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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 死武専である必要が欠片も無いな! 第2話。っつうか、ソウルイーターである必要も欠片も無いな!

 1話はマカをはじめとする懐かしの面々が顔を見せたり、いきなり主人公が武器に変化したりと、ソウルイーターワールドが全開だったわけだが、今週はそんな勢いがなりを潜め、純粋なる「女の子がゆるゆるベタベタするアニメ」になった。おかげで私の心の中では「ええかげんにせぇや、何でもかんでも女の子の何気ない日常を描く差し障りのない作品にすればええってもんちゃうで!」という思いと、「まぁ、これはこれで」という気持ちが葛藤を続けている。ソウルイーターに望んでいるのがこれではないことは間違いないのだが、やっぱり「もうソウルイーターじゃなくね?」と言いたくなってしまい、更に「そうだよ、違うよ、だからいいじゃない」と言われたら「お、おう」と応えるしかなくなる。まぁ、タイトルで「ノット」って言ってるわけだしなぁ。あ、でも一応キムだけは割とインパクトのある登場だったのはちょっと嬉しい。彼女のさきの人生を考えると「女子寮の魔女」っていうのはすげぇネーミングだ。

 ま、そんな部分以外では、1話目から既にキャラ作画はユルい方向でまとまっていたが、2話目はますますキャラが適当になってきて、なんだか珍しいくらいふわっとしたテイストのボンズ。こんなんも作るのかよ、というのがとても意外に映る。まー、原作絵の時点でお世辞にも上手いってわけではないので(ああいう画風だろうけど)、むしろ旧作絵の方がおかしかったっていう考え方も出来るか。なんか、どこからどう攻めても「なーんかヌルいアニメなんだけど……これはこれでいいのか……」と微妙に丸め込まれてしまうのが悩ましいのである。

 何故そんなに悩ましいかというと、ひとえにはやみんが可愛いからだ。もう、今作の主人公はアーニャちゃんってことで間違ってないよね。彼女のあり得ないレベルでのツンデレと、百合にもならないような歪んだ友情表現がいちいち愛らしくて困る。ふくれっ面とか満面の笑顔とか、絵はへちょいのにやたら可愛い。どうしたことだ。声の魔力か。まぁ、めめちゃんも可愛いけどね。アーニャちゃんがお嬢発言を繰り返してとんちんかんなことをしてるのを見て「まぁ、中の人もそうかもしれない」とか思ったりする。めめと2人していちゃつき、めめがアーニャに対して「可愛い」とか「記憶に刻みつけておく」とか言ってるのを見て「まぁ、中の人もそうする」とか思ったりする。めめちゃんがメイド服を着たら胸がきつくて「中の人も大丈夫か?」とか思ったりする。結局、主に中の人にwktkしてる。声オタだもの。みつを。

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 結局、このアニメで一番卑怯なのはナレーションが矢島正明なことな気がする、第4話。あの声で蕩々と説明されたら、「お、おぅ」っていうしかないじゃんよ。

 まー、予想通りの内容がきました。ゾンビ回ってことは安定の全滅エンドであり、ミャウに至ってはここまでの4話で3回死んでいるという安定感。この投げっぱなしでやりたい放題な感じは、過去の作品だと「GA」と「パンスト」が浮かびますね。この2本が出てくる時点で恐ろしい作品なのは間違いない。特に今回やったゾンビネタは、「パンスト」でもほぼ同じ展開で1回やっているお話だったりする。かたや荒野の一軒家、かたや病院施設(もしくはショッピングモール?)と、多少時代の差はあるけども。「パンスト」の場合は15分作品なので、襲われて、ゾンビになるところでハッピーエンド(?)だったわけだが、今作は尺に無駄に余裕があるため、「ゾンビになってからの生活」が残りの15分で展開されるという酷い話。途中からゾンビの生態とかどうでもよくなってたからな。なんで保険会社関係の連中は問答無用で襲われてたのに、ブービーズのおねーちゃんたちは平気だったんだよ(まあ、その後感染してるわけだが)。今週観てての最大の感想は、「これ、キャストの人たち楽そうだよな……」ということ。いや、延々うなってるだけの収録も案外やっかいなのかもしれないけども。

