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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「そして輝け」って言われるとやっぱり「ウルトラソウッ!」って言いたくなるよね、第51話。一応「最終話」って言った方が良いのだろうか、とにもかくにも、1年間の激闘にひとまずの幕引きである。長らくの戦い、お疲れ様。

 最終エピソードというと、後日談、エピローグに時間を割いてほしいな、というのが基本的な方針なのだが、流石に今回はエピローグとかやってる余裕は無い。30分で最大の怨敵であるアプスをぶっ倒さなきゃならないわけで、正式なご対面は今週が初ってんだから何かと忙しない。いや、やってることは単にお互いに言いたいことを言い合ってるだけなんだから大した中身では無いはずなのだが、1年間も色んな人間を手玉に取ってきたアプスをこれまで地味だった光牙が倒すためのセッティングは本当に色々と大変だ。マルス戦が2週あったのにアプス戦が1週で終わるのはどうやねん、という気もしたのだが、考えてみりゃアプス自体は存在として姿を現した期間がかなり短いので、あんまり踏ん張られても仕方ない部分はある。30分たっぷりバトルしてくれたんだからこれはこれで満足行く結末だったのかもしれない。何しろ画が凄かったからな。5人のパワーを一つに合わせたあたりから光牙の右手が「線画かよ!」ってレベルの尖った演出になっており、そこからモノトーンの荒々しい線画で展開される最後の殴り合いパートは、とにかく「殴りつけること」にこだわり抜いた今作らしい、最大の見せ場になっている。決め技が流星拳ですらないからな。凄まじかったです。

 基本的には、光牙の人生はアプスによって産みだされたようなものなので、2人の会話は「父と子の対話」みたいな空気で展開していく。アプスがこれだけもめた後なのにまだ「闇に帰ってこいよ」と誘う構図は、あれだけの反抗期を迎えたのにメディア様がまだエデンを可愛がっていたのにも似ている。前回星矢が光牙の中の闇成分をぶっ飛ばしてアプスが単体で覚醒したんだから、元々ただの人間であるはずの光牙から闇はすっかり抜けきったのかと思ったのだが、長年のつきあいで闇も定着していたのだろうか、アプスが揺さぶると光牙のガングロが一瞬蘇ったりもした。しかし、そこは流石に憧れの沙織さんの眼前である。光牙さんはアプスのやりたい放題に怒り心頭であり、何が何でも対抗するという意識を明確にした。おそらくアプスが抜けて光りやすくなったのだろう、光の小宇宙を燃やし続け、ジャンプ作品の定番「みんなの力をオラにくれ」モードへ突入。仲間達の力を合わせ、ついにアプスに一撃を見舞った。

 全員のパワーをもらった一撃で粉砕もされずに平気で立ち上がってくるのはやはり空気を読めないアプスさんらしいタフさだが、普通なら一撃で使い切る気がする友情パワーは光牙の右手に宿り続け、そこからは小細工無しのガチタイマンへ突入する。光牙が5人の名前を呼んで感謝するシーンは、ちゃんと出会った順に名前を呼んでくれたのでちょっとホッとした。やっぱり友情レベルだと蒼摩をトップにおいて欲しいもんな。これで最初に呼ばれるのがユナだったりしたらみんなグレてるとこだ。ちゃんとみんな光牙の名前を呼んで応援していたわけだが、そういやエデンだけ呼び方がずっと「ペガサス」なのね。まぁ、確かに自己紹介してなかったかもしれない。ちなみに、各人に対応した激励コメントは蒼摩が王道中の王道、炎属性「燃えろ」、ユナが自分のキャラに合わせた風属性「羽ばたけ」、水の龍峰は「わき上がれ」、栄斗だけちょっと違和感があるが「超えろ」、そしてエデンは雷なので「轟け」だ。光を持つ光牙は「そして輝け!」である。この辺はきちんと決まってたと思う。一年前に「属性とかwww」ってなってたのが懐かしいですね。もう、みんな属性どうしの相性とかいう設定思い出そうともしないけど。

 最後はアリアのサポートも受けつつ、光牙は自分にしか出来ない方針でアプスと対峙。それは「元々俺も闇なんだぜ!」という同族パワーを活かすという方向性。その上で、闇を憎み、忌避するのではなくて「闇を認めつつも光輝くぜ!」という光と闇のハイブリッドな光牙の人生そのものをたたき込んだのだ。上述のような特大インパクトの壮絶ゲンコツ動画は、まさに光と闇の合わせ技一本。相変わらず理屈は分からないが、この一撃がアプスを叩き潰し、沙織を無事に地上へと戻したのであった。「沙織さんは先に行ってくれ! みんなが待ってるんだ!」「光牙!(……いや、でもわたし、あの人らとはほとんど初対面みたいなもんなんだけど! なんか変な忍者とかいるし!)」

 アプスの闇は消え、火星の接近も解除。アリアの最後のエネルギーによって、地球の崩壊は次第に修復され、みんなの魔傷も回復して全てが丸く収まった。もちろん、死んでしまった人たちは帰ってこないだろう。降り注ぐアリアの光の中で映し出されたのがマルスとソニアの亡骸っていうのがちょっと切なかった。多分冥界のシラーさんとか時間の狭間の時貞にまでは光は届かないだろうけども。あれ、パラドクスさんはどうしたんだろうか……。そしてもちろん、光牙も地上へと帰還を果たした。次の世代へ小宇宙を受け継ぐために。

 一切最後の説明は語られないが、とにかく大団円な雰囲気は分かる。こうしてみると、だらだらエピローグをやられるよりも後味はよいのかもしれない。どうせ来週色々と説明はあるんだろうし。ただ、もう少し細かくこのシーズンの後片付けを見てみたいなぁ、というのもあるんだよね。それこそパラドクスさんのその後とかさ。あと、基本的にはお調子者だった星矢がどういう立場で十二宮に帰還するのかも見てみたい。ドヤ顔で黄金聖衣を着てる貴鬼を見たら絶対にいじりたくなると思うんだけど。まぁ、平和な世界での様子は来週ちょっとでも見られることに期待しましょう。

 そして最後に感動してしまったのは、次回予告のナレが星矢から光牙に引き継がれたこと。まだ新しい声での「君は、小宇宙を感じたことがあるか!」には慣れない感もあるものの、次の鋼鉄聖闘士編に向けて、ちゃんと世代が繰り下がったんだなぁ、というのが分かってしみじみする。多分、光牙の中の人もこの台詞を言えたのは感無量なのではなかろうか。


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