忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9]

 今週のシリガルマティア様も可愛かった、第11話。もう、マジでただの可愛い女の子になったなぁ……時操魔法を失ったことで血主としての尊厳も奪われてしまったのではないかと不安視していたのだが、ネビュリムやカムイさん以外の面々もみんな、彼女を全力で支えようとしてくれている。ダイナミック武人スタイルのタラテクトラさんもおっしゃっていたが、一度尊厳を奪われて最後に縋るべきたった1つの生きる意味、みんな手放す気はないのだろう。それだけに理屈抜きでつながっている素敵なチーム。ほんと、早くこの世界は人間が滅びれば良いのに。

 っていう視点で見てると色々と倒錯してしまうので、きちんと人間サイドの良さも追っていこう。なお、今回テロップが表示されたことによって今まで「銀気姫」だと思っていたスターリアが正確には「銀器姫」だということが判明した。これまでの表記が誤っていたことを正式に謝罪いたします(訂正はしない)。主人公が「銀気」の戦士で、ヒロインが「銀器」の姫。まぁ、良いカップリングなのかもしれません。いや、この2人がカップルになるとはとても思えないけど……前回時点で「ラグナが兵団の連中を見て『レオより強いかも』って言っちゃうのが寂しい」みたいな話をしたが、ラグナは何を見ても全部「レオと同じくらい強い」「レオくらいの年齢かな」とか全部基準がレオだったので、これはもうそういう愛情だと思ってむしろ喜ぶことにしました。そのうち「レオくらいの柔らかさかな」とか「レオみたいな匂いだ」とか言い出すかもしれません。

 銀器姫のキャラを強烈さ、素敵さについてはこれまで散々触れてきたが、その部下どもも全部いいタマ。戦士チームの脳筋ぶりや理屈抜きの姫への信頼も素敵だし、魔術師チームが単なるクソオタクでしかないあたりもかえって愉快。この世界の魔法も「竜が生み出した方法論の後追い」ということで、どこぞの世界のゾルトラークに近いものがあります。ただ、あっちの世界は人間も次々にオリジナルの魔法を生み出して雑多な魔法書を集めて回るマニアのエルフなんかが爆誕してるわけだが、こっちの世界はトレースに手一杯でまだまだ魔法についての技術革新は進んでいない様子。研究者たちに頑張ってもらう他ないのだが、連勤とキツすぎる納期に全員がヘタっているブラック企業。姫というカリスマ社長の力だけで、この状況を乗り越えることができるだろうか。なんか、よりにもよってそのカリスマにヒビが入るような事態になっている気もするが……。

 そして今回ピックアップされたのはヘンテコな血筋を持った双子ガンナー。単なる軽い連中かと思ったら存外へヴィーな生い立ちと設定が明かされ、スライム先輩じゃなくても冷や汗モノ。スライム先輩がけつあな確定してしまったわけだが、こんなことを幼い女の子たちに言わせてる時点でこの作品って(略)。スライム先輩の中の人、けつあな広げるキャラ多くないっすか(某脱獄主人公を思い出しながら)。

 そうして人類側が和気藹々と(??)戦争&逃走の準備を整える中、竜サイドも確実に結束を確認して作戦をまとめている。いつの間にやら半分に減ってしまったらしい上位竜の皆さん。ぶっちゃけ俺目線だと「そんなにいなくなったの!?」と驚きだが、最初に瞬殺された子安やデブも上位竜なのか。まぁ、下の方から順当に狩られた結果、実力もキャラも強めの連中が残り、そのアットホームな雰囲気にアルテマティア様も一安心。スパダリポジションのカムイを筆頭に、みんなのおかーさん、ファッションオネエのオルトゾラさん、「オデ、ツヨイ」くらいしか言わないような外見してるのにめちゃめちゃクレバーなタラテクトラさん、姫様の全般を支えてくれる爺や役の固定砲台ボルギウスさん、そして僕らの主人公ネビュリムさん。もう、これで麦わらの一味に引けを取らない最強チームである。負けるな血主様! 頑張れトラウマティア! キョドってる様子も全部可愛いぞ!

