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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 豚肉大好き一家やな、第4話。←って一瞬思ったけど、まぁ、一般的な家庭の食卓事情を考えれば多分豚肉の出現頻度がそこまで高いわけではないかもしれない。単に、それを豚の脇で食えるかどうかってだけで。……で、サルティンボッカって何?(調べたらイタリア料理らしいです)

 さて、毎週それなりに楽しませてもらっていた作品だったのだが、先週時点までは、1つだけどうしても気になっていたことがあった。それは、「この状況からどうやってぷりんがDIY部に歩み寄るというのだ……」という疑問。あの通りのツンケンした状態で、しかもせるふとは学校も違うのであんまり意思疎通ができない。ぷりんのコミュ力では、いくらせるふがあの通りの性格だとて、艱難辛苦を乗り越えて最終的に一緒に部活をやって笑い合える未来なぞくるものかとヒヤヒヤしていたのである(純粋な視聴者なのです)。

 しかしそのあたりのお話も今週一気に進んで一安心。どう考えても今作最大のみどころはせるふ・ぷりんの友情なので、そこが進むこと、つまりぷりんが中心になって描かれることがようやく実現したのでとても嬉しかったのである。ツンデレがデレるタイミングというのはいつだっていいものだと、聖書にもそんな記述がありますからね。はじめに神はツンから創造された。

 ぷりんの内心は視聴者目線では分かりきっていたことではあるのだが、彼女のプライドからしてなかなかせるふに歩み寄れない。このままの状態だと単に学歴マウント取りに行く救いようのない幼馴染コースだったところを、一気に引き寄せたのは先週加入したジョブ子だった。なるほど、彼女が2つの学校の間をつなぐ、恋のキューピットの役割を果たすわけだね。まだ幼いジョブ子だが、なんとな〜くぷりんの想いを察してる部分もあって、本当の意味でのキューピットにもなってくれそうである。まぁ、謎の留学(そして留学ミス)からのドラえもんばりの居候ムーブは「いくらなんでも無茶苦茶やろ」と思わないではないが、それを言い始めたら今作はそもそも2つの学校の立地や命名の時点で無茶苦茶がすぎるので、今更そこは気にしないものとする。あくまで、この世界はせるふとぷりんを引き剥がしたりくっつけたりするための舞台装置でしかないのだから。

 ジョブ子というダシを使ってうまい具合にせるふに再接近を果たしたぷりん。さらにウィンドチャイムというキーアイテムっぽい概念も登場し、一気にDIY部加入への道がひらけてきた。まぁ、学校が違う時点で加入できるかどうかは定かでないのだが、多分、事実婚みたいなことでなんとかなるのだろう。流石にぷりんが転校する、みたいなことは無いと思うので。彼女のアイデンティティを考えるに、最先端技術を捨てて転校してしまったら精神崩壊を起こすだろうよ。ぷりんはあくまでぷりんなりのスタンスから、せるふの介護を続けてほしい。末長く、末期まで。

 そして、ラストで登場したるはぷりん側が繰り出す最後の刺客、花林ちゃんボイスの変なやつ……あいつもマスコットポジションかと思ってたのに、オープニングみたら部長並みに背がでけぇんだよな……。

 

 

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 約束されし大団円! 最終話! お為ごかしの言葉を使うわけじゃないが、やっぱりこの世界はまだまだ「みんなが主人公」。切磋琢磨の果てに未来を掴む明日のヒロインは誰になるんでしょうかね。

 「約束されし」とは言ったものの、実は結構意外なポイントも多かったりするお話。先週の引きから考えると、普通なら最終話はさらさの渾身のティボルトがバシッと決まって「ティボルトおめでとう!」となって終わりだ。まぁ、その部分はまさに予定通りだったのだが、なんと、配役でティボルトの隣に愛ちゃんがいないというのがまず1つ目の意外な点。そうかぁ、負けるかぁ。まぁ、考えてみりゃ愛ちゃんはまだまだ劇団員として何かが突出しているわけではないんだよね。舞台経験は豊富だから「慣れ」っていう部分で一歩抜きん出てはいるのだろうが、そんな部分はクラスメイトたちだって抜きつ抜かれつで成長できる部分だろうし、そもそもオーディションの時の愛ちゃん、一瞬スイッチオフってたし。油断したわけじゃなかろうが、もっとはっきりした武器を持つ山田さんに上をいかれてしまったのはしょうがないところ。もしかしたら初めてのことになるかもしれない「敗北」を味わい、愛ちゃんは一回り大きくなることだろう。そして、そのモチベーションの大きな部分を、「最後にさらさの隣に立つのは自分以外いない」という信念が支えることになるのは大変良い傾向だと思いますね。まぁ、さらさ側がどの程度そこに絶対的な価値を置いてるかはわかんないけども。

