最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「チ。 -地球の運動について-」 5→5 早いもので、あっという間に最終回シーズンに入ってくる。今期の口火を切るのはこの作品。NHKなので多少変則スケジュールながら、2クール25話を走り切った。 正直、途中から割と適当にしか観てなかったのであんまり深いところまで入っていけなかった作品だった。ネガティブな要素は多数あり、とにかくアニメーションとしては画面が地味なことが最大のネック。「語り」が多い作品だというのに、そこにトリッキーな映像演出を入れたらそれはそれで作品意図と違っちゃうし、馬鹿正直に暗い画面を暗いままで吶々と語っていくしかない。目を引き続けるのは困難な構造の作品だった。「暗い画面」というのが文字通りに「暗かった」というのも視聴モチベーションを削る要素になっており、本作は「夜空」を見上げなければいけない関係上、とにかく闇が闇。別にそんなもんいくらでも嘘はつけるのだからライティングをちょっと明るめにしてもいいはずなのに、ナイトシーンはマジで誰がなにやってるか分かんないレベルで暗い(うちのテレビのせいかもしれないが)。強烈な暗さはおそらく制作側も意図している部分であり、手探りで何も見えない真理を探索し続ける者たちを表しているというのは理解できるのだが、ちょっとやりすぎ感がある。 かてて加えて、描こうとしたドラマがどうにも観念的である。スタート時には「天文学」VS「キリスト教」という分かりやすい対立構図のお話なのかな、と思っていたら早い時点で「まぁ、テーマは別に地動説だろうがなんだろうが構わないんです。描きたいのは、知の探究も宗教と本質的に差異はなくただ生き様が分かれているだけということなんです」という人の信念のぶつかり合いを描いた作品になった。そこに正義も悪も無いため、いい言い方をすれば対等なバトルがあるわけだが、悪い言い方をすればどうとでも捉えられる水掛け論でもある。そりゃま、学問論なんてものは人類が何千年も繰り返している究極の水掛け論であり、たった1本のアニメで結論らしきものなんて出るわけもないのだが、それを延々切った張ったの命のやり合いで見せられる展開というのもどうにも珍妙な印象がある。 そして何より、この切った張ったの展開の天丼感が凄まじい。地動説唱える、研究する、異端審問で捕まって殺される、以下繰り返し。ほんとに研究者側の性質をちょっとずつ入れ替えながらひたすらこの展開を続けていく流れは感心すらする。いやまぁ、考えてみりゃバトル漫画なんてのは「なんやかや理由を続けて戦う、以下繰り返し」なのだから本質的に大差はないのかもしれないが、それにしたってみんなして審問にぶつかって死にすぎである。作品としてはそこに筋を通すために審問側にはずっとノヴァクという柱を立てているのはむしろ親切な設計で、これが両サイドが常に違う人物で語られ続けたら完全にとっ散らかって訳のわからない話になっていただろう。「懲りない地動説の面々VS可哀想なノヴァク」という構図を作った上で、最終的に「ノヴァク側の物語」に収束されることで結末を見たのは、なんとも不思議で捉えどころのない書き味であった。 とまぁ、ここまでネガティブなことばかり書いてきたが、じゃぁつまらなかったのかと言われると、これがそうでもないのである。微妙にテイストが変わっていく「探究者側」の人間関係やキャラクター描写は毎回ちょっとずつ興味を惹かれるものだったし、面白いキャラが出てくるのは事実。「どーせ最終的にみんな殺されるんや」と分かった上で苛烈な拷問シーンや殺戮シーンに至るまでの時間は別に退屈ではないのだ。そして全てを締めてくれるノヴァクの頑張り。私みたいな歳になるとヨレンタさんとの関係が可哀想すぎて見てらんなくなっちゃう悲劇の男。彼がいてくれたからこそこの作品世界が成立したので、間違いなく主役は彼なのだ。ノヴァクという1人の男が生き様を探し求め、後悔と戦い続ける物語と考えるなら、「毎回強力な敵キャラが出てきて、それを必死にノヴァクが打倒していく」という真っ当な成長譚(??)と捉えることもできる。多分私はそういう作品だったと認識しているのだ。 