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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 御前の演じる委員長がエロくてエロくて仕方ない第8話。もう、彼女のヒストリーだけ取り出したら完全にエロ漫画の設定だよね。それをあんだけ艶っぽい描写で描かれちゃ、もうどうしていいか分かりません。今年の夏コミでは委員長陵辱本が大量に……は、出回らないだろうな。時期もわるけりゃ作品自体あんまり話題になってないし。そもそも原作設定そのまんまの同人なんて売れねーか。

 さておき、シャフトがあまりの過密スケジュールに音を上げたために、1週休んでの放送再開というあからさまな対策を講じて復活した本作8話。偶然なのか狙ってなのか、前話で一応の区切りがついていたので、今回は2週ぶりに始まった新章ということで、ブランクがそれほど気にならないのが救い。作中でも1ヶ月が経過しているらしいし、ある意味雰囲気作りのためのお休みと取れないこともない(や、取れないけど)。

 物語は、一応法的に成立が決まり、バンドが一応の安寧を得たところから始まる。序盤は由紀とミナの友情タッグ成立を描くパート。前回の教会でのドンパチはあまりに観念的過ぎてオチがよく分からなかった部分があるのだが、あのやりとりをみて、どうやら由紀は暁とミナの間の結束を痛感し、身を引く覚悟をしたらしい。どこまで損な役回りなんだ。あげく隠れて書いていた小説をミナに見られてしまうなど、踏んだり蹴ったりの新しい日常。そんな中でもなにがしかの「女の友情」が芽生えたのは、ひとえに由紀がものすごい人格者だからだ。「お互いに非もあるし、足し合わせたら案外ちょうどいいかもしれん」とは姫様の言だが、普通に考えて、由紀の方には特に非はないのである。単に浮気性の暁がミナを選んだという厳然たる事実があるだけだ。そう考えると由紀はまだふくれっ面でいる方が正しい気がするのだが、それでも大人しく「姫の友達」というポジションを受け入れられるというのだから、どんだけ良い子なのかと。暁は選択を間違えてないかしらね。

 そしてBパートは、新たな敵であるヒステリカの襲撃と、委員長の苦悩。大量の吸血鬼が姫を裏切っており、「君主を頂点とした縦社会っていう設定はどこいった」とか、突然出てきて容赦なく雑魚をボコボコにする妙な護衛連中はひどすぎやしないかとか、色々突っ込むところは多いのだが、まず一番に叫びたいのは、「そこにくぎゅかよ!」ということ。あり得ない露出とどぎついメイクで年齢不詳の敵キャラ、ヒステリカ。普通にビジュアル面だけで声を決めるなら、もう勝生真沙子とかでいいんじゃないかって気がするのに、そこに敢えて釘宮。いやぁ……それでも出来るのがすげぇけど。こういう釘が見られるっていうのは、ある意味非常にありがたいキャスティングです。多分、本人もこれまで演じてきた役の中で文句なしの最年長キャラなんじゃなかろうか(見た目的にね)。ま、冷静に考えればそんなヒステリカとやり合っている甲斐田裕子の方が釘よりも年下なわけだし……声優って本当におもしれぇな。

 とまぁ、そんな中の人ネタはさておき、今回は敵組織の顔見せ程度なので内情はよく分からなかったが、とにかく委員長が大変な状態になっていることは分かった。序盤は単なる慰み物キャラだと思っていたのだが、どんどん切なくしんどい方向に行ってますね。そして勿論、エロい方向に行ってますね。委員長が泣き叫んだり身もだえたりするカットは止め絵にしろ動画にしろ、なかなか妄想がかき立てられる良い仕上がりになっており、その筋の人でなくてもたまらないビジュアル。他方、大量の雑魚吸血鬼を前にしての大乱戦バトルパートなどは、一週休んだというのにいささか頼りない仕上がり。面倒なシーンなのは間違いないのだが、どうせ全編通してじっとりと薄暗い雰囲気が続く作品なので、もう少し動くシーンのメリハリは欲しいところなのだが。まぁ、その分独特の台詞回しでアクセントは加えているので、ギリギリ合格ライン上ってレベルにはなってるんだけど。

