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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 やめてくれ、その話は俺にキく、第15話。本当に……効く……。

 トレーナー要素はあんまりなく、「ペットと人生」を考えさせられるお話。まぁ、ペット云々以前に熟年離婚についても考えさせられるわけだが、そこに関しては今回の主人公である小山田さんが奥さんにどんなことをしてきたのかがはっきりは分からないのでなんとも言えない。ただこの短い時間で「時間の感覚も定かでないくらいに家族を蔑ろにしてしまったかもしれない」という気づきを一番ショッキングな方法で提示してくるのは割とエグい。まさかこのアニメ、この展開でホラー作品みたいな演出になるとは思わないじゃん。

 幸いにして(???)当方は蔑ろにする家族すら存在しないので数十年後(もしくは数年後)に孤独死確定の身の上なのだが、そんな人間からすると今回の「ただ死を待つのみ」という「老い」にフォーカスした話の怖いこと怖いこと。老化は誰にも分け隔てなく平等に訪れる現象であり、ただ向かう死を恐れるのではなく、それまでの生に価値を見出すべきである。こちとら死ぬことは多分そこまで忌避していないのだが、やはり最後に向かうべきルートがゴール以外の部分でも大概「孤独」であるというのはキツい現実。そして、そんな現実を少しでも優しくしてくれるペットの存在が、今回の小山田さんには更なる試練を与えるわけだ。

 「ペットとの別離」も動物を飼う上では絶対に避けられないテーマであり、私だって過去に何度も何度も辛い思いをしている。「もう二度とペットなんて飼うもんか」と思いつつも、それでも飼いたくなってしょうがないという業の深い状態を続けるのが人間だ。ただ、今回の小山田さんの場合はおそらくそうした輪廻に囚われているわけではなく、愛犬のリボンが最後の伴侶となるだろうことは想像に難くない。「おじいさん」というほどの年齢でもなさそうな小山田さんにとって、リボン亡き後の人生は更なる孤独を想起させて恐ろしいものに違いないが、せめてその孤独と戦うための手立てを増やすべく、リボンとの余生を精一杯生きようというのが今回のお話だった。年老いたペット、「もういつお別れしてもおかしくないんだよな……」と覚悟する時間を与えてくれる部分は優しいよね。うちの愛猫も、ヨレヨレになってからも数年生き続けて希望を与えてくれたっけなぁ……。ペットの寿命が伸びている社会、とても優しい。

 今回のお話の丹羽は「そうだよね、ペットが死ぬの辛いよね。俺だってウルソンが死んだら正気じゃいられない」って単なる頷きボットになってただけなんだけど、そんな彼が与えてくれた豆知識は「大型犬の方が実は寿命が短い」。こないだもどっかで同じこと言ってたけど、これって結構意外よね。普通、サイズの大きい生き物の方が寿命が長いってのが生物学的なセオリーだからさ。「ゾウの時間 ネズミの時間」ってやつだ。でもまぁ、犬の大小ってのはそこまで生物学的な差ではなく、純粋にでかい犬の方が負担が大きいってことなのかしらね。でも、そこまで言われても「室内飼いのゆっくりとした優しい大型犬」との老後の生活はちょっと憧れる部分はある。あんだけのサイズなら存在感抜群なので寂しさはだいぶ和らぐだろうし……。犬、飼おうかな……(何も学んでない)

 
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 永劫のクライマックス、第17話。このアニメは「決着」とか「小休止」とかいう概念を知らんのか。前回がフル回転だった分、今回は作画部分でちょっと省エネしてる感はあったが……。

 タラちゃんの最期。前回の一撃で瞬殺だったかと思われたタラちゃんだったが、あの一撃はほぼ五分の撃ち合いでその後のフォロースルーからの姫様チームユニゾンアタック、そして迫るラグナがフィニッシュブロー。武に生き、武に殉じた男、その最期を看取るのはサブタイトル通りの「戦友」、ゾラさんである。このタラちゃんゾラさんの友情物語が実に切なく、毎度のことながら「どっちが主人公サイドなんだろう……」みたいな感情に襲われる。別にタラちゃんゾラさんのバックグラウンドなんてほとんど語られてもいないのだから感情移入する余地なんてないはずなんだけど、血族に入る前の2人が本当に互いをリスペクトしあういい関係だったんだろうなぁ、ってなんとなく思っちゃうのよね。ゾラさんはまだ分からんけど、タラちゃんは多分ずっといい奴だったんだろうし。それはゾラさんの反応を見ても明らかで。こんなにも「死んでほしくない!」って思われる強兵が死ぬお話、なんて残酷なんだ。

