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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 いいアニメじゃん、第3話。なんかね、見てるとちょっと姿勢正しちゃうみたいな空気があるわね。

 厳密には「いいアニメ」ってのは違うかもしれない。アニメとしてのクオリティが特に高いわけじゃないから、別にアニメファンに観てもらいたいってもんではないんだ。だから「いい番組」って言うのが無難なのかしら。その作品コンセプトがすごく分かりやすくて、「犬の飼い方、人間と犬の関係性について少し真面目に考えてみようよ」というメッセージが、もうなんの捻りもなくストレートに伝わってくる。新番チェックでも書いたかもしれないが、まさに「Eテレで放送すべきアニメ」である。もし、おたくのお子さんが「犬が飼いたい」と言ってきたらまずこのアニメを見せて家族で考えるのがいいだろうし、大人が「犬、飼おうかな」と思い立った時にも、一度立ち止まってこのアニメを観てみるといい。いや、アニメである必要もないので、もしかしたら原作漫画を読めばいいのかもしれない(原作読んでないので責任は持てないが)。

 3話目となる今回、取り上げたテーマはいよいよ「去勢」。私も犬じゃなくて猫は実家でたくさん飼っていたので、それがごく当たり前であると言う認識もあるし、漠然と「そうすることが正しいよね」とは思っていた。もちろん今作でも「飼い主としてはやった方がいいだろう」というのがトータルでの結論だとは思うのだが、そこに至るまでに一方的に決めるつけるのではなく、きちんと各種の問題を検討し、その上で「何をもって犬の幸せとなすかを考えろ」が一番のメッセージになっている。どこまでいっても「ペットを飼う」なんてのは人間のエゴの極みでしかないので、どれだけペットのことを思ったところでそれは自己満足でしかないという考え方もあろうが、そこに至るまでに責任をもって考えることが大事だと、そう伝えてくれている。

 私は「犬を飼おう」と思ったことはあんまり無いので(猫なら行住坐臥常に飼いたいが)別にこのアニメを見て改めてお勉強しようというわけでもないのだが、世の中の犬を飼っている人たちがみんな、今作の佐村君みたいにちゃんと考えてくれているなら安心である。むしろそれだけの責任を抱えながら犬と共存しているご家庭を見て、改めて素晴らしいことだと認識できる。うん、やっぱりお子さんにはぜひ触れて欲しいな。「ペット可愛い」だけでもアニメにはなるだろうけど、そこからさらに一歩進んだ「飼育の教科書」として、世に残す価値がありそうだ。まぁ、ここから先の展開がどうなるかはしらんけど。

 そうそう、1話目の時に触れようと思って忘れてたんだけど、犬CVが「サンジュ:麦穂あんな」は当然として「ウルソン:松田健一郎」っていうペアなのが流石だと思いました。知らない人のために補足しとくと、スパイファミリーのボンドの中の人である。犬声優、もしかして寡占業界なのでは?

 

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 ヤッター! 殺しても殺しても生き返るけどその度に殺され続けるタイプの上田麗奈だ!!!! 第6話! お前情緒どうなってんねん。もう、癖が。ヘキが!

 というわけで、うえしゃまに殺されるのも素敵ですが、殺し続けるのも乙なもんです。だんだん脳細胞が足りなくなって状況判断できなくなるうえしゃまが観られるのはラグナクリムゾンだけ!(当社調べ) ラグナさん、頑張って殺し尽くして欲しいところですが、この展開だと多分無理だよなぁ……いや、でも流石にわずか6話でラスボス(?)に肉薄してここまで追い詰める展開になるとは思ってなかったけども。

 「どうせこの後仕留めきれないだろうし、なんならラグナ超ピンチじゃね?」とは思うので実際にはほとんど爽快感を伴わない展開のはずなのだが、どこかスカッとするのは「アルテマティアを一方的に攻め立てているぞ!」が理由でもないし、「ラグナがきちんとクリムゾンの立てた作戦通りに強敵を追い詰めているぞ!」が理由でもない。多分「いいぞラグナ! クリムゾンなんてド畜生の言いなりにならずにちゃんと主人公できてるぞ!」が一番の要因。結果だけ見れば決して賢くない選択をしてしまったわけで、どちらかといえば「なにやってんだお前!」と戦犯かましてるだけなのだが、それでもなお、クリムゾンサイドが今回やたらと悪辣に描かれていたおかげで、その思惑を味方側から裏切っちゃったラグナの独断専行がちょっとだけ爽快なものに見えてしまうのは致し方ないのである。クリムゾンから見たラグナの扱い、マジでひどいんだもんよ……。

