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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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泣きっぱなしで第9話。あ、僕がじゃなくて、六花さんがね。流石にこんだけ毎週生きた死んだの話をしている作品で、いちいちお涙してはいません。しかし大変な回である。何せ後半は六花さんずっと泣きっぱなし。これは中の人の負担もものすごかったはずだ。そして、プレスコの恩恵である生々しい音声がずっと流れ続けるわけだ。すごかったです。泣きの演技の難しさは言わずもがなだが、こういう嗚咽を漏らすシーンで一番しんどいのは、やっぱり「本当に泣いたらそれはそれで駄目」っていう部分だろう。感情移入しすぎてマジ泣きするとノイズが強くなるからNG出ちゃうらしい。適度に感情移入しつつも、その上で明瞭な「演技」にならなければいけないというギリギリのラインで仕事をし続ける役者の皆さんには頭が下がる。そういえば、同じく松尾監督のプレスコ収録だった泣きの演技で見初めたのが「紅」で紫役をやっていたあおちゃんだったなぁ、なんてことも思い出したりするのです。

 味も素っ気もない中の人トークから書き始めてしまったが、相変わらず本筋の方はじりじりするばかりで進みはしない。今回はいよいよもって六花さんが島尾の存在を確信して接触するという一大事件が発生しているのだが、視聴者からすれば「ようやくか」という話であり、しかもその出会いのシーンもまた次週に引いた。この接触が物語のラストステージってことなんだろうなぁ。ファンタジー世界にいる亮介にも異変は起こっているわけだが、果たしてどういう収束を見せるんだろうか。気になるような、「どう考えても無難に終わるしかないだろ」という気持ちがあるような。

 今回は(今回も?)とにかく島尾と六花さんの思い出ばかりが積み重なっており、どんどん島尾の存在感が増している。数々の記憶の中にはそれぞれの場面で新しい姿の島尾がおり、その横には新しい姿の六花さんがいる。木登りのシーンのあけすけな会話なんかは、島尾の病のことを覚悟の下で受け入れながらも、どこか冗談めかして笑い飛ばしてやろうとする2人の関係に、誰も立ち入れないような絆が感じられるし、病室での離婚届のくだりでは、六花さんの「分かれ方を知らない」というしれっとした台詞に、この2人の世界がどれだけ満たされて、どれだけ完成しているかがにじみ出ている。「終わった世界」には違いないものだが、ここに亮介が立ち入るのか、と思うと彼の苦労を思ってげんなりしてしまう。亮介は亮介で「島尾の世界」に立ち入っているのだから権利は充分あるはずなのだが、やはり「培った過去」が、「あり得べき未来」よりもよほど現実的で、今という時間に比較するものとしては不充分に見えてしまうのである。

 島尾なのか、亮介なのか。様々な意味で揺れ動く2人の男の存在が、今回は今作には珍しい忙しいコンテワークで刻一刻と切り替わっていく。もちろん画面自体はゆっくりしたものではあるのだが、「走る島尾」「追う六花」という基本的な構図もあり、次第にあがっていくボルテージは静かな画面の中にも変化が生まれているようだ。今回のコンテ演出は神保昌登氏であるが、切り替わる「顔」の演出がなかなか印象的だった。あと、不覚にも笑ったのは「ガラスの棺をぶち破って目覚める姫」のシーンね。パワフル過ぎる姫様に振り回される亮介君が本当に大変そうだ。

 そういやあのシーンで童話に習ってたくさんの小人が出てきたわけだが、時節柄妖精さんに見えないこともない。「姫起きぬです」「目覚めぬです」「遅刻確定ですか?」「ままならぬです」。このアニメでこんだけキャストが増えたの初めてだな。

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