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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 大団円! ですか? いかがですか? 判然としませぬ? わかりませぬ? 最終話。いや、綺麗に終わってたと思いますよ。この世界にそれを望んでいたかどうかは別としてね。

 前回からの続きでわたしちゃんの過去話。前回ラスト前に巻き毛ちゃんが一気に食い込んできたおかげで、てっきり先週の冒頭で言っていた「友人」というのが巻き毛ちゃんなのだろうと思っていたのだが、意外にも、わたしちゃんの矛先はルームメイトの巻き毛ちゃんではなく、それまで気配すら消していた不可思議な同胞、銀髪ちゃんことY氏に向いたのである。妖精さんについての事情を調べるという「のばら会」の来歴を聞いているうちに、この奇妙なコミュニティにおいても、どこか浮いているような奇妙な存在だったY氏に興味が向いたのは、彼女の向学心、探求心が本物であった証拠だろう。議論にかこつけてお茶を飲んでいる連中よりも、袂を分かち、一人孤高の研究を続けている(ように見える)Y氏の方が、わたしちゃんの生まれもっての性格からすると付き合いやすかったようである。

 そして突き止めるY氏の正体。既にこの頃から全力で腐っていたY氏だったが、やはりその探求心は本物には違いない。それに加え、この歪んだ学びの園において、回りをたゆたう子女達が本当はどんな人間であるのか、という裏を調べ尽くしていた。奇しくも、自分の秘密を同様に握ってしまったわたしちゃんを相手に、その全貌を吐露することになる。「異常な環境だからこそ、異常なこともまま起こる」とはY氏の弁だが、それにしたってのばら会の面々の個性的なこと。恨み日記の花先輩、髪の毛大好き魔女先輩、粗野にして低俗なABの両先輩。そして行きすぎた愛情が止まらない巻き毛ちゃん。これまでも人との接触に距離を保ってきたはずの「腹黒」わたしちゃんも、バーゲン品のように飛び交う隠れた人格にぐうの音も出ない。Y氏はこれだけのことを知っていて、よくもまぁ学園で生活が続けられたものだ。

 ハイパーヤンデレタイムを見たわたしちゃんは、そこで逃げ出すことはせず(できず)、結局のばら会としての職務は無難な方向に進めて処理をし、人の裏表を全て理解しながら送った学園生活は、Y氏の支えもあってか、無事に幕を閉じることになったのである。そこには、寂しさを解消したいという彼女の願いがあり、願いを聞き届け、「ずっと一緒にいた」妖精さんの姿もあった。いつもならばエキセントリックな発明や行動で一日二日の暴走をして去っていくはずの妖精さんだったが、わたしちゃんの願いを聞き届けて、ずっとずっと、彼女の「交友関係」を作り続けてくれていたようである。結局、彼女の手元に残ったものは、Y氏という、くせ者ながらもかけがえの無い1つの友情。そして、妖精さんとのかけがえの無い関係性。なるほど、学生時代にこんな経験をしていれば、そりゃぁ調停官にもなるだろうし、妖精さんとの交流に生涯を捧げようという気にもなるだろう。普段は腹黒ずぼらで適当な言動の目立つわたしちゃんだが、妖精さん関係の問題になると、なんだかんだ言いながらも親身に動いてくれるのは、こういう事情があったわけだ。最後の最後に、「無茶苦茶なことがたくさん起こる世界」のはじめの一歩としての「すごく分かる」しんみりと良い話が見られました。想像とは違っていたけど、これはこれでよい最終回だったと思いますよ。

 まぁ、この感想はちゃんと最後まで見たからこそ出てくるもんだけど。ホントね、途中でヤンデレブーストタイムのところはどうしようかと思ったもの。花先輩の時点で迫力充分だったのに、魔女先輩はその斜め上に怖いし、巻き毛ちゃんの念の入ったヤンデレっぷりも見事なもの。残念ながら私の望むような百合世界はここにはないようである(ホモォはあるのに……)。ちなみに、魔女先輩・巻き毛ちゃん・Y氏のキャスト的に、「もうこの世界で人格入れ替わりとか欲望解放が起こればいいんじゃないかな」と思ったのは秘密。なんで御前は同時に2作品で「主人公に粉をかける百合っ娘」の役なんだよ。まぁ、藤島さんは髪の毛集めたりはしないだろうけど。

 今回はポイントごとに全てが見どころと言ってしまっていい、実に贅沢なエピソードだったが、個人的にはY氏を打ちのめしてわたしちゃんがいやみったらしく講釈をたれるシーンが好き。沢城VS中原という、当代最強声優どうしが互いに人格を叩こうとして牽制しあう様子が実にエキサイティング。打ち負かされた後のしおらしいみゆきちも素敵。なんか、強気な沢城キャラは必ず後でギャップ萌えを作るような可愛いシーンが用意されてるよね。ずるい。

 もちろん、最後は妖精さんの素敵な気遣いが締めてくれたというのも、この作品の本筋を忘れていない大切な部分。妖精さんが眼を細めて笑ったシーンって、今回が初めてよね。何やらせても可愛らしいけども、意思疎通がちゃんと出来た妖精さんもなかなか素敵。夢うつつの中に幕を引くこのお話のエンディングは「ユメのなかノわたしのユメ」。いやぁ、心得てますよ。

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