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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ビックリメン」 4→4

 なんだったんでしょうね、これ。どこをどの路線で流行らせようとしたムーブメントなのかよく分からん作品だった。どこかに刺さった層はあるのだろうか。

 先によかった点をあげておくと、最後まで頑張って見たおかげでビックリマンの背景世界についてちょっとっくわしくなれた。もしかしたらシールに接した人なら常識レベルの話なのかもしれないが、私はその方面に全然興味がなかったため、改めて「ヘッドロココとは」とか「ロココとマリアの関係」とか、そういう部分について「へぇ、そんな展開があったのか」と学ぶことができたのは一応の収穫。

 ただ、そうした部分をプラスだと受け取るなら……これさ、マジで「ビックリマンのアニメ化」じゃダメだったのかな? 天使と悪魔の対決を描いた一大叙事詩が背景にあったわけじゃん。ビックリマンのセールスポイントの1つがぶっとびで大仰な聖魔大戦のストーリーなのだから、現代風にそこをたっぷりと肉付けして、大戦争アニメとしてじっくり紡いでいけば、過去にアニメ化された子供向けの「ビックリマン」のアニメともまた違った旨みが出ただろうし、現代でアニメ化する意義もあったと思うんだけど。何故それが、こんなヘンテコ世界のトンチキ変身アニメになってしまったのだろう。

 1話目で抵抗を覚えたことからもわかる通り、この「シールが全てを牛耳っているトンチキ世界」はまず飲み込むのに時間がかかる。なんなら俺は最後まで「結局なんなんだこの世界」と納得してない。天使と悪魔の戦争なら無条件に受け入れる自信があるが、「シールの力で返信するコンビニバイト男子高校生の物語」は訳がわからないし興味もなかなか持てない。若神子のキャラもわざわざ絡みを増やすためにこういう「現代高校生」にしたのだと思うが、むしろ元のキャラクターの魅力をオミットする結果になってしまっていないだろうか? あくまでアナザーストーリーとして扱うので「今回のお話は若神子のヤマト王子とは全然関係ない、よく似た顔の高校生のお話です。ビックリマンのストーリーには良くも悪くも関与していません」という予防線だった可能性もあるが、流石にそれは無理筋というものだろう。おそらく企画会議とかで「シールで変身するヒーローものだと面白いのでは?」って誰かが思いついちゃったんだろうけど……そこから副次的に面白みにつながるかどうかはもうちょっとよく考えて欲しかった。

 映像部分についても特に目を引く部分もなく、線の細いキャラクターデザインは正直あんまり好みじゃない。キャラの造形からしてどっちかというと女性向けのデザインだろうし、かつての男の子の憧れだったシールはどこへ行ってしまったのか……いや、あんまり憧れてなかったから知らんけど……。


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「最果てのパラディン 鉄錆の山の王」 ―→6

 激シブなろう作品。そして今年のアニメ業界の潮流である「エルフ耳作品」の1つ。まぁ、こちらのエルフは男(注:村瀬歩)だったけども。

 なろうアニメに対しての「思ったより悪くなかったよ」という感想を表す時、私は時たま「あまりなろうっぽくなく、一昔前のラノベっぽい」と書くことがあったが、今作はそれをさらに一段階遡らせ、「ふた昔前のファンタジー小説っぽい」という印象。なろうっていうとリアルタイムでの更新を迫られる都合などからライブ感重視で全体的な完成度がガタ落ちになるイメージがあったのだが、まるで最初から単行本で刊行されているような、過剰なまでのどっしり感がある。

 「ふた昔前のファンタジー小説」っていうのは漠然とした印象ではなく、単に私のファンタジー世界への入門書の1つである「ロードス島戦記」とイメージが被ったせいかもしれない。今作はサブタイトルで表されている通り、まるまる1クール使ってドラゴンを1匹退治するお話。そして、「ロードス島戦記」の3巻と4巻は「火竜山の魔竜」である。私の中で「人類に仇なす最強最悪のドラゴン」といえば火竜山の魔竜・シューティングスターのことなんですよ。こちらの作品の魔竜・ヴァラキアカはシューティングスターに比べればだいぶおしゃべりだし、サイズ感もやや小さいながら、圧倒的戦力で主人公パーティーを壊滅させるという意味では驚異度は同じ。そんな最強のドラゴンを勇者が退治するという、マジで古式ゆかしい伝統的ファンタジー物語を現代アニメで見ることができる。それがまず驚きである。

