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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ヘヴィーオブジェクト」 5→3

 むーーーー、駄目やな、やっぱり。基本的に、この作者のテイストは好かんねん。

 好きじゃないとか言っておきながらご丁寧に2クール完走してはいるわけだが、途中からは本当に適当。流し見しかしてない状態ではあるんだけど、それでも「なんかおかしくない?」っていうのが分かるくらいにこの作品は適当なんだ。元々そういう「ナンチャッテ感」を楽しむのが本来の楽しみ方なんだろうね。「禁書目録」の方だって、理屈も感情も全て抜きで、とにかく思いついたことを片っ端から書き連ねていくスタイルであれだけの長期シリーズ(そして人気シリーズ)になったわけだし、今作も野暮で余計な突っ込みはいれず、「作者がそういってるんだからそうなんだろ」と受け入れてしまうのが楽になるための唯一の手段なのだと思う。……いやぁ、でもそれは違わねぇかなぁ。流石に小説の体を取るんだったら最低限の辻褄くらいは合わせてくれよ。「僕の考えた最強の世界」を「僕の考えた最強の世界を打ち破るもっと最強の設定」をいちいち付け足していくだけの話って、筋立ても何もあったもんじゃないやん。いや、そういう作風もそれで突き抜ければありだ。ジャンプ名物のインフレバトルはそういうデザインだからね。ちゃんと「現時点ではここが最強」→「でも、こういう理屈でさらにその上が生み出せます」という展開は(限度はあるが)可能な作劇だ。

 でも、今作はそうじゃないんだよな。「最強に見えたでしょ? でも違うんだ。ここをこうやって、これをこうすると……ほら! オブジェクトを人間でも壊せるんです!」って、勝手に作った設定資料集と顔を突き合わせた結果ドヤ顔される。いや、それ全部あんたの都合ですやん。俺ら知りませんもん。まずもって「綺麗な戦争」が実現したこの世界自体が訳分からないんですもん。新番チェックの時点でその辺の懸念があって、「まぁ、おいおい説明はあるだろ」って思ったら、無かったんだもん。やっぱり「僕の考えた最強に主人公に都合のいい世界」でしかないんだよなぁ。そもそも序盤戦でちゃっちゃとオブジェクトをぶっ壊した実績が出来た時点で、その後の世界設定に意味が全く無いんだよな。

 そして、こういうへろへろな世界設定のしんどさに拍車をかけるのが主人公達のいちいちイラッとくる台詞回しね。この部分は良い悪いじゃなくて好みの問題なのでひょっとしたら好きな人もいるのかもしれないけど、やっぱり僕は殴りたいとしか思わない。小粋なアメリカンジョーク風を意識してるんだろうけど、うすら寒い印象にしかならんのよね。いや、正直言うと、「寒い台詞を言うクウェンサー」にイラッとするんじゃなくて、「そういう台詞を言うキャラが格好良いだろう」という作者のセンスがイラッとするんだと思う。台詞回しがどのキャラも大体同じテンションだからキャラ特性になってないんだよね。あの言い回しまで全部含めて「世界設定」なんだ。それって作劇としてあんまり上手くないんじゃないのかねぇ。どのシーンでも同じような台詞回しで会話が続くからメリハリがないんだもん。どれだけシリアスにしようとしても「そういう世界」の動かしようがないんだもん。

 まぁ、いいや、多分こういうのが好きな読者層が一定数いるんだろうから、もうこればかりは諦めるしかない……。一応フォローしておくと、フローレイティアさんの全力開けっぴろげエロは嫌いじゃないぜ! っていうか御前が好きだぜ! キャラ設定はグダグダだけど、とりあえずエロい台詞botとしての任務は果たした。そこだけを収穫にして強く生きていくことにします。

