ドラフト通信No.26 3/25

 ３月２５日　ドラフト模様（MBS,SOM×２）

ピック順　【Alessi】→【Sangriter】→【Mei】→【Thraxi】→【Serra】

　どうも、僕です。最近は確実に週一のペースでドラフトが出来るのは喜ばしいのですが、構築のデッキばかり組んでなかなか試合に出られていないのでフラストレーションが溜まっています。……なかなか包囲戦で欲しいカードに巡り会えないからさぁ……でも、ボチボチ公式戦出たい。いっそフライデーを飛び越えて日本選手権予選とかに出てやろうかとすら思っている今日この頃。

　そうそう、ちょっと前に新エキスパンションの名前が決まってましたな。「イニストラード」。またミラディンとはガラッと変わった、なかなか悪くない雰囲気。イラストの女性はひょっとしてリリアナ姉さんでしょうか。ようやく新リリアナが登場するのかしら？　え、ガラクは？　

　マローがリーダーなのは相変わらずだけど、どさくさに紛れてデザインチームにリチャード・ガーフィールドがいるのがすげぇ気になる。

 　　　　ＡＬ　ＳＥ　ＴＨ　ＳＡ　ＮＣ

ＡＬ　　ー　　◎　　◎　　◎　　◎　　４ー０　１

ＳＥ　　×　　ー　　×　　×　　◎　　１ー３　３

ＴＨ　　×　　○　　ー　　◎　　◎　　３ー１　２

ＳＡ　　×　　○　　×　　ー　　×　　１ー３　５

ＮＣ　　×　　×　　×　　○　　ー　　１ー３　４

 

１位　【Alessi】　赤白　＜飛行機械の組立工　感電破　存在の破棄＞

　前回のデータ一覧スペシャルで「勝率は悪くないのに優勝回数が少ないでやんのpgr」とか書いたら、すぐに完全優勝とかしやがる。あなたのそういうところがキライなのよ！　さておき、赤白なので当然のボロスビート形式なのだが、今回は赤が妙に不人気。というのも、後述するが普段白金属術寄りの人間がごっそり感染に移住したために、こちらのカラーががら空きになり、かなりダラダラと取り放題になったのだ。おかげで１パック目の恩恵は大きく、「不純の焼き払い」が４引き、「カルドーサの炎魔」が５引き。さらに「カルドーサの炎魔」「カルドーサの再誕」とのシナジーを発揮する「胆液の水源」がかなり遅めに２枚確保出来ている。クリーチャーは低めのマナ域がそこまで優秀なわけではないのだが、火力や「迫撃鞘」でいなしつつ「カルドーサの首謀者」や「飛行機械の組立工」に繋ぐスタイルが綺麗に回っていた。そして、今回のＭＶＰは文句無しで「知性の爆発」。全体に３点、４点、５点とたたき込むアドバンテージの塊が１０引きっていうのは、冷静に考えればおかしな話である。みんな、自分の運をナメ過ぎなのかもしれない。ひどいものを見た。

 

２位　【Thraxi】　白緑　＜皮羽根　先駆のゴーレム　鍛えられた鋼＞

　２週続けてのまっすぐな白緑。これは偶々でもなければ意志のあるピックでもない。実は「真鍮の従者」が華麗に動くところを見てみたい、という訳の分からない願望があって、先週もやたら早く引いたし、今回はなんと２引き。そのため、「装備品を多く引きたいな」と思うと、多少無理矢理でも序盤に白に渡りを付ける必要が出てきて、結果的にこの形になるのである。また、今回は「暴走の先導」が引けたので、「もう、クリーチャーだけひたすら引き続ければいいんじゃないかな」という単純な指針となり、気づけばデッキの８割がクリーチャーというデッキ構成に。「鍛えられた鋼」なんておまけも引けたし、適当に並べとけば勝てるだろ、の精神である。ただ、流石にカードが被りすぎ。「パラジウムのマイア」×３に「金のマイア」×２。言うなればこんな状態である。「腐食獣」も４枚あり、最初は「マイア全種、腐食獣２枚」というスタイルにしていたのだが、「マナ出過ぎ」ということで、最終的には「パラジウムのマイア」が１枚抜けて「腐食獣」は４枚全部突っ込まれることになった。荒れ狂うトランプルの嵐。ひどいことをした。

 

３位　【Serra】　緑黒　＜ヴィリジアンの堕落者　テル＝ジラードの堕ちたる者　疫病のとげ刺し＞

　実に珍しく、この男が感染へと動いた。その１引きは「ヴィリジアンの堕落者」だ。そこから「腐敗狼」×２「墨蛾の生息地」など安定した感染基盤を整えていくが、２パック目で登場した「飲み込む金屑ワーム」が一周してきたので、流石にこれもキープ。「吠える絡みワーム」もおり、謎のワームコンビがフツーに緑ビートをおりなすシーンも。結果的にはややライフ３０点の趣。その結果、２人で分け合った感染としてのレベルはそこそこになっていると思うのだが、やはり上２人のデッキとはレベルが１段違うものになってしまい、単に並べているだけではボコられることに。「病気の拡散」１０引きとかいう訳の分からないことが起こったんだから、いけると思うのが普通だけどな。これだから包囲戦１パック目の罠は恐ろしい。

 

４位　【Mei】　緑黒　＜ヴィリジアンの堕落者　転倒の磁石　大建築家＞

　そして、こちらも実に珍しく感染デッキへのルートを辿った。そのスタート地点は、やっぱり「ヴィリジアンの堕落者」。罪なカードである。普段感染をやらない人間、とはいっても、単に感染と書いてあるカードを集める簡単なお仕事なわけだが、それでもどこかピントがずれるピックというのはあり、上述のように「病気の拡散」をかなり遅めで流してしまっているし、なんだか黒を毛嫌いしているかのようなピックで細かい損をしている部分が多い。そして極めつけとなった３パック目１引き「大建築家」。確かに「胆液爪のマイア」などのアーティファクト感染が強くなるので選択肢としてはありなのだが、ダブルシンボルを採用するなら確実に２色目にする必要があり、黒を切る決断が必要になる。結局その部分の踏ん切りが付かずに「大建築家」は採用を見送られ、なんだか勿体ないことになってしまった。なるほど、やはり簡単なピックなんてものは無いのだな。

 

５位　【Sangriter】　青赤　＜金屑の嵐　大建築家　決断の手綱＞

　開けたパックは「金屑の嵐」「カルドーサの炎魔」「不純の焼き払い」という鬼のような赤パック。そこから悩んでレアを選び、赤をメインに。そして、８引きでキープしていた「尖塔の海蛇」から２パック目の「大建築家」へと繋がり、珍しく感染を抜け出し、不人気カラー代表の青へと渡りを付けた。そこから普通に赤の火力＋青の飛行ビート、などというスタイルへ向かうことが出来ればいいのだが、やはり青のカードプールはそうそう簡単にデッキを作らせてはくれない。「空長魚の群れ」がかろうじて確保出来たものの、その他のパーツは赤もあまりパッとせず、普段の分かりやすい感染と違って、使っていても使われていてももやっとするデッキになってしまった。「感染の方が強いやんけ！」って、知らんがな。

 

 

今回のピック表

 

　【Alessi】（赤白）　→【Sangriter】（青赤）→　【Mei】(緑黒)

　　↑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

　【Serra】（緑黒）　　　　　　　←　　　　　　【Thraxi】（白緑）