 どっしりした姿勢はその他の配置にも表れている。こちらの勇者パーティー、現代アニメにはあり得ない設定として、なんと女性メンバーが1人もいない。エロい衣装の女騎士もエルフの射手も魔女もおらず、ウィルの周りにはドワーフのおっさんばかり。こんなに画面映えしない面子にも関わらず、しっかりと魔法バトルを頑張ってくれているし、事前にヴィンダールヴのバックグランドが丁寧に語られたおかげで、ドワーフ一族の奮起の物語としても成立している。ほんとに、こんだけ媚びる要素抜きで作品を成立させているのは偉い。

 そして個人的には想定してなかったのでちょっと嬉しかったのがガスのところへの里帰り。やっぱ1期の「3人の親」の印象がとても強かった作品なので、いまだ健在(?)なガスのところに久しぶりにウィルが戻り、親子の交流が描かれたのは嬉しかったし、「息子が立派になって友達いっぱい連れてきたよ〜」ってはしゃぐガスも可愛い。それぞれのキャラクターのドラマの積み重ねがちゃんとあるお話。本来、ライトなノベルってのはこれくらいの重みづけの話を言ってたはずなんだよなぁ。

 ほんとにシブい作品なので飛び抜けた部分を見つけにくくはあるのだが、これくらいの作品がいっぱいある時代になれば、きっと幸せなアニメライフを送ることができるだろう。いや、「切るアニメが無い〜」って困るかもしれんけど。

 

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SPY×FAMILY Season2」 ―→5

 最終話がボンド回なのちょっとワロタ。これもう実質ドッグシグナルじゃん。

 まぁ、終わりでもなんでもないので特に書くこともないです。とりあえず最大の山場(の1つ)であるクルーズ編が見られたし、きちんと期待通りのものが出てきたので特に不満はない。強いて不安をあげるなら、原作のストック蓄積が遅いけどこっから先のメディア展開はどうするつもりなのだろうということくらいだろうか。各所で言われてる通り、流石にクレヨンしんちゃんみたいな国民的アニメにするのは無理がある作品なのだし、メディア化は一通りできるところを全部やって満足すべきだと思うんだけどね。

 あ、映画はそのうち観にいくつもりです。

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「盾の勇者の成り上がり Season3」 ―→5

 Season3の「3」だけ消えて「まぁ4期あるかー」と思ったら3が消えただけで4が出てこないのワロタ。どういうことだよ。

 なーんか迷走してんなぁ、というのが率直な感想。いや、ゴールがどこだかもよく分からんから、どこに走るのが正解なのかも分からんけど。Seasonを重ねて長期化し、放送期間だけ見てもすでに5年近い。もはや禁書とかと並ぶ重鎮タイトルになりつつある気すらするのだが、どこへ向かって何を積み重ねているのかがよく分からぬ作品。2期の時点でだいぶ心が離れてしまったので世界がどうなってるのかすらよく分からないまんまで視聴を続けていたのだが、今期はバックグラウンド完全無視で単発エピソードとして見てもそこまで困らなかったのはありがたかったかな。まぁ、それって裏を返せば「今までの2期分ってなんだったの」ってことにもなるのだが。確実にパーティーメンバーは増えてるんだけど、レベルが上がるだの下がるだの、結局どんだけ強くなってるのかもよく分からんのよね。

 ちょっと面白かったのは、「まだ他の3勇者がこんな状態だったのかよ」ってのが全部明らかになったところ。槍は前シーズンでだいぶイカれてたのでむしろ元気にストーカーできてて何よりだったが、ほぼ病気だった剣、完全に病気だった弓と、こんだけドタバタしてもいまだに尚文の信頼が微塵もなかったのは笑えるところ。いや、こんだけ大量のボスキャラを打倒してきたのにいまだにビッチの影響力が強かった部分の方が面白いかな。追放系ザマァを見せるためだけの舞台装置だと思ってたのに、これだけ世界に影響を与え続けられたんだから立派な敵キャラだよ。

 本当に場当たり的に困難に立ち向かうばかりなので大河ロマンは何一つ感じられないというのがどうしても気になるが、キネマシトラスによる映像は相変わらずばっちりだったし、ヒロイン勢はもれなく可愛いのでどうしても減点はしづらい。フィーロが元気だったらもうそれでいいし、「青ブタ」視聴後に見ると中の人の関係性だけで「これはこれで」みたいになっちゃうのが声オタの悪いところである。やっぱ咲太っていい主人公なんだよなぁ(結論)。