 

 Amazonアフィリンク

拍手

PR

 悠宇のマネージャーさんが戸松ってのは何かしらの含みを感じるよね、第10話。いや、別に含んでないだろうけども……ほら、中の人の繋がり的に、なんか。今回ようやく作中で「雨」に意味が生まれ(前回もだいぶ降ってたが)、もしかしたらミュージック「レイン」にも関係があるかもしれませんよ。ごめん、嘘。

 というわけで2週連続で雨が降ったアニメだが、実のところ先週までと比べると何かが進んだように見えて何も進んでないお話。まぁ、それだけどの局面も容易に選択できない岐路に立たされているという事実が浮き彫りになるわけだが。まず、時野谷家のゴタゴタについては完全に保留。瞬が美桜の苦しみを理解し、ROXの余計な口出しのせいでその問題の原因が自分にもあることを認識してしまったため、なんとかしたいのに何も言えないというヘタレ状態に突入。おかげで妹ちゃんも何も言わないけど、それを強く咎める人間がおらずに完全に宙ぶらりん。一応、ママさんがわざわざ店まで出向いてお礼をいったことで正式に「FOX ONEからのカンパ」が受け入れられた形にはなったが……正式になんらかの書類を交わしたわけでもなく、マジのマジで口約束での金の受け渡し。お母ちゃんがこれに飛び付いちゃったのは良いのか悪いのか……まぁ、幸いなことに渡してる側に1ミリも悪意はないので、ここから金銭トラブルに発展する可能性はないだろうけども。もし、美桜の症状が完全に心因性のものであることが判明し、わざわざ入院せずともリハビリが可能になったらお金が不要になる可能性もあるしね。現状で一番の問題は、ママンも金を受け取ったことで正式に瞬のゲーマーとしての活動を認めた形になり、ますます瞬が家にいる時間が短くなり、妹ちゃんのフラストレーションが溜まっていることだろう。瞬の方も、なんだかんだであんまり顔合わせたくないだろうしなぁ……。

 そして今回最も動いたのは悠宇をめぐる環境。まぁ、いつかはこうなる気はしていたわけだが、ついにマネージャーさんにバレてしまったため、歪な二足のわらじは存続危機。元々二足のわらじというよりも下駄と長靴みたいなチグハグな状態だったわけで、そりゃ芸能事務所のマネージャーさんに嗜められるのは致し方ないところ。ただ、マネージャーさんは悠宇のこれまでの活動にも寄り添ってくれていたようで、今回のことだって「なんで相談してくれなかったの」と言っていたことから、話せばわかる人かと思ったのだが……案外あっさりと強行手段に出てきちゃったな。まぁ、悠宇もそんなマネージャーさんの言いたいことは痛いほど分かっているようなので、どれだけ外圧をかけられようとも最終的には悠宇の決断次第ではあるのだが……今回突きつけられた問題は、なんと雨天中止という割と適当な理由でうやむやに。もちろん、彼女の問題は何一つ解決してないし、今後もFOX ONEでの活動を続けていけば、ますます世間的な注目を集めて身バレのリスクは高まるだろう。せめてあんなキャラで女優として売り出してなければ、バレても問題が大きくならなかったかもしれないのだが……まぁ、世の中にはゲーム配信から男がバレて云々する人とかもいっぱいいるからなぁ。絶対瞬のことは槍玉にあがるよなぁ。

 というわけで、今回一番怖かったのは完全潜伏を選んでじっと見てるだけの望姉ェでした。どうなんだろ。彼女の決断が最終局面での成否を分けそうな気もしてきたな。

 

 Amazonアフィリンク

拍手

 これがゾルトラークか……第22話。溜めに溜めてきたからこそのカタルシス。ようやく、僕らがみたいフィロメラが見られた!(いや、おっぱいのことではなくてね)

 ここが天王山と見て良いのだろうか(次回予告を見るとまだ一波乱ありそうにも見えたが)、とにかくババアとの直接対峙。Aパートは丁寧に婆さんの回想シーンが描かれ、彼女が禁書まで使って辿り着きたかった最終目的が明かされる。……なんかもう、色々と身勝手である。死に別れた息子との再会を望む気持ちも分からないではないが、息子が命を落とした遠因が自分自身にあることまで分かってフィロメラにこんな運命を背負わせたのだとするなら、流石に同情の余地はない。まぁ、幸いなことにそこまで「おばあちゃんも可哀想な人なんですよ……」みたいな同情を引くような回想シーンではなかったが、強いて婆さんを不憫に思う部分があるとすれば、やはり魔術師の家庭という歪んだ環境に生まれ育ってしまったことだろうか。彼女も若い時から自分の家での立ち位置に苦しんでおり、その結果として完成したのが現在の「自分も苦しんだんだし、息子を含めて血族は自分と同じように家の使命をまっとうしなければならぬ」という脅迫じみた執念。いや、彼女の中ではそれが歪んだ執念だという認識もないのかもしれない。自分が目をかけてやった息子に駆け落ちされ、回収できたのは出来の悪い孫娘だけ。自分は正しいことをしてるのに、なんでこんな目に遭わなきゃいけないの、くらいの感覚だったのかも。