 そういや、何故かこのタイミングでエンディングも正規品(?)バージョンへ。元の1枚絵でも別に良かったので変更後もそこまで感じ入るものではないのだが、なんだかいかにもシャフトらしいガジェットに溢れていて、苦笑い半分で面白かった。鎖のモチーフが「ef」シリーズだし、壊れた時計などのガラクタは「月詠」のイメージ。でも、一番イメージが近いのはシャフトじゃないけど「SOUL TAKER」かもしれないね。

 とりあえず、来週以降もバトルシーンは続くんだろうから、なんとか持ちこたえてクオリティを維持してほしい。特に、委員長が出るシーンではね。 

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 月並みな言葉だが、やっぱり「いい最終回だったね」としか言えない第7話。見終わった後に、しばらくぽかんとしてしまった。これでエンドカードに「次回もみるがよい」って書かれてなかったら、本当に終わったのかと思ってしまうところでしたがな。なんであんな構成にしたのかね。

 今回は、見るべきポイントを絞るのが難しい。まず、作画・演出方面については各所で話題が出ているが、いささか不安な仕上がりになってきているのが顕著である。そして次回は放送延期。マジで大丈夫か、シャフトよ。しかし、そんな状況でも「シャフト流」と言ってしまえばある程度成立しそうなのが恐ろしいところで、今回の省エネ作画も、「そういう演出です」と言われれば下手したら納得してしまいそう。全ての出来事が雷雨の夜のことなので画面はじっとりと明度が低い状態を維持し、暁の心情やニナの心情を考えると、あまりメリハリをつけずに重々しい状態で進行するのは納得出来る。暁がグラサンと話をしているシーンは天井裏ダクトから見たような構図でしばらく止め画が続くのだが、それだってお得意の舞台演劇を意識した突飛なカメラ位置だと言われれば何となくそんな気がしてくる。つまり、ゆーほど気にならない。委員長が由紀にしなだれかかるシーンとニナが半裸で颯爽と飛び出すシーンは短いながらも艶めかしく描画されており、そこさえクリア出来れば個人的にはOKといってしまってもいい。

 とはいっても、今回は明らかに時間が足りてない。化物語じゃないが「赤齣」「黒齣」が多く、それを入れる場所にしたって不自然極まりない。カットどうしが無意味な無地コマ、無意味な目のアップでブツブツと寸断されてしまい、バトルメインのシーンですら爽快感はない。これが逐一動かない真下耕一作品だったら納得もいくのだが、この作品はそういう方向性で見せるものではなかったろう。顕現したニナの姿も、このブツブツ構成のおかげでいまいち見応えがなく、最後に暁と抱き合うシーンもなんだか尻すぼみ。一番大事なシーンなのだから、ここはもう少し頑張って欲しかったものだが。

 まぁ、そんなシャフト事情はおいておくとして、ストーリーの方である。グラサンの口を借りて、ニナがバンドを建設した根本的な動機が判明する。この「陰に潜むものが表に出る手段」としてのバンドの存在はなかなか説得力があり、後にニナ自身も「人がいねば生きられぬヴァンパイアの旅の途中の止まり木のような物」と自らの計画を明かしてみせた。総理の孫の誘拐にしても、こうした「秘やかな」目的を考えれば必要悪と捉えられる部分であり、なるほど、ニナの魅力を損なうものではない。ただ、それならそうと、きちんと口で説明してくれた方が分かりやすかったのだが。先週は何故か暁に対して冷たい態度を取っており、そのせいで今回のような無駄な騒動を引き起こしてしまったのだ。彼が昔の約束を忘れたことに腹を立てていたのかもしれないが、そんな私情で事を荒立てられては、「為政者としての責務」は果たせていないことになってしまう。「テロメア」と呼ばれる反乱組織の目的についてもちぐはぐな部分があって、「姫を尊重したい」という絶対的血の制約と、それをも上回る奇妙な出世欲(表に出たいという願望)の折り合いがなかなかつかないようだ。テロメアは今のところその上層部が何を考えて動いているのか分からない部分があり、そのあたりがすっきりしない要因になってるんだろう。

 なんやかやと問題は少なくないのだが、今回はとにかく頑張った最終回ってことでいいか。由紀が朗読する奇妙な童話とのリンクは落としどころとして悪くなかったしね。そして、中の人が頑張ってる。これまでも存分にその威光を発揮してくれたあおちゃんだが、今回、テロリスト相手に啖呵を切るニナは実に高貴で、威厳に溢れていた。そして、「レイプの後に男どもにしばらくお預けをくらって辛抱たまらない女子高生」というどうしようもなくエロ過ぎる委員長を演じた伊藤静。御前は、あらゆる意味でエロい。 