 あと、この作品だけのオリジナルの笑いどころとしては、冒頭部分もそうだったけど、「エイリアンだからゾンビなのかどうかよく分からねぇよ」って部分ね。特に病院での乱戦シチュエーションでは、ダンディに送り込まれた刺客部隊との対決シーンが相変わらずふざけているとしか思えない動画でお送りされたわけだが、どこからゾンビでどこまでゾンビやねん、っていう。「宇宙では ゾンビはそれほど 目立たない」。確かに。

 あ、でも今回スカーレットさんが出てない。許さない。

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 オチなかった! 第2話。良い話っぽい展開になったのでどんな酷いオチが待ってるんだろうとと思って見ていたら、意外にもそのまま収束してしまうという逆サプライズ。こういう展開もありなのね。油断出来ない作品だわさ。

 ラーメンの話で、CV諏訪部・吉野の猫っていうだけで、京都下鴨の猫ラーメンが頭にこびりついて離れなくなったよ。あげくエンディングがやくしまるえつことか、数え役満。異次元も四畳半も大して変わらない可能性が? とにかくひたすらラーメンを食い続けるだけのお話。深夜アニメでこの話って、単なる飯テロなんじゃないかって気もするのだが、ラーメン自体は宇宙風味でサイケデリックなのであんまりうまそうじゃないのが救いだろうか。あ、でも最後にじいさんが出したラーメンはちょっと食ってみたい。ちょっとワームホール探してくる。

 今回のコンテは山本沙代。そのおかげなのか分からないが、1話に増してポップな印象が強く、宇宙なんだか保育園なんだか分からないような見た目でとにかく騒ぎ立てる。話の中身は何もないので、とにかくどったんばったんしてるのを見せるだけである。1話は割とメタ度の高いネタで笑わせてくれていたが、今回は作中設定でのネタが多かったのも変化の1つだろうか。ラーメンは宇宙を代表する食文化になった。そして、ツイッターは宇宙規模のコミュニケーションツールになった。ひたすらラーメン画像をあげ続ければ、いつしか世界を革命する力を手にすることも出来るのかもしれない。っつうか、ミャウは最後のラーメンが食べられなかったのはしょうがないとして、せめて写真だけでも押さえておけば「プロツイッターラーメン評論家きどり」の面子が保たれたのにね。個人的に、ラーメン屋で写真撮ってる奴にはイラッとする派。伸びるからさっさと食え。

 1話に比べると大人しくなってしまったが、多分こっちの路線の方が長続きするんだろう。動画は相変わらず元気だったし、監督の性格からして、1回限りの捨てネタよりも、全体的な画面の質で見せたい作品になってくると思うし。まー、個人的には検査員のおねーさんが出てくるだけでなんの問題もなく正座視聴するんですけどね。宇宙に桑島法子がいるのに、死にそうにないというだけで僥倖である。今期はちょいちょい仕事があるので俺歓喜。

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オープンエンドが変わった! 第14話。これは素直に良いね。オープニングは確実に「DAYS」を意識してリメイクしたと思われるFLOWの新曲。サビ前の間の取り方とか、曲終わりの流し方とか、完全に「DAYS」と同じ。懐かしいのう。前クールが悪かったとは思わないけど、やっぱり「エウレカ」はこちらの方がしっくりくる。そしてエンディングはデビュー直後のユニットのようだが、歌がどうこうよりも映像が良い。1期目でいうと映像のイメージは3rdエンディングに近いかな(女の子が色っぽいという点で)。ノアさん大活躍ですよ。本編中、アオがアルバムあさってるところで無心に読みふけってるのも笑った。