 そうして生み出された残念モンスターの婆さんの執念を、フィロメラは間違ったものと認識することができなかった。自分が辛いのは自分のせいだと言われ続けては、少女にまともな自我が形成されるわけもない。頼みの綱のアルキュオネさんも、鹵獲された時点でさっさと婆さんに安全装置(?)をつけられて肝心なところでは制作者たるアダムさんの想定通りに動けない身体になっていた模様。全ては婆さんの妄執のために。次第に心を失い、フィロメラは自分の人生に終止符を打つために奔走していたことになる。

 全てが整ったがために、婆さんは全てフィロメラにしゃべってしまった。まぁ、フィロメラも「両親に会いたい」と思っていたわけで、もし学院でチセたちに出会っていなければ、案外あっさりと「自分が生贄になることでアダムが復活するなら」というので納得して消えていったかもしれない。今回だって9割がたそうなりかけていたのだ。しかしすんでのところでの「ちょっと待ったァ!」が炸裂。チセさんにかかれば、禁書から召喚されたバケモンだろうがなんだろうが知ったこっちゃないですよ。今回はきちんとエリアス先生の監督下で魔力を操り、アイザックのサポート、ルーシーの応援(というか怒声)などを受けて無事にレリーズ!に成功。生きたいのか死にたいのか、仲間の意思をしっかり確認してからのワンパンはどこぞの海賊団の船長のようである。振り抜いた杖の一撃はスレイベガの特権。老人の妄念を打ち破り、ここで仲間がまた1人。フィロメラさん、ようやく人間になれた。

 余談だが、今回も含めてここ3話にわたっては、ずっと同じ人がコンテを担当しているかなり一貫性を持った画面構成になっている。頂真司氏というアニメーターで、なんか今期はやたらと色んな作品で名前を見るし、なかなかにパワフルな作劇を見せてくれる人だ(今期だと「はめつのおうこく」や「SPY FAMILY」でもお仕事をしている)。あまりに恵まれた作画リソースを誇る今作では、やりたい演出が120%で映えて幸せなお仕事ぶりだ。

 

Amazonアフィリンク 

拍手

 熱いアツい氷の対決、第10話。説明不要な王道バトル回。Aパートのしんみりシーンと後半の怒涛のバトルシーンでわざわざコンテ・演出を別立てにしているあたり、やたらと気合が入っているのを感じるよ。

 というわけでまずはAパート、在りし日のペペシャさんのマーマ・レーニャさんの悲劇の物語。まぁ、何もかも結局貧乏が悪いんや……っていうどうしようもない結論にしかならんのだけど、貧しても鈍しない強い心を持てればいい。そして、それは普通の人間にはとても難しいわけで……残念ながらレーニャさんは挫けてしまった。可愛い娘がいたところで、世間の荒波に立ち向かうには、どうやらこの世界は女手1つで太刀打ちできないくらいにはクソだったらしい。ご丁寧に一回持ち上げて希望の火を灯してからそれを踏みにじられるというあまりに救いのない展開になっており、そりゃまぁ、どれだけ心優しかった人物でも闇堕ちしちゃうかもなぁ、という残念な説得力がある。常に薄暗い氷土ロシアの地は、やはり人が生きるには厳しいのかもしれませんね。そして、そんな疲れ果てた心の闇に、スティグマが忍び寄ったということなのだろう。

 スピリッツは実の母の変わり果てた姿に打ちのめされ、完全に心砕けてしまった。戦隊・プリキュアと変身ヒーローにはお馴染みの「心折れたら変身解除される」という展開、今作における転心輪は特に「心の表れ」として変身をサポートしているらしいので、如実に心の動きが外見に出てしまうというのはハード。しかし、ここまでされて挫けるなというのも無理な話で、さしものペペシャさんもいつもの明るさはなりをひそめ、ただ打ちひしがれるのみ。もしスティグマが狙ってこの母娘関係をぶっ壊しに来たのだとしたら、本当にドンピシャで最適な戦略を組み立てていたことになる。

