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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 わぁい! 劇場でプリキュア観るの初めてだよ! なんだか流れがうまいこと行ったので見てきました。ぶっちゃけると「いろは」の2回目に行こうと思ってたけど、入場特典が無くなってしまっていたので躊躇していると、たまたま(?)プリキュアに入ることになっていた知人を捕縛したので、「一人では罪の意識に苛まれて入れないけど、2人ならいける」と思い方向転換した。なお、このときにその隣には直前にプリキュアを観てきた人間もおり、「1人より2人がいいさ、2人より3人がいい」(『若さはプラズマ』)とばかりに休憩無しのダブルヘッダーに無理矢理連れ込んだという。あげく、視聴後に劇場が明るくなったら、後ろの席にもう1人知り合いがおり、結局4人も見とったんか、という驚愕の事態に。せっかくミラクルライトを光らせたい幼気な女の子たちの夢を邪魔しちゃ駄目だよねー。

 

<以下、劇場作品のネタバレを含むかもしれないので未視聴の方は注意が必要です。加えて、本当は満足したのでしっかり感想を書こうと思ったのに、後で視聴した「シュガーラッシュ」の圧力で壮絶に上書きされてしまったので割とあやふやになってる部分もあります>




 で、初の劇場プリキュアではあるのだが、作品自体はアニマックスで放送していたものがあったので、「DX」の1,2,3は視聴済み。おかげでオールスターズがどういう流れになるのかは大体知っている状態。出来たら「NewStage」の1も観てから来られればベストだったんだけど、仕方ない。「DX」の時にはとにかく既存のプリキュアが余すところなく大活躍してギチギチに詰め込まれているのが魅力だったが、「NewStage」になってからは流石に無理が出てしまうしワンパターンになるのを避けるため、あまり義務的に全員を活躍させる脚本では無くなっていると聞いた。実際、今回の作品内容を見ても、大きくくくると活躍シーンが多かったのはMaxheart、ハートキャッチ、スマイル、ドキドキ組。残りのSS派や5,フレッシュ、スイートあたりのファンにはちょっと残念なことになっているかもしれない。しかしこれは仕方ないこと。スタッフロールでキャストが全員揃っていないのを観るとちょっと寂しいけども……まぁ、個人的にはHC以降から本気で見始めた新参なので、割と満足度は高かった(サンシャインに台詞無しだったことだけは許せんが)。

 具体的に見ていくと、まず、「全員出す」という義務が無くなった分、割と物語のパートにしっかりと筆を割くことが出来ており、単発の劇場作品にしてはかなり脚本がしっかりしている。妖精の国の新キャラ・グレルとエンエンがメインなのだが、この2人のキャラがきちんと説明されているし、主人公が2人になっている理由が明確である。多少腕白な自分勝手さを持つグレルと、引っ込み思案で自分が出せないでいるエンエンという二面的なキャラ付けも、おそらく大きく子供たちの共感を得るための措置であろう。妖精どうしの友情物語、成長譚をメインに据え、プリキュアをちょっと距離を取った「憧れのヒーロー」に置くことで、短い尺を効率的に物語に使いながら、きちんとプリキュアのヒロイズムを維持するというバランスは絶妙。完全に直球のみの勝負をしていた「DX」シリーズは理屈抜きでアツくなれる画面の派手さが魅力だったが、こういう「一歩離れて見たプリキュアの雄々しさ」というのも新鮮である。

 ま、おかげで妖精の国がエラく世俗的な世界にも見えたのだが……まぁ、あれは劇場版オンリーのイレギュラーワールドということで良しとしましょう。結局、全ての世界の妖精はここから輩出されていることになるわけだが……どういう派遣システムなんだろうな。他の国はまだしも、どうもメイジャーランド所属のハミィとフェアリートーンは浮いてるような気が……いや、多分タルトもデザインだけで見たらどこかおかしいんだけどさ。しかもキャンディってメルヘンランドの女王なんだよな。ってことは出身はメルヘンランドなんだけど、妖精の国ではシャルルたちの先輩なんだ。……つまり、色んな亜空間から妖精的な生物だけが集められて、学校で様々なキャラクターのサポート役としての素養をたたき込まれて、出生地に帰っていくシステムなのかしら。下手したらキュウべぇとかも混じってそうだよな。