 

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「キボウノチカラ〜オトナプリキュア '23」 5→4

 プリキュアおじさん「ぷいきゅあ〜がんばえ〜」

 プリキュア「頑張れじゃねぇよ。てめぇらが自分の人生なんとかしろよ」

 そういうアニメ。つらい。

 結局、プリキュアを20年越しで見守ってる層がどういうニーズを持っていたのかって話よね……。ニチアサで放送されるプリキュアが「子供騙し」であるなら、それを大人向けにリビルドするってのは結構な難行。プリキュアらしさを残しながら大人向けの作品にするってのは大きな構造矛盾を孕む可能性があり、本作はその部分を意図的に避けたのか、果敢にぶつかって挫けたのか、その辺はよく分からないが、正直、わざわざ旧作を引っ張り出してまで作りたかった形がこれだと言われると疑問を持たざるを得ない。

 前提として私は今作で描かれた3チームのプリキュアにあんまり思い入れがなく、旧作モチーフを引っ張り出されてもさっぱり分からないのでその辺は間引いて考える必要がある。「20年前に子供だった大人たちへ」がテーマであるとするなら、その時点でもうノットフォーミーになってしまうのだ。ただ、そうして過去にのぞみたちを応援していた元子供が視聴して、今作でどんな力を貰えただろうか。もしくは心にクるものがあっただろうか。そこがあまり想像できない。

 ざっくり言えば、「大人になったお前ら、プリキュアじゃなくてもできることなんていっぱいあるんだから、世界のためにお前らも働けよ」というのが今作で掲げているテーマである。そのメッセージ自体に良し悪しはないが、だとしても「現在、世界には苦しんでいる人がたくさんいます」というACみたいなメッセージを流されて、「うぅむ、これは大変なことだ」と襟を正す大人がどれくらいいるものだろう。まさにEテレらしいダイレクトワーニングメッセージではあるが、そんなんプリキュアに言われなくても分かってることだし、こんな形で訴えられても過去の英雄を担ぎ出してプロパガンダに使われてるみたいで釈然としない。結局、形は変えてもメッセージのデザインが「子供向け」っぽいので、どうにもそこがハマらない。

 また、ニチアサのプリキュアってぇのは1年間の放送が義務付けられていることもあり、ぶっちゃけ毎週毎週マンネリの連続である。そうして「型」を守りながら毎週30分の儀礼を提示し、1年間を費やして大きなうねりを作り、作品ごとの差異を見せていく、それが戦隊・ライダー・プリキュアというニチアサのデザインなのだ。転じてこちらは1クール作品。わざわざテンプレで尺を埋めずとも時間が余るなんてことはない短期決戦。その中でベースとなるシナリオラインをニチアサそのままでスライドさせても、あまり意味のある構成にはならないだろう。そりゃまぁ、プリキュアが見たい層が見るのだからお約束も大事だが、「型」の提示をさっさと済ませて、「オトナオリジナル」の展開をもう少し早めに切り出してもよかった気がする。大々的に打ち出したプロジェクトの割に、拍子抜けするくらいに冒険要素が足りなかった。このプリキュアなら、別に週に2本ある必要はないかな。

 まぁ、プロジェクト自体がそもそも無茶なコンセプトなのでハマる形を見つけるのは難しそうではあるが……まほプリ2でも同じことをするとは思えないので、そちらに期待することにしましょう。

 
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「暴食のベルセルク」 4→4

 開始時に1話目の録画をミスり、「いっそ切ってしまった方が楽になれそう」と言っていたにもかかわらず、何故か最後まで視聴はしていたという不思議な作品。理由は……特にない……。これの継続を続けたことで「これ以下」みたいな印象になってしまった有象無象のN話切り作品に申し訳ないが、視聴時にしんどさを感じるかどうかってのは言語化が難しいけど大事な要素なのよ。