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「ハイキュー!! セカンドシーズン」 6→7

 いやー、良いアニメだった。やっぱりこれは夕方5時に放送するべきだったんじゃないですかね。手に汗握るし、ジャンプの正しい読者層である子供さんにも見てほしい。これを見て盛り上がれば、将来の日本のバレー人口も増えるかもしれないのに。

 およそ期待した通りの要素が、期待通りに、期待以上に応えてくれた作品。原作は既読だし、そこまで大好きってほどでもないので毎週正座して見るというわけではなかったが、何となく「ながら見」していても目を引き、いつの間にか引きこまれるようなダイナミックな演出に溢れていた。ラス前の最終決戦がその集大成といえる出来だったが、それ以外のシーンでも要所要所に今作最大の特徴といえる360度大回転パノラマなカメラアングルが活躍し、いかにもアニメ的なけれん味あふれるスポ根を盛り立てた。I.G.の技術力に、満仲監督の確かな手腕があって実現出来るこの超絶難度の演出方向。本当に恵まれたスタッフが、恵まれた製作状況で作っていたことが分かる贅沢な一品。やっぱりジャンプアニメってのはそれだけで幸せなアニメ化が約束されているよな。「黒子のバスケ」に続いてのこれだから、今後ジャンプのスポ根漫画は全部I.G.に任せてしまえばいいのではなかろうか。

 とにかく「凄かった」くらいしかかける言葉が見あたらない作品だが、敢えて詳しく切り込んでいくなら……なんで今作は女の子たちが可愛いんでしょうね。潔子さんの完璧な女神性は言わずもがなであるが、新しく参加した谷地さんも容赦無く可愛かった。そして、谷地さんはこれに加えて「これまでとは別視点からバレー部員を見て、新鮮さをもたらす」という第2シリーズでは非常に大切な役割も果たしていた。熱気ムンムンの野郎共でも見せてくれるアニメだが、ちゃんと僕らのために(?)女の子もキラキラしている……いい青春です。3期はいよいよ白鳥沢との対決かぁ。まだまだ盛り上がりそうですわ。

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「少女たちは荒野を目指す」 6→5

 まさかの子安オチワロタ。ちょっと中盤でだれた部分も多かったが、最終回は綺麗に青春ドリームな終わり方だったので可もなく不可もなしってことにしておきましょう。

 本作は「お仕事もの」であり「学園青春もの」でもある。もちろん最大の売りである前者の要素の方が力点だったと思うのだが、どうしても高校生のお仕事ってことで現実感が乏しかったのが、中盤のいまいち説得力の無い修羅場展開の呼び水となってしまった。そりゃアニメなんだし、そこに現実感を求めるのは間違っているのだろうが、どうしたって「高校生のお遊び」だと思って見てしまうと「お仕事もの」とのかみ合わせは悪くなるよね。

 「決して高校生のお遊びなんかじゃない、真面目にお仕事を取り扱った作品だよ」といわれれば、おそらく目指したものはそういう方向性だということは分かるのだが、残念ながら作中のエピソードがそういうデザインになってないんだ。大体各メンバーが各々1回ずつ問題を起こして、それが原因で仕事をするだの辞めるだのという騒ぎになるわけだが、その部分にプロフェッショナルな精神が介在してこないからね。意見が合わずにすぐいなくなるプログラマー、ペース配分が出来ず頑張りますと言っておいて仕事に穴をあけそうなグラフィッカー、自分のわがままでスケジュールが押しそうになり、まわりに不平をいう声優。そうした面子が集まってしまっているので、「どうせお遊びだろ」と言われてもしょうがない。そして、そんな面々が紆余曲折を経て最終的には一致団結、命を削る修羅場をくぐり抜けてゲームの完成に辿り付くわけだが、この修羅場の描写についても、なんだかよく分からない雰囲気だけの描写になってしまっている。主人公・文太の筆が進まなくなるスランプ、メインヒロインの演技をしようにも満足出来ない夕夏。各々の苦労について、非常にまっとうなテンプレートに乗っているおかげで理解は出来るのだが、それが実際にどういう症状なのかというところまでは真に迫らない。おかげで、ノルマのようにして問題発生→解決のルーティンを見せられているように感じてしまう部分が多かった。借金返済の話を聞かされ、一旦解散から再集結までの流れなんて、その間に何事もなくて、本当に「一旦ここで離散して、後は流れでお願いします」みたいなもんだったし。全体的に、シナリオの真実味が薄いのである。