 さておき本編。相変わらず怒濤の展開過ぎて、1期目をきちんと見てなかった身としては何が起こっているのかさっぱりである。しかし、とにかくエラいことになっているという事実は伝わってくる。あらゆる物事を引っかき回したエウレカが一時退場し、その代わりに覚醒したナルが大暴走、おかげで今までなあなあでくすぶっていたゲネラシオンブルと日本軍の関係性も急速に動き始めた。更にはエレナがなんだかよく分からない状態で暴走まで始めているし、シークレットやスカブの存在意義についても根底から揺るがされることに。もう、何がなにやら分からないので、黙って見守るしかない状態です。気が休まる暇がないので、非常にエキサイティングである。ここに来てエウレカが空中でニルヴァーシュに投げ出されて、それを滑空しながらのシェイクハンズさせる「あの」シーンが登場するとか、やっぱりビリビリ来ますがな。こういうのがあってこその2期目よね。

 今回も見るべきシーンはたくさんあるが、やはり旧作から追いかけていた人間にとってはエウレカを巡るあれこれが気になるところ。ナルの言葉を信じるなら、レントン達がいた「あの地球」は現在のアオたちがすむ地球の「未来の姿」ということになる。そして、スカブはそんな2つの地球を結びつける不可思議なゲートの役目。シークレットの存在は未だ謎のままか。ナカムラら日本軍の公式発表を通じた「シークレットは友好関係にある」は流石に信じろという方が無理だが、考えてみればこれまで一度も意思の疎通を試みたことは無いわけで、無機質な謎の闖入者が何を考えて行動しているのかはまだ分かっていないのだ。シークレットが何者かを理解出来れば、更に謎が深まるトゥルースについても見えてくるものがあるのかもしれない。そして、トゥルースが分かってようやく、ナルが何者なのかが理解出来るようになるわけだ。こりゃぁ大変だ。

 ナルといえば、結局「アオの姉」とは一体誰なのか、という問題もある。一瞬「実はアオってば女の子だったのか!」なんて考えも浮上したが、じいさんの行動を考えるに、その正体はナルということ。ただ、ナルには特にエウレカの面影もないし、彼女の行動がエウレカとは袂を分かってしまっているのも気になる部分。実際は、「アオの姉」はこの世界に存在しているのかどうかもはっきりしていないわけで、答えはまだまだ謎のまま。ここで突然エレナの謎の行動が関わってくる可能性も大いにあるわけだし。あかん、何一つ分からん。分かるのは、とにかくナルはアオと話し合いが出来ていないということ。そして、ニルヴァーシュが改めて障害として立ちはだかったこと。初代シリーズのメインメカが敵として立ちふさがって息子を遮る。なかなかアツい展開である。

 でもまぁ、今回は何を差し置いても、エウレカの出産シーンが全部持って行ったよな……あのシーンの作画の気合いの入りようったら。おかげでその後の甲板上のシーンなんてやたら適当な画になってたじゃないか。……エウレカさんは若いころからエロかった。それが今じゃ、人妻としての能力まで兼ね備えた無敵の存在になっているのである。困った、中の人とまるきり同じじゃないか!

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ややこしいけど気にしない、第13話。前回の衝撃から思いの外地に足のついた展開になっている気がするが、それでも分からないことだらけ。タイムトリップものはそれだけで悩みの種が増えるからな。

 まず、最初に言っておかなければいけないことは、シナリオがどうとか、時系列がどうとか言う前に、エウレカが可愛いということである。たっぷり1クールもじらしておいて登場したメインヒロイン・エウレカ。その威光は7年経った今でも全く色あせることなく、むしろ母性要素をプラスしたり、更に磨きがかかっている。気付けばこの7年の間で、エウレカの中の人も結婚・出産を経験しており、なんだかそういう仕事まで狙ってシナリオを組んでるんじゃないか、っていう節まである(声オタの妄想です)。時系列がずれているおかげで、回想も含めて「アオが成長してすっかり母親になったエウレカ」と「身ごもった状態で今から母親になるエウレカ」の顔を見ることが出来て、なおかつ我々はそんな落ち着きを持つ前の尖った少女時代のエウレカも知っている。この成長過程を見るだけでも、娘を嫁に出した父親のような気持ちで見守ることが出来るだろう。レントンめ、うらやましい奴だ。