 そしてもう1点意外だったのは、今回のお話は「さらさの物語の締め」というよりも、杉本さんの物語になっていたという点。原作が未完なのでここで何かけりを付ける必要はないわけで、あくまでアニメでは13話目だが、物語の中では通過点の1つでしかないのだね。だからこそさらさと愛ちゃんのカップリングも成就していないし、周りのキャラクターたちの掘り下げだって続いていくのだ。そして今回掘り下げられた杉本さんは……とても良いキャラになっているのだよなぁ。「天才型」と「努力型」という分け方はある意味では都合のいい言い訳でしかないのだが、今回の杉本さんはそれを言い訳にしないだけの説得力を持ち、出来ることを全てやった上で、「努力して敗れた」という立ち位置。彼女の身になってみればこんなに辛いことはないだろう。私もどっちかというと杉本タイプの人間な気がするので(全く努力型ではないが規律に従っての正攻法を好むタイプだ)、彼女の苦しさはなんとなく伝わってくる。そして、先生の前ですら流さなかった涙は、竹井先輩にだけ見せるのである。委員長タイプだからこそ伝わる想いがそれぞれにあって、先輩後輩でこうして伝えられていくスピリットがある。杉本さんは今回形の上では負けはしただろうが、彼女の人生においては大きなプラスになる経験。きっと次のバトルでぶつかる時には、さらさにとって大きな大きな壁となっていることだろう。

 相変わらずいいキャラしてやがる聖先輩も含め、やはりこの学校の連中は一筋縄ではいかない。ここまでのお話はまだまだプロローグに違いない。彼女たちの波乱万丈の人生を、是非とも最後まで見守っていきたいものだ。

 

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 矢野さん……第12話……。1キャラのちょっとした回想にこんだけのクソデカ感情抱えたキャラクター生み出すの勘弁して。ちなCVはたかみな。考えてみりゃこいつもクソデカ感情生成装置みたいなところあるのよ。

 なんというか、本当に当たり前のことなのだけど、「キャラクターが複雑な感情を持ってるのっていいな」って思っちゃうの。普段からアニメの大量消費でその辺りに一片のこだわりもないなろうとかをじゃぶじゃぶ浴びてるせいなのかもしれないけど、「人間って、属性1つでなんて表せるわけがないし、いろんな面を持ってるから難しいんだよね」みたいな当たり前の造形を見るだけで、すごく考えさせられてしまう。今作はその辺りの「当たり前の」造形がとても丁寧に作られていて、今回掘り下げられたのは山田彩子・渡辺さらさの2名と、その記憶に付随する「2人の人格形成に関与した人たち」である。ことに彩ちゃんの吹っ切れポイントを生み出した矢野さんのキャラクターが強烈。クラスメイトからビッチ扱いされてるんだけど本人は実は全くそんなことなくて、噂が一人歩きしているのを彩ちゃんだけは知っている。そしてそんな矢野さんが周りに流されるままにいろんな男との噂を作っているのにぼんやりと日々を送っていたというのに、その根底には隠された感情が眠っていたというお話。この関係性だけでも丸々1話分、下手したら3話分くらいの話が作れる内容だったと思うのだが、この「山田・過去編」をわずか10分足らずで描ききってしまった。おっそろしく贅沢な配置だし、それを10分でまとめあげた構造が恐ろしい。屋上のシーンでのジェットコースターのような感情、マジでキツいんすよ。矢野さん、その涙はエグいし、1つ1つの台詞回しの意図が辛いんすよ。山田ァ……いや、せめてお前は矢野さんの感情を糧に強くなってくれ……。