 でもまぁ、これはしょうがない部分ではあるとも思う。脚本家は本職なのだから、真に迫ってこの問題を描くことも出来ないわけではないだろう。しかし、アニメを観ている視聴者はそこで「リアルなもの」を見せられても、「知らんがな」で終わってしまう可能性が高い。偉そうなことを書いてはいるが、私だってエロゲー業界の悲喜こもごもなんてさっぱり知らんし、そこで微に入り細を穿ち詳述されても、全然視聴者に届かない自己満足に終わっていた可能性もあるだろう。短い尺の中でそんなことをするくらいなら、テンプレ的なお約束「トラブル」を通過儀礼として描き、後の部分はノリと勢い、「学園青春ドラマ」の一要素として飲み込んでしまった方が全体像は描きやすくなるのだ。実際、1クールの作品として俯瞰したとき、「まぁ、これはこうなるやろな」という予定調和な安心感はあるのだ。それは悪いことばかりではないはずだ。こうしてみると、問題の深いところまでかなりの密度で食い込んでいた「SHIROBAKO」ってやっぱり凄かったんだと思う。ま、1クールと2クールの差もあるからね。

 あとはまぁ、青春アニメですので、色恋だのなんだのがちらほらあって、女性キャラには適宜萌え要素を分配。それがギャルゲーとして生み出されたこの作品の求められる最大のものだ。個人的にはそりゃトリちゃん一択になるところだが、まぁ、どのヒロインもそこまで没入度は高くないかなぁ。一番気に入ったのは、どこまでも外道だったライバル会社のプロデューサーだったり。だってサトリナボイスであそこまで下衆いキャラって初めてじゃない? 今期はサトリナが敵になるアニメが複数放送されるという希有なシーズンだったので、そこはとても満足です。

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「ブブキ・ブランキ」 5→5

 変な作品でした。いや、「でした」っつうかさっぱり終わってないんだけども。まさか続編が妹パートとは……確かに1話以来全く出てきてなかったもんな。そういう構成も面白いかもしれない。

 良い部分も悪い部分も非常にとんがっていたのでなかなか評価の難しい作品。視点次第ではかなり意見が割れるだろうが、そういう意味で面白い作品なのは間違いない。個人的には「新しいチャレンジをしている」作品は好意的に受け入れる(受け入れたい)タイプの人間なので、本作については特に、良かった部分をフィーチャーしていきたい。

 先んじて駄目だった部分をあげるなら、それはもう、シナリオ構成全般ですよ。そこが何がしたいのかがよく分からなかったからね。普通に考えたらアズマたち少年少女の成長物語が骨子になると思っていた作品だったのに、いざ蓋を開けてみたら主人公チームとは名ばかりで彼らの成長はなおざりな展開でしかないし、彼らのバックグラウンドを掘り下げるのかと思われた礼央子チームとのブブキ戦での回想は、むしろチーム炎帝の四天王のバックグラウンドばかりを掘り下げ、どんどん敵チームの方が魅力的に。シナリオが進むとさらに礼央子チームにばかりスポットが当たるし、終盤の格好良いシーンは全部大人たちが持っていってしまった。子供たちのチームは「はーい、お子様はお外で適当に遊んできてねー」みたいな感じでディテールも分からないまま放置だったし。世界の背景を描くためにはどうしたって礼央子の物語を描く必要があったので、そちらに筆を割く傾向になるのはしょうがないとしても、それだったらいっそこの第一シリーズは礼央子VS汀編に焦点を絞ってしまえば良かったと思うんだが。アズマたちが可哀相だったよ。挙げ句、ブブキ戦を終えた後にはアメリカチームとロシアチームまで乱入してますますアズマたちの影が薄くなるし、それぞれのキャラがどういう風に絡んでいるか分からないから勢いだけで筋を追わなきゃいけなくなるし……。いくらなんでももう少しのめり込みやすいシナリオの作り方はあったと思うよ。