 そんなエウレカを中心として進んでいく物語。今回現れたエウレカは、見た目にもまだ若くて、実はアオを生む前の時間からやってきたことが分かった。アオはなかなか理解していなかったみたいなのだが、自分の母親がどんだけ若作りな生き物だと思っていたのだろうか。いや、子供から見たら母親なんてそんなものかもしれんけど。そして、事情を知っている大人たちも回りには何人かいた。10年前のスカブ災害に立ち会ったおっさんたちは、懐かしいエウレカの姿を確認しつつも、それがどうやら「あの」エウレカとは違うということは気付いていた。一番影響が大きかったのは、当時のエウレカに命を救われたイビチャである。人生の岐路を先導してくれたエウレカは、彼にとっては慈母のような存在。今回の「過去エウレカ」についても、「初対面である」と言われた時点で全てを理解し、歴史を元のままに進行してもらうため、なんとか彼女の世界に返すことを提案する。月光号やその他の不思議現象に興味津々の回りの大人たちはそうもいかないのだが、イビチャさんが上に反発しているのはいつものことである。

 ただ、単純に回りの偉い人対イビチャ・アオというもめ方だったら話は簡単なのだが、偉い人やおっさんたちにもそれぞれ事情があるのが面倒くさい。10年前にイビチャと同じようにエウレカに救われていた陸自の遠藤さん。彼は彼なりの正義で、エウレカを助けようと月光号に乱入する。志は全く同じだったはずなのだが、組織を別にした大人たちにはそれぞれの戦いがある。そして、そんなややこしい状態を更に引っかき回すのが、未だ目的がはっきりしていないトゥルースだ。「エウレカに化けて登場」という訳の分からないサービスを披露したお邪魔虫は、そのままエウレカを拉致って逃げようとしたみたいだが、おっさんたちの涙ぐましい努力によってこれが阻止される。遠藤さんの生き様がやたらに格好良かったのだが、あの様子ではどう考えても助かっているようには見えない。惜しい人を亡くしたものだ。

 異世界に飛び込んで未だ事情が飲み込みきれないエウレカだったが、とにかく地球のためにはトゥルースと戦わなければならないことは分かった模様。ニルヴァーシュに搭乗すると、いよいよ息子との共闘作戦へと移ることになる。2代に渡る2台のニルヴァーシュの共闘、なかなか画面映えしますね。新・ニルヴァーシュはレントンが手を加えたものだったんだね。相変わらず器用な奴だ。

 今回は展開も盛りだくさんで面白かったが、忙しく切り替わる映像面も見応えがあって、久しぶりに満足いくエピソードだった。すごく真面目にやってるはずなのに、どこかふざけてるトゥルースの変身劇場がいちいち小憎らしくて笑える。後半のバトルシーンの腕ブン回しも面白かったし。リアルに焦っているトゥルースを見たのは初めてかもしれないなぁ。

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なんかよく分かんない展開キター! 第12話。そうか、12話目なのか、この作品は2クールだから、ボチボチ折り返しで展開が動く時期なんだな。

 今回のミッションはまさかの宇宙空間。やっぱり使徒だのネウロイだの、この手の訳の分からない敵対勢力ってのは、一度くらいは高々度から襲ってくるもんです。まぁ、今回の奴は特に宇宙空間にいるっていう点を活かした攻撃方法には見えなかったけど。どっちかっていうと、あの高さのスカブ、っていう方が怖いんだろうな。そして、そんなトンデモミッションのくせに、あっさりと宇宙に行けるのがすげぇ。ゲネラシオンブルは一応民間企業のはずなのにこうもあっさりと宇宙に行けるってことは、見た目以上に技術の進んだ世界のようである。しかもIFOがもれなく宇宙空間対応になってるし。あれって動力は一体なんなんだろう。別にトラパーに直接干渉して動いてるわけじゃなかったのね。