 しかしそこはやはり「ヒーローもの」である。どんなピンチでも、胸に灯る炎を引っ提げて、懸命ヒーロー・シャイがまかり通る。彼女が「火」に目覚めたのもまさにこの時のため。不器用でコミュ障なダメダメヒーローだって、親友のピンチに、そして可哀想な母娘のピンチに、奮い立たずにはいられない。そこにはあの時の小石川さんの涙も重なって見えるのである。

 かつてないほどに炎を巻き上げ、シャイは反撃に出る。バトルシーンの描写もシンプルながら見応えのあるものになっており、ナイスだったのは渾身のシャイパンチの3段ブーストのカット割り。安藤作品では定番の「コマ割り」演出をよりダイナミックな構図に転換し、ガツンと見せてくれるナイス演出。作画もバリバリに気合が入っており、勇ましく戦うシャイの勇姿も、それに真っ向から受けて立つツィベタの悲壮な様子も際立っている。そして迎えるクライマックスはペペシャさんの復帰。その手は砕くためか、握るためか。彼女の手袋を中心に復元されていく変身スーツの純白。普通の変身ヒロインでは衣装が本当に「衣類」のような役割を果たすので今作のように自由自在に概念武装を変形させるのは難しい。今作の変身はあくまでも「心のありよう」だからこそ、こうして特に見栄えのある「再変身」シーンが演出できる。

 ヒーロー・スピリッツはふわふわ系の煙ヒーローだそうな。雪と氷の凍える白に、真っ向からぶつかる白煙は「火」が再び立ち上げてくれた反撃の狼煙。始めましょう、本気の親子喧嘩。

 

Amazonアフィリンク

拍手

 いい、最終回っぽい話だったね……第7話。もちろん問題は簡単に解決するものじゃないけど、ひとまず丹羽の物語には1つの決着がついたんじゃなかろうか。

 それにしても……考えても考えても正解は分からないお話なので、観てる間もウンウン唸ってしまうし、視聴後にこうやって感想を書こうにも悩んでしまう。人と犬の接し方に正解なんて無いことは分かっているつもりだけど、出来ることなら丹羽と藤原のどちらが正しいかを(せめて自分の中では)決めたいという気持ちもある。

 大半の視聴者がそうだとは思うが、基本的には「藤原の方が現実的だ」という気持ちで、割合で言えば藤原9:丹羽1くらいで分があるんじゃないかとは思う。先週時点で「いや、どう考えても緊急事態だったんだから藤原の方が正しいよな。それとも、ここからさらに藤原が何かとんでもないことやるのかな」と思って見ていたら、あの事件の顛末としては特に追加されることもなく、本当に「丹羽を守るために藤原が犬を殴った」という事実があるだけだ。ただ、藤原がこの事件にもう1つの意味を見出してしまい、そこから丹羽を突き放すような態度に出たことが、丹羽にとっての印象をすこぶる悪くしてしまった。まぁ、それが狙いだったならしょうがない(もちろん、ここで丹羽が藤原の主張を飲み込んで理解を示せばそれはそれでOKだったはず)。「人と犬の接し方」の問題と、「丹羽が藤原と決別した理由」についてはある程度分けて考えなければいけないだろう。まぁ、そうだとしても、藤原が丹羽に突きつけた事実は何も間違っていないのだから、基本的には「丹羽が理想を語りすぎ」という印象は否めないのだが。

 ただ、だからと言って「丹羽が青臭すぎる。そんな理想論を振り翳しているだけじゃ現実は生きていけないのだから、もっとドライになるべき」という考え方が「正解」なのかと言われると、それもやはり短絡的ではある。丹羽が我が身を犠牲にしてでも犬を殴らないと決めた動機を端的に表した言葉として、今回「心の死」という台詞があった。「躾をしなければ処分されるリスクがあった。死ぬよりもマシなのだからトレーニングの完遂が最優先」という藤原の主張に返した言葉だ。そう、結局、我々は犬が何を考えているかを本当の意味で知ることはできない(もちろん人間同士だって出来ないという考え方はあるが、今はその話はおいておこう)。であれば、「やむなし」と人間が勝手に判断した体罰が、犬にとって死ぬより辛い可能性も否定は出来ない。そしてもちろん、「体罰など無いなら無い方がいい」というのはおそらく全員が同意できるテーゼだろう。藤原の主義がもしかしたら最善ではないかもしれないと思わせ、9:1の「1」が丹羽にあるのはこのためである。

