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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「うぽって!!」 5→5

 今期最初の終了番組が、正確には今期の作品じゃないという悩み。でも、私にとっては7月期新番だったのです。そして、ちゃんと最後までしっかり観られた、充分な評価対象なのです。

 始まった当初は、分かりやすい「もうやだこの国」枠の番組の予定であった。擬人化萌えキャラ女子中学生。ミリタリーオタクにも訴えることが出来る、アニメと武器との便利な融合戦略は、単純な萌えとして、非常に阿漕な方向性だと。もちろん、そうした方向性での結果は出ていると思うが、最終的にはなんだかよく分からない方向性のアニメとしても案外面白いものになってしまったのは嬉しい誤算。クライマックスのシリアスバトルは、このアニメの孕んだ様々なゆがみをどうしようもないくらいに明示的にしたが、その分オリジナルな魅力も出ていたパートなんじゃなかろうか。原作がどういうストーリーなのかは知らないが、アニメの盛り上がりは充分に唯一無二の魅力でしたよ。脚本の荒川さんも、無茶な世界につじつまを合わせたり合わせなかったりする作業は案外楽しかったんじゃなかろうか。

 大別すると、単純に「萌え」方向の見せ方と「燃え」方向の見せ方の二方向の楽しみ方が出来る、という分け方が可能だと思うので、その2つのカテゴリを分けて見てみよう。まず、シンプルな「萌え」方向は言わずもがな。擬人化ものとして、高見明男のまるっとした萌え画は分かりやすい魅力だし、荒事をこなす銃がモチーフということで、セーラー女子があられもない姿を披露しながら荒れ野を駆けるだけでもラッキーハプニングはナチュラルオプション。性格や外見を銃の特性に合わせて(こじつけて?)作っている部分がギャグとしてもいじりやすくて、キャラクターの性格付けがそのまんまネタとして使いやすかったのは初心者にもありがたい部分。もとが「無茶な擬人化」なので、デフォルメにしたり、銃としての性能をネタにしたイメージ映像を作ったり、画的にも見せやすいセールスポイントがあったのは楽しかった。まぁ、これを見終わったからといって銃器に関する知識がついたとはとても思えないが……ひとまず「銃火器に対して何らかのフェティシズムを感じる層」の気持ちは伝わって来た。

 そして、中盤の学園争奪戦、そしてラストの熱海戦と、2つの大きな戦闘を通じて描かれた「燃え」寄りのパート。こちらの方がアニメとしては見せ場が多く、ディティールにこだわった銃の運用方法や、原野戦、市街地戦とバリエーションに富む戦闘描写が、なかなかこだわっていて見応えがある。むちむちの女子中学生が銃器を抱えてしゃきしゃきと戦場を駆け回るなんて構図はどう考えてもおかしい絵になるはずなのだが、この作品の場合には「いや、彼女らは銃ですから」という、説得力があるんだか無いんだか分からない理由付けで説明される。おかげで、銃を扱ったプロフェッショナルとしての様々なシチュエーションが「萌え」を維持したままお楽しみいただけるわけだ。加えて、「銃であること」が「人殺しの道具であること」と同一であるというテーマも維持しており、ラストバトルではそのあたりの深刻な問題にも一応タッチしているという、謎のメッセージ性まである。まぁ、そのへんのシリアスが必要だったのかっていうのは議論の分かれるところだろうが、どうせ「マジバトル」をするんだったら、そういう「ミリタリーものならではのハードさ」をどさくさに紛れて入れ込んでくる節操のなさは、むしろ賑やかさの一部として受け入れて良かった部分じゃないか、と思う。ふんこの最後の気持ちって、現国に対する愛情っていうよりも、「銃器が願う人類不偏の平和への思い」だという風に解釈するとメッセージ性が際だつのですよ。

 原作自体がそこまでメジャーなもんでもないし、ジャンルもイロモノだったおかげで冗談半分のアニメになるかと思ったら、予想以上に画作りがしっかりして、飽きずに最後まで見られたのは嬉しい不意打ちでした。こういうのがあるから、油断出来ないのよね。

 そして中の人に関しては、「現在のプロダクション・エースがどういう状態か」という報告会みたいな意味合いが強い。エースのエースである野水伊織が順調に仕事をこなしている他、富樫美鈴、美名、合田彩、古谷静佳などが悪くない仕事を保持している。個人的に注目したいのは、エンディング歌唱も担当して今後が期待されていると思われる、しぐ役の佐土原かおり。声質としては若手の頃の川澄綾子に近いだろうか。メイン4人の中でも良い存在感を見せてくれていた。エース勢は無難な仕事をこなす印象が強いが、こういうバーター作品から少しずつキャリアを積ませて安定した状態を作ったあとで表舞台にでるっていう戦略は面白いよね。

 あとはラストバトルの敵方が彩陽・明乃っていうのが個人的にツボだった。低音で輝く仕事師はほんとに好きなんです。

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