 そして明かされる、アオの生態系とエウレカを巡る過去の事実。「隠してた」とアオは拗ねていたけど、あれだけ怪しい「母親」に関して、政府などの何らかの機関が噛んでないと見るのも無理な話で。彼らが調べた結果は、「エウレカはもういない」。しょんぼりした上に「人間じゃなさそう」ってところまでだめ押しされて疎外感バリバリになってしまったアオだが、気付けば宇宙空間ミッションのお約束である大気圏突入の危機を迎えてしまう。相変わらず本当に良い人なイビチャさんなんかは全力でアオを救おうとしてくれていたが、やはりいかな人類とて大気圏突入は絶望的なイベント。流石に無理かと思われた瞬間、スカブから登場したのはなんとあの月光号!! これは流石にびびる。あの特徴的なフォルムがぼろぼろと剥がれ落ちるスカブから登場するシーンは、旧作を見ていた人間からしたら開いた口がふさがらない壮絶な光景であった。加えて、その中から現れたのは懐かしのデザインを維持したニルヴァーシュと、あどけない面影を残したエウレカその人である。もう、何がなんやらさっぱりだ。

 とにかく、スカブが繋ぐ「あっち」と「こっち」。アオ達がいる沖縄を含めた「地球」は、やっぱり前作でエウレカとレントンが駆け抜けた「あそこ」とは違うんだ、ということが分かって一安心。だが、その「異世界」へ抜ける道がそこかしこにあるとなると、ますます話はややこしくなってくるのである。月光号が「こちら」に来たということは、エウレカ以外のメンバーも何かしら関わってくる可能性があるんだろうか。ようやく「エウレカセブン」の名前が繋がった次回以降、お話は加速していきそうである。

 今回はとにかくお話を追うのが大変だったが、前回でお当番回が終わって気がゆるんだのか、エレナの無茶苦茶っぷりが結構ひどくて楽しい。確かに無重力作画は大変だろうさ。お前が描くわけじゃないけどな。そしてあの声でしゃべってるのに駄目絶対音感持ちらしいぞ。「お前の魂頂くよ!」って言ってみてくれよ!

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気付けば最近、小見川に対する嫌悪感は大きく低減されている気がする第11話。これってようやく慣れただけなのか、それとも彼女が相応のスキルを手に入れはじめたからなのか。……後者じゃない気がするんだけどなぁ。

 前回はイビチャ回、そして今回はエレナ回。これでようやくパイドパイパーの面々に一通りスポットが当たった形。前回はなんだかなぁな出来だったけど、今回は割と「らしい」仕上がりになってますね。ナルの寝取られ回とかもそうだったけど、こういうぼやっとした不安定な話を書かせた方が、ここのスタッフの場合は面白いものが出てくるのかもしれない。まぁ、ディティールを考え始めるとやっぱり色々と気になる点はあるんだけども。

 今回のお話は、カテゴリとしては一人二役もの(そんな名前の付け方があるのかどうかしらんが)、もしくは二重人格ものということになる。この手のサスペンス要素が強いお話は、過去に「銀の靴」(「妄想代理人」の3話)やその元ネタになっている某作品(ネタバレになるので一応名前は伏せる)が面白かったので無条件に好印象を持ってしまう。今回のお話も、ガゼルが「エレナ=ミラー」であることに半ば確信的なところからスタートし、「何故、アメリカの諜報員であり、売れっ子だった歌い手のミラーが、あんなオタクっ娘になってしまったのか」という謎からお話がスタートする。しかし、そこからイギリス諜報部などの働きかけ、そして実に都合の良いタイミングで襲撃してきた微粒子シークレットの働きを通じて、「あれ? 実は別人だったんじゃん」という解答へと導かれる。若者のトラパー遺伝子に働きかけて妄想を見せる悪戯シークレットの力によって、エレナはミラーとの逃走劇を夢想してしまい、そこには「自分とは全く違うミラー」がいたのである。