 ただ、それでも何となくパーツパーツが楽しそうだったのは事実。訳の分からん設定で割と早々に意味をなさなくなったブブキ戦の設定だっていかにも少年漫画らしいアツい設定だし、ブブキは全て性格が全然違うので、バトルシーンを面白く描こうと思えばいくらでも要素は盛り込めただろう。「全てのブランキを殺した女」汀の物語だって謎解きとしては気になるだろうし、礼央子と汀の物語も百合っ百合に盛り込めばかなり食い尽く層もあったはず。実際、四天王連中のヘンテコ物語は色々と突っ込みつつも面白かったのだし、途中参加のアメリカチームの訳のわからなさなんかも、それを単体で切り取れば強烈で楽しいものだった。ホント、「なんでこれとこれをここで繋げてしまったのか」っていう疑問ばかりなんだよな。

 また、今作で最も見るべき点である映像面については純粋に楽しませてもらった。サンジゲンによるCGチャレンジは相変わらず尖っており、アルペジオのときとは違ってコミカルなテイストも全てCGに落とし込んだ画面は、他の作品では味わえないオリジナルなもの。以前感想も書いたが、アメリカチーム登場のときの完全に悪ふざけとしか思えない安っぽさのあるCG遊びは、ようやくこういうCGアニメが日本の「コミック」要素と融合を始めたことを示す1つの手掛かりになりうるものだ。右手ちゃんみたいなキモ可愛いギミックもこういう映像だからこその独特の存在感がある。小松田大全による画面作りはそうした「新しさ」をしっかりと意識して前面に押し出すものになっており、これがさらに前に進んだときにどんな姿が現れるのかと興味は尽きない。

 トータルで見れば、「なんか雑だけどとにかく目新しさが楽しかった」という感想。出来れば四天王メインでのお話の続きがもう少し見てみたいんだけどね。次のシリーズが妹編になるってことは、今回の炎帝四天王は出てこないかなぁ。

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「ラクエンロジック」 4→4

 結局ロジックってなんやねん。ことある事に「ロジックが、ロジックが」って言ってたけど、ロジック=論理だとしたらおかしすぎるんだよ。いや、途中からは完全に「気」とか「念」みたいな意味だと割り切ってましたけど。「どちらのロジックが強いか、勝負だ!」っていう試合、もしもガチでディベート形式になったら面白かったのに。

 基本的には「ディバインゲート」と同じ評価。ぶっちゃけるとどちらも同程度に適当な視聴体制なので、途中からごっちゃになって何がなんだか分からなくなりかけた。その上でこちらの方がやや観やすかったのは、多分冒頭にあるラクロジ宣伝アニメのおかげ……ではなく、まぁ、設定がシンプルだったからだろうね。大雑把にまとめちゃえば「なんか地球を脅かすやつら」VS「地球防衛機関」の戦いっていうだけなので、バトルすること自体には面倒臭い理屈が必要無い。その上で人間と女神の合体っていうシステムが加わるのでやたらと登場人物が多くなってしまうのは悩ましいところだが、割と色んなキャラにちゃんとお当番回が回ってきてキャラが掘り下げられていたので、有象無象の女の子たちにも一応は区別が付くようになった。個々のエピソードが面白かったかどうかはまた別問題だけどね。ケツァルカトルのところのコンビみたいに、ヘンテコなエピソードがあるのは嫌いじゃなくてよ。