 そしてチームクリムゾンがラグナ1人で背負っているものを考えるとやたら軽くて「こいつらなら叩かれてもええやろ」と思えちゃうというのも関係しているだろうか。能登麻美子・東地宏樹というとんでもない陣容のクリムゾン配下。こんだけヘヴィーな声を使っておきながら、2人ともバカだし軽いというギャップがまた強烈である。「二桁の足し算ができなく悔しがる能登麻美子の図」はなかなか無いでしょ。東地さんもこんだけ軽くてカッコ悪い役は久しぶりだろうし。こういう配役で活躍してくれてるのをみるのは楽しい。そして、これだけの面子が寄ってたかって潰そうとしても、おそらく今一歩、上田麗奈には届かないのだ。

 もう、気持ち悪いくらいに中の人の話しかしてないけど、ちゃんとドラマとの重ね合わせで楽しんでるから無罪です。スライムも可愛いです。次週は出来れば「ヤッター」から始まらない文章を書きたいと思っていますが、こればかりはどうなるか分からない。前に回ってうえしゃまに聞いてくれ。

 

 

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 この世界の強者たち、味覚おかしすぎやろ、第5話。レトルトカレードリンクもイヤ度はなかなか高かったが、あのトマトジュースアレンジは……意外と美味かったりするんか? 流石に最後の卵インで無理な気がするが……。

 食生活のイカれた才能たちを描写することで、相対的に「貧しいながらもちゃんとした食事ができている瞬の家庭」を尊いものとして強調する演出。いや、多分そんなことは意識してなかろうが……ゲーム画面の描写がなおざりなことが一番の難点である今作だが、その代わりに障害を持った妹ちゃんとの接し方だけはなんか不思議と生々しい。序盤に妹だけが先に起きて諸々の家事をしている描写、なんだか足元があるんだかないんだかよくわからない状態になっててすごく不安。多分、それくらいに足が悪いことは間違いないのだろうが……あれって、瞬が寝てる間は「なるべくお兄ちゃんのために役に立とう」ってんで1人で起きてやれることを全部やってるってことよね。別に仮病とかじゃなくて、「兄のために何かしたい」という思いから動くことはできるんだけど、いざ瞬が目を覚ましてしまうと、「お兄ちゃんに甘えたい」が最優先され、諸々の機能を停止して甘える方に全振りしてしまうという極度のブラコン。でもまぁ、こういう関係性だったら兄への愛着が尋常じゃなくてもしょうがない気はするよね。普通のご家庭なら「こんな妹おらんやろ」みたいな冷ややかな目つきを送ることもできるが、こんだけ親身になって世話してくれるお兄ちゃんが相手なら、そりゃ過度な信頼が愛情になってもおかしくはないわけで。

 瞬は妹の怪我に「責任」を感じており、この先の人生も、ずっと世話をし続けることが義務だと思い、そのことを特に負担に感じもせず、当たり前のことだと受け入れている。そりゃまぁ、色々と不自由があるので辛い思いはしているが、それを妹のせいだとは思っていないだろう。ただ、そうして無条件に尽くしてくれる兄に対し、妹サイドからどのように接していいのかはまだ悩んでいる様子。甘えまくって依存関係を一生続けていくのもそれはそれで悪くないが、兄の幸せももちろん願っており、「兄が一番楽しそうにしていた瞬間」であるゲームを取り戻してあげたいとも考えている。でも、兄が兄なりの幸せを見出してしまうと、そっちに時間を割かれるのもなんかヤだとも思っている。妹ちゃんも難しいお年頃ですね。ちなみに、母ちゃんの方がゲームに嫌悪感を抱いている理由はまだよくわかっていない。流石にあの反応だと単に「ファミコンやめな! ピコピコすんな!」という世間一般のお母さんのゲーム嫌いとはまた違うだろうし、時野谷家の過去はもうちょい掘り下げる部分がありそうである。