 ただ、やはり「人間と犬は違うものだ」という前提はどう足掻いても覆せるものではない。「体罰を使わずとも根気良く教えれば犬はわかってくれる」がどこまで行っても理想論でしかなく、「根気良く教えることと、体罰を用いて短期的に指導することのどちらが犬にとって幸せなのか」は、それこそ犬に聞かなければ分からない。結局、人間は本当の正解がわからない限り、どちらも試してみる他はない。そして、目指しているものが同じであるなら、そのレベルでの諍いというのはナンセンスでしかないのだ。その部分を理解している分だけ、やはり藤原の方に理があると思えるのはしょうがないだろう。

 しかし、丹羽には丹羽の主張があり、この度めでたく、その理想を受け継ぐ後継者も名乗りをあげた。損得抜きで、ただ犬の幸せだけを考えられる底抜けのバカ。そんな人間が、新しいテーゼを業界に打ち立ててくれるのかもしれませんね。

 

Amazonアフィリンク

拍手

 わたしの幸せな血統、第10話。「わたしの幸せな血統」は小説投稿サイト「征服者になろう」にて連載された小説で、ほんのちょっと時間を操る魔法だけしか持たない貧しい超越者アルテマティア様が周りの人々に愛され、素敵な首切り王子様に巡り合うことによって幸せになる様子を描くシンデレラ(の魔法使い)ストーリー。

 今回も全編クライマックスでお送りしております。Bパートが素敵すぎたせいで記憶を塗り替えられてしまったが、Aパートの姫コントも先週に引き続き相変わらず面白い。銀気姫のキャラが一切ブレずにクリムゾンとの関係性が泥沼化しており、そこにド天然のラグナが絡んじゃうせいで「世界一好感度が高いうんこ」という謎の概念が爆誕したり、「史上最強の雑ツンデレ」という新しい属性が開発されたりした。チーム銀気姫の面々もおかしな奴らしかおらず(しれっとラグナが「レオより強い奴がいっぱいいる」って言ってたのがなんか悲しかった)、今回新たに登場したのはテンション高めの姫オタク女。どこの世界にも推し活に熱心な女子というのはいるもので、メンバーの多くが姫推しらしきこの国においても抜きん出た姫愛を貫く剛の者である様子。となると今後はラグナとの関係性が色々と難しくなりそうだが……ラグナがいつになったら姫様のことを気づいてあげられるんでしょうね。

 そうして人間サイドに新たな協定が結ばれている間、竜たちはこちらの姫、アルテマティア様改めトラウマティア様を救うべく王都へ駆けつけている。次のラグナたちの対戦相手っぽい置鮎竜(オルト・ゾラ)の他にも、事実上の最強戦力と思しき第二位階の諏訪部竜(ウォルテカムイ)も馳せ参じており、「こいつ、野心があるように見えたからアルテマティア様が弱った様子を見せたら、もしかして下剋上を狙って殺したりしちゃうんじゃ……」と思っていたら、なんとまぁ、まさかのスパダリだったという。よかったー、そうだよねー、アルテマティア様の尊さは人竜共通だもんねー。力を失おうが可愛いは正義だから守ってあげたくなっちゃうもんねー。ウォルテカムイさんは言いました。「力があろうが失おうが、お前はちょっと頭のイカれたただの上田麗奈だ」ってね。「頭のイカれたただの上田麗奈」を守れずに何が男か。

 そしてそんなスパダリに素直に気持ちを打ち明けられ、アルテマティア様も血主という仮面を捨ててか弱い女の子の涙を見せる。守りたい、その引き吊り顔。現時点では実力不足を痛感しているネビュリム君だって同じ気持ちを噛み締めているが……多分どこかでウォルテカムイが激闘の末にラグナに退治されても、「恐怖を乗り越えたネビュリム君」が我らがアルテマティア様を守る新たな騎士として立ち上がってくれるに違いない。