 そして、そんな覚醒山田を受けての杉本さんはこれまで培ってきたキャラを真正面から使いきっての王道勝負。こちらは素直な強さが光る。ちなみにどうでもいい話だが、杉本さん(の中の人)が山田を相手にして「彩ちゃん」じゃなくて「彩」って呼ぶのがすごく新鮮で、私の本当に罪作りな脳はまた別次元での勝手な妄想を掻き立てる。これは新しい○○○○像が確立できるのだが……まぁ、それは本当に無粋の極みなので今作視聴中にはなるべく脳内から抹消しよう。

 閑話休題、最後を飾るのはさらさの物語。渡辺さらさという女が単なる能天気パワー型主人公でないことはこれまでのエピソードからも証明済みだし、彼女の強さ、彼女の弱さが見事にこの作品に彩を添えているのは論を待たないが、今回もそんな彼女の繊細な葛藤がドラマを作った。彼女がいうように、まだまだ大人ではないけど子供とも言えない微妙なお年頃における暁也との関係性。暁也は暁也で悩みを抱えており、彼がさらさのことを思ってなかなか言い出せない秘密があることをさらさは知っている。それを良いことだとは思っていないが、さらさも別に暁也が嫌いな訳ではないし、彼の今後の人生がうまくいってほしいと思っている。自分のせいで彼が苦しむのはまっぴらごめんだと思っている。だからこそ、さらさは暁也に歩み寄る。勇気を持った一歩を、この機会に踏み出す。この「悩んだら行ける」一歩がさらさの強みよなぁ。きっと、彼女がこれまでの人生で抱えてきたもやもやは、ティボルトに力を与えてくれるに違いない。次回がひとまずの最終回ですかね。

 

 

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 ヘアスタイルで多くを語るアニメ、第11話。愛ちゃんの髪、伸びるの早いのか既にサイクルが2週目に入っとる……。そしてさらさの髪もよくわからんのだよな。ボリュームのある癖っ毛なのだろうが、あの緑色の部分はどうなってるんだろう。お風呂で括ってる時も端っこに見えていたのだが、あの括り方だと先端ではない気がするんだが……幼少期の回想で既に緑色だったので、あれって実在するカラーじゃなくてあくまで影とかのイメージなのかも。

 髪の毛ばっかり気にしている場合じゃない、いろいろと核心に迫ってきたお話だぞ。ついにクラスメイトと直接対決をする、オーディションイベントが発生したのだ。まぁ、通例ならやらないはずの演劇らしいのでまだまだ彼女たちの役者人生を考えたらステージ1レベルなのかもしれないが、初めての経験に生徒たちのボルテージも上がらざるを得ない(愛ちゃんは知らんが)。それにしても、突発的に運動会に出られたり、イレギュラーな寸劇が挟まったり、100期生はむやみに恵まれているよなぁ。そりゃ先輩がたがやっかむのもしょうがないところではある。ただ、もしかしたら100年目という節目の年にいろいろとチャレンジングな試みをして、学園側もこれがうまく行ったら今後の教育方針にいくらか変更を加えていこうというチャレンジの年なのかも。それなら生徒側は黙ってそれに従うしかないわね。

 とにかくそうして降って湧いたチャンスと試練。選択肢となる配役は4つで、愛ちゃんや杉本さんのように悩まずにスッと決まる人間もいれば、さらさや彩ちゃんのようにある程度の幅がある人間もいる。彩ちゃんは「どれなら自分ができそうだろう」で悩んでたけど、さらさは「どれが自分の将来にとってベストだろう」なのでだいぶ見えてる視野は違う気がするけども。まぁ、それを言ったら愛ちゃんの視野だってかなり狭いんだけどな。杉本さんたちは既に将来の配役や卒業後の知名度まで気にしてるからね。どれだけの熱量で紅華に入ってきたかでそのあたりの差が出るのは当然か。演目がロミジュリという王道なので、それぞれに抱えている思いも違うだろうし。