 というわけで、主人公のご家庭事情だけで今週は割と満足してしまったが……あとはばくれつ君こと悠宇(ユウ)さんのお気持ちでしょうかね。キモトマトジュースを飲みつつ、ヘンテコ片思いを募らせている悠宇さん……瞬がおねーさんがわりの望に感謝を抱き、多分特別な好意を抱いているのは間違いない。望の方から瞬をどう思っているかは……正直まだ分からん。世話の焼ける弟くらいかもしれないけど、流石に実家を建て直す資金を稼ぐ活躍を見せたら惚れてもおかしくはない。そしてそんな2人の幼馴染関係を指を咥えて見ている第三者……。こういう真っ当な三角関係、久しぶりに見た気がするな。普通に考えたら悠宇側に逆転の手立てなどあるとも思わないのだが、ここから男女関係の進展はあるのだろうか。ばくれつ君の正体バレが正念場だろうな。

 こうしてみると、このアニメで一番どうでもいいのがゲームの結果だという……もうちょい惹かれる何かプリーズ。

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 ヤッター! ありえん強さのビジュアルで威圧してくるタイプの上田麗奈だ!! ……いや、もうしゃま推しはいいとして……でも、ありえんクオリティの1枚絵の力で押し込んでくるタイミングがエグくてほんと好き。そりゃフィロメラさんじゃなくても泣いちゃうし吐いちゃう。

 そう、間違いなく絵の力は強いアニメなんですよ。信じられない話だけど、トマト収穫のシーンでさ、みんなして木になってるトマトを切ってるシーン見てもなんの疑問も持たずにスルーしちゃったからね。あとで突っ込まれて「あ、そういえばトマトが木になってるわけないやん」って気づいた。それくらいに、なんか妙な現実感があって、その中にきちんと魔法の不可思議さもあって。当たり前のように受け入れてしまっているけど、今作の作画パワーの高さはかなり殿堂入りレベルなのですよ。その真骨頂が発揮されたのは、今回だとたまたまヴェロニカ様のご尊顔だっただけなのである。夜に暗いところで1人で見たら泣いちゃうわ。

 そうして一部の隙もない画で作られるお話が、なんかこう、熱しきらずにジリジリと進行し、かといって冷めてしまうでもない、低温調理器みたなテンションでお話が続いていくのも好きなところ。それこそ前回の引きだったら「そろそろフィロメラ・ヴェロニカの話の核心に迫ってくるかな?」って思ってたのに、そっちの話を中心にするでもなく、相変わらず学園の中に漂う不穏な空気ばかりがそこかしこで断片として投げ出され、じわじわとそれが繋がっていく形でのストーリーテリングである。今回はチセさんがいよいよ禁書に襲われたっぽくて、禁書がらみの事件としてはおそらく大きく進展したのだろうが、まだ犯人サイドからの動きが確定していないので真実は闇の中。じれてきて色々と崩れかけている学園内の空気の方が気になってしまうくらいである。

 そんなジリジリした焦燥感の中でチセさんも何か感じている部分はあるのだろうか。珍しく彼女が感情をあらわにする様子も見られました。「友達のために怒ってあげる」だし、「いわれなき中傷をされる人を放っておけない」ってのもチセさんのアイデンティティに関わる部分よねぇ。あと、禁書の襲撃によってチセの中でまた色々とぶつかり合うものがあるらしく、困った時にだけちょっと顔を出してくれるカルタフィルスさんがすっかりガーディアンの趣。いまだに何を考えてるかは読めないから、どこかで突然叛意を翻してもおかしくはないんだけどね。まぁ、当面そういう問題はなさそう。外側はエリアス、内側はカルタフィルスという、なんかヤな鉄壁の守りを持っているスレイベガ様なのである。

 そんな最強存在もルーシーの前にはほっぺムニムニされるだけの女の子だし、エリアス目線ではちゃんと「夫婦」と言ってもらえる頼れる存在。やっぱり学園に来てからのチセさんのいろんな顔が見られる状態はとても良いですね。表情が豊かになったという意味ではルーシーも同じかな。唯一表情を変えることができないのは、あとはフィロメラを残すだけかねぇ。彼女が変わるきっかけになりそうなのは、「親」未満として彼女のことを一心に思ってくれているアルキュオネだろうか。同じ「人ならざるもの」としてエリアスに色々と相談を持ちかけている彼女、そして対人関係ではちょっと先輩ヅラできるのでいいこと言ってくれるエリアス。この辺りの関係性も悪くないですね。

 そろそろ大きな動きが起こる頃合いだろうか。再注目は引き続きヴェロニカ様です。酷いことするかなー、してほしいけどなー。

 

 

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 オープニング使っての勝ち確演出はまだ早いよ! 第4話! そりゃまぁ、鉄火場なのは間違い無いけど、4話目でやる演出じゃないって!