まー癖の強い作品だったのは間違いないが、決して無意味なアニメ化だったとは思わない。ただ、「じゃぁもう1回見ましょうか」って言われると「いや、もういいかな……」ってなるくらいには重たかった。1クールに1本くらいは、こういう作品があると身が締まりますね。 PR 「新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド」 5→5 わんぷりに続いてこちらも1年間の物語に幕。厳密には4月新番なので10ヶ月くらいだけど。妙な時期に終わるもんだな。来週から2ヶ月はセレクション放送だってさ。 さて、長い作品になったのでひとまず完走できたことでスタッフにはお疲れ様を。1年単位の尺で起承転結を作るストーリー展開はきちんとできていたし、終わってみれば単なるマシンの借り物だけじゃなく、立派に「シンカリオンの物語」になっていたとは思う。まー、肝心のおもちゃがどれくらい売れるもんかは定かじゃないが……日本を駆け回る多種多様な新幹線がいろんなところからいろんな活躍を見せてくれるのが今作の眼目であるというなら、その責務はきちんと果たせていたと思う。いちいち地方に出張していくので細かいながらも「ご当地もの」としての味わいもちょこちょこあったしね。 ただ、個人的には1期2期の「元祖」シンカリオンの方が好きといえば好きでした。全く違うコンセプトになっているので比較する意味はあんまりないんだけど、やっぱ前作のダイレクトに子供向けの設定の中に混ざり込んだシュートなドラマ展開がよいギャップになってた気がするんだよな。今作は割と序盤からシリアス強めで、よく言えばグッと絞まったシリーズ、悪く言えばあんまり遊びがないというか、ちょっと暗さが付きまとうお話になっていた。 本作は前作と違って「敵対する組織」がずっと存在しないのよね。いや、元祖だって最終的に「敵対」かと言われたら微妙ではあるんだが、今作の場合は敵だと思っていたものが全部身内だったり勘違いだったりAIの暴走だったり、全部「元を正せば人間が云々」みたいな存在ばかりで異界の脅威とか明確な悪意がないのだ(害意はあったかもしれない)。中でも最大の対立軸に「廃棄データの恨み」があり、途中まではハラハラしながら見ていたものだがビーナの叛逆を契機に、「……で、廃棄データの恨みとは?」と冷静にもなってしまった。いや、別にそこをがっつり設定で囲う必要もないのはわかってるのだが、もうちょい「形あるもの」との対立の方がお話としてはわかりやすかったし、イドとのすったもんだあたりのやるせなさはあんまり朝アニメで摂取したいような鬱成分ではなかった。姉貴のお話、イドのお話、レイジの顛末、そしてビーナとの対峙と、ず〜っと「やるせない悲しさ」が続くお話なのでなぁ。そこいらにもうちょい心温まる要素を加えてもらえると1期の時のあの優しさにも繋がった気がするんだけどね。 でもまぁ、こうして気分が塞ぎ込んでしまうってことはお話の基盤がかっちりしていた証拠でもある。もしこれを若き鉄オタの種みたいな幼児たちが見ていたとしたら、今後の人生における人間関係を考える参考にしていただきたい。あとメタバースとの付き合い方も。
「わんだふるぷりきゅあ!」 6→8 まとまんねぇけどよ……俺が言えるのはただ1つ。今作が、我がプリキュア史を塗り替えたってことさ。様々な宗派があるので議論百出ではあろうが、私の中でのナンバーワンプリキュアはわんぷりです。異論は認めます。 実際、点数だけで見てももう1点あげるかどうか迷ったくらいだが、過去にプリキュアの最高点はゴープリとトロプリの7点なので、その時点でナンバーワンは確定。こんだけ毎週心揺さぶられたのだからもっと点を上げてもいい気もしたのだが、こればかりは1年というシーズンを走り切らなければいけないプリキュアの宿命みたいな部分があり、どうしたって作画の平均クオリティはやや下がる。本当に好きな作品だが、アニメとしての総体を考えた時、プリキュアはこの辺りが上限だという気がしている。 では、そんな「一番上」をとった要因はなんであるかというと、そりゃまぁ「ペット」である。何度も何度も書いているが、私は基本的に動物が好きなのだ。