルマー。さぁ証明しよう。 タイトルは聞いたことあるけど原作未読。確かちょっと前に実写ドラマ化してたよね。実写の後にアニメになるあたり、なんかいかにもマガジン系だなぁという気はするのだが……Wikiで確認して「既刊5巻」って書かれててめっちゃビビった。それしかないのにドラマ化ののちアニメ化? すげぇな。そんで5年間連載してコミック5巻ってのもすげぇな。富樫時空じゃん。不定期連載らしいけど、今はそういう連載形式も普通なのかしら? ということで事前にあまり内情を知らない作品なのだが、それ以外の部分についても実は謎が多い。例えば制作スタジオの「ドメリカ」という会社をよく知らず、調べてみると「すばらしきこのせかい」のアニメ共同制作からスタートし、今回が元請は初とのこと。ちなみに代表取締役は今作の監督をやってる人らしい。その関係なのか、シリーズ構成には何故か会社名である「ドメリカ」がクレジットされている。原案などで社名がクレジットされることは多いが、シリーズ構成を名乗るのはちょい珍しく、東映やサンライズ、そしてシャフト(東富耶子)などの特定のスタジオ以外ではあんまりみない。さらに今作は脚本の名義まで社名で徹底しており、これが「スタジオ総力で全力出し切るぞ!」みたいな決意表明なのかどうかはよく分からない。さらにさらに主人公役の声優の名前も初見で、どうやらあまり大きくない事務所の若手のよう。普段男性キャストにはあんまり興味を向けないくせに気になったのは、正直いうとびみょーに上手くなかったから。別に棒ってほどではないのだが、なんかこう、いまひとつ演技が乗りきってないようで端々のアクセントが引っかかる。男性声優って芽がでるまで時間がかかる関係で、大抵は表舞台に出てきたらすで基礎は完成していることが多いので、そういうラインに乗ってない人なんかな、というのでちょっと珍しく感じた。 そうして何かしらの「若い息吹」みたいなものは感じつつ、作画状態だけでいえば可もなく不可もなく。背景なんかも含めた全体のイメージは「やや低」くらいの感じだが、今作で一番重要だと思われる料理の描写にはかなり力を入れており、その部分は評価できる。ナポリタンが普通にナポリタンとして美味しそうだった。そして、こんだけ評価されてメディア化も進んでいる作品ということでシナリオ自体も結構気になる。1話目では「流石に学園長無茶苦茶すぎやろ」が真っ先に出てくる感想ではあるが、そこに料理を絡めた「1人の少年の人生を変える」物語の先行きはふつーに気になる。「数学+料理」という足し算をメインに持ってきたコンセプトも(上手くいくかどうかは知らないが)気になるところで、「だいたい、そういうキャラって料理バトル漫画だと噛ませだよな」と思いながらも、来週、ナポリタンの謎解きがどうなるかは楽しみな自分もいる。多分、そうして「初めて読む料理漫画」として楽しみながら観られるなら、多少の粗は気にせずに済むだろう。 それにしても……最初に料理人4人が廊下の向こうから歩いてきた時に「ウィッチウォッチの生徒会みたいだな!」って思っちゃったのがやたら面白かった。もっと料理人っぽい格好しとけ。 ○「ブスに花束を。」 4 誰しも思っていることを最初につっこんでおくが……ひでぇタイトルだよな……。これ、少女漫画だから許されるのかと思ってたんだけど、掲載誌は角川の「ヤングエース」とのこと。……どんな雑誌だ? もはや漫画雑誌を読まなくなって久しいので、それぞれの特性がだいぶよく分からんことになっている。 まぁ、とにかくひどいことやってるのは間違いない作品。中身を開ければタイトル通りというか、古式ゆかしい少女漫画的フォーマットの1つであり、なんなら直近の「ずたぼろ令嬢」とも似たり寄ったりなので「シンデレラストーリー」の一言でまとめてしまってもいいかもしれない。自称ブスがリア充にモテるという構造は、もしかしたら「オタクに優しいギャル」の対となる概念なのかもしれない。どちらも非実在性であるという部分は共通しているからな。 