 さておき、メインシナリオがまとまっており、画面の質は当然の東映クオリティである。となると、大きく見れば「いつも通りにナイスなプリキュア」というだけの話なので、細かい点でどれだけ楽しめるか、ということになるだろう。いくつか、個人的に気に入ったパートを箇条書き形式でリストアップしていこう。

・敵キャラの造形が良い

 今回は「大いなる宇宙の意志」とか「かつて敗れた悪組織の集合体」とかではなく、何故か妖精の国に保管されていた「影水晶」というアイテムの暴走である。普通に考えたらそこまで大きな危機にはならないはずなのだが、「変身前のプリキュアを叩く」というナイス(で当然思いつくべき)アイディアのおかげで、そこまで大きな武力を見せつけずともプリキュアをピンチに陥れている。しかし、そこまでおどろおどろしく恐怖を煽ることはせず、「グレルの影の悪い心」という線引きを維持しながら、ちゃんと「劇場版のラスボス」の任を果たしたのだ。これはなかなかお見事である。デザインも、基本は妖精形だが必要に応じて等身があがり、最終的には巨大化からのキャノン砲発射に至る基本業務を全て違和感なくこなした。八頭身バージョンになるとモナーや量産型ふるきものを思い出したのは秘密だ。終わってみれば悪の意志が全てなくなり、後腐れなく見送れるというのも良い。今回ゲストキャラには、グレル役が愛河里花子、エンエン役が玉川砂記子、そして影水晶役は坂本千夏というベテラン勢の起用が光っている(唯一視聴中に分からなかったのが玉川砂記子だが、エンドロールを見てて改名してることを初めて知って驚いた)。

・妖精学校のカリキュラムが色々おかしい

 まずもって、妖精の組み合わせが決まっている既存のプリキュアのデータを学習する意味が乏しい気がするのだが……この世界にはあれだけの妖精がいて、みんな「プリキュアの妖精」を目指しているのだろうか。だとしたらどれだけ狭き門なのだろうか……グレルたちは立派に修学して数年後のプリキュアの妖精になれるのだろうか。なにはともあれ、プリキュアの教科書ってものがあることが分かったので、今後の書誌編纂部の活躍に期待。

・オールスターズ名物、プリキュアシャッフルの楽しさ

 今回はスマイル・ドキドキメインではあるが、小ネタとして諸々のプリキュアが混ざり合って活躍しているシーンは見逃せない。個人的に圧巻だったのは、グレルを諭しに来たパッション・ビートのコンビ。二人で降り立ったときに「裏切り者コンビやないか!」と気付いてちょっと感激してしまった。そりゃ2人ともプリキュアになるときには相当苦悩してたものなぁ……あの2人の言葉だと重みが違う。他にも、妖精の国に出向く虹の橋のシーンでは(変な顔のえりかにばかり目がいくが)、ゆりさんがアコと手を繋いで飛んでいるシーンが見られる。最年長高校生プリキュアと最年少小学生プリキュアの夢の共演である。年齢は離れてるけど、なんか性格は似通ってるので案外話は合いそうなのが怖い。その他、スマイル・ドキドキは5人と4人を無理矢理組み合わせており、なおちゃんだけが単機で先陣を切る役割。仕方ない。緑色のプリキュアは世界に2人しかいないから。ただ、その分あの23話で披露したマーチシュート連続放出を披露してくれたので存在感は抜群。光球を量産しながら仁王立ちするマーチを見て心の中では「グレンラガンかよ!」と突っ込んでいた(中の人繋がり)。他の組み合わせは、オレンジ組が天然系のロゼッタと突っ込みのサニー、生徒会長ビューティーと書記のダイヤモンドのクールコンビ。世間知らずっぷりでは意外に良い勝負な気がするでこぼこコンビのピース&ソードという組み合わせで、最後は当然、ダブルハートマークのハッピー・ハート組である。今回プリキュア側の主役は間違いなくこの2人だったので、やっぱりここが一番の見どころか。