大好きなのだ。ほんとだったら日がな一日犬猫と戯れていたいのだ。それが叶わないから現状はYouTubeの適当に流れてくる猫動画で紛らせているのだ。そんな人間は実際の猫でも心をギュッと掴まれるが、「愛玩動物」にフィーチャーしたアニメでも当然ギュッとなる。業界全体がこのわんぷりのためのレールを敷いていた印象すらあり、少し前の「カワイスギクライシス」でホップ、昨年同時に放送してたタイミングもあった「ドッグシグナル」でステップ。そしてこのわんぷりのエンディングでジャンプすることになった。小動物たちは可愛い。この原初的な情動を誰も止めることなどできないのである。 もちろん、2次元の「仮想動物」を可愛いと思えるためにはしっかりとした下地が必要であり、わんぷりの場合はそこに「プリキュア」という素材がうまいことマッチした。可愛い動物に可愛い女の子が組み合わさり、可愛く世界を守ってくれる作品。そんなファンタジーに憧れてしまうのは致し方ない。常に「関係性」の話に絞りこむのも熟達したプリキュアならではの手練手管で、本作は特に「追加キュア無し」という久しぶりの英断からのがっつり4人体制(時々大福ニキ)。たっぷり濃密なドラマを1年かけてじっくりと堪能することができたのは大きな勝因だろう。 議論の余地があるとすれば、やはり「非暴力プリキュア」という強固な路線。「プリキュアは女の子が戦うためのブランドじゃないのか。戦わずに博愛を説くだけの存在の何がプリキュアだ」という過激派も存在している可能性はあるし、実際、「バトル」という要素が大きく欠けた今作を評価しない視点も理解はできる。ただ、別に「プリキュアだからバトルしなければならない」という決まりはどこにも存在しないはずだ。プリキュアが生まれた本来のコンセプトは「既存のアニメに女の子の肉弾戦を扱ったものが存在しなかったので、女の子だって戦いたいだろう」というものだったはず。つまり、時代の流れとともにプリキュアが目指す「改革」の志だって変わって然るべきだ。あえて書くなら、「戦うことがプリキュア」なのではなく、「常に世界を変え続けるからプリキュア」なのである。そういう意味では、このわんぷりが成し遂げた「新しいプリキュア像の構築」というのは、(どれだけ続くかは分からないが)今後のプリキュア像を考えるにあたり、大きなターニングポイントになるのではなかろうか。 もちろん、そこにはかつての「あまり戦わないプリキュア」を目指したプリアラの実績もあっただろうし、もしわんぷりになんらかのネガティブなフィードバックがあったなら、何年後かにまた新たな「戦わないプリキュア」が生まれることになるはず。そうして、歴史は積み重なっていくのである。 とまぁ、真面目に話しては見たものの、毎週ただただ4人の愛くるしさに溺れていただけ、ということも否定はしませんよ。私は割と強固に猫好きなのでどうしても猫組に肩入れしてしまうが、過剰なまでの猫屋敷さんちのキャラ立ちは(中の人の要素をさっ引いたとしても)毎週の特大刺激になっていた。そして、そんな猫組のアクの強さにも負けない、「人と動物の手を繋ぐ」存在であるいろは、そして主人公犬キュアのこむぎの頑強さ。始まった時にはどうなるものかとヒヤヒヤしていた「バカ犬センター」というとんでもない設定が、こんなにも綺麗に主題を体現することにつながろうとは。女児先輩たちにぜひ見てもらいたい作品として、今後も情操教育に活用していただければと思う。 それにしても……ほんとに終わるのかぁ……1年続くアニメが大好きだと、ほんとにロスのダメージがでかい……しかも今シーズンはなんか知らんけど戦隊の最終回もかなり近いとこでくるからブンブンジャーロスも来るのよねぇ……東映さんにはいいように情緒をころがされておりますが、何卒、次のプリキュアも良き作品になりますように。 (これを書いてる時点で、次の戦隊の敵幹部にうえしゃまが参戦するとの報が飛び込んできて再び情緒がちょっと変) 「オーイ!とんぼ(第2期)」 ―→6 最終感想が終わったと書きましたが、まだ終わってませんでした。年始一発目が最終回だったわ。これで今期の感想は39本が正しい数となります。いやでも、誤解するやん。