 まぁ、それくらいにコマリ様もミリセントさんも、そしてスタッフも気合が入っていたということで納得しておきましょう。まるまる1話使っての意地のぶつかり合い、一進一退のキャットファイト。バトルとしてもなかなか見応えのあるものに仕上がっている。今作が始まった時にはまさかこんな展開になるなんて思ってもみなかった。

 そう、思ってもみないことが起こってるんですよ。前回時点でだいぶ「あれ?」ってなってたけど、コマリさん、普通に主人公気質で全然ひきこもりじゃないんだよね……。いや、一応「烈核解放」とやらがトリガーになって人格が変わったってのは考慮する必要はあるんだけど、それ以前からヴィルのことを考えて行動する時は真っ直ぐ主人公だし、多少もたついていたとはいえ、きちんと凶悪なテロリスト相手に戦う準備もして、それなりに善戦もしている。1話目で思っていたようなヘタレひきこもりキャラでは全くないのですよ。そして、その性格は幼少期からきちんと引き継がれているように見える。学生時代にヴィルを助けるために割って入った行動は、打算も何もない真っ直ぐなコマリの正義感のみが理由だよね? あれだけの行動ができた人間(吸血鬼)が、その後なんやかんやあったとて、完全なる引きこもりになっちゃったとも思えないんだけど。親父さんが言ってた「血が嫌いになる暗示」はもっと幼い頃に施されていたみたいなので、学生時代にはすでに血を摂取せずに数年経過した状態だったはずだし。この「幼少期→学生時代→現代」という変遷の中で、コマリに何があったのかはもうちょっと掘り下げてほしいところだ。でないと「当初の設定はどこいってん?」とずっと首を傾げっぱなしになりそうなので。

 とはいえ、そうして設定が思い切りずれてきているのだけど、これはこれでストレートなヒーローものとして悪いということもない。冷静に考えりゃ「血統から受け継いだ最強チート能力を持つ主人公」でしかないし、血を飲んだ時だけ我を忘れて周りの人間を全て虐殺するという設定は、まさに「自称キレたら何するか分からないオタクのコピペ」みたいで痛々しい部分もあるのだが、コマリさんの場合は事実そうなっちゃったんだからしょうがない。彼女の「気がついたら周りが血の海になってたぜ」という武勇伝が実現するためだけにこの世界の「人が死んでも生き返る世界」が作られたのだとしたら、いくらなんでも罪深すぎる女である。まぁ、思いの外この世界には神具が多いので、その設定もすぐに有名無実になりそうな気もするが。今回の「後で死ぬとめんどいから1回部下を殺して安全圏に置いとく」みたいな「死」の使い方ができるなら、もうちょい意味が出てくるのかしらね。なんにせよ吸血鬼すぐ死ぬ。

 惜しまれながらも、これでミリセントさんは退場。来週からはまた新しい女の子が出てくるんでしょうかね。一応今作はコマリ×ヴィルのシンプルな主従百合で完結してる気もするので、あとは黙ってそこだけ見てりゃいい気もしますね。

 

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 呼ばないと店員が出てこないタイプの店ッ、第5話。そうなんだよ、コミュ障にとってあんなにもキツい試練もないもんだよ。これマジな話なんだけど、割と最近、「あっ、知らないラーメン屋だ」って思って、ちょっと変な時間だったけど開いてるみたいだからドア開けて入ったんですよ。そしたら誰も中にいなくて。まぁ、奥の方になんとなく気配は感じたから、自分なりにおっきめの声で「すみませーん」って呼んだんですよ。でも、なんの反応もなくて。多分気づかれてなくて。…………そこで心折れて、今度は極力気づかれないようにこっそりドア開けて出てきました。この話聞いて「訳わかんない」って思う人、僕と友達になれない可能性が高いです。