 そして、そんなタラちゃんの意思を尊重すべく、一見すると無情な決断を下すゾラ。しかしそれが最もタラちゃんのためであることが分かっているという美しい友情。武人・タラテクトラは最後の力を振り絞って兵団の全てを巻き込もうと目論む。そして、今度はそれが逆サイドであるラグナ・スターリアの関係性を促進させる。ラグナの圧倒的な力をサポートしきれずに悔しがる銀器姫。しかしそんな「罵倒」を受けても挫けないのが彼女のいいところで、ラグナが掴む剣に力を与え、絶対に強者に対して遅れを取らないと気を吐く。この2人の関係性も「友情」であるとするなら、間違いなく「戦友」どうしであるのだ。まぁ、姫様の方が最終的に「友人」で終わりたいのかどうかは分からんけど、彼女の持つ「ツンデレ」を超えた「ツン姫」ムーブがとてもとても強いので……出来ればラグナもその辺はしっかり考慮して欲しい。

 実際のところ、今回のラグナの心中の変化って今までになかった動きだったような気がする。これまでのラグナは人間関係というものに凄まじく疎く、クリムゾンという畜生に引きずり回された影響もあり、人を人と見ての関係構築をほとんど行わなかった。唯一無二の関係性だったレオですら「弱さ」を理由に切り捨てたし、シンとは「戦友」になろうとしてまだまだ失敗してる状態。そんな中、ついに姫からの助力については「この人は強いなぁ」と感心し、その先にある関係性までを思い描くことが出来た。さらに、姫の方もなんの因果か「未来のラグナ像」が見えてしまい、互いにもう切り捨てられない強い強い繋がりを感じている。ようやく、ほんとにようやく、この世界にもラブの要素が生まれるのか……。

 と思ったらクビチョンパだもんよ。まぁ、ラストの謎の展開を見る限りでは死んでないんだろうけど……絶対に「勝利の達成感」みたいなものを味わわせてくれない作品。さぁ、ここで来てしまったぞ、最強最悪ウォルテカムイ。彼がこのタイミングで来たのって、ゾラさん目線で既に転移魔法陣が起動しているのでここからカウンターでティアのところにラグナを飛ばすっていう戦略を取られる心配が無いって判断したからなんだろうか。それとも単なるカムイの独断専行か。まぁ、なんにせよ久しぶりに愛しいアルテマティア様の勇姿が見られてよかったです。

 「流石にどう足掻いても詰み盤面じゃん……」って思ったけど、まだまだトリッキーな展開は終わらない。俺ら(とスライム先輩)は指をくわえて見ているしかないのだ……

 
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 依頼人プリキュア数がさらに更新、第14話。現在、プリキュアは総勢78人いるらしいですが(諸説あり)、流石にこの頻度でプリキュアが登場するのは偶然とは思えないのですが……。偶然だぞ。ハトプリ勢から2名参加したのでサンシャインも出てこないかなー。

 今回は割と初心にかえって「依頼人が来る→解決する」というオーソドックスなパターン。そして、我々視聴者もちゃんと丹羽の指導で学習しているので、ちゃんと冒頭の相談のあたりで「なるほどそういう問題なのだな」と察することができた。いまだに「犬が可哀想で〜」みたいなことから肩入れしちゃってる佐村は丹羽の下で何を学んでいるのかと思わんではないが、まぁ、そうしてペットに寄り添おうとする姿勢を崩さないのが佐村のいいところなのかもしれない。

 今回の問題は、いわば「忠犬ハチ公問題」。飼い主の死後、仏前を動かなくなった犬が日に日に弱っているという、古来より犬の物語としては美談として語られることの多い類型である。ハチ公のお話ってのは、そりゃ幼い頃に聞いて誰しも涙したものだろうが、大人になってみると「実はハチ公像の除幕式にはハチ公本人も参加していた」みたいな身も蓋も無いトリビアが入ってきたりして、案外その下地は今回のエピソードに繋がるような人間のエゴが入り混じっているものなのかもしれないと思わせる。どこまで行っても、結局は丹羽の言っていた「仏壇なんて犬にとっては単なる木の箱」が真理ですからね。