問題は、オタクはオタクとして描かれることが多いのに対し、ブスはなかなかブスとして描かれないこと。本作の主人公・田端も、そりゃまぁ太めに描かれてるし太眉も「綺麗じゃない」ことのアイコンなのだろうが、だからとてそんなにブスには見えないわけで。なかなか振り切ったギャグ作品以外で「ブス」を実態を持って描くのは難しいですよね。過去のデブスキャラというと、例えば「MAJOR 2nd」のあいつとか、あと「げんしけん」のあいつなんかはそこそこ「デブ」をフィーチャーされていて説得力があったが、今作の描写程度では可愛いもんである。挙句CVが早見沙織では、なかなか「ブスなんです、信じてください!」といっても難しいところはある。まぁ、みさおは声で頑張ってはいるのだけど。 というわけで、タイトルにでかでかと掲げてはみたものの、なかなか作品の個性として振り切ることができないのでインパクトは弱い。そして内容は想定通りの夢小説ということであまり刺さる要素はない作品。加えて製作陣がSILVER LINK&湊未來という「やっつけ仕事の時のシルリン」の座組みということで、あまり大きな期待を寄せるのは難しそうだ。ただまぁ、シルリン印は最低保証はあるような気もしているので、下振れもそんなに大きくはならないかもしれない。鳴かず飛ばずで終わってしまうというのは作品としては寂しいが、何とか視聴に耐えるくらいの密度でギリギリ進んで欲しいとは思っている。多分、サブヒロインたちの性能で勝負が決まりそう。 ○「彼女、お借りします(第4期)」 ― 「紫雲寺家」が終わってすぐにこれが始まるのかよ……。 もうそろそろ、見切りをつけちゃってもいいかなぁ、という気がしている作品。改めて振り返ると1期がコロナ真っ只中の2020年、そこから22年に第2期、23年に第3期と、何故か必ず夏クールに1クールずつ放送しており、いよいよ4シーズン目。しかも事前情報ではこの第4期が分割2クールという謎の延命構造。挙句原作は40巻を重ねて未完だという。……この内容で40巻ってどういうこと? 「ラブひな」で14巻やぞ。 過去の放送時にはまだ「切る」という文化が定着していなかったため1期を視聴した兼ね合いでずっと視聴し続けてきたが、2期3期で何か実入りがあったという印象はない。いやまぁ、ヒロイン勢の中の人らは好きだし、どぎつく阿漕な奈央坊ボイスとかは魅力ではあるのだが……そのためにこの無間地獄を追いかけ続けるのは流石にコスパが悪すぎる気がしてなぁ……。分割2クールって知らされたせいで、「ここで見切りつけちゃえば2クール分のコストカットになるな……」ということを考え始めている自分がいるのですよ。 制作スタジオやスタッフを含め、大きな変化が無いってのは普通の長期作品ならプラス要素なのだが、今作に関しては「何らかの進化を期待できない」って話に直結してしまうのだよ。どうしたもんかなぁ。 ○「ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される」 5 タイトルのフォーマット的に私のホームグラウンドであるNTRもののテイストがあるよな……とか思ってたのに、「姉」が秒で他界してしまい寝取るとか寝取られるとかいう概念とは一切関係なくなってしまった。残念(?)。 今期の令嬢系なろう。フォーマットとしては追放系であり、ちょっと立場は違うがスタートラインは前クールの「完璧聖女」とほぼ一緒。「控えめなあたくし」がなんかちょっとでも聡いことを言おうものなら「女のくせに知識をひけらかすな」と理不尽な叱責を受けて黙らされるあたりがだいたい一緒で、まぁ、シンデレラストーリーにおける最序盤のシンデレラなんてこんなもんである。 その露骨なテンプレ臭に加え、「完璧聖女」の場合は「完璧すぎて可愛げがない」がネガティブ要素として迫害されていたわけだが、今作ははっきりと「醜い」と言われてしまっているのがどうにも気になるところで、視聴者目線で「どこが醜いんだろう……」というのがビジュアルで分からないのが辛いし、ちょっと風呂に入っただけで「誰だろうこの綺麗な人……」と本人がトンチキなことを言い始めるくらいに素材がいいくせに醜女扱いはやはり無理がある。