 当然焦点となるのはさらさの立ち回りだった。王道を行くなら愛ちゃんのアドバイス通りのロミオ。シンプルなので悩まないでいいってのはロミオに対してもさらさに対しても失礼な気もするが、まぁ、今までの方向性を見てたら至極当然のアドバイスではあっただろう。しかし、そこからさらさは進化を狙ってのティボルト選択。今後の役者人生を考えるなら、ここで盲目的に一本道を進むよりは賢い選択といえるだろうか。一度駄目出しされたからって、それで曲げてしまうようではさらさの中でもしこりとして残ってしまう。それならばとの真正面からのリベンジ作戦だ。幸い、自分の中にティボルトを見つけることにも成功したようで、杉本さんという壁を打ち破ることが出来るかどうかは注目。

 そして、聖からは一択だと言われていたしあまり悩まずに選択しちゃった愛ちゃんのジュリエット。さらさが解決の糸口を見つけちゃったみたいなので、逆に愛ちゃんの方が追い詰められることになってしまうという変な構図。まぁ、歌舞伎にしろアイドルにしろ、2人して人とは違う人生を歩んでいるくせに人生経験がそこまで豊富なわけでもなく、役者としてはまだまだ発展途上なので致し方なし。それでも諦めずに脳内フル回転で打開策を探そうとするお馬鹿の愛ちゃん。これまでの経験は「外から見ても緊張がバレない」という形でしか活きてこず、なんとか新しく自分なりの武器を手に入れなければいけないという窮地。そしてそこで愛ちゃんは辿り着いてしまう。自分の中に芽生えた唯一の、真実の愛情に……。

 そこで覚醒するのか……いや、素晴らしいことですよね。美しいですよね。しかし、これでますます愛ちゃんの言動に迷いがなくなってしまいそうだな……さらさ、身の回りにちょっと気をつけた方がいいかもしれません。仲良きことは、美しき哉。

 

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 「Eカップの人ならどう考えるかしら」ってお前が言うんかい、第10話。いや、杉本さんは別にEカップではないが、中の人が……。試しに「カップ数」でググったらマジでEカップ説が濃厚でわろた。いや、ネット解析班がどこからその結論をはじき出したのかは知らんが。

 紅華名物らしい大運動会。どうやら元ネタである宝塚が盛大に行うものらしいのだが、わたしゃ当然さっぱり知らんので、どんだけ重要な行事で、どんだけ盛り上がってるのかはよく分からん。ただまぁ、何かとてつもない空気の一種異様なイベントであることは間違いないようだ。基本的に学生連中が劇団員と絡めるっていうだけで、それは天変地異みたいなものなのよね。本科生の面々も今回久しぶりに出番が多くて、聖パイセンのタチの悪さに磨きがかかっている。さらさに対する風当たりの強さはことさらにひどくなっているが、すでにそのこと自体を隠そうとしてもいないし、怒られても「別に自分はタチは悪くないから」としれっとしている。どうなんだろ、ここまで平然とされてると、そこまで悪い人じゃないのかも、という気もするが……いや、さらさ側からしたらたまったもんじゃなかろうが。幸い、さらさはお世話になってるリサ先輩のおかげでリカバリーが可能だったのでどうにかこうにか丸く収めることができた。散々先輩や大先輩からのサポートを受けているが、最終的に窮地から逃れる決定打となったのが愛ちゃんのアドバイスだったというのはアツいね。

 ドタバタ騒ぎの運動会イベント、これ単発でのお話かといえばもちろんそうではなく、さらさが初めて「渡辺さらさとして」人前に出るという重要な機会となった。「真似」を良しとしていた歌舞伎役者のさらさも経験したことがないし、もちろん紅華の学生としても初めて。そもそも予科生は本来ならそんな機会はないはずだったわけで、上層部の計らいでいきなりこんな機会に恵まれたというのは、やはりさらさに対する期待の表れということなのだろう。

 もちろん、機会があるのはいいことだろうが、それで悪目立ちしてしまうと出る杭となって叩かれてしまうというのがなんとも面倒臭い閉鎖社会。崇高な志を持っているはずの紅華という集団でも、妬みややっかみはどうしてもあるもんで。「出ても叩かれ、怖気ても叩かれ」という八方塞がりのさらさ。そこを一括して立ち直らせたリサ先輩はとても良い人である。ちなみに、落ち込んでるさらさを見ていて思い出したのは、あの日あの時のライスシャワーとブルボンの対話。奇しくも似たような、競技場の通路上での対話なんだよね。表舞台に立つということはそれだけ風当たりも強くなる。新しく出てきた者が最初からヒーローであるわけがない。ヒールとして忌み嫌われ、それでも戦うことでしか存在を示すことはできない。同じ叩かれるなら、勝って叩かれろ。それがさらさに与えられた、前へ進むための言葉だ。