 ただ、きちんとエピローグ部分でフォローしていた通り、だからって犬と人の友情が無いなんて薄情なことを伝えるわけではなく、犬はきちんと人のことを識別し、愛情を持って接してくれているし、もしかしたら「死」の何かしらを感じとることもあるかもしれないが、そのことと「仏壇から離れない」といった個別の行動の原理はまた違っているという話である。基本的に「コマンド」という動機づけで物事を説明してくれる本作の軸は非常にわかりやすい。まぁ、これだってもしかしたら何かしらの欺瞞を含んだ誤った考え方である可能性は残っているので過信は禁物だが、そうして常に「人と犬とは」ということを真面目に考え続けることが重要だということなのだろう。

 でも、こうして見てるとやっぱり犬って健気よねぇ。死を悼むかどうかは別にしても、飼い主から「命じられた」からこそ我が身を犠牲にしてその願いに応えていたってのは間違いない事実だもんね。やはりそうして考えれば犬の幸せは本当に飼い主にかかっているのだな……。全国の飼い主の皆さん、犬より早く死んではいけないよ(そういうことではない)。

 
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 死闘熱闘大激闘! 第16話! いいねぇ、こういう理屈抜きの血と汗と泥にまみれた大戦争ってのはそれだけで盛り上がる。まぁ、その中であり得ないくらいの命がザクザク失われていることは気にしないことにして。

 驚くべきは、こんだけ凄まじい盛り上がりを見せているというのに、主人公2人はホントに大したことしてないという部分。1人はありえんほどにみっともない断末魔の走馬灯を見ながら何度目か分からない死を迎えたし、もう1人はまともな言葉すら喋れない状態でただ走ってるだけだった(まぁ、ラグナは彼なりに頑張ってんだけどさ)。しかし、そんな2人などいなくてもなんの問題もない。今回の主役は間違いなく銀器姫、そしてオルトゾラの2人。

 策謀を巡らせるタイプの2人の頂上決戦。ここまでは「クズ」ことクリムゾンの意思も大いに介在していたためにその景色が混沌としていたが、余計なクズが排除されて互いの信念が見通しやすくなったことにより、残された策の数と気合いがものをいう勝負へ。まず、クリムゾンが退場したことで(まぁ、奴が残ってたとしても)当初の予定通りの転送陣は敷くことができず、姫側はなんとかしてゾラ・タラコンビに力で押し勝つ必要が出てきた。そこで兵隊長の彼に頑張って運搬してもらい、跳躍も駆使してなんとかゾラの喉元まで。もちろんそんな状態は想定していたゾラは待ち構えて設置型の罠で迎え撃とうとしたが、ここで姫が用意した奇策その1が刺さる。今までどこにいたんだアサシンちゃん。確かにここ最近姿を見ていなかったが……まさかそんな重要な任務を易々とこなしていようとは。こうしてみるとゾラのあの目の数も大したことなかったのかも……。

 ここでゾラの計画が1つ狂う。しかしまぁ、頭と心臓を潰されたくらいで終わる竜族じゃない。だいぶ意識にトラブルはあったようだが、相手の思惑を超えて生存・復活。さらにここに「ボルギウスの胎動」というよく分からんトラブルが噛み合い、人・竜のどちらにも甚大な被害を与えたという。このトラブルがどっちに有利に転んだかは定かじゃないが、なんとかゾラさんが一方的に丸め込まれる事態は回避。ちょっと冷静になれたはずだったのだが……今度は「竜族は元々ヒトだった」という要素がゾラの足を引っ張る。いや、これこそが彼の本懐だったのだろうか。銀器姫の持つあまりのカリスマは竜の身に堕ちたはずのゾラの眼をも焼き、思い出を炙り出す。一目見てしまった時点で「殺したくない」と思わせるあたり、我らが銀器姫も翼の血主に負けていないではないか。