 というわけで、別にしんどくはなかったんですよ。「ステータスウィンドウ+鑑定スキル」のコンボも決めてたし、どこまでもまっすぐななろう系には違いないのだけど、最大の差別化要因としては「主人公の強さがチートじゃなくてどっちかっていうと呪い」という部分で、強大な力は持っているがその力をコントロールしきれずに苦闘する主人公という像は、どっちかっていうと古き良きジャンプ漫画なんかの面影がある。とても普通の設定なのだが、昨今のなろう界隈で見たらそれだけでも新鮮に見えるし、「能力にあぐらをかいてるわけではないな、ヨシ!」みたいに好感度が上がるのが我ながらチョロすぎるとは思う。

 でもまぁ、「暴食スキルとの折り合いの付け方」というテーマ1本に絞って物語を紡いでいくっていう方策はおそらく正しい判断で、数多あるナーロッパファンタジーの中でもその主人公像だけでも差別化ができるし、「他の大罪スキル持ち」を出すことで主人公1人だけのお仕着せチートではなくて「そういう能力がちゃんとある世界なんですよー」っていう言い訳にもなっている。呪いの苦しさがあれば「メインヒロインとくっつきそうでくっつけない悩ましさ」も正当化されて話の引き伸ばしも図れる。少なくとも1クールアニメとしては物足りなさは感じなかったよ。

 ただまぁ、だとしても気を抜くと映像部分がしょぼくなりがちだったり、あくまで「他のなろうに比べて好感度が低くない」というくらいで続けて見たいとも思わないのだが……。年に1、2本くらい、こういうまっすぐな逢坂ボイスの主人公がいるとホッとしません?

 

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「カノジョも彼女 Season 2」 ―→5

 今期は「ド直球男子によるN股ハーレムコメディ」という意味不明なジャンルでネタ被りという奇跡が起こっていたわけだが、別にパイを食い合うようなジャンルでもなし、どっちも楽しかったという結論でいいでしょう。「100カノ」と比べてしまうと「4股? 大したことねぇな」みたいな完全ブロークン倫理観が謎の遅れをとっているように見えるが、こちらはハーレムを超えた展覧会みたいな量での勝負ではなく、4人の絡みに徹底的にフィーチャーしつつ、大事な局面は全て力業で切り抜けるという剛力が売り。少数精鋭(4股だけど)で個々のヒロインの頭のおかしさはこちらの方がパワーがあるんだぜ。

 というわけで今シーズンは前半がミリカのターン、そして中盤以降はずっとシノさんのターン。「最初から頭がピンクの挑発型ヒロイン」をぶつけたあとに「頑なに関係性を認めないと言ってるけど上の口が正直じゃないだけ」というツンデレ(?)ヒロインが出てくるあたりのバランス感も良く、「全員バカ」という点は共通してるのに一切食い合わずに複雑な絡みを成し遂げるヒロイン勢は毎回ワンパタのはずなのに何故か見てて退屈しない。シノさんのおかしさはテンプレじゃなくてオンリーワンだった気もするし、もう自分のターンが終わってしまったとでも思っているんだろうか、サキサキが主に「他のヒロインのエロを要求するだけのガヤ」みたいになってんのが不憫だが楽しかった。

 「エロいはずだがそこまでネチネチとエロくないカラッとスケベ」みたいな描き方も古き良きマガジンラブコメらしさがあり、ここまで適当に裸体をさらせる作品が臆面もなく生き残っているのは今の時代には貴重なサンプルかもしれない。ただ、その分キャラデザはあんまりこだわりを見せないように意図されていたのか、崩れてるってわけでもないんだけどなんか硬質でちょっと面白みに欠けた部分はあるかな。以前も言及したんだけど、「パンアップするとアラが見えるくらいの解像度のキャラ絵を画像処理で拡大縮小する技法」はここ数年ですっかり馴染んじゃって、わたしゃあまり好きじゃないんだよなぁ。今作だけの話じゃないんだけど。

 今確認したら、これって原作は完結してるのね。アニメのラストが原作のラストなのかどうかはよく分からんけど、多分こっから続編なんかは作られないだろうから、ひとまずはお疲れ様でした。ヒロユキは「アホガール」→「今作」ですっかり芸風は固まった感があるが、次の作品の構想とかあるんでしょうかね。

 

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「はめつのおうこく」 6→5

 今のところ2期の報は無し。今回のアニメで原作のどれくらいを消化したのかが分からないので単にストックがないだけかもしれないが……この内容でブランク空けて2期作られても、忘れてそうなんだよなぁ。

