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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「アクティブレイド -起動強襲室第八係-」 5→6

 毎回ゆるゆると感想を書いてきた作品だが、それなりに楽しめる要素は多かった。拭い切れないB級感を漂わせつつも、ちゃんとアニメオリジナルでそれなりに発展が見込めそうなコンテンツが出てくるのは良いことだと思いますよ。

 先に難点をあげてしまうと、どうしても散逸的なシナリオ構成は気になる部分。「B級感」という言葉が個人的には一番しっくり来るんだけど、例えばポーカー回とか鉄オタ回とか、そういう単発でまとめるシナリオの組み立てが、本当にやっつけ仕事っぽい。ユルさをひとつの売りにしている作品なので、どこまでがマジでどっからがおふざけなのかが分からない微妙な空気も楽しむべき要素の1つなのだろうが、それにしたって諸要素の配置が適当過ぎる。今時純正子供向け作品でももう少し納得できる形で収める努力をしているとは思うのだが。こうしたチープな毛色というのは受け付けない人はとことん駄目だろうし、その一点だけで「クソアニメ」と言われたら、まぁ、そうかもしれないと素直に認めるくらいには、駄目な部分だったとは思う。

 しかしまぁ、やっぱりギャグってのはデリケートなものでね。こういうヘタレた感じを単純な欠点と見る向きもあれば、「これはこれで味がある」ということも出来るわけで。ポーカー回のブラッディマリーの設定とか、「どないやねん」しか出てこない部分なんだけどその無茶苦茶さが不条理ギャグになっているとも言える。ダイハチのお気楽な面々はそうした不条理さも何となく受け止めてヌルッと進行してしまうので突っ込み不在でもやもやしたものが残るのだが、「そういう理不尽な世界」だと思って見れば確かに面白いとも思えるわけで。そこに「世界平和を守ってるけどお役所だから書類がいっぱい必要」ギャグとかが絡んできて、この独特の空気を生み出している。「警察」「変身」「どこかシュール」という要素のかみ合わせとしては「デカレンジャー」に通じるものがあると思うんだけど、デカレンの場合は子供さん相手なので「こういう組織があるんだよ」という説得力を増す方向性にドラマを構築しているのに対し、今作は「こんな組織、あったら大変やろなぁ、他人事だけど」みたいなノリなので扱いがヘンテコになるのだ。最後の最後まであさみちゃんが監視者として外からの視点を貫いてくれていればある程度秩序も保てたのだろうが、彼女もチョロいからあっという間に転げて「愉快なダイハチの仲間達」になっちゃったしなぁ。

 こういうヘンテコ組織が楽しい、と思える人には良い癒しになったと思います。時たまシリアスもあったけど、それを突き抜けるアットホームなユルさは、個人的には割と好きなものでしたよ。製作スタジオがアイムズということで当初は作画面での不安があったものの、そこはそれなりのクオリティで西田絵がキープ出来ていた部分は良い。その分ウェアのCGモーションなども含めてびっくりするような素晴らしい画にもならなかったけど身の丈に合った品質でシリーズを完走出来たのだから一安心だ。谷口監督の作品といえば「コードギアス」があるわけだが、今作はあんな風に大きなムーブメントを起こすことは絶対に無い、どこまでも「B級」な楽しさに終始してくれればいいと思う。2期目もしっかり頑張ってもらいましょうね。

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