前回のお話で綺麗に大会が終わって、そこで最終回かと思ったら「年始に26話があります!」いうて、まさかその総集編で幕引きとは思いませんやん。変な構成。 ま、最後になんで総集編を入れたのかはよく分からんが……いいスポ根でしたね。スポ根というにはとんぼがずっと楽しそうだし、主人公にはほとんど悲壮感はないのだけど、九州女子は関わる選手の全ての物語が切実でね。きちっと全員のゴルフのプレーにも生き様が反映されてるのでドラマに見応えがありました。ゴルフ漫画として何か目新しいことをやってるわけじゃないんだけど、スポーツに人生を賭ける者たちの生き様を克明に描く姿勢はストレートに盛り上がるものになっていた。 基本的には、今回の大会で一番注目すべきはひのきだったとは思うんだが、こちらの「スポーツマンシップ」をめぐるお話は割とスタンダードなものなので、御涙頂戴としてはそれなりの落としどころ。怪我に泣かされたエマの戦いも、切実さで言ったらダントツだが個人的には「スポーツと怪我」の話がどうにも苦手なので可哀想が先にたった。そんな中、やっぱ興味を惹かれたのは円の戦いだったかな。この中では一番とんぼと仲が良くて彼女のゴルフを知っているだけに、良くも悪くも影響を受けてしまった円。彼女との切磋琢磨のしのぎの削りあい、今後のとんぼの人生に良い影響を与えてくれるといいなぁ。 そんで個人的に無視できない要素は、この3人のライバルたちのキャスト陣ですね。キタエリ、麻里奈、そして石川由依。やたらと切実さがみなぎるこの3人の共演が楽しめただけでも満足度が高い。ゴルフってスポーツは他の種目に比べて選手が「動く」時間が短く濃縮されているので、基本的にキャラクターのモノローグ劇になりがち。役者陣のお仕事を堪能しやすいってのは良いことですわ。その限られたアクション作画についても、大胆にCGを導入しつつ、非常に細かい描写までこだわり抜いてくれていた。ゴルフファンにも楽しいアニメになってたんじゃないでしょうかね。 これ、3期はありますかねぇ。 「〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン」 ―→6 とりあえずここで今期の最終感想が一区切り。例によって放送が先延ばしになっちゃったせいで終わってない作品とか、新年も続くのかどうかよくわかってない作品なんかもあるのでもしかしたら最後じゃないかもしれないが、ひとまずまとめておこう。今期執筆された最終感想は38本。2クール前の春夏の区切りが37本だったので、春秋の大きな区切りじゃない時はこれくらいの本数が受容できるギリギリか。今期も割と切りましたからなぁ。 とかいいつつ、最後に書いてるのが厳密には「今期終わった」作品じゃないのがちょっとしまらないが。我が家では大晦日の夜に終わっちゃったんだからしょうがない。特に感想とか書いてなかったけど、やっぱり楽しく観てしまっていたというご報告でございます。 久しぶりに再開したシリーズ、新番チェックの時は「もはやシャフト演出も義務的にやってるだけで新奇性もないんじゃない?」とか偉そうなことを書いてはみたが、やっぱシャフト演出の唯一無二のインパクトってのは時代と共に色褪せるってもんでもないね。そりゃそうだ、周りにフォロワーがいねぇんだから陳腐になりようもないんだもんな。ここでしか見られないからこそのオリジナル演出。シャフトも最近は新房演出に頼らない作品作りが増えてきたが、水面下でしっかりと刃を研いできたいつものスタッフは、新シリーズになってもきちんと「令和の新房演出」を見せてくれたと思う。まぁ、そもそも西尾維新作品をこれ以外の方法でアニメ化する方法がまだ見つかってないって話なんだけども。ひたすらにモノローグだけでクドくクドく進行するこの「語り」を、よくもまぁ刺激の尽きないアニメーションに仕立てているものである。 お話に関しても、こんだけしゃぶり尽くした世界でもうやることないだろ、と思ってんのに出てくるもんやね。いや、もしかしたらやってることは焼き直しとか、二番煎じとか、時間稼ぎとか、そういうタイプのものなのかもしれんけど、西尾維新の凄まじいところは、冷静に考えると凡庸なストーリーかもしれないものを、徹底的に虚飾を施して「らしいもの」に仕立ててしまうこと。