 気になるのは、これって一応カードゲームの販促(メディアミックス?)アニメなんだよな。このアニメからカードゲームやってみようっていう層はどれくらいいたんだろう……。いや、WIXOSSみたいな奇襲戦法が正解ってことはないんだろうけど、このアニメからカードゲームのことが全然イメージ出来ないんだよね。あくまで世界観を気に入ったプレイヤーが参入するってことなんだろうが、アニメで描いた世界観をカードゲームに落とし込むのって、すげぇ難しいんだよ。そのあたりの完成度はどうなっているのか気になるが……でもカードは買いたくない……(Magicだけで手一杯なんだよ)。今後もこういう形態のゲーム&アニメってのは深夜アニメで出てくるんでしょうかね。日本のアニメ文化だと結局ヴァンガードあたりが一番いい落としどころなんだろうなぁ。

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「金田一少年の事件簿R(2期目)」 5→5

 こともなく。無事に終わってくれましたよ。前番組が「電波教師」だったおかげで、なんか安心感もひとしお。裏番組の「境界のRINNE」も無くなり、ゆっくりこれ一本だけを観ることが出来ました。まぁ、土曜の夕方なので観ながら100%ピック表書いてましたけども。

 本当に「いつも通りに」だし、原作も全部読んでいるものばかりなので一切新鮮さは無いのだが、それでもこうして夕方の時間帯に「金田一」が放送されるっていうのはちょっと嬉しかったり。こちとら直撃世代ですからね。気付けばライバル作品(?)のコナンにすっかり水をあけられてしまった感はあるが、時代が時代ならゴールデンでドラマにまでなっていた大看板なのだ。別にそこまで復権しろとは言わないので、今後も細々と続けていってほしい、伝統芸能である。まー、最近の作品ってそこまで面白味がないのだが……しょうがないよなぁ。犯人当てクイズが無い金田一なんてなぁ。全部このネット社会が悪いんや……。

 今回のシリーズで注目すべきは、久しぶりに放送されたオリジナルエピソードだろう。怪盗紳士も久しぶりの登場。まー、同じ枠で怪盗キッドが散々活躍した後だったのでなんか被ってた気もするけども、単発のオリジナルとしては悪くなかった(トリックの無茶苦茶加減が)。今後ももうちょっと余裕が出てくればオリジナル含みでの新シリーズ製作とかあるのかしら。あと、何といっても今作の良いところは遠慮のないキャストのぶっ込み加減である。みゆきちが好き放題にやっていた「薔薇十字館」、男性キャストが賑やかすぎる「雪鬼伝説」、見事な締めくくりを見せた「狐火流し」。どれもこれも、「キャストだけで真犯人が分かっちゃう」というミステリアニメにありがちな偏りがでないよう、遠慮なくキャストを盛り込みまくり。こういう容赦無いところはやっぱり風格がありますわ。

 さて、後番組は相変わらずミステリ色が衰えず、「逆転裁判」になりますね。果たして、どういう作品になるものか……。

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「紅殻のパンドラ」 6→6

 福音ちゃんとクラりんのコンビが可愛かったです。以上!

 

 いや、でもまさにそれさえ伝えれば良いアニメだったんじゃないですかね。もう、本当にクラりんが可愛くて可愛くて。猫耳可愛いし、ぶっきらぼう可愛いし、照れると可愛いし、へちょ絵になると最高に可愛いし。それに合わせているときの福音ちゃんもぼんやりしてるけど何となく可愛い。今期随一の百合を堪能するアニメですた。もう、それだけでいいじゃない。

 何ともぬるっとしたアニメで、一応「攻殻」の世界観に準拠しながらも、メイン2人のおかげで(というか大体福音ちゃんのせいで)シリアスモードはほぼ無し。クラりんなんか決戦中に腕もげたりしてるのに、あんまり緊張感が無い。電脳戦で割とダイナミックな危機にも陥ってるはずなのに、島のことも何となくで守っちゃう。ある意味では今作も捻りのないストレートな「俺ツエー」作品になってるってことだな。でも、福音ちゃんのテンションならしょうがない。