 早く人類が滅亡して、平和な竜たちの世界が訪れますように。

 

拍手

 e-sportsアニメです(迫真)、第9話。なんかこぅ……見たいものが全部見られてはいるんですが、「えっ、見たいものを見せる方向性でいいの?」という不安はありますね。

 ラストシーンから「なんだこのアニメ」という感情はみんな抱くと思います。その上で、例えば「ヨスガノソラかよ」と思う人や「スクールデイズかよ」と思う人など、さまざまな「○○かよ」があると思うんですが、私はなぜか知らないけど「地獄少女かよ」と思いましたね。ことにBパート以降のあまりにじっとりした展開。誰も彼もがクソでか感情を抱えながら、互いに心の柔らかい部分を踏み躙っていく展開。いつ、誰が地獄通信にアクセスしてもおかしくない雰囲気。空気読めない君(ROX)が「兄妹間の共依存」という一番分かりやすいタームをバッサリと提示してくれていたわけだが、家族間での依存関係をベースとした地獄送りドラマとしては「地獄少女三鼎」第7話「うそつき」がある。今作の世界にもしも地獄通信があったとして、誰の手に藁人形が渡ったら誰を吊るのかと考えてみるのも一興だが、瞬が誰かを消せるのなら、あの瞬間はROXを流していたのではなかろうか。イッペン、シンデミル?

 というわけで鬱々とした展開になることはサブタイトルからも一目瞭然。一応悠宇の仕事が忙しくなってチームに専念できなくなるかも、みたいな脇の懸念材料もあるにはあるが、やはり今回の鬱を一手に担ったのは間違いなく妹の美桜である。前回までの彼女の様子を見て「あれ? 瞬に女の子が寄ってくるのは気に入らんのか? でも望にも悠宇にも割と懐いていた気がするのだが……」と思っていたが、言い寄ってくる女たちのことが嫌いなわけではなく、単に「お兄ちゃんが取られる」ことに対して強い拒絶反応を示していただけだったようだ。そんな極度の甘えっ子になってしまった美桜だが、そこに突如降って湧いた入院費カンパという名の大金。店長がみんなにボーナス配った時に「税務処理はちゃんとやれよ」みたいなことを言ってたので妙なところでケジメをつけるアニメやな、とも思ったのだが、なんとその後は全員分のボーナスが瞬のところに転がり込んでくる。……俺が高校生時分にもしも30万手にしたら、絶対にあんなことできるわけないわ……。高校生にとっての30万やぞ。大人になってからの2000万くらいに匹敵する大金じゃないか(俺調べ)? 絶対に渡せないし、渡しちゃったら渡された方も色々と歪んでしまいそう。お金の問題というものは、どれだけ仲のいい友達どうしでも疎かにしちゃいけない大事な大事な問題である。金の切れ目が縁の切れ目とはよくいうが、金の大量流入は何を招いてしまうものか。まぁ、多分一番困ったのって瞬のお母ちゃんだろうけどな。息子がいきなり大金を持ち込み、しかもそれが息子の稼ぎだけじゃなくて無償のカンパっていきなり言われても……怖いよなぁ。

 そうして時野谷家に歪みが生じたことで、ついに美桜が爆発してしまう。まぁ、単に甘えレベルが限界突破したというだけなのだが、ここで重要になってくるのがROXの言っていた「共依存」。単に美桜が一方的にわがまま言ってただけなら、瞬が心を鬼にしてでもリハビリの重要性を訴え、母親と2人で最善を尽くせば妹1人くらいねじ伏せられたはず。しかしそれが出来なかったのはこの兄妹の関係性が歪んでいたせい。妹が兄に救いを求めているのと同様に、兄も妹の現状に許しを求めていた。だからこそ、瞬は正しい判断に踏み切れず、これだけ事態を悪化させてしまったのだ。雨の中、空気読めないクソ野郎を殴り倒したのも、単に図星を突かれて言い逃れできなかったから。心のどこかでわかっていたからこそ、瞬にとって事実を突きつけられるのは一番の苦行だったのだろう。

 全く予想だにしなかった外野から事実を突きつけられ、美桜からのアプローチもこれまでにないくらい顕在化。勇気を奮い立たせようにもがんじがらめの状態。この兄妹はどこまで行ったら終われるのだろう。そして、望と悠宇の対決も……。

 