 しかし、「幻想」「妄想」というのは便利なもので、そこにいたミラーはあくまで幻。一緒について来たアオも認識しているから実在しているのかと思いきや、実は彼が見ていたのはエウレカとナルという故郷の幻想でしかなかった。拠り所を失い、シークレットの呪縛も弱まったところで、エレナはようやく「ミラー」の幻影を解き放つことに成功する。

 結局、じゃぁミラーってのは何者だったんだろうね、というエンディングになるのかと思いきや、ここでもう一捻りが今回のエンディング。ガゼルたちの調査はぎりぎりで打ち切られてしまったが、もう一踏ん張りしていれば、エレナ・ピープルズは既に死亡しており、現在知られている人間とは全くの別人であったことが分かったはずだった。つまり、現在の「エレナ」は、結局「エレナ」ではなく「ミラー」だったわけだ。いや、正確には今現在のミラーはアメリカ政府が送り込んだ「ミラー」ではないので、「ミラー」でも「エレナ」でも無い、という結論。どこで入れ替わったのか、何が起こったのかは想像するしかないが、元々ミラー自体が虚勢・偶像であったことを考えると、元来ミラーという人格そのものが単なる厨二病で人格を生み出すオタクっ娘だったのかもしれない。やりよる。

 というわけで、謎が全て片付いたわけじゃないんだが、二転三転して揺さぶられるサプライズはなかなか興味深い筋書きだった。アメリカがミラーの重要性をどの程度見ているのかにもよるけど、今後彼女の正体に言及されることはあるんだろうか。正直、無くても問題無い、というかこれ以上掘り返されても蛇足な気がするんで、気になる人は考察をして見るといいんじゃなかろうか。

 今回はメインシナリオ以外にも、ゴルディロックス再登場からの謎のサービスシーンなんかもあって、退屈せずに見ることが出来た。冒頭でフレアが父親絡みで荒れるところも面白かったしね。エレナに「他に好きな人がいるんだよね」と振られたとき、何故か一瞬イビチャが固まってたような気がしたんだが、イビチャさん、実の娘みたいに気にしてるんでしょうかね。実父はあんななのに。あと、すっげぇどうでもいいことが気になったんだけど、エレナたちがエア・カーを爆破してイビチャが駆け寄ってくるシーン、あのときのノアってどこに隠れてたの? ひょっとしてイビチャの後ろをものすごい勢いで追いかけてきたとか……何それ、怖い。

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主人公アカン、第10話。なんでアニメ演出って魚眼使いたがるんだろう。プリキュアの恐怖も覚めやらぬというのに、今回のアオの顔は完全にギャグ以外の何物でもなかったぞ。

 今回のメインはイビチャ。軍人としての真っ当な責務と、そこからの実に正しい反省、そして大人としての責任へと、この世界のおっさんとしては希有なくらいに真面目なイビチャさん。生き様もなかなか格好良く、おっさんが活躍するお話は良いお話……と行きたいところなのだが、どうも最近、この作品は単調だ。アメリカ政府との絡みになってミッション1つ1つが消化試合みたいになっているのが悪いのか、それとも単に脚本がつまらんだけなのか……いやいや、川崎ヒロユキだから駄目とか、そういうことではなくね(いや、ひょっとしたらそれが原因かもしれんが)。

 全体の流れを見ると、1つ1つの出来事に理由付けが無いし、どういう感情が伴っているのかが分かりにくいのが最大の難点。たとえばレベッカ姉さんと州知事の会談なんかでは、2人の過去の関係からエロ同人みたいな交渉を持ちかけられたレベッカさんがどんな解決法を見せるのかと思ったら、単に銃を突きつけておしまいという。いや、それならわざわざガゼルさんを追い払わなくても良かっただろうし、もっと早くにそれをやっておけば被害は少なくて済んだんじゃないかと。あのシーンなら彼女がきちんと「過去の自分とは違う」ことを表明する必要があるはずなのだが、あんななあなあの解決では、彼女の現在の志がどのように変化しているのかが全く見えてこない。結局、一連の交渉のくだりが不要ということになる。