もはやファンはこの「口上」が見たくて(聞きたくて)付き合ってるんだろうな。たとえば「増える撫子」とかさ、普通に考えたら「コミックのおまけ漫画」くらいの筋立てやん。積み上げた歴史があればこそ、これが立派にアニメ数話分のエピソードになっちゃう。今更「忍がなんであんなふうになっちゃったのか」なんて思い出話を語られたところで、「どう見ても後付けやんけ、適当なこと言うな」と思ってるのにいつの間にやら「こんな出来事があったからこその歴史だったんやなぁ」と訳の分からない納得感に丸め込まれているし。総じて、「俺らチョロいよな」という結論でフィニッシュ。 いやぁ、でもやっぱ暦ヒロインズがこの時代にも変わらず(というにはだいぶ変わってるけど)見られるというのはそれだけで嬉しいや。 追伸・日笠と日傘はどっちが先なんですか?
「鴨乃橋ロンの禁断推理 2nd Season」 ―→5 Season2とはいうものの、何も終わってないし「長い作品の間の一部分」でしかないのであんまり現時点で残せるコメントもない。「モリアーティってキャラは人気ありすぎだろ」くらい。 M家との決着はまだまだ先の話だろうが、一応ロンの出自が完全に明かされたので、そこが今回の大きな進展ではある。ロンの謎の「殺人犯殺しちゃう衝動」とか、いうたら今作で一番ファンタジックな部分への言及だったので大筋では「どないやねん」ではあるのだが、2期目ということでいくらかバックグラウンドの下積みもある状態なのでそこまで支離滅裂なものにも感じない。「そういう世界観」における探偵業だと飲み込めば、変な犯罪一家も、あとこの手の作品でお馴染みの変な怪盗なんかも受け入れてしまうことはできるだろう。まぁ、「こんだけヘンテコな世界のくせして、ミステリ部分の推理は普通にやるんだよな……」というのがちょっと違和感はあるのだが。まぁ、そこをぶらしたら依って立つところがなくなっちゃうからね。事件の全体像が派手なくせに、限定のロジックとかがゲキ渋だったりするのは、むしろ好感がもてちゃう部分でもあるしな。 唯一許せないことがあるとしたら、被害者役の上田麗奈が1話で死んだことくらいですかね。そこは犯人側に回してくれよ。……あの事件も犯人の登場直後にキャラとキャストで「こいつ犯人じゃね?」ってなりましたね。だいたいそんなもんです。 「神之塔-Tower of God- 王子の帰還/工房戦」 ―→5 2クールの前半と後半でサブタイが変わってます。厳密には分けなきゃいけなかったのかもしれないが、流石に意味がないので一括にさせてもらいまっせ。以前「オーフェン」もそうしたし、今期の「青の祓魔師」も同じ処理となります。 だいぶ長い作品になったが、正直に白状すると全然真面目に観てません。そもそも1期が4年以上も前でディティールをさっぱり覚えてなくて、「確かラヘルが最高のクソ女で……」という記憶だけを頼りに視聴を開始したものの、出だしはほぼ新キャラで固められ、全然関係ない「塔を登ってるんだか登ってないんだかよく分からん話」になった。「これならかえって見やすいんじゃね?」と一瞬期待したが当然そんなわけはなく、塔のディティールが分かんなかったらバトル自体も微妙な評価になるし、中盤あたりから続々ヨルのかつての関係者も復帰。クンさんが頑張ってる様子を見ながら「そうそう、こんな人がいてなぁ……」と必死に記憶を辿る始末。最終的にヨルさんの思い出とビオレさんが無事に繋がり、1期2期をまとめてある程度大きな話へとまとまっていく。この全体像を、ぼやけた記憶で追いかけるのは無理だったし、フェアな態度でもないので途中から半ば諦めていた。 まぁ、そんな状態だったら大人しく視聴を切ればよかったじゃん、と思われるかもしれないが、なんだろうね、そうはしたくないという気持ちがずっと残ってたんだよね。「ここまで見たんだから」っていう損切り下手な性格が出ただけかもしれないが、「人間関係ふわっと状態でもなんとなくで見てられる」程度の超能力バトルものにはなってたんだよね。ちゃんと昔のお仲間がちょこちょこ集まってくる展開はワクワクしちゃったし。