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 「ヴァンパイアは狡猾だ、心の隙を突いてくる!」って、おめぇが勝手に籠絡されただけじゃないかと悪態をつきたくなる第6話。姫さんに自分に内緒の強攻策を採られたことで疑心暗鬼になってしまった暁君の反逆の物語。せっかく血の誓いを立てたと思っていたのに、随分軽薄に動くものです。

 ニナの企てた誘拐はあっさり成功し、総理大臣を椅子から引きずり下ろして特区法案は成立へ向かう。しかし、その影ではヴァンパイアを中心とした黒い疑惑が渦巻いており、暁は強攻策に出たニナへの不信感がつのらせる。さらに、由紀を襲ったのは学園内で数を増やしつつある隠れ吸血鬼学生。確かに、これまでこの作品内では「吸血鬼に噛まれれば吸血鬼になってしまう」というヴァンパイア伝承の最も骨子となる恐怖のエッセンスがほとんど表面化せず、あくまで人道的、理知的に人間と接する吸血鬼だけが描かれてきたわけだが、彼らが本気を出せば、身体能力で人間に負ける道理もない。こうしてジワジワと暴力で攻め立てるだけでも、国を動かすだけの影響を与えるのは容易。まして1つの学園ごとき、混乱にたたき込むことは造作もないことだった。信じていたものに裏切られた暁君は、学内の惨状を契機として自分の責任を全うすべく起ちあがる。具体的には亡き(?)生徒会長の意志を継ぐべく生徒会は撲滅作戦へと乗り出したわけだが、「陽光の下で集会を行う」って、土砂降り雷雨の中で言われても説得力がないですね。

 そして、今回は色々と設定に疑問符がにじみ出る部分が。暁から得られた「遮光ジェルは15分しか保たない」という新情報は有益だが、どうも今までのニナたちの行動を見ていると、流石に15分なんて短い時間に縛られているようには見えなかったのだが。日光に当たると駄目ってのは、どの程度の縛りなんだろうか。曇りの日でもやっぱり駄目なの?

 また、吸血鬼になった人間の意志のあり方というのもよく分からない。ニナたちはどうやらいにしえの昔から吸血鬼である存在(いわゆる真祖)であると思われるのだが、それ以外の急ごしらえの吸血鬼というのは、果たしてバンド設立に協力的なのだろうか。昨日まで反対派だった人間を吸血鬼にしても、そんなに簡単に意志は覆らないような気がするのだが。それとも、「女王を頂点とした縦社会」というのが吸血鬼の至上命題であり、変質した直後からニナに忠誠を誓うようにプログラムでもされるのか。まぁ、反対派、過激派がいる時点でそんなことは無いと分かるわけだけど。現在学園内で起こっているトラブルの主因がよく分からないんだよな。

 そして、暁の胸中というのも複雑である。人道的で、一面的とはいえ正義があると信じていたニナ。それが人間社会に仇なす文字通りの化け物としての側面を見せてしまい、揺れるのは分かる。由紀が襲われたことで怒りを覚えるのも仕方ないことだろう。ただ、そこから急に最右翼に流れて吸血鬼撲滅まで志すのはちょっと短絡的過ぎる気もする。勝手に由紀と良い感じになってるし、心の中から姫のことなど消し去ってしまったかのようである。いくらワガママ娘とはいえ、もう少し冷静に話し合ってみてもよかった気がするのだが……まぁ、対するニナの方も暁に対してとりつく島もない態度だったのでどっちもどっちではあるが。何故、こうも急に2人の間がこじれてしまったのだろうか。展開がちょっと説明足らずなので、いまいちしっくりこない筋運びであった。

 筋運びが追いにくいのは、今回画面にも現れている。冒頭の美刃との会話で音声が途切れ途切れになって断片的な印象を強める演出なんかは面白かったのだが、それ以外の何気ないパートでも、今回は無駄にカットが多い。シャフト作品はただでさえカット割りが細かくなる傾向にあるのだが、今回は制作体勢に齟齬でもあったかのように、非常に断片的な、言い換えれば未消化で分かりにくいカット繋ぎが多くなってしまい、見ている方が落ち着かない。前回や今回のように言いようのない不安、疑惑などが渦巻くようなシチュエーションならば、あまりチカチカと動きを切るよりも、静止画でもいいのでじっとりと間を持たせて描いた方が真に迫るような気がするのだが。まぁ、そのあたりは演出方針に何かポリシーがあるのだろうが、いまいち伝わってこなかったのが勿体ない。