親御さんから繰り返し「醜い」と言われ続けている部分に説得力を持たせるためにも、アニメでのキャラデザはもうちょい分かりやすくしてほしかった。もしくは、親父どものキャラに「実は醜くもないのに醜いと虐げてくる毒親」のキャラ設定をもうちょい盛る必要があるよね……こうしてなろうはどんどんテンプレが極悪になっていくのだなぁ。 とまぁ、いつも通りにネガティブな要素も多いのだが、結局「完璧聖女」は最終的に無難な評価に落ち着いたことを鑑みて、今作についても無難なスタートポイントをおくことにした。前提条件として「映像が特に悪くない」があるのも「完璧聖女」と共通する部分で、制作のランドック・スタジオという名前は聞いたことがなかったが(長編アニメの元請は5年以上前の「BEM」だけとのこと)、なんかいい具合の線の引き方とフォーカスのかけ方は嫌いじゃない。ヒロインの赤毛を際立たせるために枠線が補色の緑になってるところは妙に気になるが、それだって見え方を工夫しているためだろうし、全体的な演出のテンポも良いので画面に対しての不満はゼロだ。 あとはまぁ、「シンデレラストーリーだったらマジで1話目で終わっちゃったよな……」という感想しかなく、それはつまり「こっから先はタイトル要素も何もない、ただのちやほや嫁入り物語が素手で殴り合いをするしかないぞ」という状況。おそらく実家との関係性もとっとと切れたし、「完璧聖女」と違って可哀想な妹を残してもいない(自身が可哀想な妹である)ために今後追加でザマァ要素が発生することもない。延々ヒロインが甘やかされる様を描く1クールになるとしたら、どんな方法で話を引っ張っていくのかは逆に気になってしまってるぞ。まぁ、当然どんどん救いようがなくなってフェードアウトする可能性も高いわけだが。 個人的な気になるポイントとして大きかったのは、メインヒロイン役の本村玲奈というキャスト。「ほーん、初めて見る名前やけどなかなかいいとこに声が出てるな」と思って履歴確認したら「前橋ウィッチーズ:キョウカ役」って書かれてて二度見した。えっ、キョウカって一番低音で、演技としてもキャラとしても一番影が薄かったとこじゃん。全然気づかんかった。これさ、あっちの役の方が無理やりイケメン役やらされてて低い声絞り出してたからよく聞こえなかった可能性が高いな。こっちのヒロイン役、全然問題なさそうだったぞ。ちょっとびっくりしちゃったので、「前橋」でちょっとマイナス寄りにみてしまっていた罪滅ぼしとしてこちらを追いかけたい。 あと、「完璧聖女」ではヒロインを虐げて売り払った悪逆母親(の中の人)がこっちの世界線では嫁入り先で暖かく迎え入れる側の母親になってたのワロタ。まぁ、何かしらの「貴族の母親」声なんだろうな。世間的には喜久子おねーちゃんとの2択でヨロ。 ○「水属性の魔法使い」 4 皆さんは水属性の能力者と言われたら誰を最初に思い浮かべますか? 私の場合はねぇ……えっと……あれ? あんま出てこないな……氷属性と差別化しちゃうと純粋な水属性ってあんまり……あ〜、水鏡凍季也とか……あっ、湾内絹保さん!(よりによってそこかよ) ということで、どう考えても一般名詞にしか見えないタイトルですが、考えてみればそこに主眼を置いた設定は案外珍しいのかもしれないね、という間違い探しみたいななろう作品。過去には冰剣が関わる似たような設定があった気もするが、俺は観てないのでノーカンとしておこう。いつも通りに子安に誘われ、また新たなスローライフ希望者が異世界に転生した。 正直、案外悪くない要素はいくつかある。その1、オープニングで最初に絡むのが女性じゃなく男性。「そんなとこ評価すんなよ」と思われるかもしれないが、「本作はハーレム構築を主眼においたものではありませんよ」という表明があればちょっと安心できるわけですよ。加点までいかずとも、減点が小さくはなるだろう。その2、それなりに修行してる。