 というわけでシャイというかネガティブな話から入ってみましたが、アニメの方は5話目にして初めて、ほぼ暗い話がなく、とても心温まる日常アニメみたいなお話。このイラストレーションでこのテイストだと、こういう日常回も映えるのよねぇ。ずっとこのままでもいいのよ。

 Aパートは前回登場したヘンテコツンデレヒロイン、レディ・ブラックことピルツさんのお話。いきなりヒーラーポジションで出てきた割にはツンデレという回復役らしからぬ性格を持った彼女だったが、今回はなんといきなりテルの家を訪問して予後診療してくれるというあまりに手厚いケアを見せる。もう、この時点でかなりいい人っぽいのだが、そこからありえんくらいの善行メーターをガンガンに振り切ってくる展開。スイス人がちょっと手当てするだけの目的でいきなり日本に来て、さらになんの脈絡もなく提案されたその辺の「ちょっと体悪い人」にめちゃめちゃ親切なケアを施してくれるとかいうナチュラル白衣の天使っぷり。この子、こんだけ分け隔てない親切をばら撒いて、これまでどうやって生きてきたんだろう。まぁ、もしかしたらテルと仲良くなるために多少の無理はしてたのかもしれないが……。

 しかし、そうして単なる「いい人」というだけでは終わらないのも今作の入念なところで、大して面識もなかったテルの素朴な疑問を起点に、大きな秘密を明かしてくれるピルツ。こりゃまた重たい過去を背負っているのだが……そんな様子はおくびにも出さず、ただ他者の救済にのみ邁進するという。なんてええ子や……。テルさん、周りに集まる子が掛け値なしにいい子ばっかりなのは本当に恵まれた環境なんだから、恥ずかしがってないでご縁は大事にせぇよ。

 そしてそんなテルも流石にこないだのくだりがあってほのぼのだけで終わるのもまずいってんで、せっかく手に入れた個性「炎」を活かすための特訓モードへ。とはいえ秘密特訓ではろくに火を生むこともできない体たらくで、えびおさんも何か有効な手助けがあるわけじゃなさそう。そんな「ヒーローの伸び悩み」展開を、なんとまぁ、書道で解決してしまうってのも珍妙な展開である。「心の力」というのがキーワードになっているので別に筋トレやスパルタからの能力開花だけが選択肢でもないのだろうが、テルの内面に一番しっくりきたのが書道だったということなのだろうか。こんなに書道をフィーチャーして特殊能力と重ね合わせるアニメ、「かみちゅ」以来かもしれん(まぁ、直近にでかい筆を振り回して全てを黒く塗りつぶすジジイのアニメはあったが)。

 関係性も広がり、個々のキャラの内面も掘り下げられ、そしてヒーローとしてのレベルも1つ上がった。もう、次にどんなエピソードが来てもおかしくない状態だが……今回みたいなハートウォーミングなお話でいいんだけどな。そろそろ敵サイドも動き出すかしら……。

 

 

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 (このアニメにしてはそれなりに)ちゃんとしたライブだ! 第4話。ん、まぁ、世間一般に言われるアイドルアニメとかのライブシーンに比べれば数段ショボいのは承知しているが……でもまぁ、にわか仕込みの高校生のライブとしては上々だと思わんかね? いきなりステージで超絶スペック発揮するスクールアイドルの方が嘘といえば嘘だ。

 まぁ、別にアニメなんだから嘘ついてもいいんだけどね。やはり想定通りの推移で今回はさらに2人の部員が追加されることになったが、回を増すごとにどんどん加入の理由が適当になっている気がする。いや、ハナから理事長が「参加しないとひどい目に遭わすぞ」ってちらつかせてるだけなので一緒と言えば一緒なのかしら。いや、別にオトメとかは退学関係なかったな。今回はなんと双子の加入ということで、理由も2人まとめて完全ニコイチ体制。せっかく双子のモチベが上がった理由が「だんぼっちからきちんと2人の違いを主張してもらえたこと」だったのに、アニメ自体がそもそも2人を区別してない感があるのはもやっとする。ちゃんとキャストも変えているのだが……まぁ、ミギとダリぐらいの違いじゃない?