 でもま、最後の委員長復活シーンみたいな設定はやっぱり良い。ホラー映画にありがちな「明らかに罠だから駄目だよ!」って画面に叫びたくなる追い詰め方もそうだけど、堅物で融通の利かなかった委員長がレイプされ、籠絡されて計略の片棒を担ぐ敵の先兵に成り下がるという構図がなんとも。堕とされた女の業って、無駄にエロティック。にやりと笑って牙を見せる会長、彼女にとりつく意味ありげな男吸血鬼ども、「由紀ちゃんごめんね」と囁く伊藤静ボイス。あぁ、これだけで3日は妄想できる。やっぱりNTR(ry 

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 千和の立ち位置に微妙な違和感を覚えてしまう第5話。料理が出来なくて悪戦苦闘するワガママお嬢様なんて千和のホームグラウンドだったはずなのに、気付けば今はそれを見守りつつ料理を教える側の役。確かに最近料理はそこそこ出来るようになってるみたいだしねー、アラサーだしねー。今のあおちゃんは千和のデビュー当時と同じくらいかぁ。

 さておき、これまでしっかりと主従の関係を強めてきた暁とミナの間に、初めて暗い影がさすお話。そして、その間に立って微妙な立ち位置となっているのが、千和演じる由紀である。彼女は暁に対して幼なじみ以上の愛着を持っているのは間違いないのだが、それがミナの登場によって実らない危険性が出てきた。その上で、彼女はミナに対しても優しく接しており、ラジオでしつこく言われてきた通りの「理想的すぎる女性像」であることが伺える。ミナの方もそれは甘んじて受けているし、孤立しがちな学園内において、唯一暁以外に接してくれる由紀に対してはそれなりに心を開いていたようなのだが、指輪を巡る一件のおかげで、一転恋のライバル。さらに暁の立場が気に入らない吸血鬼軍団や、政府とバンドの対立、そしてそれに対するミナの報復措置など、暁は次第に「ヒト」と「吸血鬼」の間、つまり「由紀」と「ミナ」の間で板挟みの状態へ。平気でベッドに転がり込む半裸の幼女姫と、体育倉庫で濡れそぼった裸体で迫る幼なじみ。さぁ、どっちを取る?

 ミナ姫は今回、数学の証明問題をあっさりクリアしつつも調理実習がからきし駄目というギャップを見せつつも(まぁ、味が分からない吸血鬼に料理をやれっていうのが無理な話だが)、政治屋パートでは相変わらずの手練手管。ただ、国の利益を優先させない総理大臣という、ある意味非常にリアリティ溢れた存在が登場したためにこれまで積み上げてきた「政策」にもストップがかかり、ついに「化け物らしい」きつめの手段を採らざるを得なくなった。このあたりの机の上の駆け引きと荒事のバランスってのは、やはり政治家の才覚の1つということか。メイド部隊に出番が出来たのは良かったが、暁の存在を考えると、なかなか苦しいところである。

 今回も作画面では決して褒められたクオリティにはなっていないのだが、強めのシャフト臭のおかげでその省エネっぷりも何となくごまかせる仕上がり。色々とふざけた画面が多く、特に調理実習中の「かき混ぜられたボウルの中の卵視点」というあり得ない構図はなかなか刺激的。他にも最近シャフト作品で多用される画面の押し引き(ズーム)や、無駄に合わせた口元アップのリップシンクなどが多めに使われ、作画枚数の少なさを何とか誤魔化すことになっている。もうどんな作品でも登場する「絶望カット割り」もお約束だ(でも、今回は「カッ、カッ、カッ!」っていう三段割りじゃなくて2発で止まってたな)。構図が決まってるシーンだから流用が楽なんだろうね。