 イビチャにしてもそうだ。今回一番掘り下げられたのは彼なので、イビチャの行動原理については分かりやすくなっていたのだが、それにしたって、突然「俺がおとりになる!」は不自然きわまりないし、折角ここまで心優しく思慮深く進んできたのに、急に短絡的な破滅主義者みたいに見えては勿体ないだろう。対シークレット戦でも、なんでわざわざあそこで肉弾戦を仕掛けて命を危険にさらしたのかが分からない。別にフレアかエレナに一発目任しておいたら良かっただけに見えたのだけども。

 そして一番分からないのはやっぱり主人公のアオ。何をそんなに怖がってるんだか。今更人が死ぬ様子をみて怖じ気づいたのか? その割にはやってることは無鉄砲だし、そのモチベーションも見えてこない。現時点ではすごく残念な主人公。そこそこ見るべき点があるイビチャの下にくっついてるからまだ救われている部分はあるが、もし彼の下を離れて一人で決断をしなければいけない段になって、アオはきちんと男の子の責務を果たせるんだろうか。不安でならない。

 ふーむ、あまりよくない意味でシナリオが落ち着き始めてしまっているなぁ。ここらで一発何か刺激が無いと、典型的な中だるみ展開と言われてしまうぞ。次回はエレナ回になるのかな? 少し盛り返して欲しいもんです。

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首都名古屋でちょっとワロタ第9話。沖縄無くなったり首都ぶっとんだり、日本も大変だな……

 こうして改めて見ると、この世界があの「エウレカセブン」と繋がっているというのが不思議な感覚がある。日本があり、沖縄があり。確かに前作の時にもそりゃあったんだろうが、そういう視点で描かれたことが一切無い物語だったので、仮想世界とはいえ日本が登場すると何とも不思議な感じがする。これまでは日本とは別に区切られた「沖縄」だったのでそこまで意識してなかったんだが、今回改めて本土の様子が描かれることによって、その違和感が前面にでることに。

 違和感と言っても別に悪いことという意味ではなく、むしろ制限が無い中で好き放題に「もしも」の日本を描いているのは面白い部分。「首都東京が機能できなくなった日本」というのはアニメに限っても色々と設定が作られてきたものだが(エヴァとかね)、この作品の場合、日本が壊滅した、じゃなくて「東京がスカブバーストで失われた」という設定なので、単純に首都機能を西に移動しただけである。他の都市が候補になる可能性もあるが、まぁ、この状態なら、素直に西の大都市に移しておくのが無難だろうか。名古屋に移転してるのに何故か似たような形の議事堂だけは再建されているのが、いかにもやりそうな話。後は新幹線が云々とかね。新たに開通したのが岡山・箱根間って、一体どんな輸送ルートを考えてのことなんだろうか。

 とまぁ、色々と設定面で面白い部分がありつつ、今回は日本政府の中でのスカブを巡るあれこれがメイン。正体不明の天変地異なんだから忌避するのが当然なはずだが、それを何かに使えないかと手を伸ばしてしまうのが軍人さんの悪いところ。本来なら機能しないはずの古いスカブから屑をかき集めて、再びのバーストを試みてみたり、適当な予備知識で安全を謳ってみたり、もっと専門で研究しているゲネラシオンブルからしたらヒヤヒヤする部分も多いのだろう。軍備も古式ゆかしい軍艦なんかが並んでおり、深海200mでも戦えていたIFOを配備するゲネラシオンブルとは時代が違う感。日本人が「貧しい国でも良いから」とか言ってるのを聞くと、フィクションと分かっていてもちょっと切なくなりますね。果たしてこの日本政府の野望から、何かコトが発展する可能性はあるんだろうか。とてもそんな気概があるようには見えないのだけれど……トゥルースさんは何かを感じた模様。あれだけ超然とした存在なのに、一介の軍人さんに声かけてスカウトするとか、変なところで人間くさいんだなぁ。

 ま、結局は設定上よく分かってない部分が多いのでぼんやり見てるしかないんだけど、今回は一応「水着回」ということで、それはそれでいいんじゃないでしょうか。白スクかぁ。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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