 だんだん分かってきたんだけど、当初の想定通りに今作があんまりハネてくれない最大の理由として、キャラの導入と設定がすこぶる適当という要因がある。例えば今回加入した双子はとにかく「仲が悪い双子」という設定だけで押し切っており、2人がやったことは理由も特にない喧嘩と、「差別化してもらえた喜び」からの和解。よくある筋立てではあるが、本当に「双子だなぁ」以外の特徴が作中で与えられておらず、それが合唱にどう関わってくるのかも分かんないし、2人が何故「やる気を出さない」術を身につけていたのかもよくわからない。この適当さは何も今回の双子に限った話ではなく、ITだろうがオトメだろうが、「こういう設定の子ね」という最低限の設定情報以外がキャラとして上乗せされず、キャラに奥行きが無いのである。まー、これも何度も書いてることだが、1クールで部員を大量に集めて大会本番まで持っていかなきゃいけない都合上、1キャラに割ける時間が少ないからなるべく要素を削ってるってのはあるだろうが……結果としてキャラの関係性による膨らみがなくなっちゃうなら、わざわざ描く意味もないと思っちゃうけどな。

 この流れにどこかで歯止めがかかるのか、結局はショボアニメとして途中で力尽きるのか。こればかりは神のみぞ知る。いや、関係者も「あんま期待せんとこ」くらいで見守ってる気もするが……。

 

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 ヤッター! 人を人とも思わないけど親切で慈悲に満ちたタイプの上田麗奈だ!!! 第5話!! もうイカれ方が二重三重にグルグルしてて、見てるだけで楽しくなっちゃいますね。

 翼の血族こと竜の軍団が一気に登場(回想だけど)。よくある「イカれたメンバーを紹介するぜ!」のシーンで、賢雄さんがいるせいもあって前クールの「ワンルーム勇者」の大臣集合シーンとやたら被るのだが、こちらのイカレポンチどももご多分に漏れずコテコテのキャスティングが魅力。これだけのクドいチームをまとめ上げるアルテマティア様のカリスマの凄まじさが窺えるというものだ。ただ、こうして「大量の幹部が一堂に会する」シーンの悲しいあるあるとして、「まぁ、死んじゃったんだけどね……」もセットで出てくるのは避けられない。すでに第3位階はお亡くなりになっているし、最序盤でクリムゾンが殺してたデブもここに含まれていたらしい。さらにさらに物語では描かれずに、気づいたらラグナたちが滅殺してた連中もいるらしく、「12位」まで登場してたけど下手したら半分くらいに減ってるのかもしれない。なんや、竜の連中も大したことないやんけ。

 ……と思っていたのだが、回想シーンではそんな竜たちにまつわる衝撃の事実が明かされる。なんとまぁ、やたらネタバレの早い「一番怖いのは人間だった」パターンじゃないですか。いや、「怪物だと思ってたら人間の成れの果てだった」パターンかな。やっぱ進撃っぽさはあるのだが、厳密には「大半の竜は王から血を賜って人間から竜へと生まれ変わった」とのことなので、一応現時点でアルテマティア様だけは特別な存在なのかな? 「王」と「神」という立場があって、今回彼女がよく分からない対話をしていた「神」という存在がアルテマティアを生み出したとも考えられるが……なんか、イマジナリーフレンドみたいな扱いだったんだよなぁ。「神も全部アルテマティアの脳内にしかいない存在で、結局全部彼女がやらかしてた」とかいう展開にならんかしら。

 まぁ、とにかく「人→竜」というルートがあることが明かされ、どうやら「大人ラグナ」はそのルートを辿らされていたとのこと。ただ、タイムリープ(?)して戻ってきたおっさんラグナは別に竜っぽくはなかったし、がっつり竜への復讐心も抱えたままだったと思うので、どういう時系列でラグナがどんな変化を辿ったのかはいまだよくわかっていない。現時点でわかっているのは、未来でも現在でも、ラグナは竜たちにとって特別な存在らしいということくらいだ。もしかしたら街中で偶然アルテマティアに出会っちゃうのもなんらかの引き合わせなのかもしれませんね。こんなにひょいとラスボスに会っちゃっていいのかしら。毎度のことながら一切先の読めない作品である。

 そうしてラグナがドタバタしてる傍ら、着実に作戦を進行しているクリムゾンの方は、王都に潜らせておいた手下たちと合流。スライム・ゴーレム・キメラ。いろんな魔物を連れてたのね。「なんでよりによって従者がスライム1匹だけなんだろう……」と不思議に思っていたので、今回強そうなのが出てきてちょっと納得。いや、強そうなのは単に「声が」だけども。味方チームはますますプリキュア濃度が上がって充実してきたな。まぁ、だからといって竜のチームに勝てそうにも見えないのだが……風獄竜は体をバラバラにされて死んでてたのに、諏訪部竜は頭だけでも平気で生きてるんだよなぁ。風獄竜も直接の死因はラグナの銀気だったってことかね。

 

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 よくあんな大会で観客集まってるよな……第4話。現実のe-sportsの試合もあれくらいは客が集まるもんなんでしょうか。海外はなんとなくそういう雰囲気ありそうだが……日本国内のe-sports業界がどの程度の規模になってるのかがいまだにピンときてない。

 そして、今作の出来不出来もまだピンときてない。なんとなく見続けられるくらいのヒキはあると思うんだよ。例えば極端な例だと「全裸でゲーミングチェアに座ってレトルトカレーを飲む天才プレイヤー」はなかなか思いつかないキャラ造形だし、そういうところをきちんと際立たせて見せられれば、e-sportsアニメという類を見ないテーマをもう少し新鮮に見せられる可能性もある。何かというとたとえに持ち出して恐縮だが、「焼き物アニメ」という類を見ないテーマを、そこまで突飛な発想を用いずともしっかりと視聴に耐えるドラマに仕立て上げた「やくも」みたいな例があるわけで、映像のクオリティはそこまで大きなビハインドではないはずだ。

 ……でもまぁ、やっぱり今作はもう少し画が強い方が良かったかな……今回はほぼ大会の模様を描き続けていたので作中におけるゲーム画面の比率が非常に高く、こうして鍵を握る要素になってくるとどうしてもゲーム画面の低クオリティ部分は突っ込みたくなってしまう。1話目時点で「アニメ本編とゲームをしっかり線引きして雰囲気だけでも描き分けられるからいいんじゃね?」と思ってたし、実際に「ゲーム然としたゲーム画面」が分かりやすいので混乱は避けられるのだが、やはり慣れてくるともうちょい「いいゲーム」っぽい画面にしてもらった方が嬉しいという欲は出てしまう。今回作中で描かれた「キャラが爆弾なんかで吹っ飛ぶ」時のグラフィックがあまりにPS1レベルのポリゴンみたいになってたもので……流石に現代ゲーム業界でそれはねぇよ、と。

 そして、ユウ・望という2大ヒロインがはっきりと並び立つ状態になったからこそ、ヒロイン勢が可愛くなかったらそれだけでもったいないお化けが出てしまう。どっちもキャラはいいんだ。だからこそ活躍をもっと綺麗な顔で見たいというか、もっと萌えられる画面が増えてほしいというか……妹ちゃんもいれば観客のよく分からん2人組もいて、決して女の子比率が低くはない作品になっているのに、残念ながらひと目見て可愛いってキャラがいないのがなぁ。よりによって最後のシャワーシーンが野郎だったしなぁ……(あれは狙ってああいう描写にしてるならギルティだろ)。

 まぁ、そうして画面の見栄えばかり気にしてしまうが、お話はそれなりに進行し、主人公の家族にいよいよメスが入ってお母ちゃんの過剰反応っぷりはギスギス度合いがかなり高め。そういうところで悩んじゃったせいで大会で本気出せなかったとしたらお母ちゃんが戦犯になってしまうのだが……一応は「ゲームを通して描く、青春と成長の物語」になるのだろうし、ご家庭の事情も飲み込んだ上で、瞬には成長してもらわねばならぬのだろうな。周りにいるのが「経営破綻直前のプロゲーミングチームオーナーの娘」と「多分お金のこととか心配したことないだろう気鋭の女優」だったりするので、経済観念がぐちゃぐちゃになりそうで怖いシチュエーションである。最終的にユウが金の力でマウント取り始めたらどうしよう。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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