キャラの数があまりに多すぎるせいで、もはやディティールにこだわる意味も感じられなかったし、その場その場の雰囲気だけで意味の分からん世界を楽しむだけにしといた。ワニが頑張ってるとそれだけで可愛い。 なんとも矛盾した感情なんだが、正直言ってあんまり3期はきてほしくないんだよな。これ以上同じ見方をし続けるのはどう考えてもいびつな状態だし……。いや、でもやっぱラヘルのいく末は見届けたいけどな……どうなるかな……。 「七つの大罪 黙示録の四騎士(第2期)」 ―→5 あめましておめでとうございます。ですが去年の残務処理が残っているのでいつも通りに粛々と更新は続きます。 あとは元作品とのリンクをどの程度繋いで「2世」っぽさを出すかのバランスの勝負で、今期はメリオダス(とエリザベス)、それにゼルドリスくらいが堂々登場してそれなりに(制限ありで)お仕事をしてくれた程度なので、「1世」キャラにはまだまだストックがある状態。その段階でだいぶお話は進んでる気がするので、あんまり1世キャラに依存しすぎないストーリーテリングができてるってことなのよね。おかげで元シリーズにあんまり思い入れがない人間でもそんなに不自由なく観られてるのはありがたいです。 1世のアニメでは大きな問題として立ちはだかた作画面も今作はまだ大きな問題を起こしていない。そう、これを維持するためにも細かい放送時期の刻み方が重要なのかもしれんね。まぁ、あんまり気が長いとやっぱり忘れちゃうリスクはあるんだけど……。程よいところで、またお願いしますね。 「星降る王国のニナ」 5→4 少女漫画やねぇ。模範的な「おもしれー女」ストーリーであり、イケメンたちの間で揺れ動くおもしれー姫の苦悩と躍動を描く、シンデレラストーリーの現代版アップデート。相変わらず少女漫画的な作品は普段触れることがないので色々と新しい刺激がもらえますね。 まず先に減点理由を処理しておくと、シナリオは決して退屈しなかったし、キャラの立て方も悪くなかった。ただ、致命的に……作画が……。これねぇ、キャラデザが立ってるが故に難しくなっちゃってるんだよねぇ。一番わかりやすいのが主人公のニナで、彼女の最大の特徴は宝石のように美しい瞳。彼女を描写するにあたり、目の輝きを描くことをサボるわけにはいかない。多分その辺の意識は終始一貫してたはずなんだけど……リソース量が追いつかず、「なんか特徴的なものを描写しなきゃ」という意識だけが残っていると、バランスが大きく崩れてグロテスクな画面になってしまうという。元々「少女漫画的デザイン」って非常に危ういもので、人体としてぶっ壊れてるからちょっとのバランスで大きく崩れて「かわいい」の真逆に振れてしまう。今作はとかくその迷走っぷりばかりが目立ち、画面のクオリティが必要以上にネガティブな印象を与えてしまった。そこは本当に勿体無い。 というわけでどうしてもマイナスは避けられない結果になったが、筋立て自体は色々と興味を引く部分も多く、決して悪いもんじゃない。特に少女漫画的なお約束である「いろんなイケメンに惚れられて引っ張りだこ!」という展開を、今作ではアズール・セトの2人の王子に絞り込んで構成しているのだが、この2人が「本命と当て馬」のはずなのにゴリゴリにマジ。アズールはニナの運命を変えた張本人だし、ニナも最終的にアズールのことを(あと国のことを)考えて行動しているので「本命」であることは揺るがないのだが、それにしたってセトとの関係性が深い。中盤の展開だけ見てたらどう考えてもセトが本命である。ニナの性格のせいもあるが、このウェイトで2人の男をコロコロ転がしていては、もはや最終的に「2国の王子を同時に飼い慣らして国を超えた絶対王政を敷く」くらいやらないとけじめがつかないくらいにファムファタール。思い切った設定なので、「これ、どうやって決着つけるつもりなんだ……」というのはとても気になる。 もし続きがあるなら、もっとがっつり作画スタミナのあるスタッフを集めてくださいな。 |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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