 Amazonアフィリンク

拍手

 記憶をめぐる旅路、第21話。仲間内でも重たい記憶を持つ方のチセが記憶探索の主導権を握ってるもんで、たまにクソ重たい記憶が「ごめん、混ざっちゃった」とかなって他人の記憶蹂躙しにくるのいい迷惑。

 さぁフィロメラに接触だ。ただ、その前にちょっとだけゾーイ君の活躍も見てあげて。彼にしちゃぁ一世一代の大勝負の局面だったはずなのだが、なんかよく分からんけど「裏から出てきた何か」に全部持ってかれて、本人としては何やってるかもよく分からないという微妙な活躍。人狼(女)さんを縛っていた呪いを邪眼がぶっ壊したようで、人狼さんには大層感謝されていたが、当のゾーイがリアルに「また俺何かやっちゃいました?」状態なの、ゾーイらしい不憫さがあるな。ところでザッケローニどこいった。

 そうして門前の対決は割とあっさり解決したので、あとはたっぷりとフィロメラとの再会を祝おうじゃないか。事前にアルキュオネさんの思いつきで「魂の譲渡」を行なっていたという謎のネタばらしがあったのだが、それがどういう魔術だったのかもよく分からないし、どんな結果につながったのかも微妙なところ。まぁ、ウルフマンら超人がよくやる「10万パワーずつ渡すんだ!」みたいなやつなんかな。本来だったらボロボロで修復の余地がなかったフィロメラのボディが、事前にちょっとだけ貸与してあった予備の魂のおかげでどうにか死に至らずに済んだ、的な。いや、アルキュオネさんの反応を見る限り、それだけを狙っていたわけでもないようだが……とにかく「あの物体」はまだなんとか「フィロメラ」ではあり続けたということ。

 もう、チセもアイザックも(アルキュオネも)フィロメラの安否で頭がいっぱいなんだけど、そんな中でも一歩引いて見てるのはエリアス先生。まぁ、彼にとって最大の保護対象はあくまでチセであるから、よその学生さんにそこまで興味が持てないのも必然。おかげでアルキュオネからは「お前が今のフィロメラに接触したらどういうジャッジを下すか分からんから面会するな。行っていいのはフィロメラのことを心配してくれる学生さんだけ」と面会謝絶を言い渡された。「似たような存在」である2人のこと、最悪の場合にエリアスが何を優先し、フィロメラにひどいことをしでかす可能性も察していたのだろう。ここは引率のエリアス先生も空気を読んで一旦待機。

 しかし、そうして面会が許された中にも過激派は混じっており、執務室の中であの日の真実のとっかかりを見つけてしまったルーシーは逆上。すでに人だかなんだかもよく分からないフィロメラにくってかかる。ルーシーのご家庭の深刻さも承知しているチセからしたらとんでもない板挟みだが、フィロメラ目線では「いきなりそんなこと蒸し返されても」で逆ギレするしかない。しょうがないのでチセさんがその場を一度ぶっ壊し、記憶世界へのメンタルダイブ。過去の断片を集積することで、今一度フィロメラという一個人を構築しようというのが狙いなのだろう。

 合間には自分の記憶が混ざっちゃったり、周りにいた面々の記憶もついでにほじくり返したりしたが(アイザック、ちっちゃい頃から顔見られるの嫌いだったんだろうか)、最後に辿り着いた蜘蛛の巣まみれのルーシーの記憶にて、いよいよフィロメラとルーシーの人生が交錯する。正式に事実が明るみに出たことで、そりゃルーシーはキレる。目の前にいるのは親殺しの大罪人。普通に考えたら地獄の果てまで追い回したい憎き輩。しかし、フィロメラはフィロメラで、もう自分の意思で仕事を選べる状態じゃなかったこともみんなに伝わっている。ここでキレ散らかして事態を混迷させることもやむなしであったが、ルーシーはきちんと大人になっていた。フィロメラに対してキレているのは間違いないが、それは親殺しという罪を追求するのが目的ではなく、ただ単に、家の言いなりになっているフィロメラにキレているだけである。「悲しみの中で澱んでいても何も解決などしないのだから、せめて怒れ」という彼女の持論、普通だったら「泣くより笑えよ」みたいな言葉が薄っぺらい教訓として挙げられそうなところだが、ルーシーは違う。そんな状況で笑えないことは一番よく知っているのだ。どうしようもない人生に、簡単に踏ん切りなどつけられない。