 タラちゃんが頑張っている手前、どうにか姫を亡き者にしなければと訴える理性と、それでもなお殺したくないと訴える彼のうちなる感情。そのぶつかり合う折衷案が「姫を血族に招き入れる」というもので、ゾラさんからしたら自分の身の上にも重なるのでさぞかし名案にも見えたかもしれないが、人間サイドからしたらそのお返事は「クソ食らえ」。姫さんもガラの悪い部下たちも、ゾラの一時の気の迷いを利用したどさくさで盤面を掻き回し、姫がこれまでためにためて温存しておいた最後の元気玉は、なんとまさかのタラちゃんへ向けて。流石のゾラさんもこればかりは想定していなかったようだ。確かにここでタラちゃんを失ってしまうと、ラグナたち狂犬トリオが解放されてゾラに一気に傾れ込むことになるのか。最後の最後まで粘り、(クリムゾンからの入れ知恵なのが癪だが)敵将の弱みをフル活用した姫様に軍配が上がりそうである。まぁ、最後の最後、盟友・タラちゃんを屠られた時にゾラさんがどんな気持ちになるかがまだ分からないが……「かつての君主」に揺れてしまったゾラ、「今の盟友」とどちらの方が感情のトリガーを強く刺激するんだろう。

 それにしても今回の姫様は実に勇ましくて最高にイカす女だった。日高里菜、こんな声もガンガン出せるのやっぱすごいな。

 
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 犬の匂いを嗅ぐ至福、わかりみ、第13話。あれなんなんだろね、僕の場合は「猫の匂い」の記憶が強いんだけど、獣臭って臭いのにかいじゃうとこあるよね。まぁ、猫は毎日ちゃんとお手入れしてて清潔ですからね!

 なんか感想書くのずいぶん久しぶりだった。番組感想・新番チェック期にちょっと飛ばしてしまっていたのだが、その間には1クール目の締めとして元カノ編とかがあったりした。元カノ編はこれまでの登場人物の中でも一番動物に対する理解と愛情が無い奴が依頼人だったせいでずいぶんストレスがたまったもんである。あいつが簡単に犬を2匹も買えてしまっている現代日本のペット事情はもう少し考えた方がいいのかもしれん。ただ、そんな元カノに対してはサイコパスみがある佐村がガチでぶつかったために一応は円満解決にたどりつくことができた。そりゃね、あれだけのことをしでかしておいて「じゃぁヨリを戻しましょう」っていう展開だったら誰も納得しないからね。「ペットの扱いについて改心したし、これまで散々な扱いをしてきた佐村へは思慕の情を持ったが、今更復縁を迫られてももう遅い」というザマァ展開が良い落とし所だったんじゃなかろうか。

 で、そんなダメ飼い主の話があったせいかどうかはわからないが、この度の依頼人は珍しく人格にも家庭環境にも一切問題がない人(残念ながらCVはプリキュアではなかったが)。純粋にペットを愛しているのだが、肝心の犬が元々捨て犬だったことや、多分最初に当てたトリマーとの相性が悪かったことなどが重なったのだろう、なかなか修正の難しい状態になってしまっていた。そして、そこで見せつけられるのがトリマー・トレーナーのお見事な連携。今回はそれに獣医も加わり、「ペット業界で働く専門家って、みんなすごいんだぜ」というだいぶ分かりやすいプロパガンダみたいなお話。でもまぁ、言ってることは多分本当なので見てる側は「ほへー」って感心して見守るだけである。

 考えてみりゃ、ドッグトレーナーアニメってのはなかなかのワンパターンだということがここまでくるとなんとなく見えてきて、症状や環境はどのペットも全部違うので大変そうに見えるが、トレーナーがやることって、ただひたすらに条件付けと習慣の構築。そのためには基本的に報酬系を活用することになるので、実は丹羽がやっているトレーニング自体は、最初から今回までそこまで大きな差はないのだ。アニメにしてもワンパタに陥ってしまう危険性があるはずなのだが、それにもかかわらず「ほへー」と感心して見守ってしまうのは、やはり丹羽が優れたトレーナーであるということがちゃんと伝わってくるおかげ。そして、ちゃんと毎回なんらかの形で「なるほど、勉強になるなぁ」と思わせてくれる教育的な内容のおかげ。特に今回みたいにトレーナーやトリマーがやっている具体的な「処置」を事細かに見せてもらえると納得感が高いですね。ほんと、正確な知識と技術を持って、ただただ地道な反復を行うこと以外でペットとの関係性を深めることはできないんだよな。まぁ、当たり前っちゃぁ当たり前の話なんだけど。