 というわけでおれたたエンドになったのは原作未完なのでやむなし。ただ、ほんとに「この先どうなるか想像もつかない」作品なだけに、半端で切られてしまったのはちょい消化不良の感は否めない。1クール分だけでも二転三転であらぬ方向に話が転がったのだから、ここからクライマックスに向けて、どんな無茶な展開もありそうではないか。途中からグルメ漫画になったって驚かないわ(いや、ごめん、無理)。

 そうした「何が出てくるか分からない」という意外性に突出した作品で、中盤の魔女の国(月)の殺戮劇のあたりまではマジで「ほんとに頭おかしいな」と思いながら見ていたのだが、それ以降はアドニス・ドロカのへんてこロードムービーみたいになってしまったのでちょい尻すぼみ。いや、ここは全然「尻」ではないので一旦クールダウンパートが必要だという理由で挟んでいる可能性もあるのだが。そこから最終話に向けての盛り上がりがVSシロウサギ戦のみであり、やってることはゲスいけどバトルものとしては割と真っ当な画面ばかりだったのでそこまで食いついて見守るような中身でもなかったのは残念。いっそのことカメラをずっとドロテーア様に固定してた方がエグくて愉快なシーンが見られたんじゃなかろうか。

 どうにも性癖なのでこうしたどうしようもない鬱は振り切って描写してもらう方が楽しいのだが、主人公のアドニスがドロカとの交流を経てちょっとずつ人間性を獲得するというか、クロエ以外の人間に対する慈愛を持ってしまうと「血と涙の復讐劇」というメインプロットが歪んでしまうようでどうにも落ち着かない。その辺のソワソワ感からちょっと点は下げたが、繰り返す通りにあくまで「途中経過」でしかないので、これがダメだと主張する気もない。でもまぁ、1クールアニメとして受け取るからにはそういう判断をするしかないのよね。

 今期の結論:月にはいろんなものが住んでいる。魔女とか、ホワイマンとか。

 

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「アンダーニンジャ」 5→5

 変なアニメだった。なんだろ、正直いうとあんまり好きなデザインではないんだけど、だからとて嫌いというわけでもなく、気になって最後まで観ちゃった、そんな作品。

 「好きなデザインじゃない」ってのは2つの側面があり、1つは単にキャラデザの青年誌っぽいビジュアルが単純に好みじゃない。これは本当に好き嫌いの話なので別に作品に責任は一切ない部分で、私がどれだけ歳くってもなかなか「ヤング○○」みたいな雑誌に移行できなかったのは、こういうリアル寄りの作画を求めてなかったからというのはある。ジャンプは読まなくなっちゃったけど、心はいつまでも少年。単なる萌え豚じゃねぇか、ともいう。ただまぁ、そうして好きな絵柄ではなかったおかげで、CGを多用したクセツヨの画面でもむしろそこは気にならなくなったし、ぶっちゃけこういう作風ならこの絵が合っているという理解もできる。アニメの作画として不備はないので、トータルでプラスにもマイナスにも働かない。

 そしてもう1つのデザインの話は、群像劇のような構造を細かく切って、さらに時系列もずらしながらモザイクのように繋いでいった、特に序盤に多かった構成の話。上述の通り、顔からキャラがあんまり入ってこなかったもんで、「いつの時間に、誰がどこで何をしてるのか」というのがなかなか入ってこず、没入が阻害されてしまった。多分原作漫画よりかは11話の長さがあるので細切れ感はむしろアニメでは改善されているのかもしれないが、それでも「あれ、先週どんなことしてたんだっけ?」がおっつかないと無駄にハードルが上がる。特に主人公の雲隠自身が「上は何を考えていて、世間で何が起こってるのか」を知らない状態で話が進行するし、視聴者目線ではそんな雲隠自身もどんな人間なのかがさっぱり分からない状態で話を追わねばならず、緊張感を強いる状態が長いのである。ただまぁ、そうした煩雑さも「謎多き現代ニンジャの世界」を描くための一手法であることは理解できるし、ちゃんと観ていれば少しずつピースが繋がって大きな事件像になっていく構造自体は、ちゃんとモチベが維持できれば面白いものだったという気もする。ラストの展開は素直にびっくりしたしね。多分、もっと「ちゃんと」見る必要があった作品なのだろうから、有象無象のアニメの中に埋もれさせて消費してしまった自分の責任が大きかったんじゃないかというのは素直に反省である。

 ……でも、やっぱ苦手なんだよなぁ、こういう雰囲気……。こればっかりはほんとごめん。

 

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