 いぃや、駄目だや駄目だや! 拓美ちゃんが活躍出来ないアニメなんて駄目だや! そうやなぁ、拓美ちゃんも可愛かったしなぁ。毎度ひどい目に遭うバニー(仮)も可愛いし、ブリなんとかさんだって可愛いは可愛いしなぁ。ほら、気付いたら電脳とか義体とか、そんなことどうでも良くなってくるじゃないですか。女の子の萌え作品として見ればフォーマットは変身魔法少女のそれ。魔法少女ものなのに、ところどころで電脳が絡んできて、ぽやっとした福音ちゃんがそのギャップを広げて楽しませてくれるというのが基本コンセプト。ほら、やっぱり最終的には福音ちゃんの人となりに帰結するんだよ。だったら「百合イイネ!」「猫耳イイネ!」というのが正しい楽しみ方なんじゃないか。うちにもクラりんが一台ほしいです。駄目ならブエルでもいいです。太もも画像を共有しあいましょう。

 名和監督はこれで「ろこどる」に続けて2つの作品で存在感をアピールすることに成功した。元々割と好きな監督だったんだけど、確か私の最初の印象は「おとぼく」(2006!)なんだよね。つまり、百合百合しい作品を今後ももっと作ってください、ということになるな。ぽやぽやしたエンディング映像みたいなのがもっと見たいですよ。

 中の人については、当然福音ちゃんの中の人である新人の福沙奈恵とクラりん役の沼倉愛美が……と言いたいところだが、個人的にMVPは拓美ちゃん役の三宅麻理恵。台詞量が一番多かったのってひょっとしたら拓美ちゃんの方なんじゃないかな。ダヤダヤ言ってるのがとっても可愛くて、悪だくみして福音ちゃんに怒られるパターンが最高に好きでした。「ラスボス兼保護者」って立ち位置は希有だったな。さて、次はSecond GIGとかARISEとかで合うことが出来ますかね。

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「アクティブレイド -起動強襲室第八係-」 5→6

 毎回ゆるゆると感想を書いてきた作品だが、それなりに楽しめる要素は多かった。拭い切れないB級感を漂わせつつも、ちゃんとアニメオリジナルでそれなりに発展が見込めそうなコンテンツが出てくるのは良いことだと思いますよ。

 先に難点をあげてしまうと、どうしても散逸的なシナリオ構成は気になる部分。「B級感」という言葉が個人的には一番しっくり来るんだけど、例えばポーカー回とか鉄オタ回とか、そういう単発でまとめるシナリオの組み立てが、本当にやっつけ仕事っぽい。ユルさをひとつの売りにしている作品なので、どこまでがマジでどっからがおふざけなのかが分からない微妙な空気も楽しむべき要素の1つなのだろうが、それにしたって諸要素の配置が適当過ぎる。今時純正子供向け作品でももう少し納得できる形で収める努力をしているとは思うのだが。こうしたチープな毛色というのは受け付けない人はとことん駄目だろうし、その一点だけで「クソアニメ」と言われたら、まぁ、そうかもしれないと素直に認めるくらいには、駄目な部分だったとは思う。

 しかしまぁ、やっぱりギャグってのはデリケートなものでね。こういうヘタレた感じを単純な欠点と見る向きもあれば、「これはこれで味がある」ということも出来るわけで。ポーカー回のブラッディマリーの設定とか、「どないやねん」しか出てこない部分なんだけどその無茶苦茶さが不条理ギャグになっているとも言える。ダイハチのお気楽な面々はそうした不条理さも何となく受け止めてヌルッと進行してしまうので突っ込み不在でもやもやしたものが残るのだが、「そういう理不尽な世界」だと思って見れば確かに面白いとも思えるわけで。そこに「世界平和を守ってるけどお役所だから書類がいっぱい必要」ギャグとかが絡んできて、この独特の空気を生み出している。「警察」「変身」「どこかシュール」という要素のかみ合わせとしては「デカレンジャー」に通じるものがあると思うんだけど、デカレンの場合は子供さん相手なので「こういう組織があるんだよ」という説得力を増す方向性にドラマを構築しているのに対し、今作は「こんな組織、あったら大変やろなぁ、他人事だけど」みたいなノリなので扱いがヘンテコになるのだ。最後の最後まであさみちゃんが監視者として外からの視点を貫いてくれていればある程度秩序も保てたのだろうが、彼女もチョロいからあっという間に転げて「愉快なダイハチの仲間達」になっちゃったしなぁ。