 ちゃんとかける手間をかけてやればペットの問題の多くは解決できる。逆に言えば、ペットが問題を抱えているのはそのコストをかけてやらない飼い主の責任ということ。作中でも言われていた通り「別に犬のことを何も知らないとしてもそれ自体は恥ずかしいことじゃない。今から学んでいけばいい」のだけれど、現代社会では飼い始める前にその辺のレクチャーしてくれるところも増えているみたいだし、昔よりもペットに住みやすい世界になっていると信じたいですね。

 
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 クソ野郎VSクソ野郎、第15話。やっぱり今作は下衆野郎を描いている時が一番活き活きしている。そしてキャラの大半が下衆野郎なので、つまりはだいたい活き活きしている。

 満身創痍だったラグナが気合いを入れてなんとか復活。全然噛み合ってる感はないが、全部自分で片付けようとしていたラグナがなんとかここまで持ち直し、「未来の自分」への歩み寄りを見せたきっかけとなったのは必死についてきたシン・カトラスのおかげといえばおかげ。「新たな仲間の力で主人公がちょっとだけ友情を覚える」……みたいな綺麗な形ではないかもしれないが、とりあえず少しだけ成長できた。ラグナの場合はおっちゃんが言ってたように「成長する」というよりも「元々持ち合わせた潜在力に寄せていく」っていう方向性なんだろうけども。そして、その無茶苦茶なスペックには流石のオルト・ゾラも舌を巻く。これまでどんだけ対策されても余裕を見せていたゾラちゃんだったが、今回ばかりは流石に焦りをあらわにした。そんな彼の状態に盟友・タラちゃんも心配そう。それでも直接口に出して文句を言わないあたりはタラちゃんの優しさなのかもしれないが、その隔たりが壊滅的なダメージにならないといいのだが。

 今回、あらためて気づいたことが2点あって、そのうち1点はもしかしたら単なる勘違いかもしれない思いつきなのだが、もしかしてラグナの「過去回帰」の能力ってアルテマティア様由来なんじゃないか? 彼が静止した時間の中でわずかでも動くことができたのは、未来でアルテマティアの血を受けて血族にさせられたことに由来している。であるならば、彼が「時間を戻して過去へ遡ってきた」理由ももしかしたらティアちゃんの能力が原因なんじゃなかろうか。……だとしたらほんとにティア様がかわいそ過ぎるな……全部自分で巻いたタネなんだけど、「未来の自分」じゃどうしようもねぇし。まぁ、ほんとかどうかは知らんけど。とりあえず「なんてタイムリープできるんだよ」っていうなろう系にありがちなツッコミについて、一応今作では答えらしきものが見出せた気がする。

 もう1点気づいたことがあるのだが、それはもう1局の戦線に関係する。もちろん、クリムゾンのことだ。銀器姫が倒れて絶体絶命の騎士団。ここで一発逆転の手を打ち出してアルテマティア成龍を返り討ちにしてみせたのが前回のクリムゾンの活躍だったわけだが、そこから「よぉし! 反撃の狼煙だ!」とならずに常に斜め下の戦略をとってくれるのがクリムゾンらしさ。フーさんはいきなりの裏切りにてんてこ舞いだし、村瀬ボイスで性別不詳の相手に蹂躙されっぱなし。クリムゾンはオルト・ゾラのすべての行動原理を読み切った上で最善(最悪)の下衆戦略をとっており、その狙いは彼の完璧な頭脳の中ではすべてうまくいくはずだった。しかしそこで更なるどんでん返し。フーさんと技術班のおっぱいは兄妹(?)だったとかよくわからん設定が飛び出し、さらにフーさん同様に想定外の魔力量を秘めた爆弾だった。意図せずそれに触れてしまったクリムゾンは文字通りぶっ飛ばされてしまって全ての計算が狂う(多分、これによってさらにゾラさんの計算も狂わされるだろうが)。戦局はますます読めなくなった。

