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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「UniteUp! -Uni:Birth-」 ―

 こちらもCloverWorks作品か。今期の我が家ではClover作品が2連続ってことになります。

 1期の放送が2年前とのことで、まー当然あんまり覚えてない。以前の感想を確認したところ「映像クオリティの高さから最初は割と注目してたけど、やっぱ男性アイドルものだからそこまでのめり込めなかったし、キャストがナニなのも足を引っ張った。挙句放送延期でモチベがちょっと」というのがざっくりした感想で、決して悪い作品じゃなかろうがあんまり追いかける理由もない、くらいの結論だったか。

 2年ぶりの2期目を見ても「まぁ、当時の俺も間違ったことは言ってなさそうだな」という印象で、やはり映像のクオリティの高さから第一印象は良いのだが、事務所に集まったアイドルのキャストに1人2人怪しいのがいるのがどうしても気にかかる。中の人らだって2年間活動を続けてたんだろうから声優としてのスキルを磨いてはいると信じたいのだが、反映されてる人とそうでもない人がいるのかもしれない。

 あとは2期目となると「結成までの物語」は前提になってるわけで、記憶が薄い状態だと個々のキャラの個性を把握しづらいというのも(全面的にこちらの責任だが)ネックといえばネック。主人公チーム以外の掘り下げも進む展開になるだろうが、あんまり広く浅くにならないことは祈っている。

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○「ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います」 4

 ギルドの受付嬢ならCVは名誉受付ボイスの大久保瑠美やろがい。……その声だとどこぞの頭のイカれた爆裂魔法使いみたいじゃねぇか、と思って見てたら最後に窓口にカズマさんが乗り込んできてちょっと笑った。

 だいぶなろうっぽいが実際はなろうとは別枠のラノベのパターン。まぁ、基本設計はなろう世界と一緒だが、なろうは一時、何とかして見た目のインパクトを与えたり他との差別化をはかるために「変なとっかかり」を考えることに躍起になっていた感がある。アニメ化作品に限っても「主人公が自販機」まで行った時点ですでに何らかのゴールに辿り着いた感はあるが、そんな流れの中で「なろうなら5億%登場するキャラ」でお馴染みの「ギルドの受付嬢」を主人公にするという発想は、そこまで飛び抜けたものではないが、まぁ、ありといえばあり。最強設定は変えることができないので、あとはいかにして「ギルドの受付嬢」と「最強チートキャラ」を同居させるかという設定を考えてやればいいわけだ。

 ただ、残念ながらその1点でどうにも釈然としないのであんまり第一印象が良くない。制作がCloverWorksということで映像クオリティは文句なしで、オープニングなんて本編からは想像もできないような壮大な物語が匂わされ、繊細なモーションの付け方なんかはいかにもな大作の匂い。よっぽどのことがない限りは良いアニメにはなりそうなのだが……とっかかりの意味不明さが大きな障壁となっている。

 もしかしたら原作小説を読めば詳しい説明があるのかもしれないが、少なくともアニメ1話を視聴した時点では意味が分からず、納得できない点が大きく2つ。1つは、主人公が何故そこまで「ギルドの受付嬢」という職業にこだわっているのか。曰く「安定した収入と生涯雇用」とのことだが、そもそも「残業に追われて望まぬ労働を強いられている」時点で職業としての魅力は大きく削がれているはず。収入の多寡にそこまで興味がないのであれば、おそらくもっと楽できる職業はあるはずだ。主人公は「人に言えぬチート能力持ち」であるという設定なのだから、選り好みしようとももっとずっといい仕事が転がっているだろう。そもそも、この世界においてギルドの受付嬢がなんでそんな安定収入の代名詞みたいな扱いになっているのかも分からず、無理やり納得するなら主人公が元々冒険者だったからそれくらいしか職種を知らないくらいに見識が狭いという可能性くらいしか思いつかない。

 そして、仮に「理屈とかどうでもいいからとにかく受付嬢がやりたいの!」という部分について飲み込んだとしても、次なる設定、「残業が多い」&「その残業はボスモンスターを倒せば解消する」の因果関係がわからない。まず「残業が多い」の部分は上述の通り、たかだか窓口業務である受付嬢が、なんでそこまで負担のかかる仕事を押し付けられているかが分からない。雰囲気からするとどう見ても財務処理なので「ギルドの経理部」ならギリ理解できるのだが、普通に考えて「受付嬢」と「経理」を完全にごっちゃにする企業なんてあるとは思えない。百歩譲って「ギルドは人手が足りないから受付嬢のところに全部の仕事が降ってくるんだよ」という設定であるなら、それはもはや理想の職場とは縁遠い存在になるという元の話に戻ってくるし、そもそも仕事場の様子を見ると複数の受付カウンターで複数の受付嬢が仕事をしているはずなのに、残業をしている描写があるのが主人公1人だけなのはおかしい。単に主人公の事務処理能力が極端に低く、他の連中なら定時で帰れる程度の仕事をもたもたやっているだけなのだろうか。ますますこの仕事に向いていない。

 そして最大の謎である「ボスを討伐したら残業が減る」という概念。「ボスが生き残っているとその分討伐者が増えるからギルドの仕事が増える」というロジックらしいが、討伐者が増えたとて、討伐に関わる人間はほんの一部であることは今回の冒険者が示した通り。なんでその周りに忙殺するほどの追加業務が発生するのか。例えば討伐の道中で傷ついた多数の冒険者の保険申請みたいな仕事が追加されるとしたら、それは受付嬢の仕事ではないし、仮にそういうシステムならば討伐すべきはボスモンスターではなくてクソみたいな業務形態を強いるギルドそのものである。また、そんだけ仕事が増えるようなとんでもないタスクが湧いてくるなら、正体など隠さずにとっととソロ討伐してその報酬で生活した方が絶対に潤いのある生活が送れるだろうことは言わずもがなである。主人公のリソースの配分がいちいちおかしいのである。

 以上の文句は、おそらく「受付嬢&チート主人公」という思いつきに説得力のあるバックグラウンドを設けられなかった根本的な設計ミスだと思われるので、今後この部分がストーリーの進行で解消される可能性は薄いと思われる。だからあんまり楽しくなさそうなのだ。……まー、あれもこれも含めて「そういうネタ作品だから」と言われればそれまでなのだが……不条理を下敷きにしてしまったら、その上ではより強烈な不条理しか笑えないと思いますよ。この世界をボーボボ次元にできるってんなら話は別だが。

 
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○「魔法使いプリキュア!! MIRAI DAYS〜」 6

 魔法使いになれちゃった女の子の話。事前に堀江由衣ボイスの魔法の先生の存在は確認できてましたよね。でもどっちかってぇとやってることはマジルミエの方が近い。

 さぁ、なんだこれは。まるで現在本家のプリキュアが肉弾戦を封印してるせいで溜まったフラストレーションを晴らすために作られたかのようなバッキバキのプリキュアだ。これがまほプリかと言われたらもうなんだかよく分かりません。まほプリは最終回近辺でボロ泣きさせられたことは覚えているのだが、流石に10年前となるとディティールはうろ覚え。サブキャラとかの名前までは思い出せないくらいの距離感であるが、それでも決して過去に消えた存在ではない。まぁ、割と最近も顔見てるしな(劇場版ワンプリ)。そんな2人が深夜アニメに舞台を移して今度こそ本気の「オトナプリキュア」だ。そうだよな、多分1年ちょい前の「オトナプリキュア」が放送された時点で、我々プリキュアおじさんが見たかった理想に近いのはこっちだよな。ゴツい変身とゴツいバトル。かといって「大人は大変なんだ」なんて弱音を吐くために時代を進めたわけじゃない。大きくなったからこそできること。それを体現する、マジカルなくせにフィジカルなプリキュア。それが帰ってきたまほプリである。

 制作は「オトナプリキュア」と同じくディーンが受け持っているので東映のフラストレーションが爆発してるわけではないのだろうが、作画状況だけを見れば間違いなく東映イズムを反映してニチアサではやりたくてもなかなかできないことをやりたい放題。よく本編でも「※この作品は魔法使いプリキュアです」とか注釈つけられそうなパートを、時間帯を理由に存分に解放してくれている。何がすごいって、深夜アニメになったくせに合間に流れてるCMはニチアサと同じなんだよ。釣りグミ、たまごっち、プリキュアシャンプー。どの層に向けて売ってんだよ。

 まー、この殺伐具合とかはっちゃけっぷりに「綺麗な思い出を汚された」とか感じる熱心なファンもいそうな気はするんだが、おっちゃんは楽しんでしまった側。流石に1話目だから張り切りすぎた結果だとは思うのだが、毎回このクオリティのイカレ動画で魔法バトルをしてくれるなら、もうプリキュアとかいう枠組み関係なしに「すげぇバトルアニメ」だからな。それだけで何の文句もないよ。もちろん、そこにちゃんと「プリキュアの後日談としてやる理由」は見つけてほしいけども。「オトナプリキュア」は色々と消化不良だった部分を、今作ならリミットブレイクで(良くも悪くも)爪痕残してくれそうな期待がある。

 それにしても、こんだけ時代を経てもモフルンの知能は上がらないんだな……ひらがな・カタカナのみの識字ってことで、だいたいきのこいぬと同じくらいの知性。

 
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○「ババンババンバンバンパイア」 4

 まーたなんか変なの始まった……と思ったら、これアニオリじゃないのね。「別冊少年チャンピオン」連載とのことで……そりゃ知らんわなぁ。

 まぁ、ギャグ漫画としての骨子は分かりやすい。「銭湯を舞台にしたヘンテコ生物との交流譚はどこぞのライダーみたいだな」とか思ったけど、1話で執拗に出てきた銭湯ってあんまり重要な要素でもなさそうなんだよな。設定に直接関係してないし。このタイトルも単なる思いつきなんだろうか。

 キャラデザがどこか古臭くてなんか合わないことを除けば、1話目では取り立ててマイナスとなる点はない。この手のデザインは苦手なのでどうしても絵が受け付けにくいが、さりとて作画が悪いというわけでもなかろうし、ギャグの中身も「私は楽しいと思わないが」くらいでこういうノリが好きな人は結構いるんじゃなかろうか。実際にアニメ化までこぎつけてんだしね。

 ただ、どうしても気になる要素が1つあって、それが「監督:川崎逸朗」。……ごめんな、でもどうしてもそこだけはなぁ……別に作品全体のクオリティは監督の名前だけで決まるもんでもないし、ここ最近の履歴を振り返ればこの人だって悪くない作品は受け持っているのだ。でも、長年刷り込まれたアレルギーでどうしてもこの人の作品は不安が残る。1話目はコンテ演出を監督自ら担当しているが、なんか受付けづらいのが「原作から元々合わなそうな作品」だからなのか、それとも「アニメにした時の監督の匙加減」なのかが判然としない。なんだろ、原作知らないのに「これって漫画の流れを平坦に映像化しただけなのでは?」みたいな変な抵抗がある。これは純然たる先入観の可能性があるので違ったら申し訳ないが、とにかく1話目で「面白そう」と思える要素は拾えなかった。

 このタイトルだったらそれこそエンディングとかでネタをかます最大のチャンスだったと思うのだが、そういう展開はしないのね。

 
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○「SAKAMOTO DAYS」 5

 最近のジャンプ漫画、「夜桜さん」とこれで設定なんか被ってない? 「SPY×FAMILY」まで含めちゃうと、なんかもうね。まぁ、ベタっちゃベタな設定ではあるんだけど、同時期の「人気漫画」と言われてる作品の設定がなんか似通ってるのは変な感じ。

 ほんでジャンプ漫画として分かりやすい設定なもんで、アニメの方も分かりやすい。制作はトムスということでそこまでフル回転で金がかかってるってな感じでもないが、少なくとも1話目で落ち度はないしアクションアニメとしては見せるべき部分をきちんと見せられている。最近のジャンプ漫画のインフレっぷりのせいで色々と贅沢になってしまう時代だが、このクオリティで文句を言ってたら過去のいろんなジャンプアニメがおばけになって枕元に立つだろうよ。なんなら「夜桜さん」だってちょっとイラッとして睨みつけてきそう。

 そんなわけで悪いところは無いと思うが、じゃぁ何を期待して観たいかというと……あんま無い。「コンビニ店員が東山奈央だと捗るよなぁ、どこぞのわるものさんくらい」っていう感想くらい? 子持ちの人妻奈央坊概念、これはこれで大変よろしいですよね。

 あとはこれが人気漫画である理由が分かるといいんですけどね。

 
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○「FARMAGIA(ファーマギア)」 5

 2クール連続で中尾隆聖が目の焦点あってない役やっててワロス。やっぱイカレた役が最高に合いますなぁ。マユリ様はイカれてねぇよ!

 ぱっと見で「エデンズゼロの続編始まったわ」と思わざるを得ないくらいにゴリゴリの真島ヒロテイスト。モンスターのデザインなんかはセンスが溢れまくっているし、みかこしも出てくるし(?)、そりゃそう思うのが自然だけど実際はゲーム原作とのこと。確認したら発売が去年の11月とかだったのでいわゆるメディアミックス展開というやつだろうか。合間にCMもやってたので見てみたけど、まぁ、パッと見は面白そうじゃない? 「モンスターを畑で育てる」という発想はなかなかにぶっ飛んでいるが、それこそ「モンスターファーム」的なテイム&ブリードの概念に、ここ最近はずっと流行り続けているビルド系というか、ファーミング系の要素をダイレクトに混ぜ合わせたものと考えれば割と納得。モンスターを照明やら燃料やらに運用しているのも、昨年何かと話題になったパルワールドあたりからの発想でそこまでおかしなものではない。これらを組み合わせてゆっくりビルドするもよし、がっつりモンスターを強化してRPG的な楽しみ方をするもよし、みたいな感じだろうか。

 アニメはもちろん縦筋となる物語が進行するため、魔王が逝去して次の魔王が一目でそれとわかるくらいやべーやつになってしまった、というところからスタート。今後はモンスターボールを駆使して様々なモンスターを使役しながら戦う話になる……かどうかは知らないけど、まぁ、掘り下げようは色々とあるだろうから様子見といったところか。

 映像制作はブリッジ、監督はそれこそエデンズゼロを任された石平信司。石平さんには一定の信頼を置いているが、ブリッジってあんま印象のないスタジオなのよね。最近だと「シャーマンキング」シリーズを無難にまとめてくれたところなので別に悪い印象もないんだけど。初回から「まぁ、真島絵だったらこれくらいじゃない?」みたいなやや低空飛行からスタートしたので、ここから下がるとちょっと怖いね。まぁ、多少崩れてもギャグと言って誤魔化せる範疇か。

 ゲーム原作にありがちな状況として、中の人はカロリーオーバーの贅沢さ。当然のようにいる手塚ヒロミチ。どこにでもいるけど、こと石平監督は便利に使ってる印象。

 
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○「日本へようこそエルフさん。」 5

 スカイツリーがあったってことは、すぐ近所に400年前に日本に来てだらだらしてるエルフの先輩がいらっしゃるはずですよ。まぁ、引きこもってるからほとんど会えないだろうけど……。少なくとも月島近辺ならエルフ耳を隠す必要はないです。

 というわけでタイトルで全部説明しちゃってる系なろう作品。ただ、なろうにしては珍しい異世界(からの)転移作品であり、形式としては「異世界に行って現代技術で無双」の反対、「向こうから何も知らない文化レベルの低い蛮族を呼び込んでこっちの世界でドヤられる」プロット。すんごく遠いが「小林さんちのメイドラゴン」と同じフォーマットと言えなくもない(あんまり言えない)。

 なんかヤな書き方してしまったが、別に第一印象は悪くない。「ドヤる」ってのも「典型的ななろうならそうなりそうなもんだ」ってだけで今作がそういうルートに入るとも思ってないし、どちらかというと「日本のいいとこをちょっとずつ探す」みたいな日常系作品に分類されるものになるだろう。その場合に「日本」という部分をことさらに持ち上げられるとちょい鼻についてしまうが、日本に限らないこっちの世界、つまりは「現代文明」とのギャップを楽しんでもらう形での「お・も・て・な・し」ならばそんなになろう的な臭さを感じさせずに展開することも可能だろう。できればエルフさんにも過度に余計な部分に驚いたり喜んだりせず、しみじみと機械文明が生み出した便利さにのんびりしてほしいところである。今期はニートくノ一を飼うお話がすでにあるが、こちらもニートエルフを飼っていいようにする展開になるんだろうか。それとも、ちゃんとこっちで働いて稼いでくれるんだろうか。その辺の展開はまだ様子見だ。

 異世界との接続方法についてもあんまりなろう的にならないようにふわっとした設定からの「異世界接続」が果たされているので穏当な内容だし、今後もし「夢」を通じて向こうの世界との行き来ができるようになれば、一方的なドヤだけじゃなく異世界側から日本に良さを発信してくる可能性もある。異文化交流ものとして、なんか見識が広まるアニメになればいいですね。異世界についての見識ってなんだ。

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○「RINGING FATE」 6

 今期もあります中国アニメ枠。最近はコンスタントに中華アニメが翻訳されるようになってきましたね。配信以外でも視聴できる機会を与えてもらえるのは助かります。

 情報を確認しにWikiに行くわけだが、そこには「中国産のオリジナルアニメ」という以外にはさしたる情報も載っておらず、日本ではまだあまり知名度が高くない作品のようである。本国での配信は1年前とのことなので比較的新しい作品であり、そのクオリティの高さはここ最近の中国アニメの躍進がよく分かるだけの仕上がり。まぁ、まだ視聴できるサンプル数が少ないので中華アニメが平均してどれくらいのクオリティなのかははかりかねるが……ひでぇのはほんとに下の下みたいなのもあるが、やはり技術力は着実に上がっているし、他所のパクりではない「オリジナル」もここ数年で確実に醸成されてきている。今作はそんな中国の「現在」の一端を示してくれているようである。

 デザインとしては、古くは「凹凸世界」あたりに始まって最近では「攻略うぉんてっど」あたりで見せてくれたデフォルメキャラクターの系譜。ただ、「凹凸世界」の頃のデフォルメは多分にアメリカ的カートゥーンの影響を受けてのCGモデリングに見えたものが、ここ最近は明確に日本のぷにもえ文化を吸収し、がっつりと「かわいい」に寄せる傾向にある。3Dのモデルについて、デザイン自体は国によって個性があるだけだが動かす技術力は正直日本よりも他国に分があるように見えており、CGであることをさして遠慮する必要もない文化のおかげだろうか、ぎゅっと等身を縮めてのキビキビしたモーションは見ていて気持ちがいい。今作は「うぉんてっど」よりもさらにぷに度合いが増しており、メインヒロインは花澤ボイスも相まって何とも言えないホワホワ感が愉快である。まぁ、ぷにっとしすぎてるので人を選ぶ部分はあるかもしれないが。

 そして、そこに単なるジャパニメーションの模造だけではなく、様々な文脈が息づいて融合しているのが面白いところ。やっぱCGモーションの基盤にはアメリカンな要素があると思うんだよな。ディズニーピクサーにしろ日本のトラディショナルアニメにしろ、モーションの付け方って何となく伝わっている「伝統」みたいなものがあると思うんですよ。どっちがいいとかいう話じゃなくて、何となく「アメリカっぽいな」とか「日本っぽいな」っていう動きの種類がある。今作はキャラの構造理念に日本的な要素はありつつ、モーションはアメリカンな感じ。そのくせカット割りとか演出の方向性は日本人にも受け入れやすい味があり、この融合形こそが中華アニメの現時点での到達点なんじゃないかと思っている。臆面もなく実写取り込みで「現実」パートとの差分を引き出したりする表現の自由さもあるし、とにかく楽しい画面が出てくることを今後も楽しみにしたい。シナリオの方は……まぁ、今んところありがちといえばありがち。今期は「誰ソ彼ホテル」と並んでいるので、およそ「誰ソ彼バトル」みたいなもんだと思っておけばいいんじゃないかな。

 
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○「薬屋のひとりごと(第2期)」 ―

 猫猫に猫を加えるという安易な加算。嫌いじゃない。このまま猫を育てるアニメになればいいのに。

 というわけで2期目。1期はそこまでハマらなかったアニメではあるが、別にそこまで悪かったというほどではない。金がかかってるので映像クオリティはずっと高いままで維持されているし、長尺でやってくれるおかげで大きな作りの話も回収しやすい。刹那的な要素のみに生きていないという部分では、歴史の長さもあって他のなろう作品とは一線を画すものではある。

 今作を楽しめるかどうかのポイントの1つは、おそらく「ミステリ」としての要素をスパッと諦められるかどうか。直近だと「天久鷹生」の時にも触れたが医療(薬学)ミステリなんてジャンルはえてして知識ネタになりがちで、知ってたらそこでハイおしまいみたいな話になるし、ヴァリエーションだってそんなにポンポン増やせるわけじゃない。「天久」は1話2話時点でその辺が破綻しかけていたし、今作においても1期は1つ1つの小話については別に面白くも何ともなかった。

 ただ、本作の場合は「後宮ドラマ」という側面が大きく、薬師としての云々はあくまで猫猫のキャラ設定の1側面であると割り切ってしまうのも手である。シーズンを通しての大きなドラマ展開はそれなりに納得できる部分があり、遠くにあるゴールを目した伏線の張り方、ドラマの組み立て方だったと考えればそれなりに納得もできる。あんまり細かい要素にとらわれず、こまっっしゃくれたやれやれ系なろう女子がお送りする昼ドラみたいなもんだと思って薄目で見守るのがよいだろう。

 「後宮が舞台」という設定のせいで出てくる女が全部おっぱいおばけであることに説明がつくのは偉いですよね。いや、メインヒロインは知りませんけど。メジャーアニメでは歴代最もチンコのことを気にするヒロイン。

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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