・妖精側も存在感がある

 グレルたち新キャラだけでなく、既存の妖精達も実は細かい仕事をしていたりする。やっぱり年功序列なのか、ミップル・メップルコンビは周りからも一目置かれているようだが、タルトがナビゲーターとして活躍していたのは、今回地味だったフレッシュ組のかわりということなのだろうか(ま、しゃべりが達者な妖精がピックアップされただけなのかもしれないけど)。そして、色々と芸達者な妖精達の中でも、ポップが図抜けて便利なのがちょっと笑える部分。飛行能力が高すぎるだろ。妖精が入ったカプセルを割る時にみんなして素手でガンガン叩いてるシーンがあったけど、「ポップって盾とかの金属類にも変身出来たやんか」と突っ込んでいた。あと、あいつらって変身アイテムとの境目が凄く曖昧で、電話とかすげぇ自然に受信出来るのが驚き。何故かメップルがキャンディに電話をかけてきた時の着信音がスマプリエンディングなんだよな。妖精界って着メロ配信とかしてるのかしら。

・以下、ナイスシーンベスト3

○第3位 えりかさん、ブレない

 プリキュアが立て続けに水晶にされていくという絶望的な状況。初代組なんかはいかにも悲壮な姿で固められていたが、1人完全にギャグポーズで固められているのが我らがえりか様である。その後もことごとく緊張感を削ぐ台詞でかき回してくれました。やっぱり、32人もおるのにえりかだけは他の誰にも真似できない境地があるらしい。今回、いつきとゆりさんが台詞無しってことでHC組も多少残念ではあったが、相変わらずえりかとつぼみが飛ばしてたので満足することにしたのであった。

○第2位 やっぱり初代がナンバー1!

 ミラクルライトの光も最高潮に達し、作中で一番の山を迎えたのが、なぎさの手にメップルが手渡される瞬間の無音のカットだろう。歴代プリキュアってのは誰がどれだけ強いか、なんて強さの尺度は一切言及されていないはずだが、やはりなぎさの手にコミューンが握られると、「ああ、勝ったな」と思えるだけの抜群の存在感があるのだ。変身後は、当然のように展開される、足下から大きくあおりの構図で描かれたブラックの力強い足踏みカット。やっぱり初代2人は「跳躍する足、踏ん張る足」の美しさが特筆ものだ。ホワイトも振れ幅の大きなモーションから巨大な敵を一本背負いにするという力業を披露し、そのタフさを見せつけた。やっぱり初代がナンバー1! 果たして、今後のプリキュア教科書に「新たな黒いプリキュア」が掲載されることはあるのだろうか。

○第1位 みゆき、成長したなぁ

 今回最も感じ入ったシーンは、実はアクションパートではなく、静かに意志が継がれるという胸を打つシーン。仲間達共々水晶に覆われて絶望的な状況におかれたスマイル勢だったが、みゆきは最後までエンエンたちを責めることはせず、彼女の勇気を信じて伝言を託す。次第に固まっていくという恐怖の中、みゆきは一切弱みを見せず、最後まで笑顔を保ったまま、エンエンを勇気づけ、後輩に望みを繋ぐことに成功した。最後に水晶が覆ったみゆきの笑顔は、まさに彼女が「スマイル」の体現者であることが分かる、切なくも勇気づけられるものである。後にエンエンが「キュアハッピーのように笑いたい」と何度も繰り返していたことからも分かるように、今回の騒動を救った最大の要因は、みゆきの笑顔であった。やっぱりピンクプリキュアは希望の礎になる大物揃いなのですよ。

 

 あれ、意外と感想長くなった。うん、やっぱりプリキュアは面白い。改めて、DXの1を見直そうと思います。NewStageの1もレンタルしようかなぁ。


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