 気づいたことってのは作品内部の話じゃなくて、「そうか、この作品ってクリムゾンが酷い目にあうのが楽しいのか」ということ。普通の作品って、「正義チームをピンチに陥れる悪役」を打ち砕いた時にスカッとするのがカタルシスになるわけだが、「正義チームをピンチに陥れる悪役」って、1つの物語にそうそう頻繁に出てくるもんじゃない。悪の規模がデカければそれだけにカタルシスも大きくなるわけだが、ラスボス戦ばかりを繰り返すわけにもいかないし、山場ってのはそんなにたくさん出てこないものだ。しかし今作の場合、常に隣に「最低最悪、ほぼ作中最強の能力を持つ極悪畜生野郎」がおり、こいつが期待を裏切らずにクソムーブを常にかましてくれるおかげで、敵だろうが味方だろうが、こいつの思惑をぶっ壊すことでいちいちスカッと体験ができるのである。今回の一件だって、騎士団の戦況を考えれば別になんの解決にもなっていない(むしろクリムゾンが退場したら不利ですらある)のだが、それでもどこかでスカッと感が味わえる。これが、今作の気持ちよさの1つの原動力なのだな、ということになんか納得がいった。もちろん、そのためには何回酷い目にあってもクリムゾンが株を下げないという厳しい条件が必要になるわけだが……ごめん、ちょっと下がってるかも。まぁでも、今のところは気持ちよさの方が勝ってるよな。

 でも今回一番面白かったのは、よりによってデブの成竜の特殊能力が「機動力を活かした不意打ち」だったことです。お前はデブであれよ。

 
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 相変わらずのコテコテ、第14話。新番チェックがしんどくて1週休んでしまったが、後半クールも頑張っていきましょ。

 2クールアニメは中盤13話目に盛り上がりを1回用意するのが常なのでそこからラストに向けて1回中だるみすることもよくあるのだが、今作に限っては心配ご無用。毎度残念なくらいにクライマックスで胸焼けがしそうだ。特に今回は作中では初の大規模戦闘ということで展開にしろ映像にしろ色々と大変だ。そもそもが「圧倒的戦力を誇る竜を前に絶望的な戦いを強いられる人類」を描いた進撃系作品なのだから、その竜が大挙して押し寄せてきているだけでも大変だというのに、その竜たちがなんと、過去に倒したものも含めて上位竜の能力をコピーしたとんでもチームだってんだから……それって普通ならラスボス前とかにやる展開ちゃうんかい。まぁ、流石に成竜の実力は上位竜ほどではなかったようだが……それでも雑魚を含めた集団戦闘の中に時止め系能力者が混ざってるの意味わからなくないか?

 前回時点でラグナが(一応は)タラテクトラに敗北。銀器姫も策がちゃっちゃと看破されてあっという間に絶体絶命だったはずなのだが、銀装兵団は意外に層も厚いしタフネスも高い。いや、メガネはもう絶望してたけどね。メガネじゃなくなってたしね。そこだけは完敗モードだったんだけど、もう1枚のジョーカー、クリムゾンが残っていた。アルテマティア様の能力を授かった成竜がなぜかクリムゾンに血種の気配を感じ取ったのって、単にクリムゾンが上位に位置する竜だったからなのか、彼の成り立ちについての伏線なのか。まぁ、後者でしょうけど、その辺は今考えてもしゃーないな。クリムゾン、王都決戦の時はビデオ検証とかでアルテマティアの能力の詳細を分析してたはずなのに、すでに対策兵器を準備してたのはあまりにも周到すぎるよな。まぁ、どういう理屈で対策出来てたかはよく分からないんだけどさ。「太陽光を浴び続ける」って言ってたけど、現実世界と同じ物理法則で成り立っているとしたら、時を止めたら光子も動きを止められてるはずなので「焼かれ続ける」ことはないはずなのだけどね。ただ、それを言い出すとそもそも止まった時の中では何も見えないとか、息もできないとか、空気圧がなくて即死するとか色んな矛盾が生じてしまうのであんまり難しくは考えず「さすがクリムゾン様だァ!」と群衆Aと同じ気持ちで盛り上がっておくのが吉。時止め対策なんで真剣に考えてもどーせ承太郎がワンパン入れれば終わりである。