 ちゃんと届いてよかったね。そして愛ちゃん、胸のサイズは気にするな。

 

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 ガチガチにヅカ出身声優で固めてる中にしれっと混ざってる斎賀みつき、第9話。まぁ、あの人は存在がヅカみたいなもんだから……。

 どうにもヅカ特有の文化ってのは謎が多く、今回の年配の「お姉様方」の扱いなんかも不思議な要素が多い。基本的に先輩連中ってのは無条件で敬意の対象となり、予科生なら誰もがその名を知っていて、「あまりの神々しさにムスカっちゃう」くらいの衝撃を受けるものなのか。まぁ、宝塚自体が「西の東大」と言われる狭き門で、そこにわざわざ集ってくる若手は本当に先輩連中に憧れて入ってくるのだろうから、この脈々と続くチェーンが途切れることは無いのだろうが……少年漫画的な文化なら、「その伝統を打ち壊すことです」くらいの破天荒な奴が歴代のどっかにいてもおかしくない気がするんだけどね。多分その素質を史上もっとも持っているのがさらさなんだろうけども……さらさも素直に尊敬の念を表すことに抵抗はないみたいだしなぁ。まぁ、この空間はこれでいいのか。

 で、そんな長い歴史を紡ぐ敬意のチェーンの中でも、今回は珍しい双子新人のお話。双子というモチーフは、本当に扱いやすいというか、分かりやすいお話が出来るよね。何をやったとしても最終的には「双子の神秘」でまとめられて、多少変なところがあったとしても、我々のように双子を持たない普通の人間にはあずかり知らぬ関係性があるのだ。双子を「同じとみているけど立派に別々の個人なのだ」という落とし所で語る話、多分何十何百とみてきていると思うのだが、その度に毎回「自分の隣におんなじ顔でおんなじことする奴がいるという日常、やっぱり怖いよなぁ」と思っちゃうので真剣に観てしまう。私は双子なんかいたらたまったもんじゃないと思うのだが……世間には仲のいい双子も悪い双子もたくさんいるのだろう。とても神秘。

 で、当然この流れで行き着くのは中の人の話なのだが、申し訳ないことに私はあんまり触れる機会がないせいで松田姉妹のパーソナリティ部分ってあんまり知らないのよね……当然、見分けられないし聞き分けられないのである。すまん、でも、やっぱこうしてじゃんじゃか双子役のオファーが来るあたりは純粋に武器として活用できてるよな、とは思う。そして、上で書いた通りに「双子も両方とも別々の個人なのだ」ということは理解しつつも、いざオーディションになったら単品の役だとどっちに振ったらいいかよく分からん。紅華の先生方は、いったいどういう理由で去年千秋の方だけ落とすっていう判断になったんでしょうね……やっぱりなんか違う部分があったんかなぁ……。今期だと「チート薬師」の犬っこが松田姉の役で「こっちは姉単品か」と思ってたんだけどきっちりゲストキャラで妹も出てきてた。謎だ。(相変わらず役と中の人の情報をごっちゃにしてお送りしています)

 まぁ、とにもかくにも仲直り出来てよかったですね、というお話でしたとさ。二人ワンセットになるので扱いも他のキャラの半分の時間で終わってしまうってのも双子キャラの宿命。余った時間は杉本さんの鼻血などをお楽しみください。

 それにしても、完全に「実家」になってしまった愛ちゃんの強さよ……。毎話髪型が変わっていくヒロイン、あまりに自由すぎて素敵。「髪型が変わるヒロインが好き」は事あるごとに言ってる話なのだが、こうして毎週髪型が変わるっていうこと自体をパーソナリティにしてしまうってのも面白いな。ハルヒか。

 

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 さらさの旦那が別な女と浮気してました、第8話。声優夫婦だとよくあるシチュエーションである。まぁ、どう頑張ってもマァムとクロコダインがくっつかないのと同じ理屈。

