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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 珍しく割と素直な締め、第11話。これで最終回、なのかしら? ダラダラと続いてきた本作ではあるけど、こうしてサラッと綺麗に締められると、これはこれで良かったんじゃないかという気分にさせられるもんだ。

 シンプルな話になったのは、題材として「家族愛」というものがクローズアップされたためではなかろうか。「うさぎドロップ」などでもいつも思うことなのだが、「家族愛」というのはよほどのことがない限りは人類普遍のテーマとして扱いやすいものであり、共感しやすい「大きな」テーマである。それをどのように捻るかと言われても、結局「大きな」結論にしか着地出来ないわけで、無難に終わらせることに何の文句も無いってもんだ。阿良々木さんにほとばしる(義理の)妹への愛情は、実にまっすぐで微笑ましいものだった。尋常じゃねぇ関係性の3人兄弟ではあるのだが、最後に残るものが「家族愛」なら、最後に振り返ってみればどこにでもいそうな、ごく普通のいい家族じゃないか。

 今回の最大の見どころはなんと言ってもグロと言われてもおかしくないレベルの阿良々木さんと影縫のバトル。阿良々木さんの血みどろぐちゃぐちゃバトルは「するがモンキー」のときにも凄絶だったセッティングであるが、今回はあのときよりも格段に作画状態が良いこともあり、不必要とすら思えるダメージ描写が、どうしようもない実力差と、かけがえの無い阿良々木さんの家族愛を伝えてくれる。影縫があんなお為ごかしの説得で目的を諦めて退場するのは本来ならば「どないやねん」という話なのだが、それ以前のバトルシーンで克明に阿良々木さんの覚悟が描かれたおかげで、「これはこれでいいや」というレベルにまでは落とし込まれているのだ。

 火憐ちゃんとのバトルシーンの場合には明るいシーンで奇抜なアングルや冗談めかしたカット割りで個性を発揮させる方向性だったが、今回はいかにもシャフトらしい、少ない動きの中でも1つ1つのオブジェクトに意味を与えること、それに少ないカットの中で描く部分にだけ重点的に動画枚数を裂くことで、徹底して傷ついていく阿良々木さんの様子が描かれるのが興味深い。作中で「黒齣」「赤齣」が明示的に意味を持ったのって、今作ではこれが初めてなんじゃなかろうか。ひさしぶりに「化物語」風の構成が楽しめたエピソードである。コンテを担当したのはあの「まどマギ」10話を務めた笹木信作氏という方。シャフトは少し気を抜くとこっそり上手い人を繰り出してくるから油断出来ない。

 ラストパートで「白金ディスコ」がインストでかかったのも個人的に嬉しかった部分。ここんところあの曲はヘビロテのお気に入りだったので、締めの一本としては最高の使い方だった。月火ちゃんがキスされてギャーギャー騒ぐシーンも、中の人のインパクトがそのまま出ているお気に入りの場面。もっと月火ちゃんと火憐ちゃんの活躍は見ていたいもんだなぁ。

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