 他にも、シャフト+ストーリーものといういささか不協和音じみた組み合わせのせいでどこかいびつになっている部分がかえってギャグっぽく見える部分もあって、教室のシーンでは机などの背景にはいつも通りのコピー並べが使われているのに、クラスメイトの顔だけはそれなりに描き込まれている。これで「ひだまり」なら単なる影で描かれる部分だし、「絶望先生」なら名前や「生徒」などの文字を書き込んで終わりの部分。流石にそうした省略手法はこの作品のテイストにそぐわないために「普通の作品」のように全員の顔を作っているわけだが、中には明らかに高校生には見えないようなおっさん面の奴もいて笑ってしまった。隅から隅までこの作品のテイストで充溢させるのは結構手間だなぁ。 

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 日本政府が抱える借金の額の的確さに驚嘆の第4話。ニュースによると今年度末には日本の債務残高は973兆円らしいです。全部肩代わりしてくれるヴァンパイアバンド、今の国民ならリアルで欲しいかも。

 というわけで、話は1000兆円規模になってきているどえらいお姫様達。「お主らが石器を使っていた時分から……」の文言は説得力があるようにも聞こえるが、その時代には通貨の概念すらないわけで、果たしてどうやって蓄財してきたのかがよく分かりません。流石に当時は遮光ジェルもないだろうし。まぁ、中世にはヴァンパイアが貴族として立ち回ってた国とかもありそうだし、気ままにアメリカ旅行して神父を籠絡したあげくにエジプトでオラオラされた吸血鬼もいるので、きっと何か財テクのノウハウがあったのだろう。とにかくミナたちの野望は国家規模でものすごいということだけは分かりました。

 ただ、今回のエピソードでメインとなる記者会見自体はミナの存在感のおかげでそれなりの説得力はあったものの、それに絡めた爆弾騒動の方はなんともチープで、いまいちヴァンパイアの存在を知らしめる事件としては物足りない。相変わらず画面が暗くて緊迫の爆発シーンも見にくかったし、そもそも緊迫してるのかどうかも伝わりにくい。警備を務めていたジュノーがどの程度の人物なのかがまだ分からないので、その警備をくぐり抜けた爆弾使いの能力と気構えが伝わってこないのがその原因だと思われる。「入島する人間は全員人間かどうかチェックする」っていいながら「記者たちにそんなことをする必要はなかろう」とか、別に島内で吸血鬼になったからって何が変わるのかとか(別に人間だって腹に爆弾を仕込むのは不可能ではない)、「吸血鬼の反乱」というのがメイントピックのはずなのに人間に協力者がいたりとか、どうもシナリオラインがちぐはぐで事件像が見えにくい。ひょっとしたらこちらの無理解によるものなのかもしれないが、一応ミステリ的なギミックを組み込むなら、もう少し分かりやすい構図になるようにしてほしかった。

 今回はついに作画面にも少々ガタが来ていたし、どこかエロティックな雰囲気が売りであるこの作品には、ちょっと勿体ない部分もあった。せっかくシャフト流の枚数削減技法を使ってるんだから、見せるべき画はきちんと成立させて欲しいもんだが。

 ま、個人的にはミナ閣下の雄姿が拝めただけでも良しとしますか。前回ラストにレイプされてた委員長、今回ちらっとその惨状が映ってたけど、結局まる1話スルーでしたね。可哀想に。 

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 続々揃いつつある「シャフト声優」に準備万端な第3話。今回は新キャラとして画伯が登場し、既にシャフト作品としては本気モード。みゆきちが来ればパーフェクトですけど。

 暁が記憶を取り戻し、それを足がかりにしてミナがバンド(特区)の制定へ乗り出すエピソード。そのための起点として作られた学園がミナの計画の一部であることも判明し、人間対吸血鬼の構図は、学園の生徒会や日本政府など、様々なレベルで暁を巻き込んでいく。大本命の見どころは、従者の前や敵の前では女王の貫禄をこれでもかと見せつけてくるミナの威厳。従者達が無条件で傅いているために大物に見えるという部分もあるが、生徒会長との対決では経験値の違いを見せつける余裕の対応で常に試合巧者であり続けるし、政府との対談では、脅して揺さぶって自らの要求を貫き通す。流石にこれでは敵も増えるだろう、という一方的な物言いなのだが、そこには確かに高貴なる者の余裕と威厳が感じられる。むしろ渡り合おうとした生徒会長を褒めるべきだろう。

 他方、暁の前だけでは、ミナは一人の少女に戻る。「記憶は戻ったのか?」と尋ねて茶化された時のリアクションなんかは完全に子供のそれだし、床をともにして起き抜けにしなだれかかっても、色気というより愛らしさが先に立つ。もちろん、これはこれで我々にはご褒美なわけですが。