 こういうヘンテコ組織が楽しい、と思える人には良い癒しになったと思います。時たまシリアスもあったけど、それを突き抜けるアットホームなユルさは、個人的には割と好きなものでしたよ。製作スタジオがアイムズということで当初は作画面での不安があったものの、そこはそれなりのクオリティで西田絵がキープ出来ていた部分は良い。その分ウェアのCGモーションなども含めてびっくりするような素晴らしい画にもならなかったけど身の丈に合った品質でシリーズを完走出来たのだから一安心だ。谷口監督の作品といえば「コードギアス」があるわけだが、今作はあんな風に大きなムーブメントを起こすことは絶対に無い、どこまでも「B級」な楽しさに終始してくれればいいと思う。2期目もしっかり頑張ってもらいましょうね。

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「ディバインゲート」 4→3

 オープニングだけやけに印象に残ってはいるんだけど……正直あんま真面目に観た作品じゃありません。

 新番チェックの時点で書いていた懸念がある。そのまま抜き出すと「『艦これ』アニメと同じ方向性。……既存のファン以外の新規視聴者の放置と、背景世界が見えないままのキャラクターの独りよがりな展開という危険性」。基本的にこの文言だけで説明は片付くような気がする。溢れ出る大量のキャラクターと、バックグラウンドがぼんやりした世界観。幸い「艦これ」に比べるとまだ世界観についての言及はあったので「なんとなく」レベルで追いかけることは出来たのだが、肝心のキャラクターの心情面まで掘り下げられるほどに共感を覚えることは出来ずに終わった。真面目に観てればもう少し没入度が違ったのかもしれないが、序盤の数話での誘致要因が乏しくてなぁ。イラストレーションの面白さはあったと思うのだが、そこからさらにバトルシーンの魅力やキャラの描き分けといった部分にまで派生せず、結局は「ちょっとメリハリの強いキャラ作画」っていう程度で終わってしまったのは勿体ない。当初はこの絵が動いているだけでも割と新鮮だったのだが、すぐに慣れてしまったし、「それ以上」が出てこないことにはモチベーションを維持するが難しい。

 気になるのは、これって原作ファンにとってはどうだったんだろう、っていうところですかね。例えば「ガンスリンガーストラトス」みたいに映像面でもメタメタだった場合には原作ファンでも辛い映像化になってしまったと思うのだが、今作の場合は映像に不備があったわけではなく、単にシナリオ面で惹かれるものがなかっただけ。原作からしっかり世界観を知り、余裕を持ってアニメの細部まで観られた視聴者にとっては面白かったのかどうか。いかんせんまわりにこのゲームをやっている人間はいないのでそのあたりの感想は分からないんだけど。もし、「ゲームを知ってれば面白いんだよ!」という意見があるのならば、それはそれでマーケティングとしては問題ないんだよな。これだけの数のアニメが大量に垂れ流される時代なのだから、私一人が「あんまおもんない」と感じてもしっかり受け取れるユーザーが一定数以上いるならそれはそれでいいんだし。まー、せっかくこれだけ賑やかなキャストがわんさか出てる作品なのにいまいち楽しめないのは勿体ないんだけど。かな恵ちゃんが頑張ってる作品なのでそこはいいと思いました。まる。

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