 クラスメイト、星野薫さんのエピソードでまるまる1話。以前の山田さんのお話の時にも確認したことだが、結局紅華のクラスメイトという時点で「選ばれし者」であることは間違いない。熾烈な生き残り競争を乗り越えて本当に限られたスターへの道の切符を手に入れた少女たち。さらさにも、愛ちゃんにも、山田さんにも、そして星野さんにもがっつりとドラマがあるわけだ。彼女は以前スポットが当たった時に「家族が代々劇団出身者」というバックグラウンドが明かされたので「選ばれし者」の中でもさらに限られた一握りのエリート的存在なのかと思っていたのだが、作中の言葉を借りるなら「本当にコネなんてないんだね」とのことで、あくまでも「自分の意志の力で」ここまでやってきたということが改めて語られている。そりゃそうだね。ここまでのお話でも紅華という機構自体が一切の妥協を許さない「劇団員養成所」であることは間違いない事実なのだし、星野さんみたいな存在を見て安易に「代々団員の座を受け継いで当たり前のようにそこにいる人なんだ」なんて思っちゃ駄目だったのだ。彼女には彼女なりの、生き残りをかけた戦いがあったのだ。

 作中の女の子はそれこそさらさにしろ愛ちゃんにしろ、割と平気で背後に男の存在が確認でいるのだが(まぁ、当たり前の人間関係があるなら、その半分は確率的に男に決まっているのだが)、星野さんの場合は、がっつりと高校時代の青春の1ページとして彼氏未満、友達未満、みたいな不思議な存在の男子がいたという。「親族の威光」という眩しすぎる光にたじろいでしまっている者どうしとして距離を縮めるが、肝心の一幕で男の方は弱さを見せてしまい、それが星野さんの逆鱗に触れて即ブロックを食らうくらいの関係性。一連の顛末の後、絶対にブロック解除してないあたりが星野さんらしいところではあるが、まぁ、「お互いにもう過去の関係性に戻らない」という意思表示こそが、それぞれの道を進むための推進力となっているのだろう。それほどの強さを、星野さんは持っているということである。男の方はちょっと残念に思っているかもしれないが……いや、でもあの野球部、無駄にマネージャーが可愛かったからな……多分、高校野球であの成績ってことは高校ドラフトでは流石に指名されてないし、野球続けてるってのは大学野球やろね。彼の結果が出るのはきっと4年後。さて、星野さんはその頃どうなっているやら……。

 今週のポイント:遠慮なく夏休みのメモリーでノロケる愛ちゃん無敵。あと、エンディングのたいちょーバージョン、本当に「男役」っぽさが強い。

 

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 スケスケよ、第7話。ダメだ、毎回愛ちゃんのポンコツプレイが楽しくてしょうがねぇや。今回のメインはそこじゃないんだけどな。それにしたって素直バージョンが解禁された愛ちゃんは可愛い。

 さらさと歌舞伎の関係性。もともと面倒臭いことがあったんだろうな、ということはこれまでも匂わされてたが、改めて久保田民絵ボイスのばあちゃんから怒鳴られるとトラウマになっちゃうよ、ということがよく分かる事実が明かされた。まぁ、歌舞伎の舞台が女人禁制ってのはみんな分かってることだからね……とはいえ、幼少期にいきなりあんなん言われたら、そりゃ幼女じゃなくても泣くわな。そして、いきなりそんなことで可愛い孫娘をボロクソにされたらじいちゃんもキレるわな。小さな男の子のほんのちょっとの気紛れが、その後10年以上にもわたって2人を悩ませる事件に導いてしまうとは、なんとも罪なものである。でもまぁ、若さゆえの過ちってのはそういうもんだけどね。

 ある程度大きくなったさらさと暁也。2人共あの頃のような子供ではないので、自分たちが目指すべきもの、やるべきことはちゃんと分かっていて前を見ながら進んでいるはず。ただ、残念ながらさらさはちょいとそのあたりの考えが足りなかったようで、持って生まれた才覚に寄りかかっていたこともあり、初めて紅華でぶち当たった壁にお悩み中。どうなんだろ、歌舞伎だって「とにかく先人を真似ろ」という教えばかりではないとは思うのだが……ジャンルは違えど、日本にだって昔から守破離って教えがあるわけでね。多分、さらさは本人も言っていた通り、まだ「守」の段階を徹底すべき幼少期に歌舞伎から離れてしまったこともあり、その当時の「完璧にコピーすれば絶賛される」という記憶ばかりが残っていたのだろう。そして、紅華の1年目は徹底して座学で基礎を詰めっこむってのも先週先生が言っていたことなので、これまでの数ヶ月は、そんなさらさの「完璧な基礎」だけを見て、誰もそこに疑問は挟まなかった。この度、皮肉なことにさらさの希望もあって行われた実技で化けの皮が剥がれてしまったという。