いわゆる一発チート付与ではなく、ざっくりと世界のシステムだけを教えられてから自力でレベルアップを行い、創意工夫を見せようというのは最低限のサバイバル展開として一応は評価に値する。その3、映像は割と綺麗。制作が颱風グラフィックスで、ちょいクセはあるがなおざりにはなっていない。過去に「彼女が公爵邸に行った理由」や「魔導具師ダリヤ」などを制作したスタジオの新たなデザインは、一応なろうラインナップの中では中位以上においてもよいクオリティだろう。 以上がプラスポイントで、一応途中までは評価してもいいかなと思っていたのだが、残念ながらストーリーラインは後半で一気に急落。「なんや結局いつも通りの、なんならいつも以上のなろうやないかい」というのでダメ寄りに落ち着いてしまった。まぁ、プラスの要素としてあげた「修行」に関しても、実際は「どないやねん」要素が多くてあんまり加点はしてないんだけどさ。「水を出せる魔法があります」→「分子の結合を意識したら氷も出せるようになりました」は100%間違いとは言わないが理屈がおかしいし、「逆の発想でお湯も出せました」はもっとおかしい。そして、後半では修行の成果もあってさまざまな武器やシールドを展開して戦うことができるようになっていたが、実際は「水がどうこう」「氷がどうこう」は戦闘シーンにおいてあまり問題ではない。アサシンホーク戦で見せた氷の盾などの能力は、「氷を出すこと」ではなく「強い衝撃を受けても氷が壊れるだけでそれが飛散しないこと」であり、それって「何かしらのものを空間に強く固定する念動力」でしかなく、別に「水属性の力」ではないのである。「水分子を結合させて」の理屈と同じレベルで「氷を空間に固定させて」が可能であるなら、この世の物理法則の大半は無詠唱でコントロールできることになり、すでに現時点でチートである。 その後も「なんか知らんけどデュラハンと仲良くなる」「実はそれが精霊王である」「気さくなドラゴンに話しかけられ、認められる」「実はチートで不老の能力を付与されていた」などなど、主人公由来でない文字通りの「チート」が出血大サービス。これまでの流れはなんだったのかとアホらしくなる。ま、結局そういう文法ってことだよなぁ。今後の展開で必要以上のドヤが出てこなければまだお話は成立する可能性はあるが……期待値は低め。 芳忠さんボイスで気さくに話しかけてくるドラゴン、どこぞの作品のせいで全く強そうに見えないのがなんかおかしい。 「薬屋のひとりごと(第2期)」 ―→5 今期の最終評価は割とすんなりゴールインできた。読売のこの枠がやっぱ一番イレギュラーよな。今期執筆された番組感想の本数は39本。最近は結構頑張って切っているので本数は安定してきており、この本数は昨年秋クールの終わりと同じである。だいたい2クールものが終わる夏・冬クールは本数が増えがちなので、なんとか春・秋クールはこの「40本以内」を維持したいところ。頼むでホンマ。 というわけで最後を飾った作品だが、大変申し訳ないことに「あんま真面目に観てない」枠である。1クール目で邪険に扱っちゃった作品の続きだったもんでどうあがいても一気に評価アップってのは難しくなってしまうのだが、遠慮とか気遣いとかではなく、多分2期目の方が好きではあったと思う。単に継続してるおかげで作品世界への理解が深まっているから、というのが分かりやすい理由だが……今作の場合はそこまで蓄積の要素はプラス評価してないんですよね。キャラ覚えられてないし。 そんなら何が好きだったといえるかというと、シナリオライン全体での物語のサイズ感……とでもいうべきか。1期も最終的には一応「大きな話」に収束するデザインになっていたが、その過程で挟まれる小話にほんとにしょうもないというか、安っぽい話が多かったのよ。それこそ「薬屋あるあるネタ」というか、「薬物を題材にしてミステリぶりたいなら絶対にそこ通るよね」みたいな安易な話が多くて。 対して、2期目ではそうした「定番ネタ」から多少ヒネる必要が出てきて、良くも悪くもヘンテコな話がちょいちょい挟まるようになった。