 だからこそ「怒れ」。怒りというのは感情の中でも最も大きなエネルギーの発露の1つ。何かのために心を動かさなければ人生は始まらない。だからこそルーシーは素直に怒る。くってかかって自分をぶつける。たとえ不器用でも、何もしないよりずっといいと信じているためだ。そう、今やフィロメラは怒るべき時なのである。自分をこんな目に合わせた家に、当主に、そして、不甲斐ない自分自身に。そうして自らの意志に従って感情が動くことこそが、これまでの惨めな人生に見切りをつけて歩き出すための第一歩。誰も力になってくれないかもしれないが、それでも何かを発信していかなきゃ、誰も協力する取っ掛かりすらつかめないままなのだ。フィロメラの周りには、今や仲間がいる。ヘンテコな連中が集まり始めている。ようやく、彼女の人生が動き出す時なのだろう。

 ……最後の関門を、突破できれば。

 
Amazonアフィリンク

拍手

 こうしてみるとメイドとサクナのビジュアルって結構似てるな? 第8話。もしかしてコマリ様に惚れてくっついてくる女には何か特定の属性があるのだろうか?

 案外あっさりと解決してしまったサクナ編。元々サクナ本人がコマリに対して抱いている感情が激烈ポジティブなものだったし、すでにコマリの烈核解放が奥の手でもなんでもなくなってしまったので、無双モードに自在に入れるならそりゃチートでワンパンよ。可哀想な稲田さん(オディロン)は本当に無惨な殺され方だったし何一つ救いがなかったが、どう考えても同情の余地がないのでここはチートでボコボコもやむなしと言えるだろう。それに対して世間全般がサクナに対しては甘すぎる気もするのだが……逆さ月への関与って、そんなに重い罪にはならないってことなんでしょうかね?

 コマリの武器である「幼さ」というか、「変なとこでの真っ直ぐさ」みたいなものがサクナに刺さったのは、以前の「後先考えずにヴィルのことだけを思ってミリセントに喧嘩売った」時と心根は同じ。普段はあんな態度なのに何故か大事な時にだけイケメン精神を発揮して損得抜きで愛する者を救えるのは「主人公気質」というべきか「キャラがブレとる」というべきか。正直こんだけ観ててもいまだにテラコマリという人物の根っこが見えてこないのでその部分は違和感も残っているのだが、普段のぐだぐだ精神が要所での高潔さの反動だと思えばこの二面性もなんとか許容できるか。まぁ、メイドにもサクナにもベタ惚れされるような人物ではあるのだから、やはり根っこは「高潔さ」の方に置いていると考えるべきなんでしょうけどね。

 相変わらずの座りの悪さがあるのはもう1点、この世界の魔核による死亡キャンセルの扱い。今回のように命懸けの切った張ったがあったところで、「まぁ、どうせ翌日には生き返るんですけどね」があるとどうにも興が削がれる。というか、オディロンのような極悪人ですらコマリが誅滅しても次の日にはケロッと生き返ってくる世界だと司法とかがどうなってるのかもよく分からんよな(ミリセントは形の上では幽閉されているようだが)。よりによって死闘を繰り広げている傍らでサクナが「みなさん以前は殺してごめんなさい」なんて言ってるせいで余計にこの世界の「死の軽さ」みたいなものを意識せざるを得ず、せっかく格好いいバトルを繰り広げてコマリが見せ場を作っているのにいまいち締まらない。サクナが仕組んでいた策もかなりエグいのに、それが純然たる恐怖にも結びつかない。この感覚はもう、今作を観る上ではぬぐいきれないものなのだろうが……なんか釈然としないよな。神器の存在があるのに、今回のバトルには何一つ絡んでないからなぁ(まぁ、ポンポン出てきたら結局ふつーの作品になってしまうわけだが)。

 まぁ、食い合わせの悪さには相変わらず首を傾げつつ、最終的にはコマリハーレムの増築という結果に至ったのでよしとしましょう。どこぞのアニメを見習って、そのうちヴィルとサクナのディープキスシーンとかがあればいいじゃない。


Amazonアフィリンク

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[04/26 な]
[04/25 な]
[04/19 NONAME]
[04/17 NONAME]
[04/17 NONAME]
バーコード