 でもまぁ、これくらいのことでぽっきり折れるほど殊勝な子でもあるまい。隣には鉄面皮の愛ちゃんもいてくれることだし、まだまだ先の長い学園生活の中で、さらさも自分なりの舞台を探していくことになるのだろう。……で、これから毎回帰省のたびに愛ちゃんとセットで帰ってくるんでしょうかね? ちなみに、今作の新幹線は色々と作りがおかしかったです(鉄オタか)。

 

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 愛ちゃんほんとにいいタマだな、第6話。今回新たに「馬鹿」というステータスが付与されたわけだが……振り返ってみれば前回時点あたりでだいぶおバカだった気もする。

 さらさと愛ちゃんの馴れ初めが片付き、前回あたりから予科生の1人1人にスポットを当てつつ2人の周りの世界を広げていく展開になっている。今回は実技のために強引に分けられたグループというくくりが生まれて新たに2名のクラスメイトを取り扱うことに。これまで何となく「さらさっていまだにクラスの中で浮いてるんとちゃうやろな?」という心配があったのだが、流石に入学4ヶ月も経ってるとクラスメイトとも打ち解けているみたいでちょっとホッとした。特にいいんちょキャラの杉本さんあたりとは、ともすれば鼻摘まみものとして忌避されそうなところだったが、いつのまにやらDVDを気軽に貸してもらえるくらいの間柄にはなっている様子。ついでに愛ちゃんの方も、キャラは一切曲げていないとは思うのだが「ならっちはこれでしょうがないよね」みたいな感じでクラスからも許容されているようだ。やっぱり選ばれし者のみが集まる学園であるから、多少の変人が集まっててもみんな慣れてしまうものなのね。

 というわけで、今回のチームメイトは「家族代々ヅカ系」というプレッシャーを背負う星野さん、そしていつも画面を賑やかしていた双子の片割れ。正直、現時点ではまだ姉なのか妹なのかもよく分からない。こうしてスポットが当たるキャラが2人いたわけだが、1話の中で一気に新たな側面に2つ切り込んでるのでちょい性急な感じはあったかな。双子の方はまだ問題の匂わせ程度だったけど、星野さんの方は彼女の悩みが出て解決されるまで一気に進んじゃったし。まぁ、そこに絡んできたのが単刀直入待った無しの愛ちゃんだったので、彼女のパワーでどうにかなってしまった感はあるのだけども。星野さんみたいなタイプは、膝付き合わせて接したらすごくいい友達になってくれそうよね。愛ちゃんとさらさの両方に欠けている「宝塚演劇の伝統と基盤」みたいな部分を一番フォローしてくれそうな人材でもあるしね。

 そして、そんな面々の考える「演劇」というのは全部別々な方向を向いているのでチームとしてちぐはぐになってしまっているというのは面白い部分。愛ちゃんのブレない姿勢と、「JPXの時はこうだったんですよ」とはっきり言えるようになった成長は注目に値する。彼女はもともと自分のアイドルだった過去に対しては妙な引け目を持っていたはずで、こうして堂々とアイドル時代の経験から意見が言えるようになっているのはそれだけで成長だろう。そして、成長でも何でもなく、一気にステップアップして「覚醒」してしまうさらさの方は……なるほどね、現時点での彼女は、他者からキャラクターの解釈をもらってくる憑依型の舞台装置というわけか。凄まじい才能なのは間違いなかろうが、さて、それは舞台に上がる動機としてどうなのかと。こうしてチームに「天才型」が2人並んでいるのに、それぞれの抱える問題が全く異なるってのは面白そう。さらさはおそらく初めてぶつかる壁になるのだろうが……さて、どう乗り越えたものか。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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