納得感で言えば無茶レベルは上昇してるのだろうが、どうせアニメで見るなら地味で退屈な話よりも多少無茶でも派手な方が良い。個人的には色盲迷宮の無茶苦茶さとか、そういう部分が「どんな次元の話だよwww」ってんで面白かった。 そしてやはり後半戦の展開を一手に担っていたシスイの頑張り。なかなか「顔が見えない」キャラが多い本作だが、ちゃんとサブキャラとして自己主張を強めつつ、大きなドラマの立役者となってくれたので思いの外印象深い。瀬戸ちゃんによるパキッとした二面性の表現も心地よく、個人的にはマオマオよりもよっぽど魅力的なキャラになっていたと思う。 まー、そこまで認めた上で「4クールもやりゃ、そりゃいくらか説得力は出てくるもんだろ」という気はしているので評価は据え置きにしてはおく。多分、一番真ん中にあるマオマオと壬士とのラブの部分にあんまり興味がないのが一番の問題だろうなぁ……。まだ続きあるんだよなぁ……。 ○「よふかしのうた Season2」 ― エンディングが「よふかしのうた」じゃなくなったのはちょっと意外。そこは貫くと勝手に思ってたんだけど。 お久しぶりです。確認したら1期の放送が2022年とのことで、気づけば3年も経ってしまっているが、いまだに「実によかった」ということは印象として残っているくらいには好きだった作品。あの年は「ぼざろ」があったせいでグランプリ受賞こそ逃したが、それでも次点に選出するくらいははっきり評価している。 3年も待たされてしまった2期についても、おそらくその良さが変わることはないだろう。原作未読なのでストーリーがどのように進行していくかはさっぱりしらないけど、原作はすでに完結しており、きちんとゴールを見据えた演出ができるはず(今期で終わるかどうかは知らんが)。その上で1期の良さをそのまま踏襲してくれていればなんの不満もない。改めて確認しておくと、今作最大の魅力はそのタイトルに冠されている「夜」である。こんなにもナイトシーンしか描かれない作品というのは前例がなく、1話目でコウくんも言っていた「自分たちの時間」である夜という時間帯そのものが主人公と言える。ただ薄暗いだけでなく、怪しげな光を放ち、どこか幻想的で蠱惑的な夜。その世界に生きるヴァンパイアを主軸に、青春と恋愛と怪奇が交差する。監督の板村さんの演出はちょっと前に「にんころ」でも言及した「ポスト新房」の分かりやすい代表例となっており、美麗な1枚絵の魅力を伝えるための効果的なカット割と印象的な画面作りが限られた「夜」という時間を鮮やかに切り出している。 今回改めてこの世界に触れて気付いたのだが、本作は徹底して「会話劇」である。もちろんヴァンパイアの能力がらみで壮絶なバトルシーンが展開されることもあるが、それはシリーズ全体を通じてほんの数パーセント程度だろう。ただひたすらに「夜景」を背景に、キャラクターたちが自分の生き様、自分たちの「夜」との付き合い方をあーでもないこーでもないと垂れ流すだけの情景。それこそ西尾維新作品に負けないくらいに会話の比重が重たい作品なのだが、それでいて、1期目では「間が長い」とか「画面が退屈」と思ったことは1度もない。イメージビデオのようでありながらしっかりと時が刻まれていくその画面構成は、やはり単なる「絵の連続」ではないのだ。この辺りの技巧については改めて堪能させていただきたい。 オープニング映像を見る限り、2期の中心はおそらく沢城(餡子)との対決要素になるのだろう。そのあたりでなずなちゃんとコウがしっかりと大人の階段を登ることができるのか、それとも、あくまでも子供のいたずらの域を出ない「よふかし」であるのか。できれば最後まで見届けたいドラマである。 ファイちゃん! この人も考えてみりゃ劇物ですよね。これまでの言及ではだいたい「ファイルーズだから」の一言で片付けられてた気がするのだが……改めてスポットを当てて何かしらの気づきを得たい所存。単に「いいよね!」で終わる可能性が大。
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