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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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アリス嬢のあふれ出るクリエイティビティに驚き隠せない第8話。天井画ってものすごい労力がいるんだぜ(ソースはギャラリーフェイク)。適当な絵とはいえ、あれだけ大きな作品を子供の手1つで作り上げたアリスの才気は将来パリの藝術シーンを塗り替える気がするぞ。

 さて、前回の風邪引き騒動が収まり、クロードを伴って再びブランシュ家を訪れた湯音。歓待の仕方も随分慣れたみたいで、アリスは適度に引きずり回しながらも、お茶を出したり、おとぎ話談義で盛り上がったりと、なかなか順調な交友関係を築いている。特に作中でアリスが文句を言っていた「おとぎ話における男尊女卑の現れ方の国民性」議論はなかなか興味深いものだ。言われてみれば、日本の昔話ってそこまで男性主権で話が進むものは多くないよね。「おじいさんとおばあさん」なら平等な家庭だし、「○○太郎」みたいな物語は男が主人公だけど、全部武闘派だったり幸せとは限らなかったり、女性蔑視というよりは「女性がたまたま描かれない」物語だし。「かぐや姫」「鶴の恩返し」なんかは、女性主体で女性の意識をクローズアップする作り。なるほど、案外昔から日本人の男女観ってのはフラットだったんだな。

 で、そんな「男女の関係」について、今回いよいよカミーユ様が吼え始めた。これまではおしとやかで気品溢れる令嬢を演じ続けていたカミーユ・ブランシュ嬢。その立ち居振る舞いは相変わらず完璧なレディであり、クロードを手玉にとって翻弄する様子は見事な上流階級っぷりではあるが、人間関係については諦観を越えたドロドロとしたわだかまりがあるらしく、なかなか表に出てこなかった「鬱憤」が、今回ついに湯音を相手に漏れ出てきてしまった。突如湯音を相手に繰り出された数々の辛口コメントは、これまで見せてきた淑女の顔とは一線を画す、「女の鋭さ」が見え隠れしている。突然色んな方向から予想外の釘を刺された湯音も、恐縮を通り越してぽかんとするしかない。

 アリスは一切持ち合わせていない、カミーユならではの「身分故の悩み」。彼女は「結婚すらも一族繁栄の道具」と語る通り、自らの立場をわきまえて色恋にうつつを抜かさぬように心に誓っているようだが、身近にアリスという自由の化身がいることもあって、鳥籠の中の生活には腹に据えかねる部分も多いみたいだ。アリスと違い、クロードという直接的に心をかき乱す相手もおり、「良い子」でいることによる負担は並大抵のものではない。しかし、なまじ物わかりの良い性格に育ってしまったため、もう自分が引き続けたレールからは逃れることが出来ない状態になってしまった。だからこそ、奔放なアリスには憧れのまなざしを送り、これまで見たこともない文化の申し子であり、既知の世界では計り知れない湯音に対しては小さな敵愾心を燃やすのである。

 野良猫のようなアリスと、絶対に家から出されない家猫が象徴するカミーユ。どちらが幸せなのかは一概に言えないだろうが、少なくとも、今回の作中において、野良猫は元気な声でニャーとなき、自由を謳歌しているのに対し、家猫は窓辺に横たわって外を眺めるのがせいぜいである。そして、クロードはどちらの猫も得意じゃない…… ふぅむ、どこもかしこも、そう簡単にはいかないようだね。

 今回はカミーユメインで、少しじっとりとした中身に食い込んでくる内容だったが、やはりそんなことはどこ吹く風で、アリス嬢は元気いっぱい。個人的にお気に入りなのは、現時点でも充分に幼いアリスの、更に幼い回想シーンでの活躍である。紙芝居だけでなく巨大なパネルを用意して自分なりの物語を綴ったり、この時分から既に没入していたらしいジャパネスク趣味をそのまま創作物語に取り入れてみたりと、実に伸びやかな感性が、富裕層のどこか気怠げな世界観とは一線を画した新鮮な美術センスを見せてくれている。好奇心旺盛な上に克己心も強く、このまま日本とフランスの文化親善大使にでもなってくれれば、両国の友好に大きな力を貸してくれる大人物になるのではなかろうか。やっぱりパリジェンヌは芸術に理解があってこそだね。

 まぁ、それとは別に、今回もあおちゃんボイスが響き渡ったのがたまらないね。普段のアリスでも充分幼い声の「ロリ役」なのに、回想に入るとますますそのロリ度に磨きがかかり、きちんと子供が年齢別に描き分けられているのが分かるのが流石。最近は「うさぎドロップ」のおかげでリアル子役の声を聞く機会が増えたが、あおちゃんはリアルを飲み込んで更にワンランク上のバーチャルロリを実現させているのだ。やっぱり本職は化け物だし、あおちゃんは核弾頭なのである。

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