 そうしてクリムゾンが周到さを見せると同時に下衆さもたっぷりと披露。何故か知らんが兵団の中でクリムゾンの被害に遭うのは主にメガネの役目なんだよな……やっぱ一番の常識人を狙うのが手っ取り早いってわかってやってるんだろうな。もう1人のクリムゾン被害者である関西弁学者の兄ちゃん(フーさん)はここにきて一応位持ちだったらしい竜をワンパンで退けるという活躍を見せている。彼もまた底が見えない不思議な人物ではあるが……今後どさくさで味方に殺されないことを祈るばかり。

 そうして局所的な戦闘では押しつ押されつのギリギリの展開。しかし物量で勝る竜軍がいよいよ銀器姫に一太刀を浴びせ、司令官を欠いた兵団は万事休したかに見えたが……まだ動けますよラグナさん。どうやらこの大ピンチに未来の記憶がいい具合に刺激されたようである。そういや「ラグナの周りの人間はみんな死ぬ」とかいう初期設定(というか1話目での愚痴)もあったっけなぁ。レオがいなくなった現状、割とどうでもいい設定ではあったのだが、そりゃラグナの精神には影響を与え続けてはいたんだね。「死なないやつ」から離れて戦っているからには、そこで何かしらの安寧を見出す必要はあるなぁ。さて、あとはオルト・ゾラとの読み合いの結末。まだタラちゃんも元気ではあるんだが、ここから人間サイドが巻き返すきっかけはやっぱりラグナなんですかねぇ。

 


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 今のところ一番エグいのはサクナ、第11話。やっぱこいつの能力だけどうにも基準がおかしい。ついでに人格もおかしいので掛け算で最強の殲滅兵器と化してるのはコマリにとっては助かる部分だが……。

 序盤はまだほわほわした空気が残っていたが終盤では一気にシリアスへ。まぁ、シリアスな戦争といってもどうせ魔核で復活するはずだからどこまでいっても茶番でしかないのだが……一応魔核による復活まではタイムラグがあるようなので、その間に要所へ進軍されて制圧されたら戦争には負けたっていう扱いになるのかしらね。「Helck」の翼の軍勢はいくら殺されてもコンテニューし放題だったことから最強と恐れられていたわけだが、今作はどこの国も全部最強という収拾がつかない状況である。あれ、でもヴィルは「魔核の力で治りました」って言ってたから、回復にも個人差ってあるのかしら。だとしたらタイムリミットもよく分からなくなってきたな。

 まぁ、とにかくムルナイトは侵攻を受けている。攻めているのはゲラアルカという国で、一気に天照楽土と2国を攻め落とそうとしているらしいが、これまでの歴史で均衡を保ちつつ仲良く喧嘩してきた国同士の関係性が、ここで今更大きく動くことがあるもんかね。一応秘密兵器があるらしいのだが……秘密の多さでは絶対に吸血鬼軍団の方が優ってるよな……。

 サクナによる無双状態に加え、いつの間にやらなんか分かんないけど全面的に協力してくれる仮面の人、それに毎度お馴染みコマリ親衛隊など単純な武力ではコマリ側に不足はない。ただ、岡本ボイスのヤンキーはどうやら単騎でも強かったらしく、なみいる軍勢を押し除けて、さらに秘策である「スパイメイド」を発動。てっきりお友達かと思っていたネリアのところのメイドさんは実は裏切り者だったのだ! ……もうちょいタメがあってから明かされる事実だとびっくりもあったんだろうけど、まだメイドたちが出てきて2話しかたってないから……あんまりびっくり要素でもないな。話数の関係だろうけど、展開が露骨に巻き気味なのは伝わってくるのでその辺はちょい勿体無い。その分、コマリ様の激昂シーンなどは表情芝居の作画が丁寧に作られているのでそこは素敵ポイントですね。コマリ様、やっぱりこういうシーンだと真っ直ぐな少年漫画の主人公みたいになるんだよなぁ……この心根を持った人が普段は引きこもり志望ってのがよく分からんわ。

 ちなみにコマリ様のポテンシャルは過去に実母からの太鼓判を押されていたことが判明。そして実母がCV川澄綾子であることも判明。そりゃぁ強い家系だろうよ。「4人兄弟」という意外な事実も明かされたが、今後コマリの兄弟が登場する機会はあるんだろうか。……1クール作品なら次回が最終回……か? 1回万策しちゃったせいで年跨ぎます。

 
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 なんか色々丸め込まれたー! 最終話! 足りてるところも足りてないところもあるが、どっちかっていうと足りないところ多め!

 さぁ、最終話の前には数々の課題が山積していたわけだが、それぞれがどのように解決したのかを見ていこう。まず、一応納得できる部門から上げていくと、「時野谷家の兄妹関係」について。お約束の「ホームランを打ったら手術を受けるんだ」論法を極限まで煮詰めてしまった瞬と美桜。しかし、FOXONEの窮地を見守っていた美桜ちゃんは我慢が出来ずに、結論が出る前に思わず立ち上がってしまった。つまり「勝った→立て!」というルートを想定していたにもかかわらず「立った!→勝て!」という逆転現象が起こった状態。でもまぁ、事前に美桜の足については心因性のものだとは言われていたし、こうして美桜が火事場のクソ力で立ち上がったのも瞬がやぶれかぶれで変な約束をしたおかげでもある。最終的には「兄妹愛の勝利だ!」という結論で納得するべきところだ。

 やや納得しづらいが今更しょうがない部門は、「プロリーグ入りをかけたゲームの結果」。絶対に勝てないと思っていたSleeping Owlに勝利したわけだが、勝てた理由は「なんとなくの根性論」。これもまぁ、やるせなくはあるのだが……そもそもこの作品世界におけるゲームの勝敗要因は今までもよく分かっていなかったので、今更そこに説得力を持たせろと言うのも無理な話だろう。「美桜が立ったんだから勝て」と「悠宇が正体明かしたんだから勝て」という2つのブーストがかかった状態なので、アドレナリンが出まくって普段ならありえないぐらいの実力を発揮したということで一応は飲み込むしかないだろう。まぁ、今作で最終戦負けて終わるとは誰も考えてないわけだし、その辺も文句はない。負けたくせにドヤ顔のままで退場しやがったROXはちょっとムカつくけどな。今後、瞬はプロゲーマーとして活動していくことになるのだろうが、どこに行ってもストーカーのように様子を伺っているROXがいるかと思うと前途多難である。

 納得できないことの1つ目は「悠宇の身バレ、なんとかなった説」。いやまぁ、イメージ戦略なんてものは水ものでしかないのだし、「やってみたら案外ウケました」は別におかしな展開ではないのだが……こんだけあっさりとプロゲーマーの悠宇が受け入れられる展開になっちゃうと、今まであんなに必死で隠そうとしてたマネージャーさんがアホみたいじゃないですか。ず〜〜〜っと大人の正しさを訴え続け、「悠宇にとってはマネージャーさんの言うことを聞いた方がいいんやろな」と思ってたのに、いざ裏切ったら「別に問題ありませんでした」って、なんかめっちゃ無能に見えて可哀想。あんだけ強引にチームを壊そうとしていたのに、そこから手のひらクルーでマネジメントまで提案してくる尻の軽さもいかがなものか。いや、これが大人の世界なのかもしれないが……だいぶ肩透かし。

 そして一番納得できないふざけんな要素は、「どうみてもマクロスFの最終回やんけ」という、希と悠宇の三角関係未解決問題。「お前たちが俺の翼だ」じゃないが。そこは本命決めろよ。瞬にその気がなくても、結論出しとけよ。希姉ェはそれでいいんか。なんならラストシーンの写真では美桜ちゃんが間に挟まったせいで、悠宇の方が瞬との距離が近かったがそれでよろしいのか? ……まぁ、彼らの青春はまだまだ続くわけで、ここで1人を袖にする意味もないのだろうが……どうせ悠宇はこの活動が知れ渡ったらファンから「チームメンバーと付き合ってるんやろ!」みたいな下衆の勘繰りを入れられるに決まってるし。……でもこのままいったら「はい、付き合ってますが、何か?」みたいなことを言っても許されるキャラになるまでマネジメントできそうだな……結局この世界で一番タフネス高いのって悠宇だったのかもしれない。

 そんでダネコが髪染めて陽キャに。……なんやそのオチ。どうでもええわ。

 

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