 そしてそんなミナを中心にして回りを彩るヒロインたち。千和声ヒロインはナレーションもこなしながら一歩引いた試合観戦。伊藤静ボイスの生徒会長は強行突破に出るが、なにやら不幸なとばっちり。そして小林ゆうボイスの新キャラは、まだこの世界に潜んでいる謎の断片を伺わせてくれる。もちろん、次回予告ではっちゃけるメイド軍団も気になる存在だ。でも考えてみたら御前ってあんまりシャフトのイメージ無いよね(「ネギま?!」と「ef」くらいか)。

 ストーリーとしてはまだ走り出したところなので静観すべきなのだろうが、今回はその見事な構成でぐいぐいと引き込まれるエキサイティングな仕上がり。特にミナ対日本政府、暁対生徒会という二局の対決をオーバーラップさせる脚本が面白い。普通ならばミナと暁が同じサイドにおり、人間代表の日本政府と生徒会をオーバーラップさせる演出になるところなのだが、意図的にこれを逆にして、追い詰められているのは政府と暁という2者。この奇妙なねじれが、次々と繋がっていく台詞回しに何とも奇妙な後味を残してくれる。

 また、シャフトの基本となる陰影とパターンを使った画面も比較的まっとうなアニメーションのレベルにまで落とし込まれており、相変わらず無機質な感じの背景にもどことなく現実感が残る。今回はリップシンクや振り返り、煽りなどの微細な動作を大仰な動画で描くシーンが多くなっており、どうでもいい会話パートでも無駄に奮い立たされるのが刺激的。まぁ、悪ふざけといえばそれまでなのだが、こうした「どこかかみ合わないながらも無駄に見せつける」のが、やっぱりシャフトのひねた演出の楽しいところだ。

 次回への引きは、不謹慎ながらもエロいと断じてしまっていいだろう、委員長の集団レイプシーン。委員長、もう出番なくなったりするんだろうか…… 

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  容赦のないダイレクト描写に放送規制とは何なのかを考えてしまう第2話。「聖痕のクェイサー」はあそこまで必死に規制をして、数多のアニメがDVDで乳首を解禁する中、この作品は(AT−Xだから)平然と幼女の裸体を披露する。でも、これでいいじゃない。吸血鬼だもの。

 どうにも「ひだまり」が消化不良の様相だったおかげで、こちらの作品に匂い立つシャフト臭にホッとしてしまう自分が怖い。「きちんとしたストーリーがあり、アクションもエロもラブも必要なまっとうな少年漫画」っていうのはシャフトとの折り合いはよくない気がするのだが、それでも止め画を維持する間合いや、そこかしこに紛れ込む実写取り込み、陰影のどぎつい画面構成など、いかにもシャフト作品らしい味付けに溢れている。流石に「SOUL TAKER」や「月詠」の時のような「単純に見にくい」画面にはなっていないのだが、バトルシーンで描かれる暗闇などは、やっぱり不必要なまでに「闇」を意識させる仕上がりになっていた。

 作品の内容は非常に分かりやすいストーリー展開。化け物のお姫様に血の誓いを立てた普通の少年、それが狼男に変身ってのは「怪物王女」にイメージが被るのだが、主人公のキャラクターがいかにも中村悠一なので、ちょっと骨太。そしてエロさに関しては(そっち向きの属性があれば)こちらが上である。オープニングで踊り狂うミナ、わざわざ暗闇に僕を招き入れて全身くまなく愛撫させるミナ。完璧な幼児体型には原作から引き継がれた偏執的なこだわりが感じられ、エロさを通り越して美しくすらある。「はなまる幼稚園」なんかよりもよっぽどペド御用達でしょう。

 そして思いの外耳に響くキャスト配備もシュートな部分を突いてくる。悠木碧は前回も触れたので心の準備があったのだが、まさかサブヒロインに千和が登場するとは思わなかった。しかもガハラさんからのつなぎなのか、千和とは思えないまっとうな女子高生じゃないですか。ほんとに芸達者だな。他にも伊藤静、渡辺明乃に谷井あすか、喜多村英梨と、かなりカロリーの高い仕上がりですよ。今